入門 山頭火

入門 山頭火

1,980円 (税込)

9pt

3.9

ただの酒飲みか、偉大なる俳人か
流浪する民か、真実の僧か

作家・町田康が自由律の俳人・種田山頭火に向き合う。
その生涯と俳句をめぐる文芸エッセイ。
これまでの評伝と一線を画す。

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入門 山頭火 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    とても素晴らしく面白い本。「私が携わっていた頃のパンクロックというものは、下手であればあるほど価値がある、」というフレーズを読んで、上手くなることを避けるパンクスピリッツを捨てられないと思っていたけど、いまのパンクは違うのかも、と考え直す。

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    Posted by ブクログ 2024年03月02日

    「老パンクロッカーで物書き」である町田康さんによる、俳句界のパンクともいえる山頭火の評伝。
    山頭火入門、ではなく、『入門 山頭火』である。
    町田さんは、山頭火のことはよく知らない、と、言いつつ、村上護さんの著書『山頭火 漂泊の生涯』を主なガイドに、小説家の想像力で、山頭火と併走し、山頭火に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月06日

    前半の少し謙虚?遠慮がち無い町田康の語りからはじまり、途中からだんだん山頭火考察に熱がこもってゆく。後半はまるで山頭火が町田康に乗り移ったかのよう。熱い!そしてパンク!
    山頭火の人生観のなかに自分と同じものを見てしまう。その結論に至るまでの、町田康の世の中に対する、ちょっと捻くれた(でも私はとても正...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月29日

     山頭火。旭川発の美味しい塩ラーメンのことではない。「分け入つても分け入つても青い山」で有名な俳人の種田山頭火のことである。そんな山頭火の生涯を楽しく辿り語ったのが町田康氏による『入門山頭火』。本書の執筆2週間前から山頭火の勉強を始めたというから驚きである。お金に困りながら放浪し、酒も絶てずに俳句を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月07日

    確かYouTubeで山頭火の解説してたし詳しいんだろうと思ったら、「よく知らない」という出オチでズッコケた。(さっき調べたら本書の元になった連載に絡んだ企画だった)
    「ようわからんけど、こんな感じなんちゃう?」って調子のダラダラした書きっぷりが町田先生らしい。パンク歌手がパンク歌人を語るとあって町蔵...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    町田康氏とたどる山頭火の生涯。
    『ギケイキ』や『口訳古事記』みたいな町田節が炸裂…!
    それらとちょっと違うのは地の文に完全に町田氏が入り込んでいる分、よりパンクロッカーとか実際の経験をたくさん盛り込んでいるところ。

    山頭火の生い立ちは恵まれていたのに、親の手腕が及ばず崩れていっており、それらも生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月18日

    山頭火も町田康からすれば、紛れもなくパンクロッカーだ。

    「…自分の身の上に今この瞬間起きている抜き差しならない事態、を当事者としてでなく、劇として眺める、そしてそれを水のように純粋な言葉に置き換えることによって、それを見ている自分、肉身を離れた自分を創りだし、肉体の痛苦、精神の痛苦から免れようと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月28日

    山頭火は素晴らしい句をたくさん世に送り出した天才だと思うが、実生活はあまり褒められたものではなかったようだ。町田康の筆致にかかればそんな山頭火の生き様も愛おしく思えてくるから不思議だ。
    改めて山頭火の句集を読んでみたいと思った。

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