入門 山頭火

入門 山頭火

1,980円 (税込)

9pt

ただの酒飲みか、偉大なる俳人か
流浪する民か、真実の僧か

作家・町田康が自由律の俳人・種田山頭火に向き合う。
その生涯と俳句をめぐる文芸エッセイ。
これまでの評伝と一線を画す。

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入門 山頭火 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    実は山頭火のことをよく知らない。
    なんとなく、凄い詩人、俳人らしい、という知識がある程度。
    そこにこの本を読んでしまった。
    町田康さんの、べらんめえというか、話し言葉というか、思ったまま書くというか、
    すぐどこかに飛んで行ってしまう技法のもとで、山頭火の生涯を知る。

    薄い知識では哲学的な人のような

    0
    2024年06月16日

    Posted by ブクログ

    とても素晴らしく面白い本。「私が携わっていた頃のパンクロックというものは、下手であればあるほど価値がある、」というフレーズを読んで、上手くなることを避けるパンクスピリッツを捨てられないと思っていたけど、いまのパンクは違うのかも、と考え直す。

    0
    2024年04月09日

    Posted by ブクログ

    「老パンクロッカーで物書き」である町田康さんによる、俳句界のパンクともいえる山頭火の評伝。
    山頭火入門、ではなく、『入門 山頭火』である。
    町田さんは、山頭火のことはよく知らない、と、言いつつ、村上護さんの著書『山頭火 漂泊の生涯』を主なガイドに、小説家の想像力で、山頭火と併走し、山頭火に

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    山頭火が詠うブルースを町田康のパンク的フィルターを通して綴った評伝。著者独特の文体ながら、するりと頭に入ってくるポップな快作でした。

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    種田山頭火は漂泊の俳人と呼ばれる
    仏門に帰依して僧侶となった彼は
    いわゆる行乞、托鉢をやって
    少量の食べ物や金銭を恵んでもらいながら
    旅する合間に俳句をつくっていた
    しかし元々、俳人としてそれなりに人気のあった彼は
    各地のファンに援助してもらったり
    時には別れた妻の…かつての自分の家に転がり込んで

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    山頭火のことは、昔「まっすぐな道でさびしい」という漫画を読んで(最後まできちんと読み切ったか自信はない)なんとなくそういう人だと知った。それ以前にも有名ないくつかの句は知っていたようには思う。
    その程度の知識だったが、町田康さんがお書きになったものなら読んでみたいと思った。何年か前、講演で町田さんが

    0
    2025年04月30日

    Posted by ブクログ

    分け入つても分けいつても青い山
    の句と前書きから山頭火を読んでいく。

    町田康の文章の矛盾の描き方が滅茶苦茶すきだ。
    矛盾が煮詰まって煮詰まって主人公が自分自身というものに疲れ切る。その後の現実世界のやりとりのパキッとした場面。癖になる…。


    私へ:政治的な立ち位置などはあまり描かれていなかったの

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    詩人や歌人というのは、文学をやる人たちの中でも、一番不器用で不細工な人が多いような気がする。町田康氏が自身とも重ね合わせながら、時に軽妙に噛み砕いて吐き戻していく様子が、オモロい。

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    町田康が種田山頭火の生涯・人間性を独断と偏見で語る一冊

    それはもう本当に『わしはこう思う』で書かれた一冊
    でも、町田康自身のパンクロッカーとしての経験だったり、酒に溺れていた過去だったりだとかと重ね合わせて語ってくれるので、なるほど!と思わせる説得力があります

    ただ(後半は特に)さすがにこれは好

    0
    2024年06月03日

    Posted by ブクログ

    山頭火のどうしようもない人生と町田康の文体の相性がいい。タイトルに「入門」とある通り、気楽に読める。続編が出る?

    0
    2024年06月02日

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