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Posted by ブクログ
古典新訳コレクション23
宇治拾遺物語
訳:町田 康
出版社:河出書房新社
河出文庫 ま 17-5
散逸している宇治大納言物語に含めることができなかった話をまとめたものという意味なのか、拾遺=侍従という意味で名づけられたものなのかはわからないと冒頭にある
本書は口語訳なので、古典本来の趣はないが、サクサク手軽に読める
全体を通貫して読んだわけではないが、下ネタが多い。宇治大納言物語に収めるをためらった話を、拾遺として集めたのではないかと思ってしまう
高僧や、大将軍といえども、人の子なわけであり、恥じらいもあれば、見栄もある。高位の人間の失敗を説話として笑い飛ばすのがおもしろいので、当代まで伝わったのではないだろうか
美女が屁をこく話などがあり、男女の営みの最中に逃げられたり、動物が化けたり、恩をかえしたりと、喜怒哀楽の極みで、肩がこらないと感じました
全集を一読するのもいいと思いますが、抜粋版をいくつか買っておもしろいところ、読むのもうれしいかと感じました。
目次 * KADOKAWA ビギナーズ・クラシックス掲載話
*序
001 *道命が和泉式部の家で経を読んだら五条の道祖神が聴きに来た
003 *奇怪な鬼に瘤を除去される
004 *伴大納言のこと
006 中納言師時が僧侶の陰茎と陰嚢を検査した話
011 源大納言雅俊が童貞の僧に鐘を打たせようとしたら…
014 小藤太が娘聟に驚かされた話
018 利仁将軍が芋粥をご馳走した
025 *鼻がムチャクチャ長いお坊さん
030 *卒塔婆に血が付いたら
034 藤大納言が女に屁をこかれた
038 絵仏師の良秀は自分の家が焼けるのを見て爆笑した
048 雀が恩義を感じる
049 *小野篁の才能
050 平中が本院侍従にやられる
073 範久阿闍梨は西に背を向けなかった
074 楽人である家綱と行綱が兄弟互いに騙しあった
076 新妻が平仮名の暦を作って貰ったら大変なことになった話
079 ある僧が出された料理を盗み食いした話
094 三条中納言が節制を試みた
096 長谷寺に籠もった男が利得を得た
106 滝口道則が術を習った話
113 博徒の子が財産家の婿になった
114 伴大納言が応天門を燃やした
125 *兵衛尉藤原保輔は泥棒だった
130 蔵人得業恵印と猿沢池の龍の昇天
133 *偽装入水を企てた僧侶のこと
143 増賀上人が三条の宮でやらかしたこと
145 穀断の嘘が顕れて逃げた聖の話
158 陽成院の御所の化け物のこと
162 元輔が落馬した話
168 出雲寺の最高経営責任者がそれが転生した父と知りながら鯰を殺して食べた話
174 優婆崛多の弟子のこと
197 *盗跖と孔子の対話
全集版あとがき
文庫版あとがき
解説
ISBN:9784309420998
判型:文庫
ページ数:288ページ
定価:800円(本体)
2024年04月10日初版印刷
2024年04月20日初版発行
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