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Posted by ブクログ 2013年08月16日
古本で購入。
町田康の小説は精神が下向いてるときに読まない方がいい。
「夢とか希望って何ですか?」とでも言うような、湿った、黴臭い、底辺感が滲み出ていてきついのだ。
でも言葉のリズムに乗ってズンドコ読み進んでしまうのはさすが。
書き手のリズムと読み手のリズムが一致したときの感覚はなかなか心地いい...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年02月16日
1999年から2003年にかけて発表された短編を集めたもの。
表題作は川端康成文学賞受賞。
改行しねえ句点も打たねえ、文語と口語が混沌、感情の暴発、圧倒的な文圧。どこから読んでも安心の町田節。
短編集だから初めての方も読み易いかも?って思いながら久々に再読しましたが、やっぱり駄目みたい。苦手な人は...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月23日
町田康の短編集。
表題作も素晴らしいですが(魂のカレーをばっさりと斬り捨てるあたりは痛快至極)、僕は何より『ふくみ笑い』を挙げます。
例えるならば、X軸にストーリー展開という時間軸、Y軸に不気味さ・気色悪さ・得体の知れなさ・えげつなさなどを取った「Y=3分の1Xの2乗」のグラフを想像していただけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月04日
「鶴の壺」
むかし一緒に暮らしてた女が死にかけてるらしい
というので見舞いに出向いたがなんだかんだあって引き返す
つるつるの壺はたぶん関係ない
「矢細君のストーン」
テレビ観戦で応援してたボクシング王者の敗北を機に
自らの石信仰をあっさり放棄するエキセントリック友人の話
「工夫の減さん」
ケチで...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月05日
『「猫の子をひろったので見に来て下さい。とても可愛い。名前をつけてください。今年の冬は厳しいキツイ、ピース」と書いており、ピースの後に、Vサインをする手の絵が書いてあった。減さんはたったこれだけのことを白紙に書き封筒に入れポストのところまで歩いていって投函したのだ。俺は減さんに電話をかけた。
「別に...続きを読む
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