権現の踊り子

権現の踊り子

607円 (税込)

3pt

権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅(つつじ)踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、"水戸黄門"の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。

...続きを読む

権現の踊り子 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2015年05月19日

    大好きです。
    もうみんな言ってるけど、「ふくみ笑い」がすごい。
    「何で俺ばかりがこんな目に」とかゆって。もーねどれ読んでもそんなんばっかりやで。

    鶴の壺とか逆水戸もよかった。

    0

    Posted by ブクログ 2013年08月16日

    古本で購入。

    町田康の小説は精神が下向いてるときに読まない方がいい。
    「夢とか希望って何ですか?」とでも言うような、湿った、黴臭い、底辺感が滲み出ていてきついのだ。

    でも言葉のリズムに乗ってズンドコ読み進んでしまうのはさすが。
    書き手のリズムと読み手のリズムが一致したときの感覚はなかなか心地いい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年02月16日

    1999年から2003年にかけて発表された短編を集めたもの。
    表題作は川端康成文学賞受賞。

    改行しねえ句点も打たねえ、文語と口語が混沌、感情の暴発、圧倒的な文圧。どこから読んでも安心の町田節。
    短編集だから初めての方も読み易いかも?って思いながら久々に再読しましたが、やっぱり駄目みたい。苦手な人は...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年04月23日

    町田康の短編集。

    表題作も素晴らしいですが(魂のカレーをばっさりと斬り捨てるあたりは痛快至極)、僕は何より『ふくみ笑い』を挙げます。

    例えるならば、X軸にストーリー展開という時間軸、Y軸に不気味さ・気色悪さ・得体の知れなさ・えげつなさなどを取った「Y=3分の1Xの2乗」のグラフを想像していただけ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月07日

    初町田康なのですが面白かった…!なんだろうかなり好みでした。権現の踊り子や逆水戸は勿論ふくみ笑いとかもとても気になりました。もう一回読もう!もっと長いお話も読んでみたいと思います。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ロック文学とはこうでなくちゃ。
    狂気と現実を彷徨う・右往左往するかのような、文学的モッシュピットな気さえする。ずるいのである。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    傑作。暴力的に笑える話が多く、著者初の短編集ながら、全てが濃い内容だった。これは何度でも読み返したくなる作品ばかりで、最後の、逆水戸、これは傑作。そう、傑作。

    0

    Posted by ブクログ 2013年11月04日

    「鶴の壺」
    むかし一緒に暮らしてた女が死にかけてるらしい
    というので見舞いに出向いたがなんだかんだあって引き返す
    つるつるの壺はたぶん関係ない

    「矢細君のストーン」
    テレビ観戦で応援してたボクシング王者の敗北を機に
    自らの石信仰をあっさり放棄するエキセントリック友人の話

    「工夫の減さん」
    ケチで...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年05月05日

    『「猫の子をひろったので見に来て下さい。とても可愛い。名前をつけてください。今年の冬は厳しいキツイ、ピース」と書いており、ピースの後に、Vサインをする手の絵が書いてあった。減さんはたったこれだけのことを白紙に書き封筒に入れポストのところまで歩いていって投函したのだ。俺は減さんに電話をかけた。
    「別に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年01月08日

    ボチボチって感じでした。
    町田節はここでも炸裂はしていますが、他の初期作品の方が凄いと思う。それでも、純粋に評価は高いです。

    0

権現の踊り子 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

町田康 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す