町田康のレビュー一覧

  • 宇治拾遺物語

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    古典新訳コレクション23
    宇治拾遺物語
    訳:町田 康
    出版社:河出書房新社
    河出文庫 ま 17-5

    散逸している宇治大納言物語に含めることができなかった話をまとめたものという意味なのか、拾遺=侍従という意味で名づけられたものなのかはわからないと冒頭にある

    本書は口語訳なので、古典本来の趣はないが、サクサク手軽に読める

    全体を通貫して読んだわけではないが、下ネタが多い。宇治大納言物語に収めるをためらった話を、拾遺として集めたのではないかと思ってしまう

    高僧や、大将軍といえども、人の子なわけであり、恥じらいもあれば、見栄もある。高位の人間の失敗を説話として笑い飛ばすのがおもしろいので、当代

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    2026年03月24日
  • 朝鮮漂流

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    ネタバレ

    言葉も文化も違う相手も、誠実をもって対すれば自ずと心通じるものがある。太守との別れは我が身のように辛かった。この壮大な漂流記を現代に蘇らせてくれたことに感謝。安田がする詩の訳が面白い。軽妙な文章で書かれているけれど、船人たちの苦労は並大抵ではなかったと思う。 国の土地を踏めなかった川上を悼む。

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    2026年03月19日
  • 告白

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    歴史に埋もれた中にもそれぞれの人生がある。現代にも語り継がれる凶悪な事件の中にも省略された細部に人の想いと価値観が存在している。人はなぜ自分の想いを言葉にできないのか。なぜ社会と自分は折り合えないのか。文学の主要テーマを語りながら唯一無二の文体で圧倒的な分量を読ませる力強さを感じた。

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    2026年03月19日
  • きれぎれ

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    ネタバレ

    主人公が絵描きの屑人間なんですけど、借金したり放蕩したり生活が行き当たりばったりで、どうしようもない人間だなってところがまず好きだし、特に好きなのが、自分は趣味で絵を描いてるんですけど、あいつの描く絵より俺の絵のほうがイイだとかあいつは大衆に媚びてるだとか、この自意識分かるなぁ〜と。で、この自意識が強い人間って、絵をあまり描かないんですよ。サボってる。自分の描くものよりも先に目が肥えていくものなので、これってあらゆることでそうで、そこから脱するためには忙しく手を動かす以外にないんですよね。誰かを負かすために絵を描くところとか、正直分かるんですよ。邪道。自分もこうなってしまわぬようにちゃんと作品

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    2026年03月08日
  • 告白

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    今まで読んできた本と毛色の異なる文体/展開で、
    ページ数もありかなり読み応えがあった。

    熊太郎の思案が深いが故に言葉がうまく紡げない様の表現が秀逸だと感じた

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    2026年03月06日
  • 猫にかまけて

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    写真がたくさんあってかわいい
    ココア、ゲンゾー、ナナ、ヘッケ、みんな個性的
    しかも猫たち、めちゃくちゃ偉そう。
    「気分がすぐれぬから雨をやませろ」とか
    「何がかしこいじゃぼけ」とか理不尽すぎる笑
    でも町田康がすいませんって猫に素直に謝ってるのが可愛いおもしろい
    「猫好き&最近町田康ファン」のわたしとしてはあの町田さんの強そうなイメージと違う面が垣間見れて嬉しかった

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    2026年03月01日
  • 告白

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    ネタバレ

    ⭐️5
    落語や漫談をみているような感覚
    読み終えるのに1週間かかったが、読後に得られるかけがえのない充足感
    圧倒的な文量と独特な言葉はあるが、不思議と読みにくさは全く感じないテンポの良さ
    一つの出来事が遺恨となり、心の楔となり、周りから置いて行かれてしまう熊太郎
    思弁癖があり、臆病で実直なそんな熊太郎の一生を追いかけて触れる人の業
    自分の心の心すら本当にわかっているのかと問いかけられ、感情を揺さぶられる

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    2026年02月28日
  • 宿屋めぐり

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    読むのに10年くらいかかった 読んではやめ
    読んではやめでやっと読めた 作中何度も笑う事のできる作品 最後はそうなるのか スッキリしたようなしてないような 一回では勿体無い 何度も読みたいけど疲れる

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    2026年02月26日
  • 告白

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    全ての行動は自分のため。
    他人のためになることをしたとしても、それが100%の純度で他人のためということはあり得ないということを忘れないでおきたい。
    そうすれば自分の行動を他人のせいにしたり、他人の行動を自分のせいにしたりせずに済む。
    人はそれぞれ自分勝手に、自分の得になるように生きている。
    端から見てどんなに莫迦げた行動だとしても、その人なりの正当な理由があるのだということも忘れないでおきたい。

    『告白』というタイトルがどこから来るのかと思いながら読み進めた。
    人の思いの全てが他人に伝わることは決してない。
    自分のことだって自分自身には分からないことばかりなのだから、熊太郎でなくても思って

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    2026年02月26日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    小学高学年から。作家7人の迷回答と言うだけあって面白い。お悩みにそれぞれ答えてくれているが、一般的な回答を期待してはいけない。とにかく文章が楽しめる。

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    2026年02月23日
  • 宇治拾遺物語

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    何度でも読み返したいしょうむない噺の詰め合わせ。しょうむない、というには面白すぎる。が、読書に学びや教訓めいたものを求める人がいたならば、本書で訳されたお噺はしょうむないったらしょうむないだろう。

    単話で楽しめるのはもちろん、説話を続けて読み進めると書き出しのバリエーションだけでもくすくす来るものがある。

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    2026年02月23日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

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    町田康が、ほんまのことを書け。とよく言ってますが、この本には町田康のほんまのことが結構綴られている気がする。表紙がカッコええので、欲しい本。

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    2026年02月16日
  • 告白

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    熊太郎の胸の内に抱えているものに共感できすぎてつらい。読むのがつらかった。でも、だからこそ大切に咀嚼しながら読み進めた。また読み返そう。そして熊太郎を、じぶんを肯定してあげよう。

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    2026年02月11日
  • 俺の文章修行

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    ネタバレ

    めちゃめちゃおもしろい。町田康による文章の書き方だが、当然真正面から行かずさまざまなボケやギャグをはさんで進むのだが、これも町田の作品をそれなりに読んだことがない人にとっては、何を言っているのかわからないのではないか。そういう意味では客を選ぶ本だ。何回でも読み返したくなる本。

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    2026年02月06日
  • 宇治拾遺物語

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    何百年も前の人たちも、同じようにウンコやチンチンでゲラゲラ笑ってたんだな…って思うと、親近感がわきますね。

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    2026年01月29日
  • くっすん大黒

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    狂人。町田康という狂人が文学という媒体を介して、私たちに開示してくれたような印象を受けた。堕落したところに見れる人間の狂気はかなり好み

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    2026年01月24日
  • 宇治拾遺物語

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    池澤夏樹=個人編集で出た同作の文庫版。拾遺というだけあって教訓もクソもないエピソードだらけ。読後感としては兼好法師の中年男性じみたお説教パートだけを差し引いた『徒然草』という感じで、非常に素晴らしい。陰嚢に陰茎を隠して「私は性欲を自ら振り切った聖人です。お金をください」と乞食する詐欺師の話や、陰茎を奪い取る秘術を学ぶためになぜか山で猪と戦う話などが白眉だった。てかチンポ多すぎだろ。そんでまあチンポっつったら町田康なんだよな。坂道を無軌道に転げ落ちるような軽妙で激烈な文体にこそ名もなき民草の俗気も宿るというもの。

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    2026年01月20日
  • 浄土

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    50-60年代内向世代の閉塞した厭世的気配と、SFの様な要素も垣間見える、これまでと一線を画す雰囲気の短編集。
    文壇を化かしている様な口語と、明晰な言語化を備えた作者の文体の特殊性は、ブラックジョーク・ナンセンスな本作のテイストと合わさり一つの到達点と感じた。特に社会人を体系的に描写した『自分の群像』は、感心する程のリアルと既視感を覚える出色の出来だった。

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    2026年01月19日
  • 猫にかまけて

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    猫を知る者は必読の書である。
    猫を飼ってる人なら誰でも分かるが、猫にも一人一人の個性や性格がある。そして不思議なことに、猫と長く寄り添うとその猫がいま何を話しているのかが分かるようになるのだ。実家にも猫が2人(マルとユズ)いるのだが、マルはココアで、ユズはゲンゾーに似ていた。

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    2026年01月19日
  • 口訳 古事記

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    なんでしょうね、これは。。。ゲラゲラ笑いながら読んだわ、漫才を読まされたような気分。
    これを読んでも古事記について語ることはできないが、エッセンスだけは掴んだ、ような気がする。神も自分勝手で人間味あるな、ということがわかった。

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    2026年01月14日