町田康のレビュー一覧

  • 浄土

    Posted by ブクログ

    ここまで滅茶苦茶阿呆な短編集をつくれる作家は町田康しか居ないだろう。個人的には、町田康の中で『パンク侍斬られて候』に並んで、一番好きな一冊。

    0
    2026年05月21日
  • きれぎれ

    Posted by ブクログ

    脳内と現実が入り乱れる町田康感溢れる作品。特に曼荼羅の描写はかなり印象に残る、個人的にお気に入り。きれぎれというタイトルについて、飛行機が裂いた青空に対する言葉ではあるが、当時の社会に対するメッセージだったり、実は弱気だった主人公の心情だったり、重ねることができる

    0
    2026年05月20日
  • ゴランノスポン(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    最高 火事になってもこの本持って逃げるもん
    タイトルは「ご覧のスポンサーの提供で…」の「ゴランノスポン」で、惰性で流していたテレビの電源を突然切る瞬間を切り取ったもの。そのセンスも好き!
    騙し騙し帳尻合わせして後で納得できるように意味付けして意味もなく大変だと騒いでみたりしていたら一気に現実に戻される、その瞬間に心当たりがある人、またはその瞬間の訪れを認知して怯えながらその瞬間を待っている人、たくさんいるんじゃないかな

    ダメな成功体験を積み重ねて増長した変な自信のせいで後戻りできないくらい社会的に破滅する瞬間が来るはずだとずっと思っていて、最近ゆっくり人生が破滅しているのを感じているからこの

    0
    2026年05月12日
  • くっすん大黒

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5年前に上司に薦められた本。電子書籍にて購入。作者は元ミュージシャンでパンクロックバンドのボーカル、ってのが納得なぐらい文章が尖っていた。読むパンクロック。会話文が多いし長い、強烈なおばさんが出てくる、とんでもない罵詈雑言が出てくる。あと見た事もない言葉が出てくる。吝嗇、我利我利亡者とか初めて見たし読み方と意味調べながら本読んだの久々だった。作中に出てくるAVの「淫乱バスト・秘密の大戦略」ってワードが意味もなく何回も出てくるところ、亀爆発させるところ、ぶっ飛んでて読んでて笑ってしまったし今思い返しても笑えてくる。くっすん大黒も河原のアパラも主人公ゴミクズで明らかに悲惨なのに本人やその友達はなん

    0
    2026年05月10日
  • 宇治拾遺物語

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本当にくだらなくて(※誉め言葉です)笑える説話集。
    町田さんの現代語訳を読むのは「古事記」に続いて二作目ですが、古事記同様、訳がかなりぶっ飛んでて笑ける。
    宇治拾遺物語は説話集とはいえ、教訓じみた内容がメインというわけではなく、庶民的な俗っぽい話や下ネタが多いところに、町田ワールド炸裂の現代語訳ですから、面白くないわけがありません。
    こぶとりじいさん、雀の恩返しなどの有名な話や、鼻、芋粥など芥川龍之介の短編小説の題材になった説話も収録されており、鮮やかな現代語訳で物語が蘇ります。
    ということで、いくつか町田訳を抜粋して紹介しておきます。

    ・踊りまくったお爺さんがフィニッシュのポーズを決めて一

    0
    2026年05月01日
  • 宇治拾遺物語

    Posted by ブクログ

    古典新訳コレクション23
    宇治拾遺物語
    訳:町田 康
    出版社:河出書房新社
    河出文庫 ま 17-5

    散逸している宇治大納言物語に含めることができなかった話をまとめたものという意味なのか、拾遺=侍従という意味で名づけられたものなのかはわからないと冒頭にある

    本書は口語訳なので、古典本来の趣はないが、サクサク手軽に読める

    全体を通貫して読んだわけではないが、下ネタが多い。宇治大納言物語に収めるをためらった話を、拾遺として集めたのではないかと思ってしまう

    高僧や、大将軍といえども、人の子なわけであり、恥じらいもあれば、見栄もある。高位の人間の失敗を説話として笑い飛ばすのがおもしろいので、当代

    0
    2026年03月24日
  • くっすん大黒

    Posted by ブクログ

    この一冊だけで、町田康が好きになってしまった、、

    友人と嫌な女を罵りあう時の言葉のセンスに声を出して笑ってしまった!
    たまたま古本屋で手に取って良かった!

    0
    2026年03月30日
  • 朝鮮漂流

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    言葉も文化も違う相手も、誠実をもって対すれば自ずと心通じるものがある。太守との別れは我が身のように辛かった。この壮大な漂流記を現代に蘇らせてくれたことに感謝。安田がする詩の訳が面白い。軽妙な文章で書かれているけれど、船人たちの苦労は並大抵ではなかったと思う。 国の土地を踏めなかった川上を悼む。

    0
    2026年03月19日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    歴史に埋もれた中にもそれぞれの人生がある。現代にも語り継がれる凶悪な事件の中にも省略された細部に人の想いと価値観が存在している。人はなぜ自分の想いを言葉にできないのか。なぜ社会と自分は折り合えないのか。文学の主要テーマを語りながら唯一無二の文体で圧倒的な分量を読ませる力強さを感じた。

    0
    2026年03月19日
  • きれぎれ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公が絵描きの屑人間なんですけど、借金したり放蕩したり生活が行き当たりばったりで、どうしようもない人間だなってところがまず好きだし、特に好きなのが、自分は趣味で絵を描いてるんですけど、あいつの描く絵より俺の絵のほうがイイだとかあいつは大衆に媚びてるだとか、この自意識分かるなぁ〜と。で、この自意識が強い人間って、絵をあまり描かないんですよ。サボってる。自分の描くものよりも先に目が肥えていくものなので、これってあらゆることでそうで、そこから脱するためには忙しく手を動かす以外にないんですよね。誰かを負かすために絵を描くところとか、正直分かるんですよ。邪道。自分もこうなってしまわぬようにちゃんと作品

    0
    2026年03月08日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    今まで読んできた本と毛色の異なる文体/展開で、
    ページ数もありかなり読み応えがあった。

    熊太郎の思案が深いが故に言葉がうまく紡げない様の表現が秀逸だと感じた

    0
    2026年03月06日
  • 猫にかまけて

    Posted by ブクログ

    写真がたくさんあってかわいい
    ココア、ゲンゾー、ナナ、ヘッケ、みんな個性的
    しかも猫たち、めちゃくちゃ偉そう。
    「気分がすぐれぬから雨をやませろ」とか
    「何がかしこいじゃぼけ」とか理不尽すぎる笑
    でも町田康がすいませんって猫に素直に謝ってるのが可愛いおもしろい
    「猫好き&最近町田康ファン」のわたしとしてはあの町田さんの強そうなイメージと違う面が垣間見れて嬉しかった

    0
    2026年03月01日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⭐️5
    落語や漫談をみているような感覚
    読み終えるのに1週間かかったが、読後に得られるかけがえのない充足感
    圧倒的な文量と独特な言葉はあるが、不思議と読みにくさは全く感じないテンポの良さ
    一つの出来事が遺恨となり、心の楔となり、周りから置いて行かれてしまう熊太郎
    思弁癖があり、臆病で実直なそんな熊太郎の一生を追いかけて触れる人の業
    自分の心の心すら本当にわかっているのかと問いかけられ、感情を揺さぶられる

    0
    2026年02月28日
  • 宿屋めぐり

    Posted by ブクログ

    読むのに10年くらいかかった 読んではやめ
    読んではやめでやっと読めた 作中何度も笑う事のできる作品 最後はそうなるのか スッキリしたようなしてないような 一回では勿体無い 何度も読みたいけど疲れる

    0
    2026年02月26日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    全ての行動は自分のため。
    他人のためになることをしたとしても、それが100%の純度で他人のためということはあり得ないということを忘れないでおきたい。
    そうすれば自分の行動を他人のせいにしたり、他人の行動を自分のせいにしたりせずに済む。
    人はそれぞれ自分勝手に、自分の得になるように生きている。
    端から見てどんなに莫迦げた行動だとしても、その人なりの正当な理由があるのだということも忘れないでおきたい。

    『告白』というタイトルがどこから来るのかと思いながら読み進めた。
    人の思いの全てが他人に伝わることは決してない。
    自分のことだって自分自身には分からないことばかりなのだから、熊太郎でなくても思って

    0
    2026年02月26日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

    Posted by ブクログ

    小学高学年から。作家7人の迷回答と言うだけあって面白い。お悩みにそれぞれ答えてくれているが、一般的な回答を期待してはいけない。とにかく文章が楽しめる。

    0
    2026年02月23日
  • 宇治拾遺物語

    Posted by ブクログ

    何度でも読み返したいしょうむない噺の詰め合わせ。しょうむない、というには面白すぎる。が、読書に学びや教訓めいたものを求める人がいたならば、本書で訳されたお噺はしょうむないったらしょうむないだろう。

    単話で楽しめるのはもちろん、説話を続けて読み進めると書き出しのバリエーションだけでもくすくす来るものがある。

    0
    2026年02月23日
  • 私の文学史 なぜ俺はこんな人間になったのか?

    Posted by ブクログ

    町田康が、ほんまのことを書け。とよく言ってますが、この本には町田康のほんまのことが結構綴られている気がする。表紙がカッコええので、欲しい本。

    0
    2026年02月16日
  • 告白

    Posted by ブクログ

    熊太郎の胸の内に抱えているものに共感できすぎてつらい。読むのがつらかった。でも、だからこそ大切に咀嚼しながら読み進めた。また読み返そう。そして熊太郎を、じぶんを肯定してあげよう。

    0
    2026年02月11日
  • 俺の文章修行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めちゃめちゃおもしろい。町田康による文章の書き方だが、当然真正面から行かずさまざまなボケやギャグをはさんで進むのだが、これも町田の作品をそれなりに読んだことがない人にとっては、何を言っているのかわからないのではないか。そういう意味では客を選ぶ本だ。何回でも読み返したくなる本。

    0
    2026年02月06日