町田康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
物を買い、使う。買い、使う。今を生きるには、飽くなき消費を続けるしかないのだろうか。町田康氏が描く「カネ」をテーマにした作品は、やはり「町田流」に満ち溢れておりますが、ある種の普遍性があります。
久しぶりに町田康氏の本を読みました。町田氏の文体でビジネス文書を作成したらさぞかし面白いことになるだろうなと、そんなことを考えながらページをめくっておりました。
タイトルにもある「バイ貝」というのは筆者特有の「言葉遊び」で英語の「買う」を意味する“buy”にかけていると思われます。
例えば
「スーパーマーケットにいって魚を買った」
という言葉を「翻訳」すると
「SMに参りて魚をバイ貝」
と -
Posted by ブクログ
この本の口訳風に言うと「やばっ。めっさおもろいやんかいさー!」の古事記。
イザナギとイザナミ、天照大御神、因幡の白うさぎ、ヤマタノオロチ、スサノオ、ヤマトタケルなど、古代史でお馴染みのキャラ(?)はこの古事記にいっぱい出てきます。
神様もやたらと出てくるし(名前が全く覚えられない)、ハチャメチャなキャラが多い上に、顔で女性を選り好みするわ、すぐに逆上して◯そうとするわ、なんと言うか人間の「業」が神様に凝縮されている感すらあります。
そして、それぞれの物語も、神様の行いだけあってブッ飛んだ展開になることが多い(例:オオクニヌシは何回◯されても生き返る)上に、口訳は関西弁ときたので、かなりアナーキ -
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Posted by ブクログ
芥川賞作家・町田康氏による猫との日々を描いたシリーズエッセイの第三巻です。町田氏夫妻との猫とのふれあいがふんだんに描かれており、彼らを見て「猫はいいなぁ。」と思った次第です。
芥川賞作家、町田康氏による猫エッセイの第三弾です。今回、ここに書かれているのは町田夫妻が伊豆に新居を構えるところから始まっています。
その際に見ていた物件の庇の下で震えている二匹の仔猫を拾って、彼らを世話しながら物件を探すという微笑ましいというのか、なんというのか…。という場面で、そのときの写真も収録されていますが、それが理屈ぬきにかわいいので、僕は思わず身もだえしてしまいました。
彼らはのちにシャンティーと -
Posted by ブクログ
文章力を身につけるにはたくさん本を読めと。ただし同じ本を百回読めという。確かに魅惑的な提案だ。そんなに読めばきっと何かを手にするような気がする。町田さん曰くそれは文章変換能力だそうだ。しかし僕には一冊の本を百回読むほど時間は残されていない。学生時代に教えて欲しかった。いい文章を作成するテクニックとして「いけず」したらええんやとか。いわばそれはノイズであり、つるりと転倒しないための滑り止めっていうやつちゃうんかな。そしておのれの「心の糸クズ」に向かい合って、ステレオタイプな感情のフォルダにしまいこまわんことやそうや。これは、たぶん、ネガティブケイパビリティではないかと察する。しかしそれは大変なエ
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