町田康のレビュー一覧

  • 告白

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    GWに絶対読もうと思ってた
    冬のなんかさ、春のなんかねにも出てきてたので
    めちゃくちゃ面白いし文章のリズムもよかったけど
    心に残る一冊にはならなかったかも
    弥五郎のことは好き

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    2026年05月07日
  • 告白

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    城戸熊太郎という人間の内面をこれでもかと見せつけられた。愚かで、したたかで、惚れやすく、見栄っ張り。呆れる程にどうしようもない。
    だけど、彼を取り巻く世界はもっとどうしようもない。フィクションだと分かっていても、こんな人生は哀しいな、悔しいな。

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    2026年05月05日
  • 告白

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    河内音頭のスタンダードナンバー「河内十人斬り」。思弁的であるが故に愚直かつ婉曲的になってしまう男が殺人者になるまでの過程が、河内弁により間断なく脳内に流し込まれる。その濃縮された生涯を追体験する。哀しみを纏った滑稽さが、ラスト100頁付近からバランスを失っていく。心の中の心の中。自問自答を繰り返した後の「あかんかった」に泣きそうになった。

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    2026年04月28日
  • 告白

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    ネタバレ

    読後「うぁあああ…無念…なにしてんの…なにしてんだよぉ…熊太郎…弥五郎可哀想じゃん…熊太郎の馬鹿野郎…」ってなった。

    熊太郎が不憫すぎる。なんだろう、全然報われない。誰も幸せじゃない。悲しすぎたー。

    せっかく所帯持てたのに…縫とちゃんと対話出来れば良かった…。

    「兄哥」といつも慕っていた弥五郎は本当にいい奴だった。終盤、妹に会いに行き、滞納してた家賃も払い、掃除して身の回りを整えた描写は泣けた。

    対して寅吉、熊次郎、傳次郎の汚さよ…。

    人間ってどうしてこんなに複雑なんだろう。

    やるせなさと虚脱感が残る。

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    2026年04月27日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    全然日本史を知らないので勉強になった。厳密に関西弁の区分とかよくわからないので実際は違うのかもしれないけど、全員禅院直哉の喋り方をしてた。特に、資朝が最初の方めちゃめちゃイキリキャラとして登場したので禅院直哉か?と思ったけど、最期は従者にも妻にもめちゃめちゃ愛されていて2人は資朝のために一生を捧げるくらい資朝を慕っていたので全く禅院直哉ではなくて、禅院直哉って最悪なんだな……。と思った。幕府の隠蔽体質!悪い!年貢制度!悪い!日本ってもしかしてあんまりこの時代から進歩してない……?強くてイケてる武士がみんな活躍してたのはアツかった。

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    2026年04月23日
  • 宇治拾遺物語

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    町田康の訳で読む古典が、こんなにも楽しくて面白いものだとは思ってもみなかった。
    町田康の訳という最高のパイプを通すことで更に古典の面白さが倍増されていた。
    古典って個人的には、ちゃんとオチがあって教訓めいててみたいなイメージがあったけど、こうして読むとオチのない話があったりシュールな話があったりして古典のイメージを払拭させられた。
    古典って面白い。
    同じものを面白いと感じているということが、昔の人と繋がっているように感じられて良かった。
    昔の人も下ネタで笑っていたのだなと思うと感慨深い。
    嗚呼、面白かった。

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    2026年04月19日
  • テースト・オブ・苦虫4

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    文庫版帯には「待望の文庫化! 事実か虚構か謎が深まる 魅惑のエッセイ集第四弾」とある。2010年に新宿の文壇バー・風花で古井由吉・柄谷行人との朗読会にて町田康自身が朗読した「本音で生きる」という作品が収録されたエッセイシリーズ第四弾。変わらぬ面白さと読書の愉しみがまだ4冊も続くのがたまらなく嬉しい。

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    2026年04月19日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    「義経記」「古事記」に続く、町田康の古典口訳シリーズ。
    読む前から面白いだろうなと思って読み始めたら、案の定面白い!

    ゲラゲラ笑って読む「太平記」ってなんなの?

    「口訳」の真骨頂は、日野俊基が鎌倉へ送られるときに詠んだ(とされる)以下の歌にも示されている。

    桜吹雪がえげつなく/道に迷うた交野の春も
    紅葉の錦を着て帰る/日が暮れ秋の嵐山
    一夜の宿りすらだにも/げっさしんどい仮の宿
    だのにそやのに連日の/旅寝は鬱にそらなるわ
    長年住んだ京の町/ほなさいならと旅立って
    愛し可愛いの妻や子も/置き捨てひとりトボトボと
    思いもよらぬ長の旅/実際マジでしんどいわ

    ますます磨きのかかった古典の「口訳

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    2026年04月19日
  • へらへらぼっちゃん

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    ロビンソンの庭に出てた町田町蔵しか知らない私。
    専業主婦だから私も似たり寄ったりな生活しかしてないのは共感。ほんと阿呆な生活である。町田町蔵は時代劇を観る、私は本を読む、それで良い。なんかそう思った。
    ちりんちりん鳴らされ舌打ちされて、「呪われよ、自転車のおばはんたちよ」って言うの、笑う。
    水たまりに小銭しか入れてない事に対して「死にやがれ貧乏人が」って言うのも、不謹慎だけどおもろい。
    と思えば、女性に肩ぶつけられて「悲しい。」って言ったり。
    町田町蔵の繊細さを感じた。

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    2026年04月12日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    太平記の中でも、鎌倉時代末期の後醍醐天皇の重した謀反を中心とした部分を大胆に口訳している。原典はおそらく歴史的な記述に重きを置かれているが多くの場面で物語としての矛盾や、ご都合主義的展開が多く含まれているのだろう。この口訳ではそれをいい加減な語り手を登場させることによって違和感を消すという点が発明だと感じた。登場人物の名前が聞き馴染みなく、次から次へと登場するが、その人物関係を把握せずに読み進めても、台詞回しやリズムの気持ちよさと、そのユーモアで楽しく読めた。

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    2026年04月07日
  • 俺の文章修行

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    小説の書き方というよりは、町田康の文章についてのエッセイという感じで面白い。おもろい。
    町田康の文章を浴びることが出来る。
    町田康のドライブ感のある文章力に乗せられてどこまでも永遠に読み進めていけるような感覚を得られた。
    町田康の文章を浴びたい人は読んで損ないと思う。
    ただ、これを読んで文章が上手くなるかどうかは分からない。
    というか、自分の文章力に昇華出来るほどの読解力がまだ無いだけかも。
    内容についてまだまだ理解に至っていないことがいっぱいあったのでまた読むと思う。

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    2026年04月11日
  • 宇治拾遺物語

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    訳者の町田康自身が、数ある宇治拾遺物語のお話のなかでこれらを選んだのかな?
    オチにガッツリ教訓がある話、なんとなくスン、、と終わる話、いろいろだけどどれも、町田康節が爆発している。
    出てくる登場人物がほぼ、良い人でもめちゃくちゃ悪い人でもなくグレーな人なところ。教科書に掲載されている宇治拾遺物語の勧善懲悪の印象だった宇治拾遺物語の、本当の姿が浮かび上がってくる。
    人間ってそうやんな、完璧に善な人も悪な人もあんまりいなくてグレーな人がほとんどで、世の中なんとかそれで廻ってる。時の上皇であってもそれはこの本の中では同じで。時代は変われど人間の本質は何も変わらない。欲も諦めも喜びも悲しみも愛も。

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    2026年03月29日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    安定の町田節。先日イヌイジュンさんのライブに行って、2026/4/19渋谷のライブのメンバーに町田さんが入っていることを知った。いやあ、この文体はパンク歌手町田町蔵の背景あってこそなんやわ、と確信する。近年町田さんは、京山幸太さん演ずる浪曲の演目も手がけておられるし。「口訳」というからには、やはり声に出して読む、「音読」が楽しいのではないか。音楽も浪曲も、文学は文字面を追うだけじゃないねん。おまえら、声出して読めよ!と言われている気もする。

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    2026年03月29日
  • くっすん大黒

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    面白いがすぎる。
    嫌な女の一挙手一投足とそれへの罵詈雑言。
    こう声に出して笑ってしまうような小説ってなかなかないよ。

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    2026年03月17日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    歌の様にリズムある文書に感じる。独特でハマらない人もいるんだろうな。あと「豚は横ちょにかぶれ」ってちょっと日常使いで使ってみたい。無理か。

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    2026年03月16日
  • くっすん大黒

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    普通の人の普通の日々、と思ってたらちょっとずつずれていって、かなりロックなのかパンクなのか、とにかく突っ走ってる。笑いと恐怖は常に紙一重。パンクなんですね。

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    2026年03月04日
  • 朝鮮漂流

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    沖永良部島から薩摩への帰路、嵐に見舞われて遭難し朝鮮へ漂着してしまった藩士安田義方の日記を基に書かれた長篇小説。話す言語が違うので遣り取りのすべてにおいて漢文の筆談を強いられ、漸く通じ合ったと思えば相手国役人の“役人らしい生真面目”な繰り返しの確認作業に煩わされて帰郷の段取りは遅々として進まず、そのうえ法律のせいで上陸が許可されず生活(藩士船人合わせて二十五名)は半ば崩壊して水浸しの船の上。詩の達人と勘違いされてはやたら次韻や評を求められ、鼻持ちならない役人や細々とした問題へのひとり奔走。と書出せばキリが無い過酷の連続はもし自分だったら正気を保てそうになく、漠然とやっぱり武士って凄いなという感

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    2026年02月18日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    人は利権を欲する、体裁や自尊心を優先する。他人の情けなんてこれっぽっちも考えない。自己責任論、それは不安定な情勢で顕著に現れる。こっちについたほうがええかな、いやそっちって損するがな、いくんやったらおまえだけ行きぃな。そんな押し問答は昔も今も変わらない。え?そうだよ、情勢不安定進行形じゃん、だから "安心安全" って対義語で誤魔化してるやん。"優しくない&イっちゃってる" 現世だからこそ "ラブ&ピース"。

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    2026年02月16日
  • 口訳 太平記 ラブ&ピース

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    町田康による、ユーモアと人間味のある語りの『太平記』。原典の序盤、鎌倉幕府末期の動揺期を舞台に、後醍醐天皇の討幕の企てとその失敗が描かれる。

    楠木正成の登場以降がとくに印象的で、最後は彼が良いところをすべてさらっていく。

    金剛山には何度も登っているが城跡には寄ったことがなく、次は立ち寄ってみたい。正直なところ、楠木正成がどんな人物かを、今回初めて知った。

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    2026年02月11日
  • 告白

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    ネタバレ

    19世紀末に実際に起きた殺人事件をモデルに、殺人犯となった一人の男の生涯を描く怪作。圧倒的なボリュームで「人はなぜ人を殺すのか」が描かれる。
    主人公の熊太郎は自分の思考を言語化することがとにかく苦手で、幼少期から大人に至るまで他者とのコミュニケーションを上手に取ることができない。決して頭も性格も悪いわけではないのに社会の中で生きづらさを感じている。現代でいうところの発達障害のような描かれ方だが、当時は誰にも理解されない。そんなわけで、熊太郎はろくに働きもせず博打ばかりに日常を費やしている。
    そんな男が大量殺人に至るまでの過程を、圧倒的な心理描写で描き切る。作品全体を通じて河内弁の独特の文体が徹

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    2026年02月06日