深沢七郎の作品一覧
「深沢七郎」の「笛吹川」「言わなければよかったのに日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「深沢七郎」の「笛吹川」「言わなければよかったのに日記」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
旧制日川中学校(現山梨県立日川高等学校)卒。1956年『楢山節考』で第1回中央公論新人賞受賞。同作はTVドラマ化や映画化もされた。『みちのくの人形たち』で谷崎潤一郎賞を受賞。その他『風流夢譚』、『極楽まくらおとし図』などの作品を手がける。1973年、ギタリストとしてレコードて『ギター独奏集・祖母の昔語り』も発表した。1987年73歳で死去。
Posted by ブクログ
多分、最初に読んだのは中学生の頃だと思う。
きょう、奈良の「ふうせんかずら」で発見して嬉しくなったので、即決で入手した。
冒頭の正宗白鳥先生との思い出が、とにかく面白い。
名前が白鳥だけど庭に池がないとか、同時代に活躍中の作家について「その人は今生きている人ですか」と尋ねて先生に教わったりといろいろ(本人的には)まずいこといっちゃったなあという思い出が淡々とつづられている。
読んでいると、深沢さんという人は、自分も含めて周囲の人をみんな好ましく思っていて、とにかく人間が好きなんだな、と思う。
新潮社のサイトでプロフィールをみると、戦前から活躍するギタリストでもあり、1960年に『風流夢譚』が
Posted by ブクログ
また中公文庫で深沢七郎の本が出たから買った。こうやって出てくるものをどんどん買っていくと重複も多く、この随筆集の巻頭「流浪の手記」は結構まえに読んだちくま文庫『深沢七郎コレクション 転』にも入っていた。
しかし読み終えてからやっと気づいたのだった。深沢七郎の随筆は完全に「話体」であり、読んでいる最中はおもしろく読むけれど、流れゆく川のようなもので、あまり強い記憶を残さない。そのように流転し続ける自然の河川のようなイメージが、作家・深沢七郎の本質でもあるだろう。
本書の中では、クラシック音楽について言及したところが興味深かった。
「クラシック音楽は音を楽しむのではなく音楽に思想だとか、感情