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Posted by ブクログ
深沢七郎のエッセイ集。思いを迸らせるわけでもなく、斜に構えるでもなく、自然と出てきたという趣の言葉が並ぶが、その言葉が不思議で奇妙な味を持っている。「屁は生理作用で胎内に発生して放出されるもので、人間が生まれることも屁と同じように生理作用で母親の胎内に発生して放出されるのだと思う。私は一九一四年一月二十九二値、山梨の方田舎町ー石和に屁と同じ作用で生まれた。人間は誰でも屁と同じように生まれたのだと思う。」というのは、著者が紡ぐ言葉にも言えそうな気がする。
「私は手紙をもらったり、会って話したりすることは四季に咲く花をながめるのと同じで『いまはきれいだが、あとではシボんでしまうんだ』とそんなつもりだった」とそんな風にとんでもないことを言っているようで、何も悪びれたところ、かっこつけたところがない。そこに、このエッセイ集の不思議な魅力がある。
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小説・文芸
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