庶民烈伝

庶民烈伝

775円 (税込)

3pt

3.8

庶民とは、ぶかっこうで食いしん坊、強情であわてもの……周囲を気遣って本音を言わずにいる母親のすがた(『おくま嘘歌』)、美しく滑稽な四姉妹の人生(『お燈明の姉妹』)ほか、烈しくも哀愁漂う庶民のすさまじい生き方を描いた連作短篇集

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庶民烈伝 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年01月19日

    すぐれた小説の条件とは何だろう。
    まず、「機械仕掛けの神」を作品に仕掛けるようではダメだ、と言ってみよう。
    その神は、いろんなことを解決したり先送りしてしまったりするのだが、
    所詮、作者の作った機械による仕掛けにすぎないのだ。
    これに対して、深沢七郎の小説は、「神が仕掛けられた機械」そのものである。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月15日


    んー、面白い。
    別に唸る様な仕掛けも美しい表現も綺麗な締まりないが、表題通りの、当時の“庶民”の苛烈な生活がつらつらと描かれている。
    序章の、“庶民”の定義を巡った作者と知人とのちょっとおバカっぽい掛け合いも、気が利いていて良い滑走路になっていた。

    0

    Posted by ブクログ 2013年02月11日

    深沢七郎のこの本を読みたいなあと思っていたら、ちょうど中公文庫が出してくれた。ありがとう。これからも深沢七郎出して下さい。
    最初の「序章」と「おくま嘘歌」はちくま文庫の『深沢七郎コレクション 転』にも掲載されていたので再読。
    「序章」は「インテリ」や庶民あがりの金持ちとの談話で「庶民とは○○だ」とい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月13日

    面白い。
    序は、まるで『果てしない物語』のよう。

    カフェに置いてあって、まだ少ししか読めていないけど、手元に置いておきたい本。

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    Posted by ブクログ 2016年12月14日

    描かれている情景は 宮本常一の「忘れられた日本人」な感じ。近代の日本人というより、山奥で原始的な暮らしをする庶民の滑稽で、哀しい日常を描いている

    見ようによっては 神話に見える。庶民の哀しい現実に 自然調和や社会構造が働いているように見える。庶民の本質として 虚栄心ではない 強情さ を見いだせる

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