国内小説 - 中央公論新社一覧

  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】
    4.5
    2021年本屋大賞第1位。待望の文庫化。 【文庫化特典 スペシャルストーリー】 町田そのこさんの書き下ろし小説付き 52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く世界で一匹だけのクジラ。何も届かない、何も届けられない。そ のためこの世で一番孤独だと言われている。 自分の人生を家族に搾取されてきた女性・貴瑚と、母に虐待され「ムシ」と呼ばれる少年。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる――。 〈解説〉内田剛
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ
    4.4
    1~4巻1,650円 (税込)
    元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!
  • シーソーモンスター
    3.8
    バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」) アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。(「スピンモンスター」) 時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みを読むことができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』(本作) 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』 澤田瞳子『月人壮士』 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • 滅びの前のシャングリラ
    3.9
    1巻1,705円 (税込)
    「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。 なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」 一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。 圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
  • 残像に口紅を
    3.4
    「あ」が消えると、「愛」も「あなた」もなくなった。ひとつ、またひとつと言葉が失われてゆく世界で、執筆し、飲食し、交情する小説家。筒井康隆、究極の実験的長篇。
  • 駐在日記
    3.5
    1~3巻704~770円 (税込)
    人気シリーズ「東京バンドワゴン」の著者が贈る、どこか懐かしい警察連作短編。 山懐に抱かれた平和な田舎町で巻き起こるのは…… 昭和五十年、春。神奈川県皆柄下郡の雉子宮駐在所に蓑島周平と花の新婚夫婦が赴任してきた。女性連れで現れた指名手配の強盗犯、嵐の夜に盗まれた秘仏、急増する蛇と化け物の噂……時折起こるワケあり事件の解決のカギは、入念な捜査と少しのお節介!? 元刑事のミノさんと元外科医の花さんのタッグで綴る、ハートフル連作短編がついに文庫化!
  • 海神の島
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    一九九九年、沖縄。花城泉は、気が合わぬ姉と妹に挟まれ窮屈さを感じていた。ある日、祖母の漣オバァが三姉妹に告げる。誰かが海神の墓を守れ──と。三人は即座に拒否したが、二十年後、図らずも彼女たちは失われた「海神の秘宝」を追うことに。 汀・泉・澪――一騎当千の花城三姉妹が、沖縄、東京、九州、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する! 三人の凄まじいまでの欲望と日米中の思惑が錯綜する、空前絶後の冒険小説。 読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、週刊文春、週刊新潮、サンデー毎日、週刊朝日、小説現代、ミステリマガジン、SFマガジン、STORY BOX、ダ・ヴィンチ、CREA、ニュータイプ、沖縄タイムス、琉球新報ほか……各紙誌絶賛。山田風太郎賞受賞作家渾身の超大作が待望の文庫化。 カバーイラスト:mocha 【目次】 第一章 失われた秘宝 第二章 三姉妹の夢 第三章 相続人の行方 第四章 古墳は囁く 第五章 銅鏡と貝輪 第六章 暗躍する男 第七章 純白の平和と黒いアイドル 第八章 海神島の正体 第九章 見捨てられた疎開船 第十章 海底の決闘 第十一章 禁断の島へ 第十二章 太古からのメッセージ  解説 爆走するパワフルな冒険小説~「宝探し」の物語~  阿津川辰海
  • 女が死ぬ
    3.8
    「女らしさ」が、全部だるい。天使、小悪魔、お人形……「あなたの好きな少女」を演じる暇はない。好きに太って、痩せて、がははと笑い、グロテスクな自分も祝福する。一話読むたび心の曇りが磨かれる、シャーリイ・ジャクスン賞候補作「女が死ぬ」含む五十三の掌篇集。『ワイルドフラワーの見えない一年』より改題。〈特別付録〉著者ひと言解説 (「あなたの好きな少女が嫌い」より)
  • 愛なき世界(上)
    4.1
    1~2巻726~748円 (税込)
    恋のライバルが、人類だとは限らない!? 洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。愛おしい変わり者たちと、地道な研究に人生のすべてを捧げる本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか――〈付録〉「藤丸くんに伝われ 植物学入門(上)」
  • もう別れてもいいですか
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    離婚したい。でも、お金がない―― 『老後の資金がありません』の著者が女を奴隷扱いする男たちとの決別を描く、ベテラン主婦のハッピー離婚戦線。 決断は、幸福のはじまり! 50代、女の再出発を描いた傑作長篇。 夫は暴力も振るわないし、今のところは浮気も新たなキャッシングも発覚していない。そんな状態で離婚したいと思うなんて、世間の常識から外れているのではないかと思い、ずっと苛まれてきたのだが、今まさにその迷いが吹っ切れた思いだった。 だって、一緒にいるだけで息がちゃんと吸えなくなる。 (本文より)
  • ヨルノヒカリ
    NEW
    4.7
    1巻1,980円 (税込)
    いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。
  • 連鎖
    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    食品会社の社長・篠原の遺体が高速道路の非常駐車帯で見つかった。手形が不渡りになり、自殺の恐れがあると、妻からの捜索願を受理していた大阪・京橋署の上坂と磯野は、自殺とみて捜査を始める。篠原をめぐる人間関係、巨額の保険金、そして手形の行方……絡まりもつれ合う糸をほぐすような調査から見えてくる真相、その連鎖から浮かび上がる複数の事件は。
  • 陽炎の闇 オッドアイ
    -
    1巻2,002円 (税込)
    横須賀で行われた海上自衛隊の観艦式。警備についた朝倉は、NCISのハインズから捜査協力の依頼を受ける。式に参加している米海軍空母内で殺人事件が起こったというのだ。急遽空母に乗り込んだ朝倉だが、事件への関与が疑われるロシア人スパイを追う矢先、艦内で第二の殺人が――。米国、ロシア、そして中国。各国の思惑が渦巻くなか、「特別強行捜査局」は真実に辿り着けるのか。25万部突破の人気シリーズ第10弾!
  • カモナマイハウス
    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    空き家の数だけ家族があり、家族の数だけ事情がある――。 不動産会社で空き家のメンテナンス業に携わる孝夫。両親の介護を終えた妻・美沙は、瀟洒な洋館で謎の婦人が執り行う「お茶会」に参加し、介護ロスを乗り越えつつあった。しかし、空き家になっている美沙の実家が、気鋭の空間リノベーターによって遺体安置所に改装されようとしていることを知り……。元戦隊ヒーローの息子・ケンゾー、ケンゾーを推す70代の3人娘「追っかけセブン」など、個性豊かな面々が空き家を舞台に繰り広げる涙と笑いのドラマ、ここに開幕!
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方
    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    老舗・桜山ホテルで、憧れのアフタヌーンティーチームへ異動した涼音。夢にまで見た職場で初めて提出した企画書は、シェフ・パティシエの達也に却下される。 悩む涼音だが、お客様、先輩、そして達也の隠れた努力を垣間見ることで、自分なりの「最高のアフタヌーンティー」企画を練り直し……。 頑張りたい。だからこれは、自分への最高のご褒美! 「マカン・マラン」シリーズが大ヒット 心に染みると評判の著者待望の新作!
  • 化物園
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    スリルに憑かれ空き巣を繰り返す羽矢子。だが侵入した家の猫に引っかかれ、逃げた先で奇妙な老人に出会い……「猫どろぼう猫」 自尊心が高く現実に向き合えない王司。金目的で父の死を隠蔽した後、家にやってきたのは……「窮鼠の旅」 〈お手伝いさん〉として田舎の館に住み込むことになった、たえ。そこでの生活は優雅だが、どこか淫靡で……「風のない夕暮れ、狐たちと」 その他「十字路の蛇」「胡乱の山犬」「日陰の鳥」「音楽の子供たち」全七篇。 恒川光太郎が描く《化物》たちの饗宴を、ご覧あれ。
  • 僕とおじさんの朝ごはん
    3.8
    1巻1,760円 (税込)
    ケータリング業者の水島健一は、手を抜くことばかり考えているぐうたらな40代。最近、派遣先で「死ねる薬を持っていますか?」と聞かれることが続く。ケータリングの仕事をしている男が「楽に死ねる薬」を売り歩いているという噂がネット上で囁かれているらしい。ある日、健一は13歳の少年・英樹に出会う。過去の出来事をきっかけに心を閉ざしていた健一だったが、英樹と出会ったことで徐々に本来の自分を取り戻していく。さらに、派遣先で度々尋ねられる不可解な問いが意味を持ち始め――。「生きること」の意味を問う、書き下ろし感動長篇!
  • 任侠浴場
    3.9
    1巻792円 (税込)
    日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、小さいながらも人情味溢れる昔ながらのヤクザ。人望の篤い親分・阿岐本雄蔵の元には一風変わった経営再建の相談が次々持ちかけられる。今度の舞台は古びた銭湯!? 乗り気な組員たちの一方、不安でいっぱいの日村。こんな時代にどうやって……。そして阿岐本組は銭湯の勉強と福利厚生(?)を兼ねてなぜか道後温泉へ――。大好評「任侠」シリーズ第四弾!  〈解説〉関口苑生
  • 三千円の使いかた
    4.1
    垣谷美雨さん絶賛! 「この本は死ぬまで本棚の片隅に置いておき、自分を見失うたびに再び手に取る。そういった価値のある本です」 就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか? 知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
  • 星を掬う
    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    辛かった哀しかった寂しかった。 痛みを理由にするのって、楽だった。 でも……。 千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。 他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。 「普通」の母娘の関係を築けなかった四人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎え――。 町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。
  • ここだけのお金の使いかた
    3.7
    給料は安いし、貯金も少ない。ムダなお金は一円だって払えません! 誰しも余裕のない時代だからこそ、何にいくら使うかで人生はきっと変わるはず。ゲーム課金はいくらまで? 百万円の宝くじが当たったら夫に言う? どうすれば働かずに生きていける? 七名の人気作家が「お金」にまつわる悲喜こもごもを描く、書き下ろし短篇アンソロジー。
  • あの家に暮らす四人の女
    3.9
    ここは杉並の古びた洋館。父の行方を知らない刺繍作家の佐知と気ままな母・鶴代、佐知の友人の雪乃(毒舌)と多恵美(ダメ男に甘い)の四人が暮らす。ストーカー男の闖入に謎の老人・山田も馳せ参じ、今日も笑いと珍事に事欠かない牧田家。ゆるやかに流れる日々が、心に巣くった孤独をほぐす同居物語。織田作之助賞受賞作。
  • ステップ
    4.2
    1巻691円 (税込)
    結婚三年目、突然の妻の死。娘と二人、僕は一歩ずつ、前に進む――娘・美紀の初登園から小学校卒業まで。「のこされた人たち」の日々のくらしと成長の物語。

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  • 八日目の蝉
    4.0
    直木賞作家・角田光代が全力を注いで書き上げた、心ゆさぶる傑作長編。不倫相手の赤ん坊を誘拐し、東京から名古屋、小豆島へ、女たちにかくまわれながら逃亡生活を送る希和子と、その娘として育てられた薫。偽りの母子の逃亡生活に光はさすのか、そして、薫のその後は――!? 極限の母性を描く、ノンストップ・サスペンス。第2回中央公論文芸賞受賞作。

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  • TUGUMI
    4.2
    病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と姉妹のように育った海辺の小さな町に帰省した私は、まだ淡い夜の始まりに、つぐみとともにふるさとの最後のひと夏を過ごす少年に出会った――。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。第二回山本周五郎賞受賞作。[装画・山本容子]

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  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答
    4.0
    子どもの毎日は、山あり谷あり。第一志望の学校に落ちた! 体育が好きになれない。大人になるって楽しい……? ストレス社会でがんばる子ほど肩の力がみるみる抜ける人気作家7人の迷回答
  • 蕭々館日録 新装版
    -
    1巻1,320円 (税込)
    大正時代末期。作家・児島蕭々の書斎には、九鬼、蒲池ら作家仲間や友人たちが夜ごと集う。蕭々の五歳になる娘、麗子も、岸田劉生の「麗子像」そっくりの恰好で、大人たちの輪の中に加わっている。益体もない話で過ぎてゆく幸福な時間。しかし、この時間も、皆が愛する九鬼に色濃く落ちる死の影も、誰にもとどめることはできない……。芥川龍之介、小島政二郎、菊池寛をモデルに、去りゆく人と終わりゆく時代への愛惜を込めて綴る傑作長編。泉鏡花賞受賞作。〈解説〉久世朋子
  • 歩きながら考える
    4.0
    パンデミック下、日本に長期滞在することになった「旅する漫画家」ヤマザキマリ。思いがけなく移動の自由を奪われた日々の中で思索を重ね、様々な気づきや発見があった。「日本らしさ」とは何か? 倫理の異なる集団同士の争いを回避するためには? そして私たちは、この先行き不透明な世界をどう生きていけば良いのか? 自分の頭で考えるための知恵とユーモアがつまった1冊。たちどまったままではいられない。新たな歩みを始めよう!
  • 廉太郎ノオト
    4.3
    1巻1,925円 (税込)
    廉太郎の頭のなかには、いつも鳴り響いている音があった―― 最愛の姉の死、厳格な父との対立、東京音楽学校での厳しい競争、孤高の天才少女との出会い、旋律を奏でることをためらう右手の秘密。 若き音楽家・瀧廉太郎は、恩師や友人に支えられながら、数々の試練を乗り越え、作曲家としての才能を開花させていく。そして、新しい時代の音楽を夢みてドイツ・ライプツィヒへと旅立つが……。「西洋音楽不毛の地」に種を植えるべく短い命を燃やした一人の天才の軌跡を描き出す。 時代小説家最注目の俊英が、ついに新境地・明治へ!
  • 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房
    4.1
    1巻1,870円 (税込)
    「好きでやってることだすけな、仲間っこが来てければ嬉しいよ」 趣味もなく学校でも進路に迷っていた綾。でも「ひし形屋」で、より子先生に南部菱刺しを教わって、世界が一変した!?「魔女の菱刺し工房」 母が認知症となり、接し方に悩む香織。より子先生と一緒に無心で刺している中、あるアイディアを思いつく。「ひょうたん」 長らく引き籠もっていたより子の孫・亮平。より子は静かに亮平を見守っていたが……。「真麻の聴色」 苦しい時、嬉しい時、そして誰かを想う時。布の目を数え、模様を作る――。 青森の南部菱刺しをテーマに描く、手芸×再生の四篇。
  • ハチ公の最後の恋人
    3.9
    霊能者の祖母が遺した予言通りに、インドから来た青年「ハチ」と巡り会った私は、彼の「最後の恋人」になった……。運命に導かれて出会い、別れの予感のなかで過ごす二人だけの時間――約束された至高の恋。求め合う魂の邂逅を描く奇跡の物語。[写真・若木信吾]

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  • たそがれダンサーズ
    4.5
    1巻902円 (税込)
    今日もスタジオに集うのは、不思議なほど無気力な講師と、下手だが熱いおじさんたち。 出世競争、妻との微妙な関係、町工場の後継者問題など、苦い思いや痛手を負った中高年世代。 そんな彼らが打ち込むのは、男だけで踊る社交ダンス!  職場じゃなくても輝ける。いつもの景色が違って見える。 そのステップが胸を打ち、躍動、爽快、ときどき涙。 おじさんたちの〈もいちど青春〉物語!
  • 疼くひと
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    脚本家・唐沢燿子は古稀をむかえ、日に日に「老い」を感じていた。しかしSNSで年下の男と出会い、生活が一変する。70歳から始まった、身も心も溺れた恋の行方は……。大人の恋愛小説。
  • おかえり横道世之介
    4.4
    人生のダメな時期、万歳。人生のスランプ、万々歳。 青春小説の金字塔、待望の続篇。 バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。名を横道世之介という。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。 『続 横道世之介』を改題。
  • 最後のひと
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    75歳になって、86歳のひとを好きになって、何が悪いの? 燿子がついに出会った「ぴったりな人」。 人生仕上げの情愛がもたらすものは――。 ベストセラー『疼くひと』で70代女性の性愛を描いた著者が、 実感を込めて後続世代に送る、希望の物語 奇跡の出会い、周囲の偏見、肉体的交わり、終活への備え…… 「人は老いても、毎日を幸せに生きる権利がある」を合い言葉に、 燿子と理一郎がとった選択は?
  • 水底のスピカ
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    その転校生は、クラス全員を圧倒し、敗北させた――。夏休み明け、北海道立白麗高校2年8組に、東京からひとりの転校生がやって来た。汐谷美令――容姿端麗にして頭脳明晰。完璧な彼女は学校中から注目を集めるが、些細な事からクラスで浮いた存在になってしまう……。学校祭準備で美令と友人となった、クラスで孤高を演じる松島和奈。そして美令が孤立する原因を作ってしまった、クラスのカースト上位である城之内更紗もまた、美令、和奈と深く関わってゆく。それぞれ秘密を抱える三人が向かう先に待つものは、そして美令の「私、神様の見張り番をしているの」という言葉の意味とは……。今、彼女たちの人生で、もっとも濃密な一年が始まった――。誰もがあの時を思い出す、青春群像劇の傑作! 最高に美しいラストシーンを、ぜひご堪能ください!! 「 今、私がひとりではないことが、奇跡なのだ――」
  • 千の扉
    3.7
    築四十年、三千戸を超す都営住宅の一室で、夫・一俊と暮らし始めた千歳。その部屋の主である一俊の祖父に頼まれ、千歳は「高橋さん」という人物を探し始めるが……。存在も定かでない「高橋さん」を探すうち、ここで暮らす人々の記憶と、戦後から七十年の土地の記憶が緩やかにひもとかれていく。〈解説〉岸政彦
  • ウナノハテノガタ
    3.8
    〈螺旋プロジェクト〉、ついに文庫化! 「いいか、島でのこと、だれにも話してはいけない」 海の民の少年オトガイは、父から代々伝わる役目を引き継ぐ。 山の民の少女マダラコは、生贄の運命から逃れて山を下りる。 死を知らぬ海の民イソベリ、死を弔う山の民ヤマノベ。 二つが出会い、すべてが始まる原始の物語。 〈巻末座談会〉八作家が語る、〈螺旋プロジェクト〉のいままで 【電子版巻末に特典QRコード付き。〈螺旋プロジェクト〉全8作品の試し読みができます】 ※〈螺旋プロジェクト〉とは―― 「共通ルールを決めて、原始から未来までの歴史物語をみんなでいっせいに書きませんか?」伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8作家朝井リョウ、伊坂幸太郎、大森兄弟、薬丸岳、吉田篤弘、天野純希、乾ルカ、澤田瞳子による前代未聞の競作企画 〈螺旋〉作品一覧 朝井リョウ『死にがいを求めて生きているの』 天野純希『もののふの国』 伊坂幸太郎『シーソーモンスター』 乾ルカ『コイコワレ』 大森兄弟『ウナノハテノガタ』(本作) 澤田瞳子『月人壮士』 薬丸岳『蒼色の大地』 吉田篤弘『天使も怪物も眠る夜』
  • 母の遺産 新聞小説(上)
    4.0
    1~2巻770円 (税込)
    八十歳を過ぎた母が骨折をして病院に運び込まれたその日、美津紀は夫・哲夫の引き出しから花柄のティッシュ入れを見つける。施設に入った母に時間を奪われ続け、美津紀は思う。「ママ、いったいいつになったら死んでくれるの?」親の介護、夫の浮気、忍び寄る更年期、老後資金の計算……実体験を交えて赤裸々に描き大きな話題を呼んだ、大佛次郎賞受賞作。
  • 海のふた
    4.2
    ふるさと西伊豆の小さな町は、海も山も人も寂れてしまっていた。実家に帰った私は、ささやかな夢と故郷への想いを胸に、大好きなかき氷の店を始めることにした。大切な人を亡くしたばかりのはじめちゃんと一緒に……。自分らしく生きる道を探す女の子たちの夏。版画家・名嘉睦稔の挿画26点を収録。

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  • 新装版 スカイ・クロラ The Sky Crawlers
    4.1
    1巻814円 (税込)
    永遠の生命を持つ子供たち「キルドレ」が地上で暮らす大人のために、戦争を請負う社会。新任地に配属された戦闘機乗りのカンナミは指令を受け空へ出勤し、夜は同僚たちと歓楽街へ出かける。彼らにとって生死とは、そして自我とは――著者最高傑作シリーズ、新装版刊行開始!〈解説〉鶴田謙二 巻末著者インタビュー〈聞き手〉清涼院流水
  • 瀬戸内海の見える一軒家 庭と神様、しっぽ付き
    4.5
    東京でデザイナーになる夢が破れ、祖母の遺した家に引っ越してきた加乃。そこへ転がり込んできたのは、伏見から家出してきた稲荷狐だった。新天地でのリスタート同士の一人と一匹だが、土地の龍神の少女が言うことには、ここ愛媛県松山市は昔から狸が支配する地で稲荷狐なんて見つかったら命はないという。いきなり波乱の新生活の行方は――!?
  • ハネムーン
    3.8
    世界が私たちに恋をした――。別に一緒に暮らさなくても、二人がたどる道はいつも家路で、二人がいる所はどこでも家だ……。互いにしか癒せない孤独を抱え、剥き出しの世界へと歩き始めた恋人たちの旅立ちを描く。限りない清らかさと生きることの痛みに彩られた、静謐な愛の物語。[挿画・MAYA MAXX]

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  • もぐら新章 血脈
    4.3
    1~4巻748円 (税込)
    ITベンチャーの雄・仲井啓之が、自社システムの試験中、予期せぬ誤作動によって爆死した。事件性を疑う警視庁は、同社と関わりが深い沖縄県にサイバー犯罪対策課・益尾徹を派遣。一方、「もぐら」こと影野竜司の息子・竜星は今や沖縄で高校生となり戦いと無縁の生活を送っていたが、次第に深刻化する事件が、彼の眠っていた本性を呼び覚ます!
  • 老後の資金がありません
    3.9
    「老後は安泰」のはずだったのに! 後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費……しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか? ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。
  • みちのくの人形たち
    3.7
    お産が近づくと屏風を借りにくる村人たち、両腕のない仏さまと人形――奇習と宿業の中に生の暗闇を描いて世評高い表題作をはじめ名作七篇を収録する。谷崎潤一郎賞受賞作。

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  • 神様
    4.0
    くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである――四季おりおりに現れる、不思議な〈生き物〉たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥ マゴ文学賞、紫式部文学賞受賞短篇集。 〈目次〉 神様 夏休み 花野 河童玉 クリスマス 星の光は昔の光 春立つ 離さない 草上の昼食 あとがき
  • 月と雷
    3.5
    不意の出会い、気まぐれや衝動。無数の偶然に促されて、私たちみんな、進んでいく。自分にしかたどり着けない、見知らぬ場所に向かって―― 幼い頃、泰子の家でいっとき暮らしをともにした見知らぬ女と男の子。まっとうとは言い難いあの母子との日々を忘れたことはない泰子だが、結婚を控えた今になって再び現れたふたりを前に、確かだったはずの「しあわせ」が否応もなく揺さぶられて……。水面に広がる波紋にも似た、偶然がもたらす人生の変転を、著者ならではの筆致で丹念に描く力作長編小説。
  • 愛して生きて 宇野千代伝
    3.0
    数多の文豪たちと恋した作家の宇野千代。女性の憧れとして輝く、千代の奔放人生。大正、昭和、平成をまたにかけて活躍し、すぐれた作品を残したほか、尾﨑士郎、東郷青児、北原武夫ほか、梶井基次郎、青山二郎など数多の文豪・文化人たちと恋し、奔放に生きた女としても知られる。今も憧れの女性として輝く宇野千代の人生とは何かを探る。『婦人公論』連載中から話題を呼んだ人物ノンフィクションの待望の文庫化。
  • 愛なき世界(上下合本)
    5.0
    恋のライバルが、人類だとは限らない。洋食屋の見習い・藤丸陽太は、植物学研究者をめざす本村紗英に恋をした。しかし本村は、三度の飯よりシロイヌナズナ(葉っぱ)の研究が好き。見た目が殺し屋の教授、サボテン好きの後輩男子たちと研究に没頭する本村に、藤丸は恋の光合成を起こせるのか――藤丸青年の求愛行動から真理の探究まで、すべての事件は研究室で起きている。世界の隅っこが輝きだす植物学会賞特別賞受賞作。〈付録〉「藤丸くんに伝われ 植物学入門(上・下)」〈解説〉伊与原新
  • 愛の色いろ
    3.4
    1巻1,760円 (税込)
    このシェアハウスで暮らす条件はただ一つ。 複数愛者(ポリアモリスト)であること。 ポリアモリーとは、性別を問わず、複数の人を同時に、誠実に愛するライフスタイルのこと。 一つ屋根の下で暮らす四人の男女。彼らが選択する生き方の先に見つけた新しい愛の形。愛とはなにかを問う書き下ろし小説。
  • 相棒
    -
    貧乏暮らしあり浮気ありで五十年、放浪詩人とその妻はよき相棒。金子の日本論、女性論から交友録、森のパリ印象記、金子の肖像など、二人の自選によるベストエッセイ集。金子の遺著となった単行本に全集未収録の夫婦往復書簡(一九三九年)を増補。 〈巻末エッセイ〉森 乾 ■目次 【金子光晴】  Ⅰ ひげのある人生/明治の青年を苦しめたもの/江戸につながるなにものもなく/日本人について/番付の心理/いやな思いをした昭和という年号  Ⅱ 私小説/伝統の芸能/日本の大衆芸人と番付/秋の日記/血と地につながるもの/ちょんまげのこと/『コスモス』雑記  Ⅲ 萩原朔太郎について/高村光太郎との僅かなかかりあい/清親のこと/吉田一穂のこと  Ⅳ 女について/なおも、男・女などをめぐって/若さと老年と/日本人のフェミニズム/着物を剝がれた女達/女体の豊饒を描く/日本人よ淫なれ 【森三千代】  Ⅰ 巴里郊外の青春/巴里の秋色/白/血を抱く草/仏印の文学/アンコール・ワットへの道 Ⅱ 和泉を憶う/わたしの大休暇/香木の話/志摩を思う/金子光晴の横顔I/金子光晴の横顔Ⅱ/父の心/老母の手/きのうきょう/若葉よ、妹が生れた/若葉の夏休みのレポートに添え/なつめと共に/なつめとの対話/若葉のいる正月 跋 (金子光晴) 金子光晴・森三千代往復書簡(一九三九年) 巻末エッセイ 父と母の想い出に(森乾)
  • 青と白と
    4.2
    1巻726円 (税込)
    30代後半の悠は、アルバイトをしながら空き時間に原稿を書く駆け出しの作家。仙台を出て東京で一人暮らしを続けるが、ぎりぎりの 生活を送る。そんな悠の日常は、震災を境に激変した。非常時だとはしゃぐ同僚、思わぬ人からの気遣い、そして、故郷の家族の変化。 「私は、なぜこんなにもちっぽけなんだろう」 過去と未来を見つめた、悠の変化と決断は。
  • 赤頭巾ちゃん気をつけて 改版
    4.0
    1巻607円 (税込)
    柔軟な少年の語り口を通じて描かれた、さまよえる若い魂の行方。機知とユーモアにあふれた青春文学の永遠の名作。「四半世紀たってのあとがき」を付す。

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  • 秋の街
    3.8
    1巻649円 (税込)
    16年ぶりに刑務所の外を歩いた無期刑の囚人。死を間近にして故郷への執念に憑かれた重病人など、人生の重大場面に直面した人々の心理をこまやかに描いた滋味溢れる短編集。

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  • アクセス
    3.3
    親友の自殺は自分のせい。悲しみに暮れる可奈子の携帯が着信した。悪意に満ちた声が言う、「お前が殺したんだよ」と――。すべての始まりは、誰かを勧誘すれば無料となるプロバイダ「2mb.net」。登録した高校生たちに襲いかかる殺人の連鎖。仮想現実を支配する「極限の悪意」を相手に、生き残りを賭けた壮絶な戦いが始まった!
  • あさつゆ通信
    -
    1巻1,100円 (税込)
    この小説の主役は、読みながら読者の心に去来するその人その人の時間と光景だ。人は孤立していない、一人一人は閉じられた存在ではない。人は別々の時間を生きて大人になるが、別々の時間を生きたがゆえに繋がっている。(「あとがき」より) 【この本に出てくるものたち】 怪傑ハリマオ、ナショハルキッド、七色仮面、コマ回し、三角ベース、貝殻拾い、力道山、プラモデル、『力持ちのポール』、クレイジーキャッツ、『恋の片道切符』、まぼろし探偵、野球、石蹴り、加山雄三、防空壕、伊賀の影丸、鉄人28号、鉄腕アトム、『少年サンデー』、ドロケン、マルハナバチ、木登り、友だちと好きな女の子。
  • アスリーツ
    3.5
    陸上では、自分に失望した。もう、負けたくない――。 結城沙耶は、中学2年で出場した全日本中学陸上広島県大会100メートルハードル女子決勝で転倒し、失意のうちに陸上部を退部した。親友の松前花奈に誘われ、広島の進学校・大明学園高校へ入学し、射撃部に入る沙耶。初めて構えるビームライフルの重さに驚き、個性豊かな先輩たちに励まされ、童顔の監督・磯村辰馬の指導を受けつつ、未知の競技に戸惑いながらも花奈とともに励む毎日だったが――。 五輪種目のライフル射撃と格闘する少女たちの喜怒哀楽に心震える、名作『バッテリー』に連なる10代の挫折と再生の物語。 〈解説〉斎藤美奈子
  • あたしとママのファイトな日常
    5.0
    人間関係、職場の不満、将来への不安――全部まとめて打つべし、打つべし!  橘風花はキラキラヶ丘団地に暮らす、小学四年生の女の子。「ムカつく男子を一発殴りたい」というよこしまな動機でボクシングを始めるが、徐々にその面白さにのめり込む。そんな風花のひたむきさは周りのみんなに影響を与え、母の陽菜子の心も変わっていく……。「好き」という気持ちが世界を変える、母と娘のハートウォーミングストーリー! 『あたしの拳が吼えるんだ』を改題。 特別書き下ろし短篇「りんどうの花が咲いている」を収録。
  • あたしのこと憶えてる?
    4.0
    壊れかけた家庭のために毎週一本バラを買う私に、花屋のあるおは同じ話ばかりする。繰り返しに苛立ち、私は彼と抱き合ってしまう。その瞬間は確かなのに、翌日になると、あるおは私を覚えていない……ものを覚えられない青年への愛を描く表題作ほか、男女の性と対話を見つめた九篇。

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  • 屋根裏博物館の事件簿
    3.4
    1巻748円 (税込)
    渋沢栄一の孫・敬三が作った私設博物館では民具の蒐集、研究と「日本民俗学」の研究が新たに進められていた。山形の奇妙な婚礼絵馬、南伊豆の不穏な正月行事を調査するのは、幼い頃、敬三に拾われた記憶喪失の少女・あづみ。相棒の林常彦とともにこの博物館に持ち込まれる謎を解く中で、あづみ自身の封印された記憶が蘇る――。
  • あの人が好きって言うから… 有名人の愛読書50冊読んでみた
    3.8
    1巻1,320円 (税込)
    赤江珠緒『羆嵐』 芦田愛菜『ABC殺人事件』 安倍晋三『海賊とよばれた男』 阿部寛『巨大隕石が地球に衝突する日』 有村架純『悪夢の観覧車』 安藤サクラ『花鳥風月の科学』 石田ゆり子 『なまけ者のさとり方』 稲垣吾郎『うたかたの日々』 上野樹里『青空のむこう』 宇垣美里『春の雪』 宇多田ヒカル『荒野のおおかみ』 有働由美子『父の詫び状』 大坂なおみ『OPEN』 大谷翔『チーズはどこへ消えた?』 加藤シゲアキ『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 川島明(麒麟)『ベイブルース』 北川景子 『塩狩峠』 黒木華『ミシン』 小池百合子『失敗の本質』 河野太郎 『ツバメ号とアマゾン号』 カルロス・ゴーン『愛と心理療法』 堺雅人 『謎解き『ハムレット』』 坂上忍 『真昼の悪魔』 佐藤健『四月になれば彼女は』 菅義偉『豊臣秀長』 貴乃花『横綱の品格』 高橋一生『檸檬』 滝川クリステル『星の王子さま』 田中圭『新装版 毎日が冒険』 田中みな実 『落下する夕方』 土屋太鳳『自分の中に毒を持て』 出川哲朗 『成りあがり』 ドナルド・トランプ『西部戦線異状なし』 中居正広『葉桜の季節に君を想うということ』 長澤まさみ 『わたしが・棄てた・女』 中谷美紀『シッダールタ』 中村勘九郎 『私の消滅』 のん『氷の海のガレオン』 長谷川博己『道草』 BTS・RM『死にたいけどトッポッキは食べたい』 ビートたけし 『次郎物語』 藤井聡太『深夜特急』 ディーン・フジオカ『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』 フワちゃん『マリアビートル』 星野源『小川未明童話集』 メーガン・マークル 『四つの約束』 吉岡里帆 『戯曲 吸血姫』 米倉涼子『太陽の王ラムセス』 米津玄師『スノードーム』 渡部建『イニシエーション・ラブ』
  • あの日の交換日記
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    先生、聞いて。私は人殺しになります。お願いだから、じゃましないでね?「教師と児童」 私は彼女に合わせる顔がありません。毎日不安でいっぱいです。「上司と部下」 交換日記を始めるにあたって、一つだけ、お願いごとがあります。 このノートの中でだけ、今まで話してこなかったようなことを振り返ってみる。 それって、なんだか素敵じゃないですか?「夫と妻」 嘘、殺人予告、そして告白……。大切な人のため綴った日記に秘められた真実とは? 気鋭の若手ミステリ作家が記すのは、驚くべき仕掛けとその後訪れる感動。
  • アフリカッ!
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    いざ地上最後のフロンティアへ。総合商社のシステムエンジニアだった村上大輝は、念願叶いアフリカ開発部へ。新規のビジネスモデルを探すべく人類発祥の地へと飛ぶ。ところが文化の違いは想像以上。地元民を相手に、いったいどんな商売が可能なのか? ついには自ら病に倒れてしまい――エチオピアからケニア、ロンドン、そしてザンビアへ。若き日本の商社マンが、世界を舞台に暴れまわる!? 国際開発コンサルタントの著者が贈る、痛快お仕事小説。
  • アプレゲール
    -
    1巻1,100円 (税込)
    「君はいま何を滑稽だと思っている?」「自分自身です」――僕は何者かからの五百万円と引き替えに、殺人事件の犯人として自首した。そして、17歳の全部を少年院の中で使い果たした。18歳になり仮退院した僕を待っていたのは、卑屈な父親と装飾した街、そして一通の手紙――。誰がなぜ僕を犯人に仕立てたのか。本当の犯人は誰なのか。僕の足は、被害者の家庭へと向いた。
  • アマゾニア
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    16世紀、太古からの伝説が未だ息づくアマゾン河流域――女人族の〈泉の部族〉は精霊の庇護の下、豊かに暮らしていた。大弓部隊隊長・赤弓は、家族を殺された怨みから宿敵〈オンサの部族〉を倒し、一族に平和をもたらす。その直後、大河を下り、飢えたスペイン人たちが現れた。赤弓は一行を撃退するが、傷を負って取り残された黒髭の男を見た 守護精霊〈森の娘〉は、なぜか掟を破り、彼を部族に迎え入れるよう命じる……。濃密な生命と精霊に満ちた密林に展開する魂の喪失と再生の物語。

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  • 嵐山光三郎セレクション 安西水丸短篇集 左上の海
    4.5
    「夢の中でとてもきれいな海を見つけたの。私のいるずっと左上のほうに」。夢と現実の交錯、そして突然の別れを描く表題作ほか、二度と戻らない時間や大切なひとの喪失、刹那の愛の風景を綴る短篇集。繊細な空気をまとった十二篇を収録する。〈解説〉嵐山光三郎
  • 霧の聖マリ ある生涯の七つの場所1
    4.0
    1巻662円 (税込)
    幼い心に異性への淡い憧れを芽生えさせて逝った美しい女性、異郷で謎の死を遂げる老亡命者――。独立した挿話はいつしか絡みあい、一枚のタピスリを織りあげてゆく。昭和初期から一九七〇年代まで、世界各地を舞台に展開する野心的連作第一集。

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  • 夏の海の色 ある生涯の七つの場所2
    -
    1巻683円 (税込)
    孤独な少年の日々に垣間見た〈生〉の光と闇。青年の「私」が目撃する様々な男女の愛と裏切りと死。フランス人女性との甘美な愛の生活――。独立した挿話が現代史のモザイクを形づくる連作第二集。

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  • 阿波の狸の話
    -
    大正から昭和初期にかけ、屈指の郷土史家が阿波・徳島に伝わる狸伝承を綿密な取材により収集し、注釈を付した名著。映画や漫画など数々の作品の一次資料としても多く引かれ、今なお輝きを失うことのない貴重な文献を復刊。さらに著者遺稿を反映し、「阿波伝説物語」を収録した決定版。

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  • アンダスタンド・メイビー(上)
    3.7
    1~2巻775~796円 (税込)
    中三の春、少女は切ない初恋と未来への夢と出会った。それは愛と破壊の世界への入り口だった――。恋愛小説の枠を超えた、恋愛小説の最高傑作。著者デビュー10周年を飾る書き下ろし作品。
  • いい女
    3.0
    平凡なままでは満たされない! 妻として母として一生懸命やっているのに、誰も認めてくれない――。結婚して以来、何よりも家庭を優先させてきた詩織だが、同窓会をきっかけに、女として生きようと決意する。高額エステ、仕事相手との不倫、初恋の男性との再会……。夢を実現させようとして、自らの中に閉じこめていた「女」を開花させていく一人の女性の挑戦と変貌をリアルに描く問題作。
  • イオカステの揺籃
    3.9
    1巻1,980円 (税込)
    バラが咲き乱れる家で、新進気鋭の建築家・青川英樹は育った。「バラ夫人」と呼ばれる美しい母。ダムと蕎麦が好きな仕事人間の父。母に反発して自由に生きる妹。英樹の実家はごく普通の家族のはずだった。だが、妻が妊娠して生まれてくる子が「男の子」だとわかった途端、母が壊れはじめた……。平穏だった“家族”の崩壊が、いま始まる――。『オブリヴィオン』『銀花の蔵』の著者による、身も心も震える圧巻の家族小説!
  • イオニアの風
    -
    1巻1,012円 (税込)
    オリュンポスの神々の賭けにより、“魔物退治”に挑むことになった英雄の子テレマコスと美しき吟遊詩人ナウシカア。人類の命運を背負う二人が辿る波瀾の道行き、非力な人間の思いもかけない力、若き男女に芽生える恋の予感……。構想二十年余、ギリシア神話をベースに織り上げた、絢爛たる愛と冒険のタペストリー。
  • 幾千年の声を聞く
    3.3
    1巻1,870円 (税込)
    16歳での衝撃デビューから5年。この才能は、誰も予想しなかった進化を遂げた。 世界の中心に聳える巨大な〈木〉。人々は枝の上に家を建て、各地から人が集まり、やがて国ができ、文明ができた。だが、他国から〈木〉のもとを訪れた学者は気がつく。 「こんなものは本来、地球に存在しえない」。 この〈木〉はいったい何なのか?  宗教の長となった少女、天文学に人生を捧げる青年、革命組織に身を置く男―― 数奇な運命に巻き込まれた人々の叡智と苦悩が積み重なり、やがて壮大な謎が解き明かされていく。 これは力ではなく、知性で世界を変えようとした人たちの、幾千年の物語。
  • 異常探偵  苺さん殺人事件
    3.0
    スーパーのレジ打ち主婦とへっぽこ美青年の捜査劇!? ある夜、禁忌の性癖を抱えた女性「苺さん」の遺体が発見された。警察は自殺と処理する中、異常事件専門のプロ(?)達が動き出す。被害者、犯人、追っ手もみんな〝異端者〟で……笑いと背徳の先に、優しく涙が胸を打つ、新しい探偵物語。『異常探偵 宇宙船』より改題。短篇「街のお墓」収録。 「無職ということですか?」 「無職? バカな。無職の少年探偵なんて居ないでしょ? 少年探偵なんだから、仕事は少年探偵ですよ。だから無職じゃないでしょ?」 (本文より)
  • イデアの影 The shadow of Ideas
    3.4
    1巻704円 (税込)
    この世は、すべて幻なのです。現実なんてものはない。ただ、映っている影だけが見える。そうではありませんか?――主人と家政婦との三人で薔薇のパーゴラのある家に暮らす「彼女」。彼女の庭を訪れては去っていく男たち。知覚と幻想のあわいに現れる物語を繊細かつリリカルに描く衝撃作。
  • 伊藤ふきげん製作所 思春期をサバイバルする
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    思春期の「あのふきげん」とどう向き合うか。 家庭に1冊、備えて安心、悩める母の奮戦記。 子どもがつまずき、傷ついたとき、ベッド手ただただ、話を聞くこと。 体の変化を受け止めること。子どもを、そして自分自身を肯定すること。 いつかはきっと、笑顔になれる。 過激でまっとうな比呂美さんの子育て! 新収録を加えエッセイ増量。長女カノコからの一文も。 パワーアップして名著復刊。 〈読者の声続々!〉 「こんな母であってほしいと願ったし、こんな母でありたいと今は思います」 「いきなり海外で学校生活。姉妹と母親のしんどさがひしひしと伝わる」 「産む前に読んで、育てたあとに読んだら、別の本みたいで二度美味しい!」
  • 愛しいひとにさよならを言う
    3.7
    生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、近所に住む母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、わたしたち3人が家族だと知っていた。家族という言葉は知らなかったのに。わたしは愛に飢えることもなく、3人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―――。18歳の少女が辿ってきた様々な出会いと別れを描く、切なくも瑞々しく心ふるえる長篇小説。日本経済新聞〈目利きが選ぶ今週の3冊〉で☆☆☆☆☆の名作、待望の電子書籍化。
  • 新版 犬が星見た ロシア旅行
    3.8
    生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその親友、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。巻末に竹内好「交友四十年」を収録する。
  • 犬の報酬
    3.8
    ――社内で自分を見る目が変わったと思う。陰口も耳に入ってきた。 「今時土下座なんかあり得ない」「典型的な社畜」「出世のためなら何でもやるのかよ」 そう、会社のためなら何でもやる。 大手メーカー・タチ自動車は自動運転実験中に衝突事故を起こす。警察は発表しなかったが、数日後、この事故の記事が東日新聞に掲載される。情報はどこから漏れたのか? 総務課係長の伊佐美を中心に「犯人探し」のチームが発足するが……。新聞記者、内部告発者、そして「社畜」。それぞれの正義が交錯する、圧巻の経済小説。
  • イモータル
    3.9
    1巻902円 (税込)
    インドで消息を絶った兄が残した「智慧の書」。不思議な力を放つその書に導かれ、隆は自らもインドへと旅立った……。ウパニシャッドからショーペンハウアー、そして現代へ。ムガル帝国の皇子や革命期フランスの学者が時空を超えて結実させた哲学の神髄に迫る、壮大な物語。『不滅の書』を改題。

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  • 色ざんげ
    3.7
    処女をうばわれた十五の春。置屋に売られた十六歳の朝。運命の男との出会い、世を沸かせたあの殺傷事件。出所後、つかの間の幸せ。そして今――伝説の“悪女”阿部定の恋の軌跡を男たちの視点で描く。辻原登と丸谷才一、二人の読み巧者に絶賛された連作短篇小説集。

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  • 言わなければよかったのに日記
    4.0
    小説『楢山節考』で異色の文壇デビューを果たした著者が、正宗白鳥、武田泰淳、井伏鱒二ら、畏敬する作家たちとの奇妙でおかしな交流を綴る抱腹絶倒の文壇登場日記。他に「思い出の記」「十五のポルカ」を収める。
  • 嘘ばっか 新釈・世界おとぎ話
    4.0
    自己プロデュースに長けた野心的なシンデレラ、きりぎりすの奏でる音色に心動かされるあり、おじいさんのこぶを愛するおばあさん……。誰もが知っているおとぎ話が、佐野洋子一流のユーモアと毒がたっぷり加わって様変わり。面白くてちょっぴり怖い、二十六篇の絵入りパロディ集。 【目次】 シンデレラ/ありときりぎりす/浦島太郎/おおかみと七ひきの子やぎ/白雪姫/羽衣/くらげとさる/ヘンゼルとグレーテル/マッチ売りの少女/つるの恩がえし/マリアの子/こぶとりじいさん/花咲かじいさん/親指姫/ラプンツェル/かちかち山/ブレーメンの音楽隊/眠り姫/養老の滝/かえるの王さま/星のターラー/あほうどり/三びきの子ぶた/舌切りすずめ/ハーメルンの笛吹き/赤ずきん 「きれいごと」が嫌いな人 岸田今日子/「思い込み」を壊された 村田沙耶香
  • 宇田川心中
    3.0
    1巻1,047円 (税込)
    愛とはつまるところ約束なのだ。それも再び逢うという、ただそれだけの約束なのだ――承久年間から幕末、現代へ、渋谷・道玄坂で出会った十七歳の男と女の愛の輪廻をたどる、時空を超えた再生の物語。

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  • ウマし
    3.3
    ウマし、マズしと味わって、咀嚼し、ハマる、懐かしむ。 うなぎ、スナック菓子、エナジードリンク。チーズ、きのこ、マーマイト、山椒。あんこの甘さ、地ビールの苦み。 食の記憶、異文化の味。そして、卵へのただならぬ愛着。 「あたしは、カリフォルニアロールである」。 海をまたいだ往来の果て、母/妻/娘の役目をいよいよ終えて、詩人の言葉がほとばしる。 胃の腑をゆさぶる本能を賞味すべし。滋養あふるる偏愛のエッセイ。
  • 英語一強時代、日本語は生き残るか
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 水村美苗氏(作家)インタビュー「言語の植民地化に日本ほど無自覚な国はない」、会田弘継青山学院大学教授・宇野重規東京大学教授による対談「“ポスト真実”時代の言語と政治」、三上喜貴長岡技術科学大学教授による「データが示す世界の中の日本語」、情報通信研究機構(NICT)フェローの隅田英一郎氏とサイエンスライター内田麻理香氏による対談「-自動翻訳が拓く未来-英語を勉強しなくてもいい時代がやってくる?」、ロバートキャンベル氏(国文学研究資料館長)による「日本語を学習するとどんなメリットがあるのか」など、さまざまな角度から日本語の未来を考察。また、ハロルド・メイ氏(タカラトミー社長)、楊逸氏(作家)、ボビー・オロゴン氏(タレント)、春香クリスティーン氏(タレント)によるコラム「複眼で視る日本語」も掲載。
  • エッセイの書き方 読んでもらえる文章のコツ
    3.7
    言葉の選び方、書き出しの心得、起承転結の「転」を利かし、書き手の「ええーっ」を読み手の「へえーっ」に換える極意とは? しなやかに感じて、したたかに描く奥義を伝授。エッセイ道30年の岸本んが、スマホ時代の文章術を明かします。単行本『エッセイ脳 800字から始まる文章読本』を改題。待望の文庫化。 第一章 テーマは連想の始動装置―「私」と「公共」の往復運動 第二章 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文―無意識を意識する 第三章 リスク回避と情報開示―「自分は他者でない」宿命を超えて 第四章 文を制御するマインド―「筆に随う」はエッセイにあらず 終章 ひとたび脳を離れたら
  • 絵葉書のように
    5.0
    『単行本未収録エッセイ集 あの頃』から、「武田泰淳との思い出」「歩く」「食べる」、三つのジャンルのエッセイを厳選。夫亡き後の長い時間のなかでゆっくりと発酵した夫や友人たちへの思い、街を歩き、見たもの、食べたもの、感じたことをそのまま、はっとするような文章で切り取ったエッセイ集。
  • エリカ
    3.4
    急逝した親友の告別式の夜、その不倫相手と二人で飲んだのをきっかけに、エリカはいつしか彼との恋愛にのめり込んでいく。逢瀬を重ねていった先には何が……。 高ぶるほど空虚、充たされるほど孤独。現代の愛の不毛に迫る長篇。
  • 炎冠 警視庁捜査一課七係・吉崎詩織
    3.0
    警察小説界、大激震!  驚愕の新人ここに現る。 2019年、夏。渋谷ハチ公像の目の前で、女性が爆死する異常な殺人事件が発生した。被害者の頭部には時限爆弾。指定されたコースを走り、時間内に目的地に辿りつかなければ、爆破するように設定されていた。陸上経験者である刑事・吉崎詩織は特捜の一員として事件を追う。 だが犯人の魔の手は、東京五輪マラソン代表候補であり、かつて詩織のライバルであった樋口舞子の元に迫る――。 警察の威信にかけて異常事件を食い止めろ。 空前のスケールで放つ警察小説!
  • おいしい給食
    3.7
    映画化決定! 市原隼人主演で人気の笑って泣ける学園グルメエンタメ! ハンサムだが無愛想な数学教師・甘利田幸男。彼の唯一の楽しみは「給食」だ。鯨の竜田揚げ、ミルメーク、冷凍ミカン、ソフトメン――。構成を見極めバランス良く味わう甘利田に対し、彼を挑発するように斬新な方法で給食を食す生徒が現れた。甘利田はその生徒・神野をライバル視し勝手に勝負を仕掛けるが……。
  • おいしい給食 餃子とわかめと好敵手
    4.3
    給食に命をかける数学教師・甘利田幸男。新たな中学に赴任して二年、今日の献立「わかめご飯」と「揚げ餃子」を食べ終えた甘利田の前に、ひとりの転校生が現れる。それは前任校での因縁の相手――甘利田よりアクロバティックかつ自由奔放に給食を楽しむ生徒・神野ゴウ!? 「奴との闘いは、まだ続くのか」 市原隼人主演の人気ドラマseason2原作本!
  • おいしい給食 卒業
    -
    80年代の中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田幸男と生徒・神野ゴウの「どちらが給食をおいしく食べるか」という闘いは、神野の卒業で完結するかに思われた。だがその前に大きな試練が!? 甘利田を憎む教育委員の鏑木が、学校給食にあることを仕掛けてきたのだ。二人は卒業まで給食を完食することができるのか?  そして《最後の晩餐》での勝者はどっちだ!? 史上最高の給食バトル原作本!
  • 黄金夜界
    4.0
    1巻990円 (税込)
    僕は傷ついている。その傷に、僕自身でさえさわりたくない――許婚者・美也に裏切られ、一夜にして全てを失った東大生・貫一。愛に絶望し、金の悪鬼となった彼のもとへ突然、資産家との結婚を選んだ美也が舞い戻る。虚無を抱えた二人の再会は、悲劇か、喜劇か。尾崎紅葉『金色夜叉』を平成に甦らせた、橋本治最後の長篇小説。〈解説〉橋爪大三郎
  • 大阪弁おもしろ草子
    3.0
    時代とともに標準語風に変容していくものの、大阪弁の精神には、なお不変の表情がある。「そこそこやな」「ぼつぼついこか」……。こうした言葉が人生のキャリアを積んだオトナの口からこぼれるとき、大阪弁はより生彩を帯び、迫力を増す。味わい深い大阪弁を通して、上方文化を考察する好エッセイ。〈解説〉國村 隼
  • 大阪弁ちゃらんぽらん 〈新装版〉
    3.0
    「ああしんど」「あかん」「わやや」……。大阪弁独特のこうした言い回しのなかには、大阪人のどんな真情がひそんでいるのか。千年もの間、磨き抜かれた社交技術の粋ともいえる京の言語文化と、三百年の伝統ある商都の知恵を併せ持つ大阪弁。その魅力と、大阪弁を育んだ精神風土を明らかにするエッセイ。〈解説〉長川千佳子
  • おしゃべりな部屋
    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 近藤麻理恵が片づけてきた1000以上の部屋にまつわる実話を基に、 川村元気が紡ぐ7つの部屋の物語。 気鋭の絵本作家・大桃洋祐のカラーイラストを40点以上収載。 読売新聞連載時から話題沸騰の小説がついに単行本化! わたし、橙木ミコには、誰にも言えない秘密がある。 部屋にある、モノの声が聞こえてしまうのだ。服や靴、本や家具がみな、話しかけてくる。 わたしは、依頼された家の“片づけ”を手伝う仕事をしている。 今、わたしの隣にいる片づけの相棒はボクス。おしゃべりな小箱だ。 どうして、片づけが仕事になったのか? どうやって、モノの声が聞こえるのか? そもそも小箱が相棒って、どういうこと? きっとあなたは不思議に思うだろう。けれども、これはどれも本当の話。 わたしが片づけてきた部屋は、千を超えた。 服を手放せない主婦、本を捨てられない新聞記者、なんでも溜め込んでしまう夫婦、好きなものが見つけられない少女、死の間際に片づけを決意する老婦人……。 部屋の数だけ、そこに暮らす人と、おしゃべりなモノたちとの思い出がある。 今からすこしだけ、その話を聞いてもらえたらと思う。 これはわたしが実際に体験した、すこし不思議な七つの部屋にまつわる物語だ。
  • おじさんはどう生きるか
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    ピンチばかりの毎日に。 夫婦の冷戦、うす毛問題、時代とのズレ…… 迷える日常が楽しく化けるマナー考! ジェーン・スーさんとのナルホド対談収録 サインペンで胸毛を書いた10代。 バンド活動に苦心した20代。 おしっこをちびるようになった30代。 そして、生まれて初めて 母にプレゼントを贈った60代――  何度もの赤っ恥体験の末、今こそ綴る “意地を張らずに生きる” ヒント

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