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お待たせしました。シャールさん&「マカン・マラン」復活です! 病に倒れていたドラァグクイーンのシャールが復活し、いつものように常連がくつろげるお店に戻った「マカン・マラン」。そこには、やはり様々な悩みを抱えた人たちが集ってきて?〈擬態〉だけ得意になるランチ鬱の派遣社員へ「蒸しケーキのトライフル」。夢を追うことを諦めた二十代の漫画家アシスタントに「梅雨の晴れ間の竜田揚げ」。子供の発育に悩み、頑張り続ける専業主婦へ「秋の夜長のトルコライス」。そして親子のあり方に悩む柳田とシャール、それぞれの結論とともに食す「再生のうどん」。共感&美味しさ満載、リピート間違いなしの1冊です。
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Posted by ブクログ
仕事で心が荒んだ時、疲れた時に、この物語に没頭すると自然と心が回復してきて、頭の中のもやもやが洗われる。読み進めるうちに、自分を大切にして日々健やかに生活していこう、と思い直させてくれる。
シャールさんの提供するまかない、登場する料理の描写にはなぜか自炊意欲をかき立てられる感じがして、自分も丁寧に生活したいなと思わせてくれる。
例えばシャールさんがいつも淹れてくれるお茶があるのだが、「湯気と共にシナモンとジンジャーの香りがふわりと立ち昇る、ハーブとスパイスの効果で夏はほてりが引き、冬は体が温まる…」みたいな丁寧な描写で表現されるので、私もちょっと作ってみようかな、飲んでみたいなぁみたいな気持ちになる。食べ物、食材の描写が素敵で癒される。
元エリートサラリーマンであり、社会に揉まれた経験や紆余曲折を乗り越えたのだろう、今はドラァグクイーンとなったシャールさんだからこそ、発する言葉に説得力があって温かく、心に染みるなと思った。登場する常連さんとお針子さんたち、シャールさんの関係性にはクスッと笑える場面も多く、心が和む。次の巻も読むのが楽しみ。
Posted by ブクログ
SNSの拡がりや、あるべき論が蔓延することで、コミュニティが細分化され、境界から少しでも外れると、自分の居場所がわからなくなったり、意にそぐわないと攻撃や無視されることに恐怖を抱きながら、生きることに疲れ果てた人たちがたどり着く夜のカフェ。
一生付き合わなければならない病を背負ったカフェのオーナー、2作目も健在でホッとするストーリー。
カフェにたどり着き、オーナーの沁みるコトバと、身体に染み渡るマクロビオティック料理、しがらみや、見栄や、虚勢、生臭いことを脱ぎ捨て、ありのままの自分でいていいことに気づき、前を向き始めた主人公たち、今回も心地よい。
そんなオーナーも、本当のことを何も話せないまま父親を見送って、辛かったろうに。
刺さった一文
•自分のことを「ただの」とか「つまらない」とか言っちゃ駄目。
それはあなたが支えている人や、あなたを支えてくれてる人たちに対して、失礼よ。
•ここは、まるで深い海の底のようだ。
形も色も違う魚たちが、思い思いに揺蕩っている。
少しでも弱いものを皆で突きまわそうとする殺伐さがどこにもない。
•年齢も境遇もまったく違うのに、豊かな語らいが淀みなく続く。
•親であることも、子であることも、まごう事なき大いなる冒険だ。
Posted by ブクログ
マカンマラン、2冊目。
街中にあるマクロビオティックを用いたカフェを営む店主シャールさんと、お店に集まるお客さんのお話し。
シャールさんの優しいお料理と考え方と言葉に、優しい温かい気持ちになります。
生活してるとだんだん心が疲れてくる。
その疲れを、シャールさんの言葉が洗い流してくれるかのようです。
お店に夜食を食べにくお客さんが悩み苦しい時、なんだか答えがでず道が開かず苦しい。そんなときに、シャールさんと話しながら落とし所が見つかってみつかっていく。
短編集で、2冊目は4人のお客さんが登場します。
①丸の内で働くOL女性
②旅館を突然継いで欲しいと言われた小説家になりたい男性
③子供の発達に悩む主婦
④親子の関係に頭を悩ませる父
どの人も、周りにいそうな人で悩みもリアルで、自分のことのように感じます。
①は、分かるなーと思いながら読みました。
女性同士の関係性の中で嫉妬心がうまれてしまう、とてもリアルな表現がされてました。グループの中のリーダー的な人が、嫉妬心からグループの1人の悪口を日々いってしまったり、いじめてしまったりする。だいたいそういうリーダーは立場が周りより少し上で仕事ができて、上司から認められている。なのに、虐めてしまう。自分の持ってないものを持っていると羨ましくなってしまうんだろう。
もう充分、優秀だから自信を持てばいいのに。何を恐れているんだろう。仕事だけを見ればいいのに、人のことが気になってしまい虐めてしまう。
そして、そんな人間性に男性たちは気が付かない。
その人間性と人間模様がリアルに表現されていた。こういう人、いるよねーと思いながら読みました。
「人は皆、寂しいのよ」
なんか刺さった。周りに人が集まっている人でさえ、寂しいから集まってる。寂しいから虐めてしまう人もいる。でも虐めちゃいけないよね、、、
人はみんな個性がある。マジョリティとマイノリティが複雑に絡み合っている。その中で自分で生きていかないといけない。だから孤独で寂しい。そういうもんなんです。
「恐怖と不公と理不尽が溢れる世の中で、誰もが一筋縄ではいかない己の道をあるいていかなくてはならない」
人は孤独だけれど、ひとりじゃない
周りの人たちに囲まれて、それぞれが孤独だけど誰かと支え合って生きている
読み終わり、改めて気付かされました。
シャールさんとジャダさんと柳田さんのやりとりが、面白くてクスッとなります。
私もシャールさんやジャダさんに会ってみたいです。
次の作品も楽しみ。
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小説・文芸
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