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これまでたくさんの悩める人が訪れたカフェのクリスマス。店内では、一人の時間に浸る店主・シャールの姿が。
シナモン香るココアの湯気の中、彼女――御厨清澄が心の内をひっそりと語り出す。深夜のカフェを開いた理由と、その未来を――。
~MENU~
「さくらんぼティラミスのエール」
“ぼっち”に怯える女子高生に
「幻惑のキャロットケーキ」
時代の最先端をひっぱるイケメン料理人へ
「追憶のたまごスープ」
トロフィーワイフの立場に固執する若奥様に
「旅立ちのガレット・デ・ロワ」
お店を訪ねてきた美青年。彼に、シャールが渡したプレゼント
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Posted by ブクログ
最終巻は挫折と苦難を乗り越える人たちを描いていた。
空気の読めない希実は自らの過ちに気付けたし、周りの悪意を敢えて『無視』して、意外とアウェイも悪くないと思えるようになった。孤独を楽しめる自分にとっては、アウェイも悪くないぞと、これからの希実の人生にエールを送りたくなった。比佐子との年齢が関係ない友人関係も築けて、趣味のビーズアクセ作りも続けられて、無理して承認欲求を満たしていた頃よりもずっと満たされていると思う。
前作からの登場人物の掘り下げも面白かった。挫折から立ち上がるために、シャールさんとの縁があるのが羨ましい。
シャールさんにも苦悩はある。だけど穏やかにかつ鮮烈に「エピファニー」を感じるシャールさんはこれからも唯一無二の女王様だと信じている。
さて、『マカン・マランボヤージュ』を読もう。
Posted by ブクログ
第一話 さくらんぼティラミスのエール
高校2年生の秋元希実は、仲良くしていた友人グループから、なぜか距離を置かれるようになる。自分が招待されていないSNSのグループトークで悪口を言われていることまで知ってしまい、孤独と不安を抱えることに。
第二話 幻惑のキャロットケーキ
香坂と共に、かつて世界一のレストランと称されたジパングでホールスタッフを勤めた芦沢庸介(あしざわようすけ)。
SNSの炎上をきっかけに、経営するレストランは傾いていく。香坂との再会、マカン・マランとの出会いをきっかけに、自分は刺激的な料理を作り、語り継がれる店を作っていくことを決意する。
第三話 追憶のたまごスープ
更紗
一回り上の裕福な夫とタワーマンションで暮らしていた更紗。母に愛された記憶もないまま、妊娠する。しかし元妻との間に既に子供がいる夫は暗に産むことを否定する。
不安を抱える更紗に「誰だって不安なのよ」とシャールが告げ更紗は離婚を決意する。幼い頃、母は自分の料理にだけ卵を入れていてくれたことを思い出し、母も少しは愛してくれていたのかもしれないと思い実家に帰る。
第四話 旅立ちのガレット・デ・ロワ
クリスマスを迎えたマカン・マランに、ある美青年が訪れる。この美青年は、柳田が水泳部の顧問をしていた時の部員。自分の性に違和感を覚えた雪村襟香を男部員として迎え入れた水泳部員と柳田。そんな襟香(エリック)が性転換手術を決意したことをシャールと柳田に伝えた。
Posted by ブクログ
「多様性」という言葉が叫ばれ始めてだいぶ経つが、言葉が一人歩きしている部分があったり、世間の認識不足もあり、まだまだみんなが理解して受け入れるには程遠いのだろうなと思う。
自分らしさを自分自身が認めることは、容易ではないということをこのシリーズを通して改めて考えた。自分自身が自分らしさを自己認知していなかったら、周囲に理解してもらうことは到底難しい。自分のことは、誰しも1番視えないのかも知れない。
シャールさんのようにあるがままでよいと認め、他者を解放し、肯定してくれる存在に出会えたら素敵だが、現実はみんな自分自身のことで手一杯なのだと感じる。みんなが自分自身のことを認めて、肯定してあげられれば、他者へ目を向ける余裕も生まれるのかも知れない。
Posted by ブクログ
シリーズの最終巻!すべての作品で優しい気持ちをくれたので、感謝を込めて最高評価です。
悩んでる人、迷ってる人、立ち止まってる人、全ての人の背中を押してくれる凄い作品!
作品の中で「人は誰かに見送ってもらえれば次の一歩を踏み出せる」って言葉があるけど、まさしくこれがそんな作品な気がする。
・人付き合いが上手くいかないから思いやりを学べる。
・儲けは信じる者って書く。信頼があっての儲けなの!
・不安があるのはしっかり逃げずに考えている証拠。不安と戦うのは心の筋トレ
・3つの感嘆が大事
食べたら 美味しかった
朝起きたら よく寝た
スポーツやお風呂は 気持ちよかった
実感を、込めて当たり前の気持ちを出す事が大事
色んなな勇気をもらえるセリフがあって素晴らしい作品!
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