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元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわからなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とは――?
圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!
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Posted by ブクログ
第一話 妬みの苺シロップ
弓月綾(ゆづきあや)
コールセンターでアルバイトをしながら、「私はあなたが嫌いです」という酷評を集めたサイトを運営していた。
藤森裕輝の後輩で、漫画家デビューした裕輝が自分のことを忘れてしまっていたことをきっかけにアンチになる。
シャールが料理を出さなかった。代わりにシャールお手製の保存食である苺シロップとレシピをあげた。
第二話 薮入りのジュンサイ冷や麦
一流の料理人を目指していた香坂省吾は、思うようにいかない現実に直面し、料理人としての自信を失ってしまう。さらに、味覚にも問題を抱え、以前のように料理を楽しめなくなっていた。
そんな省吾は、ライターの安武さくらに誘われてマカン・マランを訪れる。
第三話 風と火のスープカレー
燿子
シャールの元同僚であり、タワーマンションで暮らしていた。愛人との間に子供ができたと、夫に離婚を切り出され見栄を張りたい夫は離婚式を開くという。
その離婚式に着るためのドレスをシャールに依頼する。ちなみにウェディングドレスもシャールに依頼して作ってもらった。
夫の体裁を守るために開かれた離婚式で絶対に燿子は辛かったはず。そこに突然現れた男装姿の御厨は本当にかっこよかった。
第四話クリスマスのタルト・タタン
マカン・マランの常連客であり、その界隈の地主でもある比佐子。比佐子の終活をテーマに、比佐子のこれまでの過去がわかる。したくなかった結婚、「ここにいていい」と守ってくれた祖父、そんな祖父との思い出のタルト・タタン。
Posted by ブクログ
俺たちが、己の振る舞いも含めて、きっとどこかで直面してるようなリアルな悩み、妬み、吐き出せない本音に、ウンウンと頷きながら読み進めた。
連作ではないが、シリーズ2作目までに登場した常連たちにまつわるエピソード、常連たちも、生きづらさを抱えて、この夜カフェにたどり着き、マスター「シャールさん」の染み渡るように刺さる優しいコトバと、身に沁みるマクロビオティック料理に心のウミを出しながら前を向き始めた人たちだった。
第三話、めんどくせぇなぁ、早く折り合いつけて自由になれよ、と読み進めたら、終盤になって、なんと企業人だった頃のシャールさんも関係するエピソード、カッコ良すぎるだろ、と心の狭い俺は妬みを覚えた。
俺も、カンテラの橙色の明かりがぽっと灯っている『マカン・マラン』夜のカフェを見つけなきゃな。
刺さった一文
•匿名が溢れるSNSや掲示板は、一皮むけば誰もが心に秘めている怨嗟の嵐だ。
そして、これこそが、人の本性だ。
•この世は所詮、悪意や敵意で成り立っているのだから。
それを味方に付けている限り、自分はネットの中では無敵だ。
•軽い全脳感に酔う
•ネットの中ではあれだけ攻撃的に振る舞えるのに、生身の人間を前にすると、まともに眼をあわせることもできない。
•この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ。
•たくさんのものを見て、聞いて、感じて、傷ついて、悔しい思いもたくさんして、その全部が、自分にとっての本物を見つけていくための修行です。
Posted by ブクログ
なんだかこのシリーズはシャールさんに話してすべてうまくいく!というパターンが多かったが、それぞれ持つ悩みが自分とはかけ離れていたため、第三者の目線で読むことが多かった。
何故か今回は身近というか、心にガツンとくるものが多かった。
特に離婚式の話は読み進めて行くうちに自分の中てなんとも言えない叫びが溜まっていくのがわかった。
離婚式というより、こちらにとって理不尽なことを言われているのに、相手側はとても讓渡しているような話し方をされる展開というのにとても腹が立った。
シチュエーションはちがえど、現実にはもちろんすべて解決!みたいな綺麗な展開にはならないが、心が落ち着く場所というのは大事だなと思った。
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小説・文芸
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