【感想・ネタバレ】きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたびのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大好きなシリーズになりました
各話、シャールさんに会えるまでの話が暗くて、
読んでて苦しい
(そのぶん、シャールさんが太陽のように思えるんだけど)
シャールさんの言葉がいつも温かいのは、シャールさんも辛さを抱えてるのが分かるから。

「若さは万能ではない
無限にあるように見えてその実
限られた選択肢の中から
なにかを選び取っていくのは
若ければ若いほど切実な痛みを伴う」

いや、ホントそう思う
私からしたら、
若さがあればなんでもできるように思えるけれど
一人一人痛みを抱えて悩んでるよね。
電車で勉強している若者にエールを贈りたくなり
勝手に涙目になる

このシリーズ
ほっこりの中にも、
現代社会問題が提起されているのが好き
結婚、終活、ネットとの付き合いかた、、
結婚をした人が一人前っていう結婚の価値観は
無意識的に作られたものかもしれないということ
無意識で備わってしまったものを拭い去るのは難しい。
性別もそう、
時間はかかるけれど、
みんなしがらみから解放される世の中になったらいい

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

一生の間に本当の自分と出会うことができる人は、果たしてどれだけいるのだろうか。マカンマランは料理を通じて、客が自分自身と向き合うことを演出してくれる。路地の先にあるのがマカンマランや銭天堂だったらと思うと、道に迷うことさえ楽しく感じられる。

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

人生いろいろ、悩みも色々、

人を妬んだり羨んだり
あるある、私はありますよ
シャールさんの言葉が
いちいち心に刺さるんですよ。

誰だって
本音だけでは生きてけない
そんなに甘くはない

素顔を隠して生きてくことだって
ありですよね。

マカン・マランの常連の人達が脇役として
登場すると、知ってる人に出会ったみたいで
とても嬉しい。

雑誌のライターとして前作でも
登場していたさくらが
「雇われライターの自分にはクライアント
求めるようにしか記事はかけません」
って落ち込んでいても
シャールさんの美味しい料理で前向きに
なっていくんですよね。

あーでも確かに、雑誌やテレビの対談とかでも
不自然なほど持ち上げられる人がいたり
それ聞かんとあかんのか?
なインタビューだったりすることがあるんだけど
きっとスポンサーや連盟の意向だったり
するのだろうな。

寄らば大樹の陰とばかりに
取り入っているライターや
写真家もいたりするしね。

色んな人がいて
いろんな考え方や生き方があって
いいんですよ、でも
自分が何を守りたいかって
ことなんです
「居場所なんて

どこかに無理やり
見つけるものじゃないのよ
自分の足でしっかりと立っていれば、
それが自ずとあなたの居場所になるの」

っていうシャールさんの言葉
このお話に出てくるすべての人に
共通する言葉のような気がする。

仮面夫婦である夫の浮気で離婚することになった燿子
セレブな生活が幸せなものではないことはすぐ
分かったがシャールさんとのかかわりはどこなんだ?

と思っていたら、そうですか、そういうことでしたか!
まさか、こんなにスキッと爽快な展開になるとは
思わなかった

最高だわ、御厨(みくりや)先輩!

「いくら準備をしたところで何もかもが
計画通りに行くわけじゃない
瓢箪から駒

それが人生ってもんじゃないかしら」
この言葉、名言中の名言じゃないですか!!
心の掛け軸に太筆ででっかく書きましたよ

そう誰にだって先のことなんてわからない
大事なのは今を上機嫌に過ごすこと。

静かな静かな夜の夜食カフェ
読んでるだけでもう私は胸が一杯になるのです

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

今回も心温まるストーリーでした。最後の話は、そこで終わるのかと戸惑いましたが、このあたたかい関係がずっと続くといいなぁと思わせる内容でした。自分の悩みも聞いて欲しいなぁ。

「誰だって先のことはわからない、だからね、大事なのは、先のことをあれこれ気にかけるより、今を出来る限り上機嫌に過ごすことなんじゃないかしら」
「ようこそ77歳のわたし」
「本心を隠すのは、別に悪いことではないわ、本心の隠し場所さえ、ちゃんと自分でわかっていれば、それはそれでいいのよ」
「居場所なんて、どこかに無理やり見つけるものじゃないのよ、自分の足でしっかりと立っていれば、それが自ずとあなたの居場所になるの、要するに、あなたがどこに立ちたいかよ」
「この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ」

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

やっぱり大好き「マカン・マラン」
無いなら、作ってしまいたい。
「今を上機嫌に過ごす」そんな人生後半戦を送りたい。

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2024年03月09日

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自分のことのようだった。妬み.嫉妬。読んでいて辛くなるところもあったが最後はいつも希望で終わるところが良かった。

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2024年03月03日

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マカンマランシリーズ 3作目
大好きなマカンマランシリーズ⟡.·*.
今回も良かった〜!!
シャールさんがほんと素敵な言葉を発する人。
私も果物煮詰めようかな〜(*´˘`*)

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2024年02月11日

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やっぱり大好きシャールさん…!シャールさんの過去を知る人物や、ひさこさんの過去もしれてとても良かった……もっと読みたいけど次で最後か……泣

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2024年02月08日

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昼間はダンス衣装やさん、夜は夜食やマカンマランを営むドラッグクイーン、シャールと周りの人々のお話。連作短編集。今回も少し切なかったり寂しかったり、でも心温まったり少し希望が持てたり。1話1話大切にかかれていることが、1日1日を大事に生きているシャールや周りの人たちに通じていていいなと思う。私もマカンマランのような場所の常連になれたら、どんなに豊かな気持ちになるだろう。お料理も体に優しいものばかりで、作ってみたくなります。

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

体に優しい料理を作りたくなる、温かい気持ちになる一冊。さっそく自家製シロップを作ってみたくなった。2024年1冊目。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

ガムラン・ドゥグンをスマホで検索、ガムラン・ドゥグンを聴きながら読んでみました。
ゆるやかな音楽とシャールさんの所にやってくる人達とのやりとりに今回も癒されました。
シャールさんの罪のない、憂さ晴らし方法は笑えました。
ドラァグクイーンになる前の御厨さんが垣間見れたりして、前二作とは少し違った感じが良かった。
シャールさんは御厨さんでも、シャールさんでも変わらずかっこいい。

今をできるだけ上機嫌で過ごすって、大切なことだと思った、人生は一回しかないから

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2024年01月05日

Posted by ブクログ

 不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェのマカン・マラン。
 癒やしを求めカフェに集う人たちに、ドラァグクイーンのシャールが振る舞う今夜の料理は……。シリーズ3作目。

 前巻から年が明け、3月からその年のクリスマスイブまでを描く。全4話。

     * * * * *

 ますます物語が広がりを見せていることに驚きました。特に、各話の主人公をマカン・マランに導くストーリー展開が見事です。

 例えば1話目は、人間不信に陥り他人をこき下ろすブログを開設してウサを晴らす女性が主人公ですが、レギュラーでもある漫画家・藤森裕紀とも関係性をもたせることで、うまくマカン・マランに繋げていました。

 同様に、2話目では自分を見失った若手料理人とさくらを取材で関わらせ、3話目ではセレブ夫人の燿子がシャールの元同僚という設定にしていて、マカン・マランの扉は開かれているというのがわかります。

 いずれも自然で無理がありません。
 結局は、レギュラー陣が自在に動き出すほどこなれた物語になっているからなのでしょう。

 4話目はガラッと調子を変えて、比佐子さんの日々の記録、という設えにしていたのも印象的でした。
 喜寿を迎えた比佐子。健康上予断を許さないシャール。2人で祝う比佐子の誕生日はクリスマスイブでもあります。ほのぼのしつつも少し淋しさも感じる場面でした。

 12月19日の記述にこうあります。

「ここでは誰もが厳しい現実から逃れ、揺蕩うように自分の世界に遊んでいる。」

 マカン・マランは砂漠に現れたオアシスのような存在です。いつ涸れてもおかしくない。
 だから、終わりがあることを予感させる比佐子とシャールの静かなクリスマスイブには、いっそうはかなさと美しさを感じました。

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2023年04月12日

購入済み

心温まるシリーズ

マカンマランシリーズ、3作目。
1.2作目に登場した人物も再登場し、シャールを中心に、素敵なキャラクターたちが織りなす心温まるお話の詰め合わせ。ついに3作目も読了してしまい、次でシリーズを読み終えてしまうことが寂しいです、、、。

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2020年12月27日

Posted by ブクログ

ぐっときた言葉は二つ。
"あなたがどこに立ちたいかよ"
"今をできる限り上機嫌に過ごすこと"

仕事復帰で環境の変化に狼狽え不安定な今だからこそ、自分や家族を大切に日々過ごしたい。

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2024年05月10日

Posted by ブクログ

マカン・マランシリーズの3作目。
過去作の登場人物と繋がりのある、新しい登場人物を中心に物語が展開する。

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2024年05月06日

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シャールさんまたたび!違うみたび!

やっぱりわいは柳田先生が好きw
お針子のお姉さんたちに暴言を吐いて拉致される奥の部屋で一体何が行われているのかが非常に気になります!
あんなことやこんなことが!
そして毎度毎度懲りずに突っかかっているところを見ると実は奥の部屋に行きたがっているのかも!

元後輩のピンチに一夜限りの男装で颯爽とあらわれたシャールさんもかっこえがった
あんなんされたらおかまいやドラァグクイーンと分かってても惚れてまうやろー

「料理で運命なんて、変えられるわけないじゃない。いくら私でも、魔法が使えるわけじゃないんだから。」
「もし本当に、誰かが運命を変えたのなら、それは私の料理とは関係ないわ。その人が、自分の頭や手や足で変えたのよ」

惚れてまうやろー

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

またまたシャールさんに会えた(*´ω`*)
1話目はなかなか重くて進まず...
どれだけ嫉妬や妬みがあっても、他人の不幸を蜜のように味わう人間にはなりたくない。
“青梅みたいに毒のあるものでも、漬け込むことでちゃんと食べられるようになるのよ。人の毒も同じことよ。”

個人的には風と火のスープカレーが一番好き!
アーユルヴェーダの話も出てきてすごく興味が出た!
風と火と水。
マクロビオティックとの考え方の違いや、共通点も書いてあって、どちらも学びたくなった!
直売所でちょうどビーツが一つあったので購入(笑)
シャールさんの真似をしてビーツのスープカレー作ってみるww
めちゃくちゃ影響うけてます(〃ω〃)
あとは蒸し料理を取り入れないとな(๑・̑◡・̑๑)

“本心を隠すのは、別に悪いことじゃない。
本心の隠し場所さえ自分で分かっていれば、それはそれでいいのよ。
本心の隠し場所さえ分かっていれば、どれだけ意に沿わないことをしなければならなかったとしても、人は案外自分の道を歩いていけるものなのよ。”

次で最後の一冊か〜
読みたいけどそれで終わりと思うと読みたくない(笑)

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

273ページ
1500円
6月1日〜6月3日

運命を変えるカフェとして有名になり始めた『マラン マラン』。そこに目を付けたのは、ネット世界では有名なディスりの女王。とうとう店を探しあてた彼女に、シャールはあなたに出す料理はないという。

シリーズのどこかで出てきた登場人物がちらほら出てきて、どこで出会った人だっけ?と気になるもよくわからず。この本を読むと、ドラァグクィーンに会って話をしてみたくなる。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

題名と表紙に惹かれて読みました。
ほとんど読んでからこれがシリーズの3巻目だと気づいたのですが(題名に「みたび」とあるのに)違和感なく物語に入っていけました。とても面白かったので前作も読みます。

登場人物と同じ経験をしたわけではないのに、嫉妬や後悔など程よくリアルで自分のことのように苦しくなったり、ホッと一息つけたりと心情に入り込みやすくてとても読みやすい本だなと思いました。2話目のは特に焦りやパニックが伝わってきて苦しくなりましたが、その分、最後は本当に良かったと嬉しくなりました。

私もマカン•マランに辿り着きたいものです。
全部おいしそう。

「妬みの苺シロップ」
「藪入りジュンサイ冷や麦」
「風と火のスープカレー」
「クリスマスのタルト・タタン」

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

いつも一話目は人間関係とか辛い話が多くてその中でも今回のは一番怖くてなかなか読めなかった
でも今までの悪役(?)の人のなかでも一番極悪だったからこういう人がマカンマランに来れて良かったかも
料理人の話が一番好きだった

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2024年03月31日

Posted by ブクログ

巻を追うごとに更に好きになってることに気づく
過去作からの登場人物のシーンが多くあり読者からしたら嬉しくあった
個人的に過去のトラウマや過ちを鮮明に思い出してしまう話もあったが そこは女王の魔法で形を変えた気がした(乗り切った)
女同士のごちゃごちゃした関係はどの職場でもあるが男には余りない、だからその場で一言でも気を遣える人になれたらと思った
特にクリスマスのタルトタタンが印象的、自然と早く読み終えなければと込み上げてきてた
あと保存食のレシピ覚えたい

好きなフレーズ引用
青梅みたいに毒のあるものでも漬け込むことでちゃんと食べれるようになるのよ。人の毒も同じことよ
この世に本当に魔法があるとしたらそれはきっと自分自身にしか起こせないものよ
きっとシャールにとって歳をとっていくことは忌むべきことではなく慈しむことなのだろう
過去の記憶は決して一本の糸ではない。嬉しさと悲しみ楽しさと苦しみが、こよりのようによじれ混じることもなければ途切れることもない
周囲は隔世の感を覚えるものばかりなのに人の意識は自分が若い頃とたいして変わっていないのかもしれない
編み上がった個体にほんの一滴 陰険 を垂らすと猫になるのではないかと思う

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2024年03月27日

Posted by ブクログ

全部好き。風と火のスープカレーが特に好み。タルトタタンが大好きで、でも自分ではおいしく作れなくて、カラメル具合が悪いのか見た目もおいしそうではなくて…おいしいタルトタタンが食べたくなる。また挑戦してみよ!あと、ソーダ買ってこよう!

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2024年03月23日

Posted by ブクログ

シリーズ3作目、これが一番好きかも

妬みの苺シロップ
匿名であらゆる商品やお店を(クチコミ・レビューの体で)貶め、周りからのイイネ!の快感にどっぷりはまる女性
自分はかわいそうな人なんだから、これぐらいやったって平気、不幸な私は許されると思っている
そんな彼女にシャールは、お客が私を選ぶ、私はあなたになにも作ってあげられないと言う

藪入りのジュンサイ冷や麦
自身の作った料理を両親が喜ぶ顔を見るのが何より好きだった少年時代の料理人
時が経ち、料理の道に進むも、ままならない日々に自分は一体何をどうしたいのか分からなくなってしまう
心身ともに疲弊し、料理の道から距離を置く
ライターの常連に連れられてマカン・マランを訪れる

風と火のスープカレー
シャールがファッション専門店を始めたばかりの時、ウェディングドレスを注文してくれた最初の大口のお客さんである彼女は、間もなく離婚式を行う
結婚前のキャリアも申し分ない美しい有閑マダムの彼女
その実、無難な方を与えられた方を選んできただけで、何も得ていないと思っている
自身を認めてあげられない彼女だが、ラストの離婚式はとても素敵な四季になる

クリスマスのタルト・タタン
1作目から登場していた気品のある老婦人がやっと登場
エンディングノートをきっかけに自身を振り返ることになる
楽しかったこと哀しかったことと共に、実は傷ついていたこと、本当は違うと言いたかったこと、様々な思いが胸をよぎる
終わりに向かって整理していたつもりが、新たな自分と向き合うためのスタートだと気付く

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

好きすぎる、この世界観……。
また出会えたことが幸せ。

四話どれも心温まるお話なのですが、特に「第二話 藪入りのジュンサイ冷や麦」は自分ごとのように読んでしまいました。

料理人・省吾のキャリアの迷走。
キャリアで迷走してる時って、本当に苦しいんですよね。
自分もそうだったので、痛いくらいにわかります。
でも、省吾と私はちょっと迷走の種類が違うなと思いました。

”あなたは単に、自分がなにをしたいのかが、分かっていなかっただけのことよ”(抜粋)

シャールさんが省吾に言った言葉ですが、結構奥が深い言葉です。

こういうの、やりたいこと迷子っていうんですかね。笑

最近の自己啓発本もこの手の本をよく見かけますよね。
この場合、2つのパターンがあると思うのです。

①目指すもの(目標)は決まっているんだけど、そこに行きつくまでの工程(手段)で迷いがでて、何をしたらいいのかわからなくなるパターン。
今回の省吾のパターンはこちら。

②目指すもの(目標)さえもわからない、言葉通りの「何がしたいかわからない」状態。

最近見かける自己啓発本は②のパターンに向けた本が多いかと思います。(私が読んだ本が偶然その感じだったのかもしれませんが)そして、私も②のパターンだった。。。
資格取得に走ったり、習い事したり、手あたり次第、何かやっては中途半端で終わっていた。

どちらの場合も、外に答えを見つけるよりも自分の内面を深堀することで見えてくるものがあるのでは?と、40代になってわかってきました。(ここに行きつくまでに年齢分の時間がかかっている)

シャールさんが省吾に伝える言葉の一つ一つが、まるで自分に語り掛けているようで、20代~30代、キャリアで迷走していた自分の苦しみが癒されました。

ホント、この本、浄化本だと思う!
過去の自分が許されていくのです。

「第四話 クリスマスのタルト・タタン」は、エンディングノートのお話です。
巷で流行ってますか??エンディングノート。
察するにサラサラ~っとかける内容ではなさそうなので、時間のある時にどんなものなのか情報収集しておこうかと思いました。
死だけは逃れられませんからね。。。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

ドラァグクイーンのシャールが営むドレスショップ兼、夜食賄いカフェ。そこに訪れる人々を描いた短編集の第三弾。

今作も、登場人物達に対してなんとなく自分と重なることがあるなと共感し、そして美味しそうな料理とシャールさんの言葉に癒された。
前作までに登場した人物との繋がりでマカンマランを訪れることになる短編もあり、シャールさんを中心にどんどん輪が広がっていく感じがあって良いなと思った。
このシリーズを読んでいると改めて、食事を大事することは、自分を大事にすることに通じているのだと感じる。
次のシリーズ最終作も、大切に読みたい。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

続編

一冊めから出ている方の過去を知られた。
続編なので過去出てきた
色んな人の今にも触れられて、
多様な形で幸せになっていることが嬉しかった

誰も特別ではなく、
ありふれた自分と同じだか事象に対して
見方を変えると全く変わる

自分の見ている世界が小さいなと思う
視点を変えて、私もこれでよかっ
今が幸せ、と思えるように暮らす

今回は人生、自分の生き方に焦点が当たっている?

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2023年12月27日

Posted by ブクログ

ドラァグクイーンが営む夜食カフェみたび。SNS上で匿名で悪口を書くアルバイト女性、料理ができなくなった元料理人の青年、高層マンションに住む仮面夫婦状態の主婦、マカン・マランの常連である一人暮らしの老婦人。それぞれ、違う悩みを抱えている4人が、少しずつ前を向いていく。
「青梅みたいに毒のあるものでも、漬け込むことで、ちゃんと食べられるようになるのよ。人の毒も同じことよ」
他の誰かを妬んだり僻んだりしたときにSNSで他人を貶めることで憂さ晴らしをしてしまう。やらないけど、やってしまう女性の気持ちは正直わかる。シャールさんの言うように保存食作りで発散できたら素敵だなぁ。

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2023年12月26日

Posted by ブクログ

このシリーズも3冊目になって、ますますシャールさん自身の苦悩や不安も垣間見えるようになり、発せられる言葉の重みや深さを強く感じるようになりました。

悩むことも苦しむことも嫌だけど、こんなにも慈悲深く与えられる人になれるのだと思うと、悩み苦しみ、向かい合うことも避け続けたくないなと思いました。

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2023年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古内さんの小説ははずれがない。
どんなに登場人物たちがだめでも
最後は必ず前を上を向いているから。
読んでいて、ああそうか、
そういう考え方や捉え方もあるんだなと勉強にもなる。
こういう本はいつも付箋でいっぱいになる笑

ご飯の描写や食事の知識もすごく
美味しそうに文章で書くことはもちろんだけど
の食材や調理法がどうやって体に行渡るのか
それが書いてあって料理ノートも埋まっていく!

一癖も二癖もある色んな事情を抱えた人たち
今回はネットで批判ばかりしてそれに生きがいをもっている女性
有名な料理人になると意気込み、それに疲れてしまった料理人
旦那に愛人がいるのに、それをどうとも思わないようにして生きている女性
様々であるけれど、この人たちに料理や言葉を差し伸べて前を向かせている・・・・
いや、シャールさんが前を向かせているのではなく
その人たち自身が前を向いている
シャールさんはその助けをしている。

もし自分の周りに困っている人や
悩んでいる人や悲しんでいる人がいれば
どうやって声を懸ければいいか
なんとなく本を読んで
視野を広げているつもりでいる。

過去にでてきた人たちのその後もちらちらでてきて
続編に次ぐ続編ゆえの楽しみ方もある。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

『衝立で仕切られた八十センチほどのデスクの上には、パソコンと、電話しかない。
一区切りついたところで、弓月綾は離席ボタンを押した。電話とコネクターでつながっているヘッドフォンを外すと、オフィスいっぱいに響き渡るオペレーターたちの声が、途切れることのない潮騒のように押し寄せてくる。』

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2024年01月17日

Posted by ブクログ

今回は最初からパンチの強い子が出てきて、うわぁとなった。いるいるこういう人。
自分で自分を傷つけているのに気がつかないのが一番恐ろしい。
私も、苺は高くて買えないけど、レモンの蜂蜜浸けでも作ろうかな。
二話目の藪入りとうい言葉初めて知った。
タワマンの会合めちゃくちゃ怖かったな...マウント合戦とかその空気だけで、息するの辛そう。
少し切ないお話だったけど、シャールさんの登場カッコよすぎ!
比佐子さんの死と向き合うお話も辛かったな。シャールさんのお店と関係が深掘りされて良かった。
今回もどれも美味しそうなレシピばかりでした。
次巻も楽しみ。

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2024年06月01日

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