【感想・ネタバレ】きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたびのレビュー

あらすじ

元超エリートのイケメン、今はドラァグ・クイーンのシャールが夜だけひらくカフェ「マカン・マラン」。今回のお客様は、匿名のクレームを繰り返すアラサーOL、美味しさがわからなくなってしまった若手料理人など。彼らにシャールが用意した《きまぐれ》料理とは――?
圧倒的人気のお仕事&お料理小説、リクエストにおこたえして第三弾が登場です!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

居場所は誰かに作ってもらうものではない。自分の心で決めるもの。この言葉に深く感銘を受けた。
どの話もよかったけど、個人的に第3話が好き。シャールさんかっこよ!となった。相変わらずこのシリーズは心があたたまる。勇気と、頑張ろうと思う力をくれる。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラァグクイーンが切り盛りするカフェで対話と食事を通して生きるヒントを得る人たちの話の第三弾。この本に出てくる悩みは、共感できることが多いし、食事もそれほど事細かには書かれていないのに、美味しそうに描かれてるので食べたくなる。今回の一話目は社会の理不尽、卑怯な人たちに批判される、にやられた結果、自身も同じようなことをネットを通してしてしまう話。特に相手が自分と同じような境遇から立ち直った妬みからしてしまう。妬む自分も自分として受け入れてそこから変わっていくことが大切というメッセージ。二話目は失恋の痛手から愛のない結婚に逃げた結果、豪勢だけど空っぽの人生を過ごしてた人の話。動機はさておき、自分が他人にしたことは、返ってくることもあることに気づかせてくれる話。三話目は自分が何をしたいのか、深く考えずに生きてた人が周りに流されて自分がしたいことを見失い傷つく話。悪いことじゃなければ、どんな姿を目指すのかは自由。流されないように強い想いを持つことが大切。という話。最後は終活に取り組む人の話。今までお世話になった人が自分がいなくなってから苦労しないように終活するのもありだけど、自分の大切な人は自分自身が楽しく生きてることを望んでいる。わからない未来を描くのも今を楽しむのもバランスよくすることが大切という話。次で終わってしまうのが寂しいけど何度も読み返したくなる良本。

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2025年08月18日

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ネタバレ

マカン・マランシリーズ。
シャールさんの暖かさと厳しさ。それに背中を押してもらう人々。いつでも帰れる場所。それがマカン・マラン。
みんな何かを抱えて生きている。

「妬みの苺シロップ」
あんなことはしないけど綾みたいなどうしようもない妬みの感情少なからずある。私もそういうものはグツグツ煮込んでしまえばいいのかな。

「藪入りのジュンサイ冷麦」
みんなそれぞれ自分に合った場所に居ていいって言ってくれるようだった。
シャールさんの言葉はスーッと心に沁みていく。

「風と火のスープカレー」
黄色い撫子は"悲しい嘘つき"と物語の中では言われてたけど、キバナムナデシコ(黄色い撫子)の花言葉調べたら"秘めた愛"らしく、うぁー!ってなった。狙ってるのかは分からないけど。
シャールさんが男性だった頃なんて考えたことなかったけどそりゃあかっこいいよね。惚れるよね。
私も上司だったら惚れちゃうだろうな。
燿子みたいな側から見たら完璧な人でも色々抱えてるのかもしれない。

「クリスマスのタルト・タタン」
現代に生きてる私には分からない生きづらさ。先人たちが少しずつ女性も生きやすい世の中にしてくれたんだなと。
初めて知った事実もあり。全話の中でシャールさんが一番魔女っぽかった回だった。
マカンマランずっと続いてくれるといいのになぁ。

マカンマランシリーズは本当に相性がいいのかしんどい時に読むと自分の中に重く沈んでるものがスーッと溶けていく感じがする。あと1冊で終わってしまうのが悲しい。

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2025年07月26日

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ネタバレ

3話の風と火のスープカレー。
離婚式でのシャールさん、、いや御厨さんの登場がカッコ良すぎる!性別関係なく惚れます。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ3作目。過去に登場した人物たちが、悩む人を「マカン・マラン」に導いていく姿を見られて嬉しかった。シリーズものだからこそ実現できた演出で、その人物の頑張る姿が頼もしかった。第一話が今までよりも尖った女性の話に感じ、それ以降も重い話が続くのか心配だったが、どれも悩みは軽いとは言えないものの、衝撃は少なく「マカン・マラン」シリーズの安心感を存分に味わえた。

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2025年11月18日

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