あらすじ
お待たせしました。シャールさん&「マカン・マラン」復活です! 病に倒れていたドラァグクイーンのシャールが復活し、いつものように常連がくつろげるお店に戻った「マカン・マラン」。そこには、やはり様々な悩みを抱えた人たちが集ってきて?〈擬態〉だけ得意になるランチ鬱の派遣社員へ「蒸しケーキのトライフル」。夢を追うことを諦めた二十代の漫画家アシスタントに「梅雨の晴れ間の竜田揚げ」。子供の発育に悩み、頑張り続ける専業主婦へ「秋の夜長のトルコライス」。そして親子のあり方に悩む柳田とシャール、それぞれの結論とともに食す「再生のうどん」。共感&美味しさ満載、リピート間違いなしの1冊です。
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Posted by ブクログ
大好きな本に出会えた。
第1話で周りから恐れられている人に怯えて暮らす主人公が、周りの目を気にして生きてきた自分と重なった。ジャダちゃんとシャールちゃんの人柄に惹かれて気づいたら読み終わってた。シャールちゃんはさらっと言う一言で多くの人を毎回楽にして帰らせる。1度経験した病と、自分のありたい姿と両親の期待への葛藤が背景にあると思う。また、食事の文化や行事について詳しいドラァグクイーンで、1話〜4話までに聞いたことが無い料理名、行事の名前の由来のお話が沢山出てきた。食べることが好きだから読んでいてたのしかったし、悩む必要のないことで悩んだ時、この1冊は救ってくれる。こう人に出会いたいな、こういう人でありたいな。また絶対、読みたい。
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生きていくのって、寂しいのよ──とシャールさんは言うけれど。他人と孤独を寄り添い合ったり、分かち合うのではなく、それを前提にせずに、ただ信じ合えたらいいよね。
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空っぽなら埋めていけばいい。一番心に残った言葉です。心身共に疲れて長く務めたところを辞めてから私もなんだかずっと虚無感と弱い自分に心底嫌で嫌でたまらなくて悶々とした日々を送っていました。せっかく時間も取れたし、と大好きな読書を再開してからこの本を読めたこと、幸運だったなと感じています。シャールさんが引き合わせてくれたのかな。少しずつでもまた私も歩き出したいと思いました。ありがとう!
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やっぱりいいなぁ、マカンマラン。まぁ、どの登場人物も最初お店の入り口で逃げ出したくなるのだけど(笑)。老若男女金持ち貧乏問わず、悩みのない人なんていない。最後にシャールさんのところで話すことでみんなが救われるあたり、毎回水戸黄門式ではあるのだけど、だからこそそれぞれのディープな悩みにも読者は付き合える。そして、シャールさん自身も悩みを持つ人だからこそ、話に深みが出る。
作者は本当に人間観察眼がすごいんだなぁ…人生のどこかで自分が体験したり、いつか体験しそうなエピソードがたくさん。
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正直、4年前に読んだ時はちょっと受け付けなかった。内容は素敵だけど、受け入れられないほど自分がいっぱいいっぱい。登場人物たちに嫉妬してた。私にはこうやって救ってくれるシャールさんはいない、って。
4年越しにやっと続編が読めたことが嬉しいです。
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マカン・マランふたたび。そっと背中を押してくれる場所
1話目 毎日、退屈な仕事、ヒエラルキーのある職場。ニコニコみんなと同じ行動を、目立たないようにしている西村真奈。自分はなにものでもないつまらないヤツだから仕方ないと自分に言い聞かせて、この生活から抜けることも考えない。ある日マカン・マランのお店に辿り着く。
2話目 実家の兄が突然亡くなった。実家は老舗の旅館で、もう継ぐものがいない。漫画家目指して頑張ってきたが、辞めるしかないのか。もう諦めたと思っていた時にマカン・マランに辿り着く。
3話目 息子の圭は少し知能遅れ。そのため未央は知能を高める栄養素を与えようと、息子には和食、夫と自分には洋食と二度も朝ごはんを作るような努力を重ねているが、いつも周りの顔色をみて息子がやらかしていないかビクビクしている。ある時マカン・マランへ。もう努力しなくていいのでは?と助言をもらう。
4話目 常連の中学教師柳田は、娘が理転したいというのが受け入れられない。ハナから無理だと決めつけている。親子の仲は険悪に。しかし「かつての自慢の息子像」しか受け入れないおかまのシャールの父を見舞いに行くのに、シャールが男装してかっての銀行マンスタイルで見舞いに行っていることを知り、娘の決断を受け入れることを決める。
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シリーズ2作目
今回も悩んだり迷ったりする人たちがマカン・マランに迷い込み、シャールさん始め常連客たちが変わらずそこにいてくれて、優しく温かく包み込んでくれた
前作の最後の章でシャールさんが入院していて、今作はまだ帰ってきてないシャールさんを、ジャダさんがお店を守りつつ待ち、退院をみんなでお祝いするところから始まっていった
どの章もやっぱりシャールさんの温かさ、常連客の人柄にとっても心が穏やかになった
今のわたしは、ちょうど前向きになれず本に現実逃避してる気がするけど、このマカン・マランシリーズは無くてはならない世界
今作もわたしの大切な一冊
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『女王さまの夜食カフェ』を読み終えると、胸の奥がじんわりあたたかくなる。物語に出てくる夜食はどれもおいしそうで、深夜の静けさに灯る小さな光みたいだ。登場人物はみんな少し寂しくて、でも一生懸命に生きている。その姿がふと自分の生活とも重なる。
専業主婦として、母として、子どものことに悩む日々――そんな気持ちに寄り添う言葉が、物語のあちこちにそっと置かれていて、読後にやわらかく心に残った。
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こんなお店あったらいいな。ふらっと寄って他愛もない話ができるといいなと思う。一作目でシャールさんが入院してしまって、どうなることかと思ったが、戻ってきてくれてほっとした。温かな世界観にどっぷり没入し、あっという間に読み終えてしまった。
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シリーズ2作目。何より、まずは「シャール、おかえりなさい。また会えて良かった」。前作同様、読んでいるうちに自然とほっこりする安心感があった。ほっこり系が大好きな自分にとってはとても幸せだった。前作は仕事の悩みが中心だったが、今作は家族の悩みがあり、共感できる部分が多かった。第2話の中で、「無理に奇抜なストーリーを作らなくても、人の心の機敏を丁寧に重ね、響き合わせていけば、豊かな広がりが生まれる。」という表現の中に、マカンマランシリーズの良さが詰め込まれているように感じた。次作も早く読みたい。
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引き続きマカンマラン。ふたたび。
第二話 梅雨の晴れ間の竜田揚げ より
「ソイミートはただの肉の代替え品ではないのよ」
「低脂肪で高蛋白。カロリーは低く、コレステロールはゼロ。おまけにイソフラボンと必須アミノ酸がたっぷり」
「ソイミートには、ソイミートにしかない栄養素がいくつもあるの」
そうだ!今夜はソイミートで竜田揚げにしよう!
と思った一冊。
物語は第三話 秋の夜長のトルコライス
が胸にグッときた。
シャールさん、ありがとう。
圭くん、良かったね。
未央さん、頑張ってるね。
そんな声を掛けてあげたくなりました。
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ドラァグクイーンとは何ぞやと思い調べたら男性がドレスやハイヒールなど派手な衣装を身にまとい厚化粧をして女性の性を過剰に演出することとある。その主人公シャールさんのカフェ、マカンマランで常連さんとの駆け引きが絶妙で、出される料理がおいしそうで、もうお腹がグゥーとなってしまいそうでした。ぜひともドラマにして欲しいです。「真夜中のパン屋さん」で同じ様な役をやったムロツヨシが最適かと思って読んでしまいました。こんなお店あったら絶対に常連さんになってしまいそうですね。
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シャールさんの帰還から始まる夜食カフェマカン・マランの物語
群れたくないけど、そこから外れるのが怖かったり、普通に縛られて、子を縛り付けてしまったり。今回も日々の中で苦しくなってしまった人たちを、シャールさんたちが一休みさせつつ、新しい一歩を踏み出すきっかけをくれていた。
変わるのは自分の力でしかないと思うけれど、止まり木のように少し休める場所がある事の大切さをしみじみ感じた。
Posted by ブクログ
不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェ。それがマカン・マランだ。
店主の名は御厨清澄。別名はシャール。
彼は立派な体格とハンサムな顔立ちを持つ中年男性だが、品格あるドラァグクイーンを自認するトランスジェンダーである。
シャールの人柄や彼が作る心身に優しい薬膳を目当てに、今夜も人々はマカン・マランを訪れる。シリーズ2作目。全4話。
本巻では、甲状腺癌の手術療養を終えたシャールがマカン・マランに復帰した2月からその年の冬至までの11ヶ月間を描く。
* * * * *
今回も心に沁みる話ばかりでした。
各話の主人公はそれぞれに違った悩みがありさまざまな屈託を抱えています。彼らに共通するのは真面目で優しく不器用なところ。だから皆すぐいっぱいいっぱいになってしまう。
彼らの心をほぐすのは、シャールのちょっとした料理とさり気ないことばです。
特に印象的だったのは第3話。
食生活の禁を破りトンカツを口にしたシャールが未央に言うセリフ。
「本当のサボタージュっていうのはね、怠け者の常套手段ではなくて、もっと過激で前向きなものなの。ある意味、がんばっている人の特権なのよ」
うーん、いいなあ。がんばって闘病生活を続けるシャールだけに、そのことばには切実さがあり余計に励まされます。
それから最終話で、柳田がシャールに告げたことばもよかった。
「先立つ不孝」ということばは昔からよく耳にするものですが、このシチュエーションで使われるとグッときます。さすがベテラン教師です。この先生をシャールの昔からの友人としてシリーズ当初から登場させたのはすごいと思います。
古内一絵さんの人物設定の巧みさにはまったく敬服するばかりです。
あと2作。楽しみ!
ジャダの悲鳴のようなセリフ「ゲリラ豪雨じゃなくてゴリラゲイウよ」には笑ってしまいました。
あったかい気持ちになれる
マカンマラン大好きで、続編出たこと知って飛びつきました。登場人物のあったかさと、出てくる夜食の湯気を感じる気分にひたれる、あったかい世界観が本当に好きです。完璧な人間なんていない。いつも正しいことばかりが正解とは限らない。それでもいいんだとあったかい気持ちになる。つまづいたり、悩んだりして立ち止まっている時に読んでみたら、固まってる自分が溶かされるかも。
Posted by ブクログ
マカンマラン2作目。今回もシャールさんに魅せられた。1作目の登場人物とも再会できて、気づいたら沢山の人がマカンマランに集まってて嬉しくなった。
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今回もとても素敵なお話がたくさんあり、特に「蒸しケーキのトライフル」「秋の夜長のトルコライス」の話が心に残りました。
今の自分のままで十分。それで十分。
今回もシャールさんは、すごくすごく素敵でした。
【印象深かった言葉】
・誰かと一緒にいたくて、でも、しがらみのある友人や知人とは喋りたくない。
そんな矛盾した人恋しい夜が誰にでもあるのよ
・ジャダさんの「もうここまでくると、ゲリラ豪雨じゃなくて、ゴリラゲイウよね」に不覚にも笑ってしまった笑
・親の心子知らず。子の心親知らず。
たとえ親と子であっても、ひとりひとりが別の人間。
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「二十三時の夜食カフェ」が好みだったので続編を買い、読んでみました。やっぱり温かみがあり優しさだったり思いやりにあふれたお話でした。これといって大きな事件があるわけではないけど、ひとつひとつの短編に芯があり、響くものがありました。
シャールさんがそこに居るだけで、なぜか安心してしまう。
何も聞かれなくても、自然と話したくなるような、胸の奥にひそめていたものをそっと吐き出したくなるような不思議な存在感。私もそんなシャールさんのような人間になって周り人を優しく包み込み、「頑張って」と力づけるのではなく、自然に前を向けるような空気をそっと渡せる人になりたい。
次も早く読みたいです。早くシャールさんに会いたい!!
Posted by ブクログ
短編それぞれの主人公は、自分とは全く立場や職業が違うんだけど、一人一人の悩みに共感してしまいました
そして、ほんのちょっとだけシャールさんが関わり、みんなそれぞれ自分で前に進んでいける
決して押し付けがましい悩み相談小説ではなく、ほんのちょっと、自分に向き合うことができるシャールさんのお店。
私も一緒に前向きになれました。
Posted by ブクログ
前作を読んでから随分時間が経ってしまったので
それぞれの細かい背景をあまり思い出せないまま読みましたが、それでも4つのお話はどれも心温まるものばかりでした。
春、梅雨、秋、冬至と季節が移り変わっていくのも良かったです。
ラストの冬至のおうどんの話が、静かで悲しくてでも温かくて気に入りました。
Posted by ブクログ
マカン・マランシリーズを読むと心の奥底からすごく暖かい気持ちになれます。料理ってあたたかな気持ちになれますよね。この本も実際にそのような本でした。色々な事情がある登場人物達がマカン・マランと出会い、時には運命だって変わってしまうところが面白いです。
Posted by ブクログ
なぜあなたはそんなに優しいの?―それは寂しいからじゃないかしら。人は寂しいから優しくて、一生懸命。一生懸命な私たちのために乾杯…。
マカンマランシリーズ2冊目。本シリーズは、商店街の裏路地にある中庭付きの一軒家で、ドラァグクイーン・シャールさんが夜食の賄いを提供する夜カフェの話。2冊目もじんわり心に栄養が行き渡るようなオムニバス小説。
前作は、ガン闘病中のシャールさんが手術し常連客が無事を祈る…というところで終わった。本作は、そんなシャールさんが入院先から帰宅するのを迎える妹分ジェッダの話から始まった。
桃が浮かぶ甘酒のデザート、失敗したスポンジで作るトライフル、少しだけハメを外したいときのトルコライス、冬至の日に食べる七草うどん。カフェ、マカンマランではゆったりと季節が巡る。
そして新たに店に訪れるようになる悩める人たち。本作では家族の悩みに関するエピソードが多かった。兄にコンプレックスをもつ弟、発達障害かもしれない息子を持つ完璧主義の母親、そしてカミングアウト後に父親に絶縁されてしまっているシャールさん自身。
親の期待通りになれない子どもとそれに向き合う親子それぞれ。親の心子知らずだが、子の心親知らずでもある。そして、家族だからといって全てを話さなくてもいいということ。家族だからこそ悩みは深いということ。すべてを抱えて生きていく。
2巻目になり常連客が増え、店は前作よりもワイワイ賑やかな雰囲気だ。人が集まると人間関係が幾重にも重なり良い意味で複雑さを増し、キャラクターの新たな面が出てくる。シャールさんは相変わらず素敵。本作では、「仮の姿」である男性としてのシャールさんこと御厨清純もたくさん出てくるのも見どころだ。
Posted by ブクログ
シャールさんが無事退院。良かった。
まだ無理はできないようだけれど。
今回の登場人物たちの抱えている悩みは
前作よりも、少し重かった。
《蒸しケーキのトライフル》
丸の内で派遣社員で働いている西村真奈。
職場は派遣ボスと呼ばれるベテラン派遣社員が
取り仕切り、ボスの顔色をうかがいながら仕事を
する日々。お昼ご飯をみんなで食べないといけないという謎の強制ルールがあったり、気に入らない
他の派遣社員をいびったりしていた。
嫌なのに嫌と言えないストレス。言えば仲間はずれにされる恐怖。息も詰まるような空間に主人公は
心底疲れている。そんな日々の中、昼の「マカン・
マラン」(舞台衣装を売るお店)に迷い込む。
自分は面白くない、つまらない、だから友達が
いないと言う真奈に、穏やかだが、毅然とした
口調でシャールさんは語る。
「自分のことを”ただの”とか”つまらない”とか言っちゃ駄目。それは、あなたが支えている人や、
あなたを支えてくれている人たちに対して、失礼よ」
グッとくる言葉だ。派遣社員のボスのような存在は学生時代でも職場でもよくいる存在で、
こういう経験は誰もが少しはあるんじゃないのかと思う。一歩を踏み出す勇気さえあれば、
他人から何と思われようと人は変われる。
ちなみに、トライフルとは、“つまらないもの”と
いう意味らしい。
《梅雨の晴れ間の竜田揚げ》
漫画家を目指して上京した藤森浩紀は、
漫画家のアシスタントをしながら日々を
送っている。そんなある日、突然、実家を継ぐようにと連絡が入る。奥日光で有名旅館である実家は、父の亡き後、母の女将と兄が旅館を支え、盛り立てていた。その兄が急死したため、旅館を継ぐようにと連絡が来たのだった。義理の叔父たちは女将のためだと、浩紀を継がせようとするのだが、仕事に忙しかった母と自分との関係はあまり良いものではない。兄のように優秀でもない自分が旅館を継ぐことができるのか、悩む日々の中、雨の日にマカン・マランに辿りつく。
自分は兄のできの悪い代わりだ、と思っていた
浩紀に出されたのはソイ・ミートの竜田揚げ。
ソイ・ミートはただの肉の代替品ではない、
お肉のできの悪い代わりでも、劣化コピーでもない。あなたは決してお兄さんの、ただの代わりではないはず。と、声をかけるシャール。
兄嫁に旅館を任せ、再び漫画家になる夢を追う
浩紀。お母さんとの関係がこれからどうなっていくのだろうと思うけれど、きっと何とかなる‥かな。漫画で旅館を紹介したりとか、別の形で手伝っていけるのでは。
《秋の夜長のトルコライス》
高層マンションに住む専業主婦、伊吹未央。
いわゆる勝ち組の人生を送っている彼女だが、
7歳になる息子、圭のことで悩んでいた。
少し発達に遅れがあるような息子。そのことを
他の人に知られたらと常にびくびくし、
やがて、どれだけ手を尽くしても言うことを
聞かない息子に厳しく当たるようになっていく。
完璧主義すぎると夫に言われ、息子と距離を置く
未央。不安な気持ちを持ちながら、圭が行方不明になった時にいた、シャールの店へと向かう。
”子育てに頑張ってきた"
そう、苦しげに言う未央の前に、
「目一杯がんばったなら、もうそれ以上、がんばる
必要なんてないのよ」と、シャールはピラフとナポリタンと揚げたてのトンカツが載っている、即席トルコライスを置く(美味しそう)
子育てはままならない。ましてや、子どもに少し
発達に遅れがあるようだったら、母親はどれだけ
自分を追い込んでしまうだろう。
シャールの言葉は、魔法のように未央の心に
染み込んでいく。三台の全く同じヒーローカーが
実は、全部違うのだと、圭に教えられるラストが
良かった。
《冬至の七種うどん》
見慣れないスーツに身を包んだシャール。
父親の見舞いに行っているらしい。
縁を切っている父親の具合はかなり悪く、
認知症の症状で、ひとり息子がドラァグクイーンになった記憶が完全に抜け落ちている。
そのため、大手証券会社に勤めていた頃のように
スーツに身を包み、御厨清澄(シャールさんの本名)として病床の父を見舞う。
父親を見送ったあと、柳田(同級生)、ジャダたちと一緒に冬至の七種を入れた特製のうどんを食べる
シャール。
何一つ、親孝行が出来なかったと言うシャールに、柳田が、「病から、ちゃんと戻ってきたじゃないか」と声をかける。
いつも、シャールさんの言葉で人は元気になっているけれど、今回は、シャールさんが柳田さんの言葉で元気づけられる、珍しいパターンだった。
Posted by ブクログ
心がほっこりするような本。私もいつかこんな人と出会い私の中にある当たり前を疑いより豊かな日常を送る日が来るかもしれないとワクワクした。食べ物の描写も綺麗で読みながらお腹が空いた。
シリーズになってるみたいなのでそれも読んでみたい。
Posted by ブクログ
ドラァグクイーンのシャールさんのカフェ、マカンマランに集まる人々のお話。無理に群れなくても、同調しなくても、ありのままでいい、と思わせてくれるシャールさんや仲間たちがとても良い。
Posted by ブクログ
更にバージョンアップしてる。
マカン•マランにくる人達は、私達現代人の誰かに当てはまる。
自分は自分の視点でしか物事をみれないから、
相手にも自分の物差しを当てて期待してしまう。
そうであることを求めてしまう。
自身の期待や価値観や常識と思っているものと違うと感じると、相手に腹が立ったり、恐れたり、傷ついたりする。
人は完璧を相手にも自分にも求めすぎのように感じる。
普通であることも求めすぎてるように感じる。
みんな違うのにみんなおんなじであることを求めすぎているように感じる。
互いに互いを縛りあっているように感じる。
だから息苦しいし、生きづらい。
もっと肩の力を抜いて、生きよう。
疲れたら休もう。
高級じゃなくていい、素朴な美味しいものを食べよう。
そして、たまには食べたいものを思っきり食べよう。
そんなことを教えてくれる本でした。