元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラァグクイーンのシャール。そんな彼女が夜だけ開店するお店がある。そこで提供される料理には、優しさが溶け込んでいて――。早期退職者候補になった、仕事一筋の40代キャリア女性へは「春のキャセロール」を。手料理を食べなくなった中学生男子には「金のお米パン」。仕事に夢を見られない、20代のライターには「世界で一番女王なサラダ」。そして、病を抱え、倒れてしまったシャールへ、彼女に助けられた人々が素材を持ち込み、想いを煮込めた「大晦日のアドベントスープ」。じんわりほっくり、心があたたかくなる至極の4作品を召し上がれ!
Posted by ブクログ 2023年05月08日
私も、シャールさんのようになりたい。
シャールさんのように、傷ついている人や、お腹がすいている人がいれば、必ず、美味しいご飯を食べさせてあげられるような。
見返りも期待せず、ただただ出逢った人の幸せを祈ってご飯をつくってあげられるるような、そんな人になりたい。
いつか、少しでも先生に近づけるように。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月06日
素敵なお店とそこに来る様々な客によるいくつかのお話、という構成の本は今までに何作か読んだことがあったが、その中で最も行ってみたくなった店がこの「マカン・マラン」になった。
店も、店主も、そして料理もとても個性的。そしてとても魅力を感じる。料理の描写があまりに美味しそうで優しげだから、ついマクロビオテ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月05日
普段の生活でモヤモヤを抱え疲れた人達が、ドラッグクイーンのシャールさんの人柄と料理で救われるお話。
お店に訪れる人達の背景や悩みは、働く人なら誰しもが感じたことがあるようなことなので、読み手にもシャールさんの言葉が響く。
五感を楽しませる料理が、文章として読めるのも楽しい。
癒やされたい時に読みたい...続きを読む
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