風の向こうへ駆け抜けろ

風の向こうへ駆け抜けろ

759円 (税込)

3pt

爽涙!スポーツ小説の大傑作、待望の文庫版を電子化!

芦原瑞穂(18歳)は地方競馬界にデビューした、数少ない女性騎手。敬愛する亡き父親への思慕から競馬界に身を投じた。だが、彼女の受け皿となったのは今にもつぶれそうな「藻屑の漂流先」と揶揄される寂れた弱小厩舎。そこにいる調教師、厩務員たちは皆それぞれが心に傷を抱え、人生をあきらめきったポンコツ集団だった。
弱小厩舎のため強い競走馬も持てず、さらなる嫌がらせを受け、困っていた矢先に出合った一頭の馬。虐待により心身共にボロボロだったこの馬も懸命な介護と歩み寄りにより、生まれ変わったかのような素晴らしい競走馬に変貌を遂げる。当初は廃業寸前だった厩舎も、瑞穂の真摯な努力と純粋な心、情熱から、徐々に皆の心は一つとなり、ついには夢のまた夢である狭き門、中央競馬の桜花賞を目指すまでになる。が、その行く手には様々な試練が待ち受ける。温かな絆でつながった彼らの運命は…?
偏見、セクハラ、虐待、裏切り、老い…。様々な理由から心に傷を抱え、人生をあきらめかけている人間達の起死回生ストーリー。人は何歳からでも成長できる、そして人生はやり直せる。すべての方々に読んでいただきたい、人生への応援歌となる1冊です。

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風の向こうへ駆け抜けろ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    同級生に薦められた古内一絵さん。競馬はするので大まかな知識はあるが競馬の物語を読むのは初めてだった。男性社会の中でしかも地方競馬で壁にぶつかりながら成長していく少女に心を打たれます。実際に瑞穂がレースを走るのであれば全部単勝で買うと思います(笑)巻末の藤田菜七子の寄稿がちょっと切なくなりました。

    0
    2025年04月30日

    Posted by ブクログ

    競馬とジョッキーという新しい世界観。温かみのある登場人物で読みやすく、心地よい内容。2も早く読みたい。

    0
    2025年03月29日

    Posted by ブクログ

    競馬好きな私にとって、とても興味深くまた楽しく読む事ができた。
    現在、男世界の中でひたすらに頑張っている女性騎手が数人いるが、負けずに勝ち抜いてほしい。
    この本の最後に、数カ月前まで騎手だった藤田菜七子さんが書いておられるが、競馬人生をかけ、ひたすら頑張っておられたのに、たったスマホを使用しただけで

    0
    2024年12月27日

    Posted by ブクログ

    競馬の世界は、男社会で。
    女っていうだけでひどい言葉を言われたり、罵声を浴びることも多く、本当に許せない気持ちになった。
    また、自分のプライドのためにフィッシュのことを傷つけるような乗り方をして憎かった。
    地方競馬から中央競馬を目指すことは、とても難しいことだけど、できないことではない。
    この本を読

    0
    2024年01月13日

    Posted by ブクログ

    誠が花舞う里の主人公に重なる所からスタートしました。生い立ちから訳ありの初対面からどんどん物語が動いて、瑞穂だけでない少数精鋭の 厩務員 迄も過去を細かく出すので余計に思い入れがある。蟹じいなんか偏屈な人間かと思ったら知識も人を思う気持ちも十分すぎる、桜花賞の前に瑞穂とフィッシュアイズでゆっく

    0
    2023年12月04日

    Posted by ブクログ

    地方競馬場と女性ジョッキー、その所属厩舎の調教師、厩務員と競走馬たちの物語。⁡

    瑞穂が初めて手綱を持って一人で馬の背に乗ったときの、草原を駆ける表現が、とても美しかった。⁡
    馬と折り合いをつけるのがうまい瑞穂だけど、心に傷を負った魚目の馬、フィッシュアイズと初めて心がかよったシーンは、さすがにウ

    0
    2023年02月28日

    Posted by ブクログ

    女性騎手の藤田菜七子さんの感想に共感です。
    『この小説は、何かを変えたいと思っている人の背中を、そっと推してくれます。読んだ人はみんな、“自分にも、何かできるかも”と勇気が湧いてきて、元気になれると思います。』

    0
    2022年07月15日

    Posted by ブクログ

    これは良かった!
    また素敵な作品に出会ってしまいました。

    廃業寸前の厩舎と新人女性ジョッキー。
    一癖も二癖もある厩舎の厩務員たち。主人公の瑞穂はどこに行ってもイロモノ扱いで「女」であることを揶揄される日々。
    悔しい思いをしながらも腐らず努力を惜しまない瑞穂。そんな彼女が何かすごいことをしてくれるん

    0
    2022年05月19日

    Posted by ブクログ

    『強い馬や騎手が、必ず勝つとは限らない。だから、誰にでも死力を尽くす権利がある』

    生きていると、生きれば生きるほどに自分の無力さを感じることがあります。どんなに懸命に頑張ったとしてもそれが成果に必ず結びつくかはわかりません。『どこの世界も同じかもしれないが、初めから勝ち組が決まっているんだよ』と言

    0
    2020年11月30日

    Posted by ブクログ

    どんなに困難な状況にあっても、自分としっかりと向き合い、また自分の周りの人たちに感謝し、相手の声に耳を傾け、自分もまた周りの人たちのために働くことが、みんなの幸せのための最短の近道なのかもしれない。
    コロナで大変な時期だからこそ読んでおきたい一冊。

    0
    2020年05月02日

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