イモータル

イモータル

902円 (税込)

4pt

インドで消息を絶った兄が残した「智慧の書」。不思議な力を放つその書に導かれ、隆は自らもインドへと旅立った……。ウパニシャッドからショーペンハウアー、そして現代へ。ムガル帝国の皇子や革命期フランスの学者が時空を超えて結実させた哲学の神髄に迫る、壮大な物語。『不滅の書』を改題。

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イモータル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月01日

    目頭が熱くなる。そういう生体現象は何ゆえに生じるのでしょうか?
    本書の登場人物らの「知への一途さ」に心を鷲掴みにされました。
    この経済社会に身を置いて暮らしている私たち。俗世間の歪みや矛盾や機微、からくり。そういうものに多かれ少なかれ、そして、否応無しにさらされています。それを踏まえてどのように生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年06月15日

    久しぶりにフィクションを読んだ。クラウドアトラスを観たあとと同じような壮大な気持ち。こまかなセリフと端々に作者の意志を感じた。ショーペンハウアーの『意志と表象としての世界』を読みたくなる物語でした(個人的には、外とのつながりを感じる作品はいい作品だと思う)。

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    Posted by ブクログ 2019年02月06日

    『ウパニシャッド』にまつわる3つの時代と場所と登場人物で紡がれる重厚なストーリー。サンスクリット語の原典をペルシア語に訳させたインドのダーラー・シコーとムガル帝国の内乱、ペルシア語『ウプニカット』のラテン語訳に取り組んだフランスのデュペロンとフランス革命、そして現代の東京やインドの混乱の中『智慧の書...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月23日

    "智慧の書をめぐる時代を超えた壮大な物語。
    行方不明の兄を探す弟は、兄が大事にしていた智慧の書を手にした時から、兄と会話ができるようになる。兄の言葉に導かれ、インドに旅立つ。
    智慧の書そのものは原書があるらしいが、時代の言語に翻訳してきた先代たちが歩んできた時代とともに苦難の生きざまが描か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年09月14日

    帯から「ソフィーの選択」みたいな内容を想像すると大きな肩すかしをくらいます。自己啓発的な内容はみじんもなく、『智慧の書』なるウパニシャッドをペルシャ語に訳したダーラ・シコー、そのペルシャ語訳をラテン語に訳したフランス人のデュペロンのそれぞれの真理への探究の旅路をなぞるという内容でした。はっきり言って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月16日

    智慧の書と呼ばれる本が辿る歴史と物語。ファンタジーを読んだ気分。内容は宗教や哲学など、普段だったら尻込みしてしまうようなもの、しかし物語のなかで出てくると不思議と読みやすい。その結果何を知ったか、というと、結局なんなのだろうと説明は難しいが。 個人的には2章のデュペロンの話が特に面白かった。興味を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年04月28日

    古代インドの思想書『ウパニシャッド』(=『智慧の書』)にまつわる物語。
    物語は現代の日本、革命当時のフランス、タージマハルが建立された頃のムガル帝国、そして現代のインド、と舞台を変えながら綴られていくのですが、どの舞台も当時の目線から描かれる物語がとてもリアルで引き込まれます。
    その中で、押し寄せる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年03月01日

    現代小説としたが、時空を超えた哲学小説とでもいうべきか。主人公が死んだ兄が残した「智慧の書」に導かれて物語はインドへ。そしてウパニシャッド、ショーペンハウアーを経て再び現代へ。ムガル帝国の皇子、革命期のフランスの学者、様々な時代と場所を経て結実した哲学の神髄に迫る壮大な物語。面白い。言葉の持つ意味と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年02月09日

    思考を深める人は、世間とは隔絶されてしまうのかもしれない。いい、わるいはない。いかに生きるか。選択するのでもない。ただ、そうあるのだろう。

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    Posted by ブクログ 2018年11月28日

    本が旅をするという話を聞いたことがある。
    バックパッカーが世界中を旅しながらお互いに本を交換する。ある本は日本からインドに渡り、フランスへと旅する。いつか誰かの手によって日本に舞い戻ったりする。

    イモータルは『智慧の書』の時空を超えた旅の話だ。
    ガンジスの世界観は遠藤周作の『深い河』も想起させる。

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