愛がぼろぼろ

愛がぼろぼろ

1,870円 (税込)

9pt

『クラスメイトの女子、全員好きでした』
『死にたい夜にかぎって』の著者、初の小説。


僕が住む町の外れに、変わり者の太ったおじさんが住んでいる。
学校では不審者扱いされていて、
僕もふざけて「ゴブリン」なんてあだ名をつけてしまった。
悪いことをしたと思ってる。
だってゴブリンだけなんだ。僕の頭を撫でてくれるのは。
お母さんは家を出て行っちゃったし、
お父さんは毎日僕を殴るから――。

少年と中年のくだらない日常が、心の傷の在処を教えてくれる。
自らの過去を投影して描いた、悲しくも笑顔になれる、
自分だけの愛を探す物語。

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愛がぼろぼろ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おバカでお下品でエッチだけど心がフワッとあったかくなるヒューマンドラマ。ゴブリンが関西弁なんやけど、たまにですます調で話すトーンがなんか笑ける。“世界が一つになるときは、誰かが犠牲になっている”は心に刺さった。“祭りのあとせかいはちっとも変わらない。それを分かっているからこそお祭り騒ぎは楽しいのかも

    0
    2025年10月19日

    Posted by ブクログ

    読んでる途中、この物語の設定に気づいた時に、こういう文学作品もあるんだなと、驚いた。

    過去の自分を今の自分が救ってあげる

    そんな作品に感じた。

    爪さんと佐伯ポインティさんの対談に参加して、実際の爪さんの言葉もリアルで聞いたけれど

    爪さんの周囲の人達はこの作品を読んで悲しくなったとおっしゃって

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    母親は物心着く前に出ていってしまい、毎日父親から虐待を受けて育ち、小学生ながら人生に諦念した気持ちを持つ主人公が、地元の不審者と言われるおじさんと関わることで温かな気持ちを取り戻していく物語。
    変だけど無害で、避難所のような存在が近くにいるという状況は貴重だ。この作品の舞台である香川県の田舎でさえ、

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    爪切男さんの愛がぼろぼろに涙と笑いがぼろぼろ胸熱でした。
    やっぱりどうしたって生きていると苦しい事のほうが頭から離れなくて考えてしまうことが多いのが人間だと思うのだけど、
    その気持ちも切々とありながら、どうしようもないくだらなさと笑いのバランスが絶妙でとてつもなく人間を感じた作品だった。
    言葉では表

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    広海少年が悟りすぎていて逆に痛々しい
    一鉄さんのキャラ面白
    ゴブリンに出会えてよかったね
    彼の来し方も気になるところ

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    短い話のなかに悲しい愛が詰まっていた。

    お父さんと二人暮らしの僕の毎日は、お父さんに殴られることから始まり、寝る前もやはり殴られる。
    しつけだと言って毎日殴られる日常から逃げられずにいる僕は、いじめっこたちのパンチなど、ちっとも痛くなく、鉄みたいに硬い体だと一目散置かれる存在になった。

    ある日、

    0
    2025年10月02日

    Posted by ブクログ

    爪切男作品が大好きな私としては、作中の至る所に爪切男さんの今までのエッセイで描かれた自身の話が散りばめられていて良かった。
    というかほぼ実話をもとに書いた話なのか。
    小説なら父親のこと書けるかもとどこかで言っていた爪切男さん。
    私は爪切男さんが描く人間が好き。
    普段は人間大嫌いだけれど、爪切男さんが

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    面白かった!この作家さんは面白い!
    作者自身の幼少期の複雑な気持ちをゴブリンとの交流により明るく軽く描かれている。凪良ゆうさんの作品にも共通するいろんな物の見方・捉え方ができる作家さんだと思う。
    「徳川家康が何をしたとかそういう事実はちゃんと記録が残っているのに、大事な感情の部分が抜け落ちているのは

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    なにこの発想!フィクションゆえの面白さが確実にあるが、そのフィクションさにノリきれないとも感じていた。だけど結局面白かったー!と思っているんだからやっぱすごいわ

    0
    2025年07月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    毎日お父さんに殴られていた「僕」の物語。
    暴力が日常になっていく様子はとてもつらいけれど、ゴブリンや鰻きょうだい、鶴さん、地蔵のおばさんなど、家族以外の人たちとのふれあいにあたたかさを感じ、救いがあってよかったと思いました。
    「僕」は著者自身の幼少期の姿であり、ゴブリンはその後の著者(大人になった自

    0
    2025年06月28日

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