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【その恋、最高の時間の無駄遣い。】
「君の笑った顔、虫の裏側に似てるよね。カナブンとかの裏側みたい」――憧れのクラスメイトにそう指摘された少年は、この日を境にうまく笑えなくなった。
Webサイト『日刊SPA!』で驚異的なPVを誇る連載エッセイ『タクシー×ハンター』。その中でも特に人気の高かった「恋愛エピソード」を中心に、大幅加筆修正のうえ再構築したのが、この『死にたい夜にかぎって』だ。
出会い系サイトに生きる車椅子の女、カルト宗教を信仰する女、新宿で唾を売って生計を立てる女etc. 幼くして母に捨てられた男は、さまざまな女たちとの出会いを通じ、ときにぶつかり合い、たまに逃げたりしながら、少しずつ笑顔を取り戻していく……。女性に振り回され、それでも楽しく生きてきた男の半生は、“死にたい夜”を抱えた人々の心を、ちょっとだけ元気にするだろう。
作者である爪切男は、同人誌即売会・文学フリマでは『夫のちんぽが入らない』主婦こだまらと「A4しんちゃん」というユニットを組んで活動。頒布した同人誌『なし水』やブログ本は、それを求める人々が行列をなすほどの人気ぶりだった。
もの悲しくもユーモア溢れる文体で実体験を綴る“野良の偉才”、己の辱を晒してついにデビュー!
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Posted by ブクログ
著者が心をよせたさまざまな女性たちと、6年間のアスカさんとの日々の奮闘が赤裸々に書かれた私小説。
スッと読めた。
僕にとっては感動というより、ずっと傍らに置いておき、気が向いたときに読み返したくなる、常習性がある感じ。
読む人を、読むたびに、少し元気づけてくれる感じもする。
体験を書くことができ、人に読まれて、何かを「あげる」ことができる人生は素晴らしい。うらやましい限り。著者が懸命に生きてきた証だろう。
「akodam」さんの高評価で爪切男さんを知り、初めて読みました。好きな小説です。今後も何度か読むと思います。ありがとうございました。
Posted by ブクログ
関わってきた女性を中心に
愛が欲しくて愛に振り回された
筆者の実話小説。
登場人物は、
ワケありの曲者ばかり。
不器用で、メンヘラ、ろくでなし、
だらしなくて、どうしようもなくて、
足りないモノが多すぎて。
だからこそ、
綺麗なだけの恋愛小説なんかより、
よっぽど純粋で美しい。
破壊的なエロス、精神病のカオス、
いろんな闇が詰まってるけれど、
ただただ愛しかない。
読後、筆者が聴くたびに
ボロ泣きしてしまうという
フジファブリックの
「茜色の夕日」を聴いてみた。
綴られた夕暮れ時の抒情的な心象模様が、
この本を読んだ感情に重なって、
まるで、エンディング曲の様で
自然と胸と目頭が熱くなった。。
もし、
僕に"死にたい夜"がやってきたら
今日の事を思い出そう。
いいのか悪いのかわからない、
最高で最悪な人生でも愛せるように。
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小説・文芸
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