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「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。 部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。 生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。 淡く、薄く、醜くも、尊い。 様々な花から蘇る記憶――。 これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
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Posted by ブクログ
読書でこんなにも泣いたのは初めてでした。 読み返すと、そんな想いで話していたのかと、また涙が流れてきます。 人は生を受けてから、出会いと別れを繰り返しながら年を重ねていきます。 大好きだったあの人 一緒に未来を語ったあの人 お別れを言えなかったあの人 心の支えになってくれたあの人 人との縁には...続きを読むタイミングがあり、二人がどんなに惹かれ合っていても、タイミングが合わなければ運命が別れを選んでしまうこともあります。 あの人と別れたまま時間は流れ、自分は変わっていくのに、あの人はあの時のまま記憶の中で生き続けます。 あの時に戻れないと分かっているのに、記憶を反芻し、「たられば」を思い描いてしまいます。 あの人に伝えたい言葉があるのに、「いまさら」が邪魔をして、会いに行く勇気さえ潰えてしまいます。 過去に縋って生きていくことは、今や未来を犠牲にして生きているのと同じで、誰も報われません。 登場人物は、そんな経験をしてきた大人たちと、自分らしさに悩むモラトリアムな少年少女たちです。 大人たちの言葉は少年少女を成長させると同時に、その言葉は自分自身にも向けられていました。 そして、大人たちの止まっていた時計が、再び進み始めていく物語でした。 離れてしまった大切な人が、今も笑顔でいてほしい。 そんな願いを抱きながら、生きていきたいと感じました。
あらすじを見ずに読み始めた。 短編集なのかな、と思っていたら違った。 置いていかれないように、読みこぼしがないように 前ページに戻って確認しながら読み終えた。 久しぶりに読書で泣いた⭐︎ 素敵な物語♡
高校生の主人公は安珠が彼氏のしょうもないつぶやきに幻滅する冒頭部分は高校生の些細なやりとりで面白くないなぁと感じたが、絵描きのおじいさん平との出会いから、幼馴染泰斗と喧嘩し悩み成長していく姿が面白く、またそれぞれの短編で平さんの物語が徐々に明らかになっていく。 満足感がある一冊。
章ごとに視点が変わって面白かった。 人の善悪は切り取った部分からじゃ図れるものじゃないなと思った。 SNSにある情報だけで人の印象がガラリと変わる難しい時代を生きてるからこそ、時間をかけて人と向き合っている登場人物たちから学べることがあった。
ほんとうに、ほんとうに読んでよかった、出会えてよかった本です。 壮大な“人生と愛”についてのお話だと感じました。 切なくもどかしいけれど、温かく愛おしい。 伝えたくても会いたくても、相手のことを想うばかりに直接言葉にして伝えることはできない。そのかわりに、花に、手作りの絵本に想いを託して。 新年...続きを読む最初の読書に、とっても素敵な本に出会えた私は幸せ者です。
最初の章から面白い展開が続く物語であったが、それぞれの章ごとに、違った主人公による毛色の違う物語が続くため、当初あまり物語に没入しずらい短編小説だと思った。しかし、それぞれの登場人物の視点によって同じ時系列を進む長編小説だと分かった時に、めまぐるしく物語が動き、都度伏線回収していく自分好みの物語と...続きを読むして、最後まで面白く読めた。また老若男女全ての登場人物による視点、価値観で、時代をまたいで物語が進むため、色々と考えさせられることが多く、久しぶりに深みのある小説に出会えた感じがした。今年読んだ中では、自分の中でかなり高評価の小説であったが、欲を言えば最後は華のある劇的な伏線回収があればさらに良かったと思う。
亡くなった平さんの真の姿を知りたいと奔走する女子高生。その熱意で周りの人達も動かし最後は皆が納得できるエンディングとなる。 とても心動かされる作品でした。
どんな時代でも、どんな状況でも、変わらない思いは人の心の奥にあって。それはきっと、触れられると消えてしまうのかもしれないと、そっと心の奥のそのまた奥に隠れているのかもしれない。女性という観点も好きだが、人間の描写が美しい物語。
平の人生は幸せだったのかなと最初にまず考えた それは平にし本当のところはわからないけれど、愛する人が幸せそうに生きているところを見て側にはいられないけど、その幸せな生活を祈って日々生きていたならきっと幸せな人生だったんだろう 辛いことも多い平だったけど、その途中で花や絵が側で彩りを飾ったのだろう 最...続きを読む後はホロリと泣いてしまった
生きるって、切なくて苦しいこともたくさんあるけどいつもその中に救ってくれるあたたかい愛情がある。町田そのこさんという作家さんがまた大好きになった。
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