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「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。 部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。 生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。 淡く、薄く、醜くも、尊い。 様々な花から蘇る記憶――。 これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
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Posted by ブクログ
人の人生を味わった気持ち。平さんの言葉が突き刺さる。悲しくて切なくて汚くても美しい感情が波打ってる物語で、本当に素敵。悦子かっこいい。 良い作品すぎて何と言葉で表して良いか分からず ずっと感想を書けなかった。スイートメモリーのカバー曲を聴いたら、書かなきゃ、と思いだした。 自然と丁寧に読んでしまうた...続きを読むめ、時間もかかった。
めちゃめちょ良かった!!町田その子の中ではピカイチかもしれない。泣いてしまった。 第1話 安珠は貴博と別れた。誰でも彼でも悪くいうのできいていられない。安珠は絵描きジジイが気になっている。貴博がストーカー化した。安珠の幼馴染の奏斗は自認の性が男とも女ともつかないらしい。奏斗はその日自殺未遂をして、...続きを読む学校に来なくなった。 第2話 美園は母の遺品整理をしている。二ヶ月前、母が癌で余命宣告されていることを知った。そのせいか、部屋にはすでに生活臭がなく片付けられている。母は夫にも娘にも依存して生きてきたが、2人に振り払われてようやく自分の人生を生き始めてくれた。 第3話 安珠のおばあちゃんは脳梗塞に倒れる。平さんのことを聞こうと、野口の家を訪れる。ダンスホールで大人気だったことしかわからない。 第4話 映見は友達の出産祝いのオーガニックコットンのタオルを買った。高い。ヨガのインストラクターをやっているが、コロナ禍以降オンラインになった。自分のヨガスタジオを開く予定だったが目処がつかない。 第5話 安珠のおばあちゃんの悦子は床屋をやっている。平が帰ってきたと噂に聞く。 悦子は高校に進みたかったが、女だから縫製工場に行けと言われる。住み込みで店員を募集していた理髪店に入る。平の妹の小藤ちゃんとお母さんが亡くなった。
花を媒介にして、ひとりの男性に関わった人々の視点から紡がれる温かい愛の物語。 酷な経験が多かった平さんの人生だけど、そこにあったのは紛れもない「純愛」だったのだと思う。70年もの間すれ違っていた想いが、孫の世代によってつながっていく展開には、どこか救われるような爽快感があった。 孫世代の安珠と奏人の...続きを読む2人も、人を思いやる優しい心をった子たちで素敵
60年間すれ違ってようやくたどり着いた先に、想い人はもういない。 切ないけど、恋愛も結婚も友情でも、タイミング1つでズレてしまう。くっつくだけじゃなく、もちろん離れる時も。。 人生の折り返しを迎えたいま、これからは人と離れる辛さや悲しさを、とくと味合わされるのだろうな。。 生易しい純愛なん...続きを読むかじゃなく、あちこち寄り道しながら、それでも紡がれてきた愛が、ひとりの孤独な男性の人生を浮かび上がらせる物語。 以下メモ✍️ ひととの付き合い方の難しさをうまく言語化できない私に、ズバッとハマる言葉がたくさん散りばめられていた。 「ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物なんだよ。」 「お互いの理解が足りてない場合は、同じくらいの努力で、後ろめたいことでも、隠したいことでも、向き合ってつまびらかにしなくてはいけない」 第3章のこれも良かった。 「誰かのありのままを認めるには、己の器をでかくしないといけない。」 第5章 家父長制の時代を生きたおじいさんたちが、自分のおかげでお金に困らず生活してると、己の過去の言動を顧みもしないで、今の自分は被害者だと声高にいう。 その様子に対しての同世代の理容店の女性。「過去の過ちを後悔して、詫びなきゃ。どれだけ昔のことであろうと、誰かを傷つけたことがあるのなら。」
町田先生だいすき! また泣いてもうたやん(泣) 人生70年かけた純愛話。 いやーよかった。 もっかい読もっと♡
あらゆる人の視点から、紐解かれていく愛の物語。花がテーマになるのも素敵。最後は涙が止まらなかった。 愛ゆえに言葉にできないこともあるけど、言葉にして行動しないとタイミングは訪れない。大切な人には醜さも、愛も伝えないと分かり合えない。 言葉にしにくいがどこか読みづらさはあり、内容が入って来ずにペー...続きを読むジを読み返すことは多かった。でもそれを差し引いても非常に心に響く感動する話だった。
3章まで読んで来て気がついた. 「これ,源氏物語だ」と. 一人の男性の人生が,各章の主人公(主に女性)の人生の,楔となって,物語を渡っていく.これ光源氏じゃん! そして,物語がきれいに回収されていく様も見事! こういう文章を,どうやって考えるんでしょう!凄いなぁ,と内容とともに町田そのこという作家さ...続きを読むんの才能に改めて感動してしまった. なにより,人のあり方についての描き方がとても好き. 家族に縛ることもなければ「血」にこだわることもない.読んでいて,安心する.
かなり好きな作品でした…!やっぱり人生、恋愛においてタイミングって大切だなと。切なさ、愛しさ、もどかしさ…色んな感覚に襲われて、最後はじわ〜っときました(語彙力…)。
タイトルから連想できない展開の深い話だった。 登場人物の過去と現在が、絶妙に関わり合って、お話に深みを持たせていた。 少しずつ、伏線が回収されていく感じ。 人が生きていく意味、明確な目的が見えている必要はないんだと。 探しながら日々を生きていくのだっていいんだというメッセージ。 面白かった
さすが町田その子さん。 丁寧に人間の苦くて脆い部分を表現しているなと思いました。 最初は短編かなと思いましたがなるほど、複数人の視点を通した平さんとおばあちゃん2人の物語でした。 最後はぼろぼろと泣いていました。 自分ができなかった後悔があるからこその言葉だったんですね。 これほど大切に思って...続きを読むいるのに、どうしてこうなってしまったんだろう。 人生にはタイミングがありますね。 平さんはずっと1人で、孤独で辛い中よく最後まで生き抜いたなと感じます。 最後には少しでも、人生悪くなかったと思てたらいいな。 He knows what the most important thing in his life is. We realize it when we lose.
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