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「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。 部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。 生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。 淡く、薄く、醜くも、尊い。 様々な花から蘇る記憶――。 これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
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Posted by ブクログ
60年間すれ違ってようやくたどり着いた先に、想い人はもういない。 切ないけど、恋愛も結婚も友情でも、タイミング1つでズレてしまう。くっつくだけじゃなく、もちろん離れる時も。。 人生の折り返しを迎えたいま、これからは人と離れる辛さや悲しさを、とくと味合わされるのだろうな。。 生易しい純愛なん...続きを読むかじゃなく、あちこち寄り道しながら、それでも紡がれてきた愛が、ひとりの孤独な男性の人生を浮かび上がらせる物語。 以下メモ✍️ ひととの付き合い方の難しさをうまく言語化できない私に、ズバッとハマる言葉がたくさん散りばめられていた。 「ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物なんだよ。」 「お互いの理解が足りてない場合は、同じくらいの努力で、後ろめたいことでも、隠したいことでも、向き合ってつまびらかにしなくてはいけない」 第3章のこれも良かった。 「誰かのありのままを認めるには、己の器をでかくしないといけない。」 第5章 家父長制の時代を生きたおじいさんたちが、自分のおかげでお金に困らず生活してると、己の過去の言動を顧みもしないで、今の自分は被害者だと声高にいう。 その様子に対しての同世代の理容店の女性。「過去の過ちを後悔して、詫びなきゃ。どれだけ昔のことであろうと、誰かを傷つけたことがあるのなら。」
町田先生だいすき! また泣いてもうたやん(泣) 人生70年かけた純愛話。 いやーよかった。 もっかい読もっと♡
あらゆる人の視点から、紐解かれていく愛の物語。花がテーマになるのも素敵。最後は涙が止まらなかった。 愛ゆえに言葉にできないこともあるけど、言葉にして行動しないとタイミングは訪れない。大切な人には醜さも、愛も伝えないと分かり合えない。 言葉にしにくいがどこか読みづらさはあり、内容が入って来ずにペー...続きを読むジを読み返すことは多かった。でもそれを差し引いても非常に心に響く感動する話だった。
3章まで読んで来て気がついた. 「これ,源氏物語だ」と. 一人の男性の人生が,各章の主人公(主に女性)の人生の,楔となって,物語を渡っていく.これ光源氏じゃん! そして,物語がきれいに回収されていく様も見事! こういう文章を,どうやって考えるんでしょう!凄いなぁ,と内容とともに町田そのこという作家さ...続きを読むんの才能に改めて感動してしまった. なにより,人のあり方についての描き方がとても好き. 家族に縛ることもなければ「血」にこだわることもない.読んでいて,安心する.
かなり好きな作品でした…!やっぱり人生、恋愛においてタイミングって大切だなと。切なさ、愛しさ、もどかしさ…色んな感覚に襲われて、最後はじわ〜っときました(語彙力…)。
タイトルから連想できない展開の深い話だった。 登場人物の過去と現在が、絶妙に関わり合って、お話に深みを持たせていた。 少しずつ、伏線が回収されていく感じ。 人が生きていく意味、明確な目的が見えている必要はないんだと。 探しながら日々を生きていくのだっていいんだというメッセージ。 面白かった
さすが町田その子さん。 丁寧に人間の苦くて脆い部分を表現しているなと思いました。 最初は短編かなと思いましたがなるほど、複数人の視点を通した平さんとおばあちゃん2人の物語でした。 最後はぼろぼろと泣いていました。 自分ができなかった後悔があるからこその言葉だったんですね。 これほど大切に思って...続きを読むいるのに、どうしてこうなってしまったんだろう。 人生にはタイミングがありますね。 平さんはずっと1人で、孤独で辛い中よく最後まで生き抜いたなと感じます。 最後には少しでも、人生悪くなかったと思てたらいいな。 He knows what the most important thing in his life is. We realize it when we lose.
読後こんなに胸がいっぱいになった作品はない。 そして、沢山の素敵な、記憶に刻み込んでおきたい言葉が綴られていた。 親しい人ほど、大切な人ほど嫌われたくないから言葉を選ぶ。 そして視野が狭くなる。 その結果、ズレが生じることになる。 自分の醜いところも全部曝け出して本音で話すって凄く怖くて難しいこ...続きを読むとだと思う。 ただ、お互い深く理解せず後悔するよりはマシだ。 自分自身のことさえ理解できていないのに人を理解ふるなんて、どれだけ話し合っても難しいことだよな。 ただ、それを諦めてしまったら終わりだよな。 凄く色々考えさせられる作品。
平さんを巡る連作短編集。 安寿、奏斗。悦子と平。それぞれが思い合いながら過ごしていて、平さんの詩集や物語が一途すぎて優しかった。
もうこれはわたしの中ではトップレベルの本でした。 なんだろう、なにから書けばいいんだろう…。 そう悩むくらい感想をどう書いていいかが分かりません。最初は「くっっそ貴博ウゼェ……」くらいにしか思っていなかったのに、こんなにも深い話だなんて… そして町田そのこさんの文章はなんでこんなにも心が温まるんだ...続きを読むろう…。 結局、最初の安珠のあの嘘も嘘じゃなかったじゃん…、とも思いました。 暫くこの本の余韻が残りそうです。
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