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「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」 犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。 部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。 生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。 淡く、薄く、醜くも、尊い。 様々な花から蘇る記憶――。 これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
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Posted by ブクログ
公園で絵を描いたりしている葛城平というおじいさんの物語。切なくも心温まる話だった。 平の波瀾万丈の人生。幼馴染の悦子の生き方。 悦子の章に詳しいことがほとんど書かれていて、やはりそこがいちばんぐっとくるんだけど、その前の章で描かれる安珠や奏斗の優しさがすごく好き。最初は、自分のこと可愛いとか言うし...続きを読む、なんだこの子?と思ったけど、すごいいい子すぎる(語彙のなさ)。 二人がこの先も、恋愛であってもそうじゃなくても、お互いを思い合えるいい関係であるといいなと思った。
あの時違う行動をしていればと後悔することもある でも本当に大切なものは失敗もひっくるめて最後にはこれでよかったと受け入れられる未来がくるんだと思った。 人の弱さとか綺麗じゃない感情とか、人生の遠回りみたいなものをなかったことにしない、町田作品がとても好き。
とんでもなく美しい本だった。使われてる言葉がひとつひとつかっこよかった。特に人間に対する解像度が上がった。
人の人生を味わった気持ち。平さんの言葉が突き刺さる。悲しくて切なくて汚くても美しい感情が波打ってる物語で、本当に素敵。悦子かっこいい。 良い作品すぎて何と言葉で表して良いか分からず ずっと感想を書けなかった。スイートメモリーのカバー曲を聴いたら、書かなきゃ、と思いだした。 自然と丁寧に読んでしまうた...続きを読むめ、時間もかかった。
めちゃめちょ良かった!!町田その子の中ではピカイチかもしれない。泣いてしまった。 第1話 安珠は貴博と別れた。誰でも彼でも悪くいうのできいていられない。安珠は絵描きジジイが気になっている。貴博がストーカー化した。安珠の幼馴染の奏斗は自認の性が男とも女ともつかないらしい。奏斗はその日自殺未遂をして、...続きを読む学校に来なくなった。 第2話 美園は母の遺品整理をしている。二ヶ月前、母が癌で余命宣告されていることを知った。そのせいか、部屋にはすでに生活臭がなく片付けられている。母は夫にも娘にも依存して生きてきたが、2人に振り払われてようやく自分の人生を生き始めてくれた。 第3話 安珠のおばあちゃんは脳梗塞に倒れる。平さんのことを聞こうと、野口の家を訪れる。ダンスホールで大人気だったことしかわからない。 第4話 映見は友達の出産祝いのオーガニックコットンのタオルを買った。高い。ヨガのインストラクターをやっているが、コロナ禍以降オンラインになった。自分のヨガスタジオを開く予定だったが目処がつかない。 第5話 安珠のおばあちゃんの悦子は床屋をやっている。平が帰ってきたと噂に聞く。 悦子は高校に進みたかったが、女だから縫製工場に行けと言われる。住み込みで店員を募集していた理髪店に入る。平の妹の小藤ちゃんとお母さんが亡くなった。
花を媒介にして、ひとりの男性に関わった人々の視点から紡がれる温かい愛の物語。 酷な経験が多かった平さんの人生だけど、そこにあったのは紛れもない「純愛」だったのだと思う。70年もの間すれ違っていた想いが、孫の世代によってつながっていく展開には、どこか救われるような爽快感があった。 孫世代の安珠と奏人の...続きを読む2人も、人を思いやる優しい心をった子たちで素敵
60年間すれ違ってようやくたどり着いた先に、想い人はもういない。 切ないけど、恋愛も結婚も友情でも、タイミング1つでズレてしまう。くっつくだけじゃなく、もちろん離れる時も。。 人生の折り返しを迎えたいま、これからは人と離れる辛さや悲しさを、とくと味合わされるのだろうな。。 生易しい純愛なん...続きを読むかじゃなく、あちこち寄り道しながら、それでも紡がれてきた愛が、ひとりの孤独な男性の人生を浮かび上がらせる物語。 以下メモ✍️ ひととの付き合い方の難しさをうまく言語化できない私に、ズバッとハマる言葉がたくさん散りばめられていた。 「ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物なんだよ。」 「お互いの理解が足りてない場合は、同じくらいの努力で、後ろめたいことでも、隠したいことでも、向き合ってつまびらかにしなくてはいけない」 第3章のこれも良かった。 「誰かのありのままを認めるには、己の器をでかくしないといけない。」 第5章 家父長制の時代を生きたおじいさんたちが、自分のおかげでお金に困らず生活してると、己の過去の言動を顧みもしないで、今の自分は被害者だと声高にいう。 その様子に対しての同世代の理容店の女性。「過去の過ちを後悔して、詫びなきゃ。どれだけ昔のことであろうと、誰かを傷つけたことがあるのなら。」
町田先生だいすき! また泣いてもうたやん(泣) 人生70年かけた純愛話。 いやーよかった。 もっかい読もっと♡
あらゆる人の視点から、紐解かれていく愛の物語。花がテーマになるのも素敵。最後は涙が止まらなかった。 愛ゆえに言葉にできないこともあるけど、言葉にして行動しないとタイミングは訪れない。大切な人には醜さも、愛も伝えないと分かり合えない。 言葉にしにくいがどこか読みづらさはあり、内容が入って来ずにペー...続きを読むジを読み返すことは多かった。でもそれを差し引いても非常に心に響く感動する話だった。
3章まで読んで来て気がついた. 「これ,源氏物語だ」と. 一人の男性の人生が,各章の主人公(主に女性)の人生の,楔となって,物語を渡っていく.これ光源氏じゃん! そして,物語がきれいに回収されていく様も見事! こういう文章を,どうやって考えるんでしょう!凄いなぁ,と内容とともに町田そのこという作家さ...続きを読むんの才能に改めて感動してしまった. なにより,人のあり方についての描き方がとても好き. 家族に縛ることもなければ「血」にこだわることもない.読んでいて,安心する.
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