あらすじ
「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」
犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。
部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。
生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。
淡く、薄く、醜くも、尊い。
様々な花から蘇る記憶――。
これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
感情タグBEST3
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なんか良かった。相変わらずの暗い話なんだけど、男と女のお話だからなのか、入り込みやすかった気がする。そして、ハッピーエンドなのがなにより。生きてる人は大変だけど、死んでしまえば、見なくていい部分が見えなくて済むんだろう。残された者にとって、それは幸せなのかもしれない。
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苦しくなるほど切ない大恋愛の話だった。
家族について、友情について、恋愛について、愛情について、老いについて色々と考えさせられる話だった。最後の何ページかは涙が止まらなかった。
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大号泣。寝る前に読む話じゃなかった。一人の男にまつわる話かと思って読み進めていたけど、男女の話というか。唯一無二の関係性について描かれた話だと思う。色々な人の視点から描かれることによって増す平の魅力とか、奥深さが結末につれて涙を誘う。最近読んだ本の中で、というか今まで読んだ本の中で1番泣いたかもしれない。愛だな
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泣いた…
5章通じて主人公は違うけれど一つの物語がずっと続いていて、不器用な優しさが見えたり隠れたり、平さんと悦子さんの時代に生きていないから本当の辛さはわからないかもしれないけれどなんでやねん!!この理不尽が!!ふざけるな!!と思うシーンも多々でてくるけど、最後はとっても、泣いた、、、繋がりを感じられる作品をありがとう町田さん…ぜひ他の作品も読みます…
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切ない、苦しい、醜い、儚い、それなのに終始一貫して物語に美しさまで感じてしまう。1冊の物語でここまで彩り豊かな感情が芽生えるのは『わたしの知る花』しかないのでは?と思うくらい、大好きな1冊。久しぶりに読みたくなって約1年ぶりに読んだ!
杏珠と出会ったばかりの平さんが、奏斗との仲に断絶の危機に立たされている杏珠にかける平さんの言葉ひとつひとつがどれも凄く沁みた。。どれも平さん自身が己の人生で経験してきた後悔から出た言葉であって、平さん自身に言い聞かせていたのかもしれないなあなんて考えたり。あまりにも壮絶な過去の出来事の数々に、自分だったら息をして生きることすら放棄してしまいそうなほど…。
エピローグ間際で明らかにされた、リスの〝アニ〟が主役のお話。平さんが物語にしたためた悦子ばあばへの想いがまた切なくて温かくて、思わず心が震えてじんわり涙が出ました(T_T)
生前はあまりにも散々な人生だった平さん、お空の上では心穏やかに過ごしてほしいな。。随所で出てくる花の存在がまた美しさを際立たせてきて、やっぱり凄く素敵な物語だなあと改めて痛感❁⃘
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読書でこんなにも泣いたのは初めてでした。
読み返すと、そんな想いで話していたのかと、また涙が流れてきます。
人は生を受けてから、出会いと別れを繰り返しながら年を重ねていきます。
大好きだったあの人
一緒に未来を語ったあの人
お別れを言えなかったあの人
心の支えになってくれたあの人
人との縁にはタイミングがあり、二人がどんなに惹かれ合っていても、タイミングが合わなければ運命が別れを選んでしまうこともあります。
あの人と別れたまま時間は流れ、自分は変わっていくのに、あの人はあの時のまま記憶の中で生き続けます。
あの時に戻れないと分かっているのに、記憶を反芻し、「たられば」を思い描いてしまいます。
あの人に伝えたい言葉があるのに、「いまさら」が邪魔をして、会いに行く勇気さえ潰えてしまいます。
過去に縋って生きていくことは、今や未来を犠牲にして生きているのと同じで、誰も報われません。
登場人物は、そんな経験をしてきた大人たちと、自分らしさに悩むモラトリアムな少年少女たちです。
大人たちの言葉は少年少女を成長させると同時に、その言葉は自分自身にも向けられていました。
そして、大人たちの止まっていた時計が、再び進み始めていく物語でした。
離れてしまった大切な人が、今も笑顔でいてほしい。
そんな願いを抱きながら、生きていきたいと感じました。
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あらすじを見ずに読み始めた。
短編集なのかな、と思っていたら違った。
置いていかれないように、読みこぼしがないように
前ページに戻って確認しながら読み終えた。
久しぶりに読書で泣いた⭐︎
素敵な物語♡
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高校生の主人公は安珠が彼氏のしょうもないつぶやきに幻滅する冒頭部分は高校生の些細なやりとりで面白くないなぁと感じたが、絵描きのおじいさん平との出会いから、幼馴染泰斗と喧嘩し悩み成長していく姿が面白く、またそれぞれの短編で平さんの物語が徐々に明らかになっていく。
満足感がある一冊。
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章ごとに視点が変わって面白かった。
人の善悪は切り取った部分からじゃ図れるものじゃないなと思った。
SNSにある情報だけで人の印象がガラリと変わる難しい時代を生きてるからこそ、時間をかけて人と向き合っている登場人物たちから学べることがあった。
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ほんとうに、ほんとうに読んでよかった、出会えてよかった本です。
壮大な“人生と愛”についてのお話だと感じました。
切なくもどかしいけれど、温かく愛おしい。
伝えたくても会いたくても、相手のことを想うばかりに直接言葉にして伝えることはできない。そのかわりに、花に、手作りの絵本に想いを託して。
新年最初の読書に、とっても素敵な本に出会えた私は幸せ者です。
大好き町田そのこさん
今回はレトロでかわいらしい表紙とタイトルに惹かれました。冒頭から面白そうな予感しかなかったです。花言葉も素敵でした。多かれ少なかれ誰にでも若気の至りってあると思うけれど、この辺りは読んでいてとても苦しくなりました。見つけてくれた安珠ちゃんが素敵でした。
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お爺さんとおばあさんの話。ていうのでほっこり系かと思ったら壮絶人生系だった。
生々しい人生の記録。過去、事件、トラウマ、信念、生き方について強く生々しく綴られた物語。
町田さんすごいなー。独特の人生観、エネルギー伝わる、ほんとすごい。
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本筋より自分の年齢と近い2章と4章の主人公のお話が気になった、もっと読みたい。
高校生たちのキャラクターはあまり…
平さんとエコちゃんの話は切ない。
2人の青春時代の描写は勝手にもっと昔の世代のように感じて読んでた。
70代というより100歳近い人たちの昔話のような感じ。
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心の中で号泣した。
悦子と平さん、安珠と秦斗、重なるような2組。悦子と平さんはお互い想っていたのに、本当にたくさんのことがあって結局は離れてしまいそれでも平さんとの子供を育てたこと、お互い別々に会いに行ってずっと気にしてただろうこと、そんなことが最後に分かっていってとっても切なかった。安珠と秦斗はどうか一緒にならなくても幸せでいてほしいと思った。
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私70代なんですよ
で、この本に70代の人達が出てくるんですが、私の周りの人達よりずーと年寄りっぽいのね
周りからはこんな風に見えているんだと認識したので、ボケ老人にならないよう頑張ろうと思いました
まあ私の母は70手前でぼけたなあと、本題からは遠い感想が浮かびました
相変わらず出てくる人に嫌な奴がいない
私の年代は、はっきりとものを言わないことが良いことだとも思っていたので、すれ違っていってもしょうがないとも思ってたなあ
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読むのにちょっと時間がかかってしまいました。
平を巡り 関わった人達のお話し。
人との出会いはタイミングであったり 相手を思っての引きだったりで想う気持ちは同じなのに すれ違い。
そして伝えられないままに。
でも安珠ちゃん頑張ったね
安珠と奏斗 悦子と平 どことなく似た関係。
奏斗も平も 優しいそして芯は強い
切なくて哀しくて でも 最後には 良かったと思えるお話しでした
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人の印象や人となりを話す時の、「あの人こういう人らしいよ」「こんなことしたんだって」っという噂話や見えた部分だけの事実は、とても真実とはかけ離れているものだと思った。
大切な人が幸せにしていたら、それを見ているだけで幸せになれる。そんな強い友情と強い恋心が合わさった情愛。せめてもう少し、ほんの1日でも2人で過去を振り返って微笑む時間があれば良かったけれど、それでも心の花束は渡されて、ちゃんと受け取ってもらえてよかった。
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誰にでも大切な人がいて、愛し方や想い方は人それぞれであるということ、忘れずにいたいと思いました。
出会うも出会わないも、タイミングが合う合わないも人それぞれの運命で、それでも諦めたくないことには喰らい付いていくことも大切なんだろうなと思わされる物語だった。
最初は女子高生目線のパートということもあり、軽いノリの文章を読みにくく思ってしまった部分もありますが、いつのまにか物語にのめり込んでいました。読んでよかった。
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とても切なかった。
でも、タイミングで本当に好きなものを、人を、しっかり伝えていかないといけないなと思った。
若さゆえの愚かさが痛く感じて、読んでいて辛かった。安珠が平に悦子おばあちゃんの話をしなかったのもやっぱり人生のタイミングで、全てが上手くいくわけじゃなく、人間は後悔していく生き物だなと物語だけど、現実味を感じた。
とにかく悦子さんが強くてかっこいい。
香恵さんは若さゆえの人だし、平を傷つけていた人だけど、切なかったな。これこそタイミングで、平から乗り換えなければ、、とか、平が最期に安珠を選んでいたかな、、とか色々思う
自分の今の気持ちに正直に、運を手繰り寄せることが大切だと改めて学んだ。
最後も終わりが綺麗でぶわっと鳥肌がが立った。
Posted by ブクログ
青春群像劇のようなはじまりだった。
群像劇ではあるものの、
社会的マイノリティ・家族問題・
強盗傷害、各話題に切り込んでいる。
そして出来事の側には
いつも意味を持つ花がある。
読み進めると、はじまりの印象とは違い
濃密な普遍的恋愛小説へと変化していく。
読後感が素晴らしく気持ち良かった。
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表紙に惹かれてジャケ買いしたものの、一人称「あたし」に気分が乗らず、放置していた1冊。もっと早く読めば良かった。
人と人との繋がり、変わりゆく環境、変わらない想い、大切にしたいもの、実はどうでも良いもの、後悔、交錯、タイミング。
自分の人生に当てはめながら、様々なことを考えさせられた。反省もしつつ、なんだかすっきり、前向きで優しい気持ちに。
周りの一人ひとりとの関係を大切にしていきたいと、あらためて思う。
「わたしはわたしひとりで、しあわせになれる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに」p.334
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読み進めるうちに、登場人物たちの人生が交差して行く様子が面白かった。
自分の想いを素直に相手に伝えていれば、また違った未来が待っていただろうに…
タイミングを間違えた人それぞれの愛し方が切ない
哀しくて温かい物語だつた。
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町田そのこさんの本は、読む前に少し構えてしまう。
1人の男性の生涯が描かれているが、こんなにも重いものなのか。
家族や友達、恋人、彼を取り巻く人たちの目を通して語られていく。
不幸なことが続くが、それでも精一杯生きていく姿に心を打たれた。
タイミングというものは本当に大事で、人生を狂わせることもある。
最後にもう一度会いたかっただろうな。
でも会えなかったから、もっと心に残る。
一人ひとりに物語がある。
読み終わった時、とても優しい気持ちになれた。
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心に響く大事な言葉がたくさんありました。
しかし、タイミングってほんとに難しい…
翻弄されながらも、自分の幸せを探して、真摯に生きなきゃいけないですね。
Posted by ブクログ
なんだか前半モタモタした感じで、「うーむ」と思ったけれど最終章は出色でした。
町田そのこさんはこうじゃなくちゃ!と思わせる気持ちの描写の細やかさ。切なさ、愛しさ、やるせなさ・・。最終章でグイグイ読まされたので星4つでございます。
Posted by ブクログ
平(へい)に共感はできなかったけれど、彼を襲う不幸には涙した。
いつの世も、理不尽や生きづらさはある。落ちるところを最大限に選んで、落ちたところで根を張って花を咲かせた悦子はあっぱれだと思った。