【感想・ネタバレ】わたしの知る花のレビュー

あらすじ

「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」

犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。
部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。
生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。

淡く、薄く、醜くも、尊い。
様々な花から蘇る記憶――。
これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「ぼくのありのままを受け止めてくれている→ぼくに素直に生きることだけが正解」
「ぼくはエコに会いたい」
生きていると色んなしがらみがあって、物事を複雑にしてしまうが、結局のところシンプルな思いがすべてだと思った。
何度もウルッとさせられた。

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2025年11月12日

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ネタバレ

"自分が幸福であると実感するたびに、私をしあわせにできないと言った男のことを考えた。わたしはわたしひとりで、しあわせになれる力のある女だった。ならば、わたしがあなたをしあわせにすると言えばよかった。それだけでよかったのに。"

本当に痺れた。正直、私が今生きている生活とはかけ離れた生活を送る悦子に対してあまり共感が出来ない部分が多かったのだが、この言葉が出るようになるまでの葛藤と努力に、同じ女、そして人として脱帽した。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歯がゆい!歯がゆいよ!平!

タイミングがずれてずれてずれての2人の物語がなんとも歯がゆい。
現実にもある。あの言葉、あの行動、あの決断はあの時するべきではなかった。あの時じゃなければと後悔すること。

途中途中の他人から見た平さんはどれもやっぱり優しくて不器用で、もっとずっと最初から幸せに生きれる人生であってほしかった。
本当にずっと歯がゆい人生すぎました。

最後エコと平が再会できたこと、来週ね!って約束できたことにくそほどに泣いてしまった。
平の書いた最後の物語を紐解くシーンは泣きながら読んでしまった。よかった。平はずっとエコが大好きで、エコも平のことがずっと大好きで。一生涯を通して、どこかでいつもお互いを振り返っていた2人。
最後にやっとタイミングがあったんだなぁ…泣いちゃうよこんなん。


光男と奏斗のエピ大好き!
広恵さんの「しちゃいけないことはしないひとなのよ。」て言葉を踏まえてもう1回読むと本当にその通りで。
昔の人ではあるけど、奏斗に対して不器用ながらもとても言葉を選んでいたところから伺える。昔の価値観でついそうじゃないだろ!て説教してしまいたくなるだろうに。すごく頭の中でぐるぐる考えてくれてるのが本当に素敵。
自分の我がありながら、平みたいに考えてみようなんて柔軟なことだってできる。
光男さんに拍手を送りたい!
あとは広恵さん夫婦のところで幸せに暮らして!
場所は変われどネットのおかげで繋がる光男さんと奏斗の関係大好きです!

トータルしてみんなのエピがどれも素敵でした!大好きな作品になりました!

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2025年10月06日

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ネタバレ



可愛いjkが主人公。幼馴染の体は男性心は不明と幼稚園からの仲。高校で別の男と付き合うが、思慮浅く別れる。幼馴染はその男が憧れ。幼馴染とjkと二人でよく会うが襲ってないか心配な幼馴染母親やjkにキレて自殺未遂。絵描きジジイの平さんにjkは頼って幼馴染と仲直りするが、平さんは死ぬ。jkの祖母と平さんの写真が出てくるなど、何やら昔は親しかった様子。


父と娘に依存してた母親。娘が就職で家を出て父親の離婚して。母親は働き出して依存が落ち着いたが、ガンで死ぬ。遺品整理中に平さんが来る。平さんの昔の思い人で顔を切った女の、介護士が母親だったそう。平さんは付き合ってた女性が鉄工所の御曹司に取られ、その女性から逃げ出したいと言われて駆け落ちしようとして失敗して刑務所へ。


jkと幼馴染のクラスメイトの祖父。平の事も知ってる。祖父の嫁が平の恋人だったが金の力で奪った。娘の結婚式の前日に移動式動物園で平に会う。


平の家の隣に住む大家夫婦の話。子供を諦めたところから歯車が狂う。平さんの死後整理。jkが調べ、平さんの過去を知る。倒れた祖母の話を待つ。


jkの祖母の悦子の話。平といちゃついてたら平の母親と妹が父親に焼き殺された。いちゃつかず会いに行っていればよかったと後悔。はなればなれ。香恵が後輩として悦子の同僚に、小藤という妹に似ていた。平と付き合い出すも、御曹司が迫り破局。平は香恵と駆け落ち未遂で刑務所へ。香恵は薄めるべく別件で2度も駆け落ち未遂する。出所後に悦子と平で暮らすが街が覚えており平は去り常連を捨てれない悦子と別れる。
そのまま、会わずに半世紀。戻ってきた平と会うが、少し会話するだけで平は急死し、悦子は倒れる。
jkや息子に事実を話す。平の絵本も小藤と一緒にアニがエコに会いに行こうとしたり、許されようとした感じが書かれてて泣いた。

ーーー

ひとってのは、どれだけ相手を求め合っていても、考え合っていても、タイミングひとつでズレてしまう生き物なんだよ。


大事なひとと一緒に寄り添って生きていたいですよね、って言われた。だからね、私はこう答えたの。近くにいてもらおうとして傷つけるくらいなら、離れた場所で笑っていてほしいわ、って。束の間でも傍にいて笑いあえた、その記憶だけで十分。大事なひとが笑っている、それだけでいいのよ。近くにいるとか、触れていられるとか、望み過ぎだと思えばいい。


大事なのはさ、武器だよ。自分にとっての武器。自信を持って使える武器……個性とか、美点とか、そういうやつ。少なくとも男らしさや女らしさなんかじゃない。そういうのは全く、意味がないんだ。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろんなすれ違いが重なって、もどかしい切ない恋の物語でした。会えなくてもずっとお互いのことを想っていた平と悦子。もっと早くどうにかなっていればと思いましたが、いつか天国で今度こそは2人で幸せになってほしいです。
登場人物が多めで、読み進めるのが大変だなと思ったときもありましたが、後でつながって、大丈夫でした。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

満足感があり、楽しく集中して読めました。
ただ、個人的に安珠と悦子の強い女というか、私が〇〇を1番理解している!〇〇にとっての1番は私に決まってる!みたいな考え方(物語の中で変化していくけれども)はあまり共感できず、自分ごととしては捉えられなかったな...
私は湊斗、好きでしたね。あと、翠ちゃんのおじいちゃんも良かったです。美園の母の束縛は怖くて気持ち悪く感じてしまいました。

あと、ほかの方が書かれていたように、うまく出来すぎていて綺麗事な感じはしました。
でも平さんや老婆になった香恵さんは、すごく良い言葉を言ってるなと思いました!

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2025年12月12日

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