あらすじ
「あんたは、俺から花をもらってくれるのか」
犯罪者だと町で噂されていた老人が、孤独死した。
部屋に残っていたのは、彼が手ずから咲かせた綺麗な《花》――。
生前知り合っていた女子高生・安珠は、彼のことを調べるうちに、意外な過去を知ることになる。
淡く、薄く、醜くも、尊い。
様々な花から蘇る記憶――。
これは、謎めいた老人が描く、愛おしい人生の物語。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
切ない、苦しい、醜い、儚い、それなのに終始一貫して物語に美しさまで感じてしまう。1冊の物語でここまで彩り豊かな感情が芽生えるのは『わたしの知る花』しかないのでは?と思うくらい、大好きな1冊。久しぶりに読みたくなって約1年ぶりに読んだ!
杏珠と出会ったばかりの平さんが、奏斗との仲に断絶の危機に立たされている杏珠にかける平さんの言葉ひとつひとつがどれも凄く沁みた。。どれも平さん自身が己の人生で経験してきた後悔から出た言葉であって、平さん自身に言い聞かせていたのかもしれないなあなんて考えたり。あまりにも壮絶な過去の出来事の数々に、自分だったら息をして生きることすら放棄してしまいそうなほど…。
エピローグ間際で明らかにされた、リスの〝アニ〟が主役のお話。平さんが物語にしたためた悦子ばあばへの想いがまた切なくて温かくて、思わず心が震えてじんわり涙が出ました(T_T)
生前はあまりにも散々な人生だった平さん、お空の上では心穏やかに過ごしてほしいな。。随所で出てくる花の存在がまた美しさを際立たせてきて、やっぱり凄く素敵な物語だなあと改めて痛感❁⃘
Posted by ブクログ
とても切なかった。
でも、タイミングで本当に好きなものを、人を、しっかり伝えていかないといけないなと思った。
若さゆえの愚かさが痛く感じて、読んでいて辛かった。安珠が平に悦子おばあちゃんの話をしなかったのもやっぱり人生のタイミングで、全てが上手くいくわけじゃなく、人間は後悔していく生き物だなと物語だけど、現実味を感じた。
とにかく悦子さんが強くてかっこいい。
香恵さんは若さゆえの人だし、平を傷つけていた人だけど、切なかったな。これこそタイミングで、平から乗り換えなければ、、とか、平が最期に安珠を選んでいたかな、、とか色々思う
自分の今の気持ちに正直に、運を手繰り寄せることが大切だと改めて学んだ。
最後も終わりが綺麗でぶわっと鳥肌がが立った。
Posted by ブクログ
初めての町田そのこさん作品。
ある老人を軸に、出会いや別れが時を超えて絡み合っていくストーリー。
なかなか報われないものの、終わりに向かってうまくまとまっていく話はよくできていると思ったが、昔の話がどうしてもその時代のものに感じられないことや、(初版だからか)多少の誤字などが気になってしまった。
Posted by ブクログ
満足感があり、楽しく集中して読めました。
ただ、個人的に安珠と悦子の強い女というか、私が〇〇を1番理解している!〇〇にとっての1番は私に決まってる!みたいな考え方(物語の中で変化していくけれども)はあまり共感できず、自分ごととしては捉えられなかったな...
私は湊斗、好きでしたね。あと、翠ちゃんのおじいちゃんも良かったです。美園の母の束縛は怖くて気持ち悪く感じてしまいました。
あと、ほかの方が書かれていたように、うまく出来すぎていて綺麗事な感じはしました。
でも平さんや老婆になった香恵さんは、すごく良い言葉を言ってるなと思いました!