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生まれたときから父親はいない。絵画修復家の母と、近所に住む母の年上の友人・ユキさんに育てられた。幼い日のわたしは、わたしたち3人が家族だと知っていた。家族という言葉は知らなかったのに。わたしは愛に飢えることもなく、3人のしあわせな日々がいつまでも続くと信じて疑わなかった。あの日がくるまでは―――。18歳の少女が辿ってきた様々な出会いと別れを描く、切なくも瑞々しく心ふるえる長篇小説。日本経済新聞〈目利きが選ぶ今週の3冊〉で☆☆☆☆☆の名作、待望の電子書籍化。
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Posted by ブクログ
愛しいひとに さよならを言う 物語の世界にどっぷり浸っていたい 読み終わりたくない本 この本の感想を書く事に苦戦 他の方の“女性が好きそう”と言う感想の言葉に そう!そうなんだけど それだけでは無いことをちゃんと言葉にしたくて もがいている 私、母、ユキさん、チチ 登場人物が生い立ちに事情があ...続きを読むって その上で、 しっかりと自分の力で生きている事 そんな人だからの厳しさと優しさが 生き生きと描かれていて好きんだろうな 北上次郎さんが日経新聞のコラム書評で 年に一度くらいしか付けない満点の星五つ 付けた本 この本の始まりの一行 “いまでもチチのことを考える。“ に続く一文で傑作と表されているけれど 改めて読み返して 心臓部がキューっとなる(いとおしさの最大級)
「愛しいひとにさよならを言う」というタイトルがすごくよくて手にとったのだけど、揺るぎないのに静かでやさしい物語で、読んだ後なんだか背筋をすっと伸ばして歩きたくなるような気分になった。 親子だったり恋人だったり夫婦だったり 人生におけるパートナーとなる関係はいろいろあるけど それはずっと一緒じゃなく...続きを読むてもよくて、むしろその時々にいろんな人と支えあってもいいんだなとか思いながら読んでいたけど、それをチチが「一緒に生きてくれたひと」と表したのがとてもよかった。 主人公である「いつか」のお母さんは、母親としては頼りなくてあぶなっかしいのだけど、自分の大事なものをちゃんと大事にすることができる人に描かれていて、それが江國香織の神様のボートに出てくる母と重なって「あーなんかわたし、この人に似ている人を知っているなぁ」とか思ったりなんかもした。 いままで石井睦美さんの本にはなぜか触れてこなかったんだけど、これを機会に何冊か読んでみようとも思う。
幸せはいつか絶対に終わるから、その分の幸せのエネルギーが悲しみとして返ってくる。 人生って、幸せを買って、その代価として悲しみでローン払いするようなものなのかな。
ゆるく優しいストーリー展開で突如起こる衝撃のラスト。。。 「いつか」の視点から物語は進みます。 傷つきながらも優しい「愛しいひと」たちに見守られながら、出会いと別れを繰り返しながら、人間的に成長していくいつかが、最後どう立ち直っていくかが見所です。 チチの言葉は一つひとつがとても心に刺さり、あの...続きを読む1ヶ月はいつかにとって宝物の一瞬だったんだろうと思います。 ユキさんのようなひとになりたい。
わたしと、ママと、ユキさんと、チチと、あと、おばあちゃんを巡るおはなし。 話自体はとてもおもしろかったけれど、ところどころ校正の甘さが気になってしまって、いまいち没入できず。
この表紙がいかにもこの主人公っぽい。血は水より濃いんだか薄いんだか。いつかにとって、優しいのはいつも他人じゃないか。ユキさんとチチ。愛されなかった子供は愛し方を知らないってのが本当の事なら、なんで子供産んだの、母。自分を傷つけた祖母が、娘を傷つけるだろうって予想はついたろうに。なんで守らなかった?そ...続きを読むしてこの祖母に対して、なんで誰も諌めないのか不思議。黙れクソババアって言ってやれよ、大人達。実の母親と祖母に対して、ムカムカが止まらないわ〜(; ・`д・´)
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愛しいひとにさよならを言う
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石井睦美
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