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灼熱の夏、彼女はなぜ幼な子二人をマンションに置き去り にしたのか。 追い詰められた母親、死に行く子供たち。 無力な受難者の心の内は、フィクションでしか描けない。 圧巻の筆致で、虐げられる者の心理に分け入り、痛ましいネグレクト事件の深層を探る。 本当に罪深いのは、誰――。迫真の長編小説。 〈巻末対談〉春日武彦・山田詠美「子どもたちを救う道はどこに」収録
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Posted by ブクログ
読み終わってしばらく経っても、ざわざわした気持ちが残り続ける。 山田詠美さんの人間の心の機微を描く文章力がすごい。 親や、周囲の人から子供時代に受けるもの。 それは人格形成に大きな影響を及ぼすはずだけれど自分では決して選べない。 蓮音が1人でも信頼できる人と出会えていれば、ここまで最悪な事態にはな...続きを読むっていなかっただろう・・と思うと悲しくてたまらない。
映画「子宮に沈める」を観て、さらに事件のことが気になり、調べてみると若い頃に夢中で読んでいた山田詠美さんがまさかの執筆! 一気に読み上げました。さすが詠美さんでした。 抜け出せない不幸不運のループ。主人公とその母をかわいそうと思うなら、きっと危害を与えた人たちもまたかわいそうな人たちということにな...続きを読むるだろうか。 そして、今まで考えてもいなかった「小さきものたち」目線でのこの事件のこと。確かに、子どもたちはママを大好きなまま逝ってしまったのだろう。さらに辛い切ない気持ちになりました。 不自由なく子育てのできている自分の環境に感謝。子どもには、たくさん愛情を注ごうと思いました。ありがたいことに、それができるのだから。
なかなか読むことができずにいた小説。 読み始めたら、思っていたよりそれぞれの視点から描写されていて… それがどれもとても辛く、でも何とか希望が見えないかずっと探りながら読み終えた気がします。 今でも続く事故や事件… ニュースなどで結果しか知ることがないけれど、その背景をたどるときっと語り尽くせない苦...続きを読むしみや物語があるのだろうな。 けれど、やはり何があってもこどもが犠牲になってはいけないと強く想う…
辛くて辛くて少しずつしか読み進められない。ようやく読め終えることができた。よかった。この本を読めば、努力が足りないとか自己責任だとかはとても口にできない。
つらい。何度も読むのを中断した。 「つみびと」だらけの中で唯一の光である小さき者たち。そして自分の母を思い出して初めて可哀想だと思った。 私は絶対に自分を生き抜く。母のようにはならない。 そう言い聞かせて自分を奮い立たせる蓮音に自分を重ねてしまった。
辛い時、周りを見渡せば助けてくれる人はたくさんいるのに、 当の本人はそれに気付かない。気付けない。 何とか自分の心を保とうと、妄想や逃避してしまう。 とても身に覚えのある状況で苦しくなった。
お正月に読む本ではありませんでした。 どこからがフィクションなのか分かりませんが、これが現実の話だとしたら救いがありません。母も子も、余りにも可哀想すぎます。不幸な生い立ちがまた不幸を呼ぶだけではないのは母の兄を見れば分かりますが、そこから抜け出すのは相当の覚悟と運も必要。そして、一旦落ち始めると止...続きを読むめられるのは最初のうちだけ、直ぐに勢いが付きそうなると這い上がるのはもう難しい。このような境遇から救うために社会保障や福祉とかってあるのではないのでしょうか。
大阪二児餓死事件を元にした小説。マンションに残された子供達のパートは読んでいてなんともたまらない気持ちになった。母親を鬼母と責めるだけではこの事件から何の教訓も得られないと思い知らされる。
何がきっかけだったのか、誰が一番悪いのか……そんなふうに一言で片付けられる話ではない。 小さな選択が積み重なり、結果として大きな事件になってしまったのだと思う。 その「小さな選択」をより良い方向へ導くには、やはり良い人との関わりが欠かせないのではないだろうか。 けれど、その「良い人との出会い」自体...続きを読むが、生まれ育った環境によって大きく左右されてしまうのかもしれない。 では、自分を俯瞰できる力さえあれば、どんな環境にあっても正しい選択ができるのだろうか。 一見、遠い話のように感じられるけれど、決して他人事ではない。 むしろ他人事で終わらせてしまう社会であってほしくない。 もちろん自分に何ができるかと問われれば、簡単に答えられるものではない。それでも、考え続けずにはいられない。 このような事件が繰り返されない社会になることを願うばかりだ。
彼女がしたことは犯罪で許される事ではないのだけれど、幼少期から環境に恵まれていたら…と思ってしまう。 ただ幸せになりたかったはずなのだけれど、周りを取り巻く環境や生い立ちがあまりにもそれを阻んでしまっていて、なんとも言えない気持ちになる。 「幸せ」という言葉がとても切なく儚く感じた。
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