小川洋子の作品一覧
「小川洋子」の「博士の愛した数式」「耳に棲むもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小川洋子」の「博士の愛した数式」「耳に棲むもの」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学第一文学部文芸専修卒。1988年『『揚羽蝶が壊れる時』』でデビュー。『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞、本屋大賞を受賞など数々の作品で受賞。代表作『博士の愛した数式』は映画化されている。
Posted by ブクログ
小川洋子の書くお話は決まってぴったりと終わる。果てしなく連綿と続いていくようで、しっかりとその1行前でも後でもない位置で、確かに終了の合図が打たれる。決まってじんわりと胸が温かくなる。
小川洋子の文体は時に私たちや博士やルートたちを抱き寄せるようで、と思うと時に突き放すようで、そのバランスが美しい。それらを足し合わせると必ずイコールゼロになるようになっている。美しい。
「本当に正しい証明は、一分の隙もない完全な強固さとしなやかさが、矛盾せず調和しているものなのだ」。彼女自身が書いたこの言葉が、奇しくも彼女の書く文章のすべてを見事に言い表している。
Posted by ブクログ
恥ずかしながら、これまで小川洋子さんの作品を読んだことがなかった。
そして本作『密やかな結晶』が、25年も前に刊行された作品だということにも驚かされた。
これほど時代を超えて読み継がれている理由は、読み終えた今ならよくわかる。
物語の舞台となる島では、ある日を境に、人々の記憶から「もの」や「概念」が、ひとつずつ消えていく。
島の人々は戸惑いながらも、その消滅を受け入れ、忘れるべきものとして手放していく。
そこには秘密警察の存在があり、記憶を失わない者は連行されてしまうという恐怖が、常に影を落としている。
この構図は、読みながら何度も、
ナチス・ドイツ下で迫害を受けたユダヤ人の歴史を思い