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Posted by ブクログ
もっと早く読みたかった!素晴らしい本です。
私も文学部出身なので、科学者の方々の思想や思考にはとても興味がありつつも、きっと自分には理解できない範疇なんだろうって、諦めていました。伝記を読むくらいしかしてこなかったかな。
そりゃあ土台も何も無いのにいきなり論文を理解しようなんて無謀ですが、今回小川洋子さんのアプローチで見事に私も科学の扉まで辿り着けた気がしています。(そう思い込む事がきっと大事だし楽しいです♪)
7人の方々の好奇心、探究心、そして人間はまだまだという謙虚な姿勢、とても感動しましたし、お話の一つ一つも本当〜に面白かった。
虚数の話、高校一年の時に聞きたかったです、数学を敬遠しなくて済んだかも。(大学に入ってから「博士の愛した数式」を読んだ時も同じように思いました。笑)
それからUFOはあり得ないよね、の具体例を出していただきまして、仰る通り、どうしちゃったのアメリカ人は、と最近のニュースを見て思いました。笑
小川洋子さんの謙虚なお人柄と、たっぷりの知的好奇心、いつもながら惚れ惚れしています。
Posted by ブクログ
7人の科学者に、彼らの研究についてインタビューをする小川洋子さん。改めて、サイエンスの果てしなさを思い知ることになった。
小川洋子さんの作品の原石を見ているような思いだった。『最果てアーケード』『琥珀のまたたき』『博士の愛した数式』など、それらの登場人物がみな魅力的なのは、彼らが収集したり、探求したり、愛を捧げていたりと、科学の美しさを一身に纏っていたからだったのだ。
サイエンスの美しさが含まれていることを意識しながら、彼女の作品をもう一度読み直してみたくなる。
小川洋子さんが科学者とお会いする前に、想像されていた科学者像が、小川ワールド全開でくすりと笑えてしまう。
続編も出してほしい。
宇宙の謎はダークと名付けられ、サムシング・グレードによって我々は構築されている。
Posted by ブクログ
この本を楽しむのに、見ただけで頭が痛くなるような化学式や、小難しい物理法則といった知識の類は必要ありません。
主役はあくまで、科学の根底にある美と、その神秘を日夜追い続けている科学者達の生き様であるからです。
また彼等を描き出す小川洋子の清潔な文章からは、科学への強い憧れと静かな感動が溢れんばかりに感じられます。
宇宙、鉱物、粘菌、遺伝子――テーマによってマクロとミクロを自由自在に行き来しつつも、常に肌に近い言葉でもって表し読者に伝える表現力は、さすがという他ありません。
小説家の感性から科学の現場を捉えている本書は、タイトル通り科学という学問への案内書となるだけでなく、私達が生きるこの世界の奥深さについて改めて気付かせてくれる、非常に物語的な一冊であるように思います。
Posted by ブクログ
まさにタイトル通りの本。
宇宙の話、鉱物の話、遺伝子の話、粘菌の話はまだ馴染みのある方だけど、スプリングエイトの話、遺体科学の話ははじめましてだった。
特に遺体科学にとても興味があるので、遠藤先生の著書を読みたい。
「遺体にひそむ謎を追い、遺体を人類の知のために保存する」のが「遺体科学」らしい。
解剖するだけではなく、保存するのだという。しかも「無制限・無目的」に。
なんともスケールが大きいと思う。ドキドキする。
この本は1冊でその分野のことがよく分かるという本ではないけど、その分野の魅力がとてもよく伝わってくる。
それはインタビューを受けている先生方のお話の魅力はもちろんのこと、小川さんのキラキラとした好奇心によるところが大きいと思う。
特に最終章の阪神タイガースのトレーニングコーチのインタビューはさすが小川さんという感じ。
バランスボールの上でタイガースを応援している小川さんを想像してにこにこしてしまう。
この本を入門書として、学生の頃とは違う関係を築けるかもしれない、そんな気持ちにさせてくれた。
Posted by ブクログ
各分野の科学のスペシャリストの元を作家・小川洋子が訪ねインタビューして著した本。対談集かと思ったのですが、小川洋子自身の言葉で書き表されており、文系人間にも取っ付きやすくなっております。
何せ「あの」小川洋子の手によるのですから。怪しげで魅力に溢れた科学者を生み出し、些細な物事にもキラ星の如く光を与える小川洋子の筆によって科学は物語となります。いや、科学自体に物語となる核が秘められていたのかも。科学者の語る言葉は、作家が紡ぐ物語と同じ力をもっています。
天体、鉱物、遺伝子、微細物、粘菌、遺体学、スポーツ学。どれも遠い世界だと思っていたのが、身近に感じられます。しかし科学書ではないので、あくまで興味を沸き立たせるという感じ。ここで興味を持ったものについては、改めてそれぞれの科学者の方々の著書を読むのもありでしょうね。僕としては動物遺体学に興味が沸きました。
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