ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。寺尾聰主演の映画原作。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
主人公の家政婦と同じくらい自分が数字に魅了されていくのが心地よかった。これから何か数字を選ぶとき完全数28を選びそう。 博士とルートと主人公が野球を見に行くシーンと、誕生日会のシーンが情景がありありと思い浮かんで好き。
原作も映画も両方好きな数少ない作品 ストーリーがいいのはもちろんだけど、完全数とかの代数の知識が得られて楽しい
1周目 後半はずっと泣いていた 最後のページは読み終わるのが惜しくて更に泣いた 読み終わったあとは、何故か水彩画のような小説だと感じた 小さい頃母親が好きで家に飾ってあったいわさきちひろの水彩画の少女のことを、急に思い出した この10数年全く覚えていなかったのに 水彩画に感じる温かみを、同じように小...続きを読む説に感じた 純文学は難解なことが多くて苦手に感じていたけど、この作品で少し近づけた気がした (それでも理解が難しい描写も多々あったが) 脳で思考するのではなく、心で小説を読むとはこういう感覚なのだろうか 心は脳の信号だとナブナさんは言ったが、体感的には心で直接温かさを受け取っていた 詳しい事実が語られないことが多い中、こんなにも人の愛が表現されている 解説の、「数学と文学を結婚させた」という表現に言葉を失った 1週間少したち、 軽く2週目 相変わらず温かい愛がそこにある 感想は細分化することが大事だとメモにとっているが、この作品においては、むしろ、 ぼやけたままのほうが良いのではないかとすら思う 言語化の必要性を感じないくらい心が安心している また再読した時に何を考えるのかが楽しみである (悔しくも?)少し思考が浮かんだ部分 派遣家政婦の仕事は行きずりであり、冷たさに過剰に心を使わないようにしていたという描写があることにより、 80分しか記憶されない冷たい事実と 過ごした中身の濃さのギャップがより引きたっている 神様のレース編みの描写、なんと美しい表現をするのかと感嘆 オイラーの公式、2週目で理解度が少し上がったが、 これに気づいた人はものすごい 並の人間には到底見つけられない神のレース編みである 三角数の美しさ、精巧さにも驚いた 数字がこんなに綺麗な法則を持ち合わせているとは 野球は興味が無いから特に理解が難しかったが、ユーモラス要素として効力を発揮していたのだと解説で気づく 今まで28はただの数字であったが、今後は完全数だと言う新たな肩書きが、私の中に出来た
こころがじんわりあたたまる優しい話。は読者を泣かせてやろうとする魂胆が見えて嫌いなのであまり読まないが、これは別腹。登場人物達の不思議な関係が、数学の問題が解かれていくように解れて結び付いて綺麗に収まっていくストーリーは、ついつい気持ちが入り込んで一緒に一喜一憂してしまう。本ばかり読んでいる数学が苦...続きを読む手な人にこそ是非、読んでもらいたい。
あたたかいお話。静かだった。数字の美しさに私は共感できないけれど、成長と衰えを描いた人間の本質を捉えた物語。
奇しくもドジャースがワールドシリーズを 歴史に残る試合で連覇した日に読んだら、 作中でドジャースという言葉が出てきて 運命めいたものを感じて、ゾクッとした 野球の話が結構ウェイトを占めてて、 中でも阪神タイガースがよく出る 往年の阪神ファンは、喜ぶかも? 他に類を見ない、唯一無二とも言えるこの小...続きを読む説に 自分なりに敬意を込めて数式で表すなら、 数学✕阪神(江夏)✕博士✕私✕√ =博士の愛した数式 といった感じでしょうか 事故で80分しか記憶が持たない博士に 「私」が関わっていく話 物語は「私」視点で淡々としたリズムで 語られるけど、それが心地良い 解説の数学者さんも、 小川洋子さんが訪ねてこられた経緯などを あたかも野球の延長戦の如く 同じリズムで語られてるのが、 意図してなのかどうなのか、凄い 物語も解説も含めて、凄かったなぁ
優しくて透明で純粋。綺麗だ。これに尽きる。 物語のなかの「私」が博士を忘れることができないと幾度となく語るように、忘れられない物語となった。
初めて小川洋子さんの本を読んだのはこの作品が初めてです。 書店に並んでいるのを暫し見つめ、ついに手を取ってお会計に。 あまりにも綺麗な文章に思わず心惹かれました。 ストーリーもとても良かった。 切なく、胸がきゅっとなってしまうところもありましたが、博士とルートのやり取りもまるで親子のようでこちらま...続きを読むで嬉しくなることもありましたし、「私」が一旦博士のところの家政婦を辞めさせられた時には胸が苦しくなりました。 記憶が80分しかもたないなんて、どれだけ不安な生活を送っているのだろう…。 最後まで綺麗な優しい文章で、とても癒されました。
私は数学が苦手なので途中で悩んだけど、主人公も数学が苦手で調べたりをするので分からないまま何となくで読める。
星10ぐらいつけたい... 家政婦の「私」とその息子が80分しか記憶がもたない「博士」と数式を通じて絆を深める物語。 数式も野球も全く分からない私が呼んでも面白かった。 もはや野球は嫌いだったんだけど、知ろうかな。知りたいな。とおもえました!! 生きてる世界がこんなにも数式や定理で表せることが出来る...続きを読むということを知って驚きが隠せなかった。何気ない数字ただの数字の羅列が博士にとっては愛するもので、それが人生なんだな。人の人生は当たり前のように過ぎていってるけどその当たり前に人生が詰まってて、どんな人のどんな人生にも意味があったりするんだろうな。と 自分の人生にも温かみを感じれるような。 そんな素敵な作品でした。 本当にありがとうございます。出会えてよかった。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
博士の愛した数式
新刊情報をお知らせします。
小川洋子
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
遠慮深いうたた寝
そこに工場があるかぎり
アンネ・フランクの記憶
アンネ・フランクをたずねて
生きるとは、自分の物語をつくること
いつも彼らはどこかに
犬のしっぽを撫でながら
海
「小川洋子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲博士の愛した数式 ページトップヘ