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[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。寺尾聰主演の映画原作。
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Posted by ブクログ
綺麗すぎる作品。 大まかにストーリーを読み進めて行ったが、繰り返し読みたい。いや読むごとに深さを味わえると思う。 記憶が80分しか持たない博士と家政婦とその息子、ルートの物語。人間ドラマだけでなく、数学的要素と文学的要素、さらに日本で人気スポーツの野球の要素を組み合わせた。 理系じゃない自分には意...続きを読む味わからなかった部分も確かにあった。しかし数学がいかに素晴らしいものか。考えさせられた。28の完全数 284と220の友愛数、痺れました…。 文章も美しく綺麗で…。 すべてに置いて美しい。 小説の面白さをひしひしと感じた作品です。
胸の奥がじんわりと温かくなるような優しさに満ちた作品でした。 家政婦である「私」の聡明さ、そして彼女が博士の世界に魅せられていく過程や、息子であるルートと共に成長していく姿に心を打たれます。混沌とした現世から切り離されたかのような、あの博士の離れの時が止まった静寂な空気感に、私も引き込まれていきまし...続きを読むた。 博士が子供に向ける無垢な愛情が、数式という純粋な言葉で綴られた非常に美しい物語でした。
近年の生成AIを利用する中で、記憶の削除という行為が博士の生きる世界に近いのではと感じた。生成AIにとってのコンテキストウィンドウ(文脈の許容量)の限界は、博士にとっての忘却と同じだ。 数学の定理は永続的だが、人は忘れてしまう。だからこそ、思い出そうとするきっかけが尊い。そんな気づきを、この物語は...続きを読む与えてくれた。儚いからこそ、今この瞬間の繋がりを大切にしたいと思える。 数学がこれほどまでに血の通った温かいものに感じられる、稀有な一冊。
切ないような優しいような言葉に言い表すのが難しいきもち。 ただとても穏やかな気持ちになる作品だった! 博士にとって記憶は関係なく、数学と子供は愛すべき存在なんだなぁ。
読み終わったあと、まだまだ世界は続くけどパッと広がって音楽が終わるような…なんとも言えない美しい気持ちになった。 博士がなんといっても愛しいし、ルートも母も、最後は義姉も温かくて好き。。 私は算数、数学が嫌いだけど、これをもっと早く読んでたら数字に意味を感じて愛することができたかも…。 初めて聞いた...続きを読む友愛数とか完全数とか、近くに子供がいたら自慢げに話してみたいと企んでいる。
この言葉にはできない関係を、前に読んだ時には理解できず、なぜこの本が人気でなぜ映像化されたのか分からなかったけど、いまは最後、涙が出るほどよくその温度と切なさがわかる。
事故で記憶を保てない初老の数学者と家政婦母子が織りなす、数学の魅力に溢れた心温まるストーリー。人間の持つ優しさが最大限に描かれているように感じられる。スマホが無い時代の作品であり、スマホがこの世に無い方が幸せな事や感動することも多いに違いない、とあらためて感じさせられる。
読みやすく、心が温まる作品だと感じた。 博士の置かれている状況は複雑だが、博士自身は純粋で分かりやすい。 それ故に、主人公、ルートへと温かさもまた伝播したのではと思う。 解説では、学問という括りを超えて、数学と文学が結婚したと表現していた。数は無機質なものと思っていたが、素数・友愛数・完全数を博士か...続きを読むら教えてもらい、性格を持った人物のように思えた。 となると、数学自体も登場人物がおり、文学と同じ土俵にあるのではと新たな視点を得られた良い作品だったと思います。
算数は分数でズッコケました ってなことで、小川洋子の『博士の愛した数式』 算数が苦手なわしは数式ってタイトルが入ってると手が震えて手が中々出なかったけど、良い本ってのは知ってたから積読してたけど、丁度出張のお供が少なくなってこの子が待ってましたと、わしをニッコリ見つめている様な感...続きを読むじがして連れ出す事に。 ブルブルと震える手でページを捲るとなんだか優しさが溢れる文面に惹き込まれちゃう。 小川洋子さんはホテルアイリスしか読んでなくて、ちょっと難しいってイメージがあったけど、これは愛に満ち満ちてて、グッとくる良い本じゃったね。 √もええ子じゃし、数字や数式を美しいって感じる感覚を味わってみたくなるね。 確か映画もあったよね❓ それも観てみたい。 躓いた分数からまた算数勉強しようかな 2026年12冊目
子供の頃に何度も何度も読んだ本。人生で1番読んだ回数が多い本かもしれない。当時はこれが「名著」であることなんて分かっていなかった。 受験勉強やら、就職やらで読書から離れた期間があり、それでも教師という私の職業柄、本の素晴らしさに再度気付くことができた。そんなこんなで、しばらく色んな本を読み漁ってい...続きを読むたが、この本は何度も読んだことがあったので、法律上大人になってからは一度も読んでいなかった。ここまで自分も成長(?)してきているのだから、なぜ昔の自分があんなに魅了されていたのか分析くらいできるようになっているだろうと思って、現在に至る。 読んでみた。 魅了されすぎて分析する余地もなかった。 なぜこの本はこんなに自分を魅了するのだろう。 次こそは冷静に読めるといいなあ。
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博士の愛した数式
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小川洋子
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