猫を抱いて象と泳ぐ

猫を抱いて象と泳ぐ

小説・文芸
652円 (税込)

3pt

「大きくなること、それは悲劇である」――この警句を胸に11歳の身体のまま成長を止めた少年は、からくり人形を操りチェスを指す。その名もリトル・アリョーヒン。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、自分の姿を見せずに指す独自のスタイルから、いつしか“盤下の詩人”と呼ばれ奇跡のように美しい棋譜を生み出す。架空の友人インディラとミイラ、海底チェス倶楽部、白い鳩を肩に載せた少女、老婆令嬢……少年の数奇な運命を切なく描く。小川洋子の到達点を示す傑作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    猫を抱いて象と泳ぐ
  • タイトルID
    :
    131883
  • ページ数
    :
    384ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年10月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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猫を抱いて象と泳ぐ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    悲しい。そんな生涯があるんだ。
    誰も知らなくとも確かにそこには一人の生きた証があった。小さな幸せと静かな日常が。
    小川洋子さんの美しい日本語、色々と儚い運命、それらが相まって始終幻想的だった。引き込まれて一気に読んだ。
    物語の最後にタイトル回収。
    猫と象が何のことかわかる(読んでいて既に薄っすら気づいていたけれど)
    読後感も独特で個人的に好きな世界観だった。

    1
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    本当に、いつも不思議な世界に連れて行ってくれる。
    その紡ぐ言葉の美しいこと。
    電車の中で読んでいて、降りるのが嫌になってしまった。
    チェスを知っていたら、もっと面白いのではないかと好奇心も湧く。
    狭い世界にいながら、入り込む世界は無限。他人の価値観なんて無意味だと改めて思う。リトル・アリョーヒンの出逢う人の優しさと真っ直ぐさに癒される。
    もっともっと読んでいたいと思わされる。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    美しい魂に触れた感覚。不条理の中でも、水たまりが広く深い海になるように、豊かで深く静かな内側は愛に守られ導かれ育っていく。

    0
    2026年09月05日

    Posted by ブクログ

    あまりにも静かで言葉足らずな登場人物たちだけれど、ものすごくたくさん話をした気がする。大きな出来事なんてほんの数回しか起きなかったし、描写の一つ一つが繊細だけど発見に満ち溢れていている様が、読むほど疲れる。でも、読むほど癒される。

    小川洋子さんの新作「サイレントシンガー」を読んだばかりなので、言葉や心ををチェスの一手に込められる主人公が、サイレントシンガーのあの子ともリンクする。
    静かであること、言葉を尽くさないこと、言葉という枠組みで相手や世界を断じないことの尊さを、小川さんはずっと書いてるんだな。

    それにしても私たちはおしゃべりすぎる。この本に出てくる人たちのように、言葉足らずだけれど美しい世界に憧れる。でも、なんだか毎日、喋りすぎてる気がする。

    0
    2026年06月16日

    Posted by ブクログ

    映像じゃないのに、ひたひたと伝わってくるこの静けさの正体はいったい何なのだろう。

    言葉少ない主人公にも関わらず、たくさんの愛をもらい、与える姿に夢中でした。

    0
    2026年06月13日

    Posted by ブクログ

    最初は退屈かもしれないと思いながら読み進めていましたが、気が付いたら、とても静かな世界に引き込まれていました。大切な本のひとつになりました。

    0
    2026年06月11日

    Posted by ブクログ

    チェスはルールぐらいしか知らないですが、タイトルに興味を持ったのと小川洋子さんだからという理由で手に取ってみました。
    チェスに詳しくなくても、物語の中で美しく描写されるチェスの世界はぐいぐいとこちらを惹き込み、魅了してくれる。

    チェスを通して大切な人たちと出会い、別れ、成長していく少年の一生が描かれている。象のインディラ、猫のポーン、少女ミイラ。チェスを教えてくれたマスター、老婆令嬢、総婦長。弟と、育ての親である祖父母。“リトル・アリョーヒン”。
    一人ぼっちだった彼は、生まれたとき閉じきっていた唇に代わり、チェスで人と繋がっていく。
    切なく物寂しい雰囲気が漂いながらも、優しい物語でした。マスターを思い涙し、老婆令嬢の言葉にまた涙。

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ


    窮屈な場所で限りの無い思考の世界に入り込むお話。

    おばあちゃんの布巾や唇の脛毛など
    みんな少し気になるポイントがあるけど
    それが愛着に変わるのが不思議。

    響いた。

    2026.05.04-64冊目/年

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    冒頭2ページで本書との出会いに感謝した。これほど優しく、力強く、美しく、哀しく、心に染みるような不思議な魅力を持つ小説はまれ。勝負よりも美しい棋譜を残す大切さ。チェスを知らずとも小説の世界に没頭できる。ただ、チェスを打つ人が羨ましい

    0
    2026年05月09日

    Posted by ブクログ

    与えられた環境を受け入れて自由を手に入れる。人間の欲と切り離された慎ましく優しい綺麗なお話。肯定も否定もしない人間愛。心の傷がすーっと溶けて頭の中がクリアになるような気持ちになりました。

    0
    2026年04月08日

猫を抱いて象と泳ぐ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    猫を抱いて象と泳ぐ
  • タイトルID
    :
    131883
  • ページ数
    :
    384ページ
  • 電子版発売日
    :
    2011年10月21日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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