カラーひよことコーヒー豆

カラーひよことコーヒー豆

660円 (税込)

3pt

ささやかな日常から真理を見いだす作家の目

『博士の愛した数式』『ミーナの行進』などで知られる小川洋子さんのエッセイ集。

インドとドイツの区別がつかなかった子供の頃。「君、明治生まれ?」とボーイフレンドに揶揄された学生時代。
身近なエピソードからはじまり、単行本にしてたった5ページ弱で人生の真理にまでたどり着く展開は、作家ならではの発想の豊かさゆえ。
そんなエッセイの醍醐味を堪能させてくれる29の掌編が詰まった、宝石箱のような一冊です。

収録作品の多くは、ファッション誌「Domani」に連載されたもの。
小説を書くとき、登場人物の職業を最も重要視するという著者が働く女性に向けるまなざしは、温かな励ましに満ちています。
日々忙しく働く中で、つい“ドラマ”を求めてしまい、平凡な日常を退屈なものと思いがちですが、繰り返されるその日常こそがかけがえのない幸せなのだと気づかされます。

仕事、プライベートで、ついがんばってしまう女性たち。
そんな彼女たちに「今日は元気を出さなくてもいいかなと感じたときに読んでもらえたら」と小川洋子さん。
ふとたちどまり、肩の力を抜いて、自分自身を見直す--そんなきっかけをくれるエッセイ集です。

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カラーひよことコーヒー豆 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    エッセイとは知らずに手に取った。
    とても、とても素敵だった。小説もすごく好きだけど、小川洋子さんのあたたかな人柄がにじみ出た本当に素敵な1冊でした。
    なんだか知らずに抱えていたやるせなさとかかなしみとか、いろんな思いをふっと軽くしてくれるような、そんな本だった。素直に心の奥まで染み込んだ。今の私に絶

    0
    2021年10月12日

    Posted by ブクログ

    犬好きでタイガースの熱狂的なファン、どこにでもいそうなどちらかといえば垢抜けないおばさん。
    レジに並ぶときはもたもたして後ろの人に舌打ちされないように万全と小銭の準備をし友達と食事した後に喋りすぎたのでは?と不安になる。
    なるべく世間の端っこで生きるよう努力しながらおこがましい気持ちで小説を書いてい

    0
    2014年10月04日

    Posted by ブクログ

    毎日の中でスルリと零れてしまいそうなひとコマを
    大切に丁寧に書かれたエッセイたち。

    不平不満をこぼさず、たくさんのことを
    じっと我慢して超えてこられたお料理の先生の
    謙虚な笑顔と誠実な人柄のお話。

    大好きな須賀敦子さん、堀江敏幸さん、
    柴田元幸さんの話もうれしく、
    「枕草子」に対する想いに、そう

    0
    2014年06月09日

    Posted by ブクログ

    小川さんはとても気になる作家さんだった。なのに、まだ小説はひとつも読んでいない。とりあえずお近づきになりたくて、これを読んでみた。
    Domaniという女性誌の連載なので、職業について書かれているものが多く、働く女性にさわやかなエールを送っている。清少納言は千年前の職業婦人だが・・・枕草子をそう読み解

    0
    2014年07月20日

    Posted by ブクログ

    作家・小川洋子さんのエッセイ。
    著者の人々に注ぐ暖かなまなざしが感じられ、優しい気持ちになれる本です。

    中心から少し視線をずらした時、世界の見方が変わることがある。

    心に沁みました。

    0
    2013年06月06日

    Posted by ブクログ

    もう見慣れた雨粒。

    水面に落ちて、波紋が広がろうとも
    特に気にする事もなく、さっと目を逸らしてしまう。

    小川さんは
    目を逸らさない人だな、と思った。
    ニコニコと面白そうに
    いつまでも波紋を見続ける事が出来る人。

    雨粒達は、ちょっと嬉しくなって
    本のなかから、思い出のなかから、言葉のなかから、日

    0
    2013年02月12日

    Posted by ブクログ

    雑誌掲載分に書き下ろし5作のエッセイ集です。

    作者の小説は沢山読みました。作者の描く美しく繊細なもの、端っこのこと・・なるほど、こういう考えがベースになっているんだなと思いました。

    作者との共通項が多く(阪神ファン、居住地、年代など)、関心事の話題(ジュウシマツ、靴、料理など)も多かったです。ち

    0
    2012年09月14日

    Posted by ブクログ

    雑誌『Domani』に連載されたエッセイを集めてできた本。小川洋子さんの日常からの様々な所感が主に若い女性に向けて肩肘張らずに綴られている。2009年発行、当時の出来事に思いを馳せるのも面白い。民主党政権誕生、2006年はトリノオリンピックで荒川静香が金メダル。エッセイにも名前が出てくる高橋大輔が2

    0
    2022年09月07日

    Posted by ブクログ

    著者が小さな事で(本人にとってはおおごと)落ち込んだ時の対処法の一つに姪っ子への電話があるそうだが、私にとってはこういうエッセイを読んで誰しもため息が出ることがあるんだと知ることが救いになる。

    0
    2019年04月14日

    Posted by ブクログ

    雑誌「Domani」に連載していたエッセイ集で、大人の女性や働く女性に対するお話も多い。

    小川さんの人柄が好きになり、その作品に触れたくなった一冊。

    小川さんは、道行く様々な人の背後にある暮らしや仕事、人生を想像し、尊敬と愛情の目で世の中を眺めている。小川さんの手にかかれば、どんな人生もどんなに

    0
    2017年05月05日

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