ブラフマンの埋葬
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ブラフマンの埋葬

440円 (税込)
220円 (税込) 5月9日まで

1pt

ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた――。サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。(講談社文庫)

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ブラフマンの埋葬 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月05日

    「謎」の生物、ブラフマンが本当に愛くるしい。⁡
    ⁡⁡
    ⁡この物語の、登場人物は
    干渉せずただ、静かに各々の時を過ごしています。⁡
    ⁡⁡しかし、干渉しない物語から足を1歩踏み出してしまった「僕」。⁡
    ⁡その先に訪れるのは…。⁡
    ⁡⁡
    ⁡なぜ「僕」はあんな行動をしてしまったのか⁡
    好意か嫉妬か、愛すべき...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    タイトルからも、どこかでこの愛すべきブラフマンとの別れがあるのか、と推測しながら、その美しい自然に囲まれた世界の中での、ブラフマンとの愛おしい生活を、爽やかな文体と共にドキドキしながら味わった。

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    Posted by ブクログ 2024年03月25日

    場所は日本なのか?登場人物は日本人なのか?それとも外国の話なのか?ブラフマンと名付けられた動物は猫なのか、野生動物なのか?最初から最後まで想像力をあちらへこちらへと働かせながら読書する絵のない絵本のような小説でした。
    人生経験を総動員して小説中の情景を想像する。その情景をこれまで見聞きした人物、生き...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月17日

    作者の動物の描写には脱帽。ワールド全開。
    章の終わりのブラフマンの取説が微笑ましい。
    ラストは唐突でありながら埋葬品の中身で救われる。
    いつまでも読んでいたいと思わせてくれる作品。

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    Posted by ブクログ 2023年09月19日

    “夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。”

    その子犬のような小さな生き物は、痩せて傷つき、震えている

    “最初に感じ取ったのは体温だった。
    そのことに、僕は戸惑った。
    朝露に濡れて震えている腕の中の小さなものが、こんなにも温かいなんて信じられない気持ちがした。
    温もりの塊だった。”
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    4.0くらい
    小川洋子っぽいと言えばぽいけど解説に書いてあったみたいに南仏の夜明けみたいな雰囲気を密に感じ取れて真新しくて微睡むような空気を言葉として紡いだみたいな話

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    Posted by ブクログ 2023年08月10日

     太陽の光を浴びて輝く泉の水面、風に誘われてさざめく樹々たち、自然の中で思いきり遊ぶブラフマン……。すべての描写を記憶したくなる程、美しい文章だった。
     架空の動物であるブラフマンの仕草は可愛さに溢れていて、見た事のない生き物を、ここまで鮮やかに描き出す文章に魅了され続けた。
     穏やかな日常が次第に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月11日

    どこか異国を思わせる風景。そう遠くはない昔の出来事。ブラフマンと名付けられた謎めいた生き物。
    どこかの国の神話になぞらえた寓話を読んでいるような気持ちになった。
    私はブラフマンを、尻尾の長い犬のような動物としてイメージしながら読み進めた。

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    Posted by ブクログ 2023年05月07日

    宿泊施設を管理する僕が、小さな生き物と共に過ごす日常を描いている。

    全体を通して、情報が少ない。つまり、余白が多い。小さな生き物に関しては、各章末に説明文がある。しかし、僕に関しては最初の情報しかない。

    この余白の多さが、この一篇の魅力だと考える。
    読者によって、余白の埋め方を委ねる。そんな作品...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月24日

    ブラフマンの健気さ、愛おしさ
    淡々と進む日常
    小川洋子らしさもありながら物語に入っていける
    結局ブラフマンとは何なのか謎のままだったけれど、それがブラフマンなのだろう。

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