小川洋子のレビュー一覧

  • 博士の愛した数式

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    美しい数式の世界を織り交ぜ、記憶が80分しか持続しない数学者と母子の交流を描く。第1回本屋大賞受賞作品。読みやすく数学が苦手は私でも興味深く学べた。登場人物の成長していく姿が勇気づけられる

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    2026年08月23日
  • ブラフマンの埋葬

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    淡く幻想的だが、常に死の匂いがする、終わってほしくない水彩画のような世界を描くのがうますぎる。ブラフマンとのひと夏にいつまでも浸っていたかった。

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    2026年08月21日
  • 博士の愛した数式

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    本当に温かい物語。この本と出会えて良かったと心から思える作品でした。ド文系なので今まで読むのを控えていましたが、全く問題なく読めました。読んで良かった。

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    2026年08月20日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    小説家・小川洋子さんと、臨床心理学者・河合隼雄さんとの対談集です。

    小説家は、例えば、生きていくうえで辛い出来事や厳しい現実に直面して苦しむ人間の姿を、言葉というものを紡いで、「物語」として表現することを仕事としていて、
    臨床心理士は、それぞれの人生の物語のを見失った人に対して、新たな物語を発見して自分の物語を生きていけるよう手助けすること(いわゆるカウンセリングと言われるもの)を仕事としていることから、

    小説家が小説を書けなくなったときに、どうしたら書けるのかと悶え苦しむのと、人が「どうやって生きていったらいいのかわからない」と言って苦しむのとは、どこか共通するところがあるのではないか、

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    2026年08月17日
  • 博士の愛した数式

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    小川洋子さんという小説家は、「妊娠カレンダー」という作品で芥川賞を受賞され、純文学の作家と認識していたのですが、この作品ではタイトルに「数式」という言葉があって、数学と純文学というある意味対極的なものが、どう融合するのだろうと思いながら読みました。

    確かに、登場人物は限られており、物語の舞台は主に博士が住む家の書斎や居間ばかりで、ストーリーが次々と展開するわけではなく、限られた登場人物の心理描写に焦点が当てられている、という点では、確かに純文学でした。

    ちなみに、ある本に書いてあったのですが、数学者は数に対する特別な思いや愛着をみんな持っていて、「素数」が好きな人って多いそうです。また、こ

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    2026年08月17日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    ネタバレ

    チェスをする少年の静かで、切ないけれど暖かい話。
    リトル・アリョーヒンとマスターや令嬢やミイラなど、様々な対局者との間にチェスを通してあたたかい時間や会話がなされていて、本当に素敵だった。最後、ミイラに言いたかったことは言えなかったけど、きっと手紙でのチェスを通して伝わってたんじゃないかな。
    マスターが亡くなったり、令嬢がチェスを忘れていたり悲しいことは沢山あったけど、何故か自然と受け入れることが出来たのは、そこにチェスをさした時間があったからなのかもしれない

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    2026年08月12日
  • 薬指の標本

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    ネタバレ

    小川洋子さんの小説はどれも落ち着いた不思議さがあって大好き。その不思議さにも2種類あると思っていて、教科書に載っている作品のような、奇跡みたいな不思議さと、不気味とも奇妙とも言い難い不思議さ。この本にあるお話はどちらも後者に近いような気がする。私はそういうお話がとてもとても好きなので、しみじみ楽しめました。

    どちらの短編も、何かに執着してしまう女性の話だった。でもその執着が悪いものではなくて、スルスル絡みついて離れない仕方のないものみたいな印象を受けて……それがすごく好きだった。
    「薬指の標本」はよりゾクゾクする美しさで、読んだあとの余韻がすごく心地よかった。糸を引く不気味さ。でもすごく綺麗

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    2026年08月12日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    再読。
    記憶がないくらい昔に読んだはずだけど、映画とごちゃ混ぜになっているかもしれない。
    三省堂の神保町本店の棚に並べられていたので、もう一度読んでみようと思い購入した。

    交通事故によって80分しか記憶が持たない数学者の「博士」と、家政婦をしながら子供を育てるシングルマザーの「私」、博士から「ルート」と名付けられた息子の3人の物語。
    戸惑いながら「博士」との日常を重ねるにつれ、数学と子供への愛に溢れた溢れた「博士」に、「私」は恋愛とも友情とも言えない、家族愛でもない、確かな思慕を募らせていく、「ルート」は記憶にない父親の面影を「博士」に感じている。
    80分しか記憶がない「博士」の日常は、あり

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    2026年08月11日
  • 博士の愛した数式

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    記憶が無くなっても関係性は積み上がっていく
    物語で垣間みえる博士の子供のような純真さと、子供であるルートの博士抱く思いや感受性にただただ泣けた。
    彼らの時が止まってほしいと思った。
    圧倒的な読後感があった

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    2026年08月10日
  • 不時着する流星たち

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    実在する人物や出来事を組み込んだオマージュ作品集。主人公たちは皆、秘められたものを静かに守っていて、その静けさや危うさが心地よかった。

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    2026年08月10日
  • 博士の愛した数式

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    初めてこの映画を観た時は泣いた記憶があり、映画で感動するというのが初めてのことだったので、とても思い出深い作品。
    いつか読みたいと思いながら絶対面白いからとっとこうという気持ちもあって日が経った笑

    改めて感想は言うまでもなく、やっぱり面白かった。
    スポーツ系は全く興味がないので低評価になりがちなのだが、この作品の野球はあくまでも博士と通じるネタのひとつなので受け入れやすい。
    また数年後に読みたい。

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    2026年08月08日
  • 博士の愛した数式

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    大好きな小説になりました。

    博士のルート(子ども)に対する最上の愛情が、優しい言葉で伝わってきました。こんな大人でいたいという気持ちと、世界がこんな大人で溢れればもっともっと平和なのかとも思いました。

    生成AIの登場で、簡単に答えが見つかる時代。そんな時代だからこそ、一つの問いに向き合う大切さや、そこから新しい問いを見つける楽しさなど、今の時代だからこそ感じる部分も多かったです。

    ルートと母が見せる、博士の気持ちに配慮したルール。そのように、目には見えない相手の気持ち・感情に目を向けて「どうしてあげるのが一番いいか」と考えることも、とても大切なことだなとあらためて感じることができました。

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    2026年08月07日
  • 劇場という名の星座

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    ネタバレ

    地方住みゆえ、帝国劇場には行ったことがないまま休館になってしまったのですが、宝塚やミュージカルは大好きなので、随所にその要素が散りばめられていて宝探しをしながら読んでいっている感覚でした(^^)

    場所にまつわるストーリーといえば、私の中では辻村深月さんの「東京會舘とわたし」がまずうかぶのですが、本作の雰囲気もとっても素敵。

    劇場って、思い浮かべるだけでわくわくするし、すべてが一期一会で2度と同じ体験はできないですよね。

    だからこそ、そこで生まれるストーリーは一人一人の宝物であり、時間がどれだけ経とうとも色褪せないものだと思います。

    映画だとエンドロールに名前が載るかどうかわからない1人

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    2026年08月04日
  • 海

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    何処か変わってる登場人物たちが愛おしくてたまらない。
    不器用だけど優しくて、でもちょっと変。
    あっという間に読み終えちゃった。

    ひよこトラックとガイドの話が面白かった。
    [思い出を持たない人間はいない]
    私も題名屋さんに行ってみたいな〜。

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    2026年08月01日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    読んだ後心がじんわりあったかくなる小説。
    ただ私には合わなかった気がする。

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    公式の意味がわからなくて、これが本屋大賞第一位!?となったのだが、解説を読んで初めて理解。
    恥ずかしい。
    読解力をもっと鍛えないと、と感じた一冊。

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    2026年07月30日
  • 博士の愛した数式

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    小川さんの本に出てくる人物は皆温かく心が豊かだ。
    いつも人に優しくしようと思わせてくれる。
    やさしいほん。この本も読み進めながら、心を満たされつつ愛着が湧いてしまい、終わるのが恋しかった。あたたかい本をありがとう。

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    2026年07月29日
  • まぶた

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    小川洋子の作品は2作目だけど、
    こんな雰囲気だったっけ?と思った。
    どこか翳りがあって静寂があって、
    その中に優しさもあって艶やかな文体に魅了された。

    文体かあるいは主人公たちの考え方に妙なエロティシズムを感じ、それがささやかで心地よいものだったのも不思議な感覚。

    いざ読み終わってみるとどれが突出してよかったということはなかったように思えるけど、強いていうなら「飛行機の中で寝るのは難しい」が1番よかった。

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    2026年07月28日
  • 人質の朗読会

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    人生の1冊は何と聞かれたら、この本と答えようと思う。普通の人たちの普通の生活のかけがえなさ。ずっと心においておこうと思う。

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    2026年07月27日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    \\『 アンネの日記』のイメージが変わった //

    ホロコースト文学。
    けれどそこにいたのは一人の等身大の13歳になった少女。

    『アンネの日記』は思春期の少女のリアルな声が描かれている文学作品でもあったんだ!

    ◇◇◇◇◇◇

    【タイトル】NHK 100分 de 名著ブックス言葉はどのようにして人を救うのかアンネの日記
    【 著者 】小川洋子
    【 出版社 】NHK出版

    ◇◇◇◇◇◇

    私はまだ『アンネの日記』を読んだことがありません。有名であらすじも聞いたことがある。

    アンネがナチス・ドイツから逃れるために屋根裏で隠れ住んだ、とても悲惨で陰鬱な日々を描いた日記、そういうイメージをしてい

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    2026年07月27日
  • 耳に棲むもの

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    表紙のイラストに惹かれて、どうしても読みたくなった一冊。
    補聴器を販売して歩く男の連作短編集。
    男が亡くなって、耳鼻科医が骨壷の中から、四つの小さな骨を取り出した。
    カルテットが、耳の中で涙を音符にして、とても親密な演奏をしてくれていた。
    ひっそりと、静かに、ときには悩みながら生きてきた男の生涯。
    素敵な物語が、じんわりと響いてきました。
    やっぱり読んでよかった。
    この装丁もやっぱり素敵すぎる。
    抱えたまま眠りについて、耳の中の自分なりの演奏を聴きたい気持ちになる。
    どんな演奏なのか、今晩じっと耳を澄ませてみたい。

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    2026年07月25日