小川洋子のレビュー一覧
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小川洋子さんの作品は、私の好きな作品のひとつです。
有名な「博士の愛した数式」などがありますが、概ねどの作品においても、場所や時代、国などが明確に背景として描かれていない。小川作品につって、これらはさほど重要ではないのだと思います。
この「琥珀のまたたき」も、ママに6年8ヶ月家の中に閉じ込められた3人の子どもたちの心証をきめ細やかに描かれています。家の外には、魔犬がいるというママの言いつけを守り、家の中で子どもたちなりの楽しみを見つけていきます。
その一つが、自分たちの父親が出版した数々の図鑑を読んで行くことです。
この図鑑で彼らは横の中のことを知っていきます。
さらにその図鑑の中に、長男にあ -
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ネタバレとてもよかったです。
”アカシアの野辺”で育ったリリカの物語。静かではあるけれど、とても揺さぶられる物語だった。
老介護人との会話が読んでてほっこりだった。幼いリリカが覚えたての指言葉で子守唄をねだる様子や老介護人の不完全で完全な「ありがとう」。
老介護人の最期、喉の窪みに左手の小指をあてがって「家路」を歌うリリカ。
その様子を想像して目が熱くなった。歌を意味するこの指言葉はおまじないとなって、ずっとリリカを支え続けたのだ。
ポピーちゃん人形、アシカショー、『すみれ』、ジュウシマツの実験、仮歌、歌の祭典。。。
どれもおもしろいエピソードだった。小川さんの文章、文体、描写がとても素敵でなんて -
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アンネ・フランクに関する本を初めて読んだ。
彼女については、世界史で習った程度で、
未だに読めてないなと思い、小川洋子経由で読むことにした。
隠れ家についてや、協力者がいたことはし知っていたものの、
隠れ家の間取り図、構成人数やどういう人がいたかについて詳細を知らなかったので、よりアンネ・フランクがどういう環境で生きてきたのかがをしれてよかった。
また、この本の内容は基本アンネ・フランクの文を引用し、小川洋子が彼女の思いを解説していく、といったものであったが、
いかに彼女が立派な作家であったかを小川洋子は力説していた。
まず、とんでもなくストレスのつよい環境下で2年間、空をまともに見ず過ごし -
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小川洋子さんの
「博士の愛した数式」を読見終えた。
交通事故に遭い頭を打ったため
記憶の蓄積は1975年までで終わっており
それ以降の新たな記憶を積み重ねようとしても
80分しかもたない
数論専門の元大学教だった博士。
博士の家に家政婦として働き始めた女性。
頭の形がルート記号のように平らなことから
博士から「√(ルート)」と呼ばれるようになった家政婦の息子。
孤独な心達が寄り添い合う。
博士は不幸で孤独な人生を送ったのではない。
この3人は言葉を超えた愛情で
結ばれていたのだから。
そして博士からの温かく深い愛情と
博士の数式に対しての崇高で厳かな気持ちは母とその息子ルートくんに -
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ネタバレ小川洋子先生の不思議な世界観に取り込まれたくて読んだ。
物語2つとも好きだったが、解説が良かった。
身体感覚が薄れていくからこそ、身体感覚を使い切りたいと思った。
『薬指の標本』
千早茜先生の「透明な夜の香り」が好きだったので、調香師→標本制作になったこと以外は似ている部分も多かった。
雇われる女性はもはや「支配」されたくて、だからこそ生まれる「独占欲」。
千早先生は香るくらい徐々にだが、小川洋子先生は澱むくらい。途中目を覚まして!と思っている自分がいつつも、彼女が望んでいることならいいのかと考えていた。
とくに浴槽の底で寝そべるシーンが印象的。
『六角形の小部屋』
元彼との別れの苛立って -
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いや〜不穏、不穏。不気味でパンチ効いてる。
『妊娠カレンダー』『ドミトリィ』『夕暮れの給食室と雨のプール』の三つが入った短編集。『妊娠カレンダー』は芥川賞受賞作。
あらすじと感想
『妊娠カレンダー』
王道の日記文学。主人公の「わたし」は、同居する姉の妊娠発覚から出産までの240日間を、カレンダー(日記)に記録し始める。姉は激しいつわりで日常のあらゆる匂いを拒絶し、のたうち回るが、つわりが明けた途端、取り憑かれたように異常な食欲を見せ始める。 特に、妹が作るグレープフルーツジャムが大好物なのだが、米国産のグレープフルーツには防カビ剤が使われており、胎児には良くないんじゃないかと思い始める。しか