小川洋子のレビュー一覧

  • 博士の愛した数式

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    確か面白かった

    その2人と博士でないと送れない日常がそこにはあった。考えを変える様子やここに至った経緯、お互いを尊重し合う関係など、見ていて癒された。同時に涙ほろりの瞬間も訪れた。必ず再読する

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    2026年01月05日
  • 博士の愛した数式

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    主な登場人物がことごとく愛情深い。そして切ない。
    数字がこんなに愛おしい日が来てしまうとは思わなかった。

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    2026年01月02日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    主人公は、幼少期の中でデパート屋上で死んだ象のインディラ、バスのマスター、そしてミイラとの関わりを通じ、「大きくなること」への恐怖を感じ、成長を止めた。
    そこから、からくり人形「リトルアリョーヒン」の中でチェスを指すようになっていき。。

    主人公含め、全ての登場人物に名前があてられてないが、それが気にならないほど丁寧な作品だった。
    様々な登場人物との出会いの中でも、主人公のチェスへの思いは、「その人自身」で、「海を泳ぐ」と比喩されているのは、とても印象的だ。
    山崎努氏の解説にもある通り、静かで優しい世界だった。

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    2026年01月01日
  • ホテル・アイリス

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    老翻訳家と少女の性。倒錯的でありつつも美しい愛の物語の結末は残酷で、とてもよかった。老翻訳家に躾けられた少女は、これから先、セックスで満たされることはあるのかな。

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    2026年01月01日
  • サイレントシンガー

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    またしても独特の世界観を体験させてくれた。おばあさんと主人公リリカは野辺に住む。無口で手話と異なる独特の指言葉を使って会話する野辺の人たちの売店で仕事をするようになる。その売店も独特。客と顔を見て接客することはない。そこに通い続ける料金所の男性と親しくなる。リリカはボイトレを受け、その講師から仮歌の仕事が紹介される。その仕事は音程通り、依頼者が望む通りに歌う必要がある。歌手のように上手く歌うことを求められることはないが、表に出ることのない影のような存在であり続けるリリカの慎ましさ、そしてたくましさがある。

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    2026年01月01日
  • 海

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    鳴鱗琴ってすごく美しい漢字。
    どれも小川洋子さんによる異国のお話しのように感じられて、小川洋子さんの描く世界観と文章がとても好きなんだなと新たな発見になった。
    自分の思い出にも題名をつけてほしいな。

    次に読みたい本も決まりました。

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    2025年12月30日
  • 博士の愛した数式

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    心が温かくなる不思議な読後感。
    大きな盛り上がりや緊迫感はない。
    大きな感動?とも言えない。
    ただただ優しい言葉が並び、心が癒される。
    そんな小説。

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    2025年12月26日
  • サイレントシンガー

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    「内気な人たちの会」を称する男の人ばかりの共同生活の場、「アカシアの野辺」で育った女の子リリカの話。リリカは歌を歌う。名もない、後世にも残らない、誰もリリカぎ歌ったとは気づかない空気に溶けていく歌を歌う。おばあさんと、介護人と、羊の毛刈り係と、歌の先生と、羊と人形たちと、料金係さんとリリカの、静謐を旨とする生活の物語。

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    2025年12月25日
  • 博士の愛した数式

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    第1回本屋大賞を獲得した有名すぎる小説。
    ようやく手に取りました。

    事故で80分しか記憶が続かなくなってしまった老数学者、そこへ派遣されてきた家政婦、さらにその10歳の息子、3人の単純でない関係が始まった・・・

    日常生活を送ることさえ困難な老人を中心に据えていることでハプニングの予感しかしないですが、その通りに何やかんや事故・事件が起きる中でここにしかない3人の繋がりが育まれていく様子は、悲しくも温かい純文学でした。
    老人と親子との関係は、人情、友情、家族愛、尊敬、様々な感情が融合した単純な言語化が難しいもので、読者に複雑な思いを抱かせ、独特の余韻が残ります。

    私がひねくれているのか、良

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    2025年12月21日
  • 博士の愛した数式

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    数字に対する知的好奇心を刺激される素晴らしい作品でした。
    日常の中で扱う何気ない数字を調べてみたくなりました。

    本誌の発売日である2005年11月27日を構成する数字を考えてみた。
    2005=401×5、11は素数、27=3×3×3
    あれ、401は素数だろうか?それとも約数があるのだろうか?いや、素数だった。

    この本を読むと、こういう遊びが楽しくなる。
    文学を読みながら、知らなかった世界を知れたことに感動した作品でした。

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    2025年12月18日
  • ミーナの行進

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    ネタバレ

    小川洋子さんらしさはあるのだけど、今までに読んだ作品とは少し雰囲気が違う印象。ほかの作品で共通して感じるのは、薄暗くてどことなく埃っぽい空気感。『ミーナの行進』はもっと明るい陽だまりのなか、物語が展開していくようなイメージだった。

    日本とドイツ、歳の近い2人の従姉妹(ミーナと朋子)、広くて豪華な芦屋の洋館。少女たちが一緒に暮らしたのはほんの1年にすぎないが、2人にとって忘れることのできない思い出になる。華やかな容姿を持つがなぜか家に帰ってこない伯父さん、一人でじっと何かに耐えるようにウィスキーと煙草を燻らせる伯母さん。双子の妹と家族を哀しい理由(ナチスの迫害)で亡くした過去をもつローザおばあ

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    2025年12月18日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    知人のおすすめで手に取った、小川洋子さんと河合隼雄さんの対談本『生きるとは、自分の物語をつくること』。

    この本はまさに、私の「読み、聴く」という営みが深く意味づけられる内容でした。

    対談されているお二人は、小説家と臨床心理学者であり、「物語をつくる」という共通点をお持ちです。

    臨床心理では、人々が自分の物語をつくるのを手助けする。
    小説家は、意識的に物語を生み出し、それを読んで人が救われる。

    「もしや私がやっていることは、本を読むことで、物語を豊富にストックし、他者の物語化の材料として差し出すことではないか」と自らの行いに輪郭をもらえた心持ちです

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    2025年12月17日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    物語は既にそこにある。
    小川洋子さんにかけられる「なぜ小説を書くのか」という問いは、私が人に「なぜ山に登るのか」と問われる時と似ているものかあった。「なぜ登るのか」と聞かれるのは「なぜ生きるのか」と問われるのに等しい。説明できないからこそ、自分は山に登っている……。なんて、私における山の存在って、小川洋子さんにとっての小説くらい、知らぬ間にこんなに大きくなっていたのか、と驚いた。

    河合隼雄さんのトークセンスが光に光っていており、一気に大好きになった。今まで存じ上げなかったことがもったいないくらいに素敵な方。谷川俊太郎さんとバカ飲みしたエピソードだけでも面白かったのにその勢いは留まることを知ら

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    2025年12月17日
  • 博士の愛した数式

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    派手な出来事はないのに、静かに心を掴まれる物語。
    忘れてしまう記憶より、失われない優しさや敬意のほうが強いのかもしれない…。

    数字がまるで人の心を持っているように語られて
    読み終えたあと、心に余白ができた感覚になりました。

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    2025年12月10日
  • 博士の愛した数式

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    80分しか記憶が持たない数学者の博士と家政婦の私とその息子の話。
    記憶が続かないながらも、数字の意味を教えてもらう度に友人として距離が縮まる3人にとても温かな気持ちになった。
    ところどころで説明される数字や式に、学生時代の懐かしさを覚えながら読みつつも、当時はそんなに深い意味を考えてなかったなと少し後悔。
    読めば読むほど深みが増す良い作品。

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    2025年12月10日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    博士と少年の純粋な愛を描いたヒューマンドラマ___

    博士は数学以外のことには無関心かと思いきや、特に血の繋がっているわけでもない子ども(ルート)に対して、大きな愛情を持って接してくれる。

    博士は学校の先生をしていたから、元々子供が好きだったことが窺える。

    博士は数式でメッセージを伝える。
    今までの家政婦からは、星が10近く(10回)ほども面倒が見れないと突き放されてしまったのに、新しい家政婦(ルートの母)はめげずに博士の数式を解こうとし、寄り添おうとする。
    ルートも計算を諦めたと思ったら、違うアプローチで博士を喜ばせようとしているのだ。
    私はこのシーンに強く胸を打たれた。

    記憶を失くす

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    2025年12月09日
  • 耳に棲むもの

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    小川洋子さん大好きですが、読むのは久しぶり。
    静謐でフェティッシュな世界観が全開で、小川洋子さんだ!って感じの本だった。
    小川さんの「音」に対して持ってる感覚が好きなので、個人的にかなり満足度が高い。

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    2025年12月09日
  • 人質の朗読会

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    命は尊いものであり、生きていると色んなこと起こってくるけど、感動を大切にしたいと、この本を通して感じた。

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    2025年12月09日
  • 人質の朗読会

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    ネタバレ

    戦争やテロ、災害などでたくさんの人が亡くなる悲しい出来事が起きたとき、私たちはつい、その出来事の大きさを「量」で測ろうとしてしまう。十万人が亡くなった、数百万人が被害にあった――そんな数字のインパクトで、悲劇の大きさを捉えようとしてしまう。

    『人質の朗読会』は、冒頭で「テロによって人質に取られていた8名は全員亡くなった」と告げられるところから始まる。彼らの死後に発見された、朗読会の様子を収めた記録テープがラジオで放送されることになり……という導入で、読者は最初から「登場人物のいく末」を知らされたまま、物語を読み進めていくことになる。

    そこで強く感じるのは、「彼らは確かに生きていた」という、

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    2025年12月07日
  • 妊娠カレンダー

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    小川洋子さんの「博士の愛した数式」をあまり好きになれず、そこから疎遠になっていたけれども、これはとても良い!好き!妊娠カレンダー、姉に赤ちゃんができ、その母体の変化に翻弄される妹。悪阻という形で姉を捉えた赤ちゃん、でもその母体の変化ばかりでどこに赤ちゃんがいるのか不明、という妹から見た妊娠の不気味さ不思議さ。超おもしろすぎたー!あと新人っぽい、世の中に、は?を突きつけてやる!という気鋭さがある。

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    2025年12月07日