小川洋子のレビュー一覧

  • まぶた

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    この不穏さが大好き。
    どの話もどの人物も何にも自分に共通点が無いのに、なんでかわからないけど地続きで、逆に全部自分事みたい。
    難しい表現は何一つない、スッと心に入ってくる書き方も好き。
    しばらく小川さんにはお世話になりそうですり

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    2024年07月02日
  • 最果てアーケード

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    ささやかな生活と、死
    年を重ねて変わるもの、変わらないもの

    アーケードの住人になったような気持ちになる

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    2024年06月02日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    とても良い。常々思っていた疑問の答えがここにあった。
    小川洋子氏との対話形式なのでストンと心に落ち着く。
    もっともっと対談して欲しかった。小川洋子氏の長いあとがきが良い。繰り返し読んでいこうと思う。

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    2024年05月11日
  • 凍りついた香り

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    ネタバレ

    何が面白かったかとか、
    どこが良かったのかとか、
    言葉にするのはとても難しいけど、
    読んでいてただただ心地良かったです。
    敢えて言うなら文章が心地良い。言葉選びとかリズムが好きです。

    最愛の人を突然失った女性のお話。
    調香師の彼からオリジナルの香水をプレゼントされた翌日に彼は自殺…
    それだけでもかなりの喪失感なのに、彼が死んでから彼に関する新事実がどんどん明らかになっていくので、物理的にそばに居ないという喪失感に加えて心の中にあった彼がどんどん崩れていく様な精神的な喪失感が積み重なっていきます。
    彼が死んで"私の中の彼"を大事に手で包んでそれを拠り所に自分を支えたいのに、

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    2024年04月27日
  • 薬指の標本

    購入済み

    孤独と不思議な他者

    自然に滑らかに読めてしまうけれど、いろんな細かいところまで神経が
    行き届いている描写が好きです。どちらの語り手も孤独な女性で、内面
    や身体的な感覚の一部まで読んでいるとこちらが同化一体化してしまって
    いるよう。傷ついた自分がもしかするともっと危ない世界に引き込まれる
    ような感覚、逆に自分の中にある悪い部分に気づきつつ、それ以上の進展
    はないけれど癒されるような感覚、そういったものを味わいました。
    静かに自分と向き合う、死やエロスとも静かに向き合う。

    #深い

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    2024年04月24日
  • 最果てアーケード

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    ネタバレ

    小川洋子はいつ読んでも小川洋子を感じられて安心する
    会いに行った先で幸せに過ごしていることを願います

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    2024年04月19日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    辛かった時期に読みたかった。言葉にすることで人はこんなにも救われるのだということを、希望が持てるのだということを、もっと早く知りたかった。

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    2024年04月18日
  • 小箱

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    不思議な話、というのが一番の印象
    詳細があまり語られない出来事が多く、ほとんどの謎が残ったまま最後まで進んでいく。人によっては物足りないと感じることもあると思う
    ただ、不思議でありながらも、美しい雰囲気によって、自分は終始涙ぐんでしまっていた
    続きが気になって眠れない、というような話ではなく、日常に寄り添うような、噛み締めながら読みたくなるような作品

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    2024年03月06日
  • 余白の愛

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    この小説で卒論を書いた同期がいる。小川洋子作品の中でもトップで好きな小説だな、と思う。タイトルである「余白の愛」がなんなのか、いまだに答えを出せていない。突発性難聴、耳の中にある蝸牛と呼ばれる器官と関連して、ぐるぐる回る、渦や螺旋のモチーフを見つけてみるとおもしろい。ヒロが大好きで仕方ないんだな…

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    2024年02月17日
  • からだの美

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    こういう観点からのものを読ませてもらえるから、小川洋子を読んでいるんだなあと思った。
    バレリーナの爪先について、折に触れ考えてしまうだろう。赤ちゃんの握りこぶしが一番染み入りました。

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    2024年02月12日
  • まぶた

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    「飛行機で眠るのは難しい」「中国野菜の育て方」「まぶた」「お料理教室」「匂いの収集」「バックストローク」「詩人の卵巣」「リンデンバウム通りの双子」を収録した短編集。
    いずれも滑らかで柔らかく丁寧な感触の中に一点、針で、あるいは指の先で突いたかのような闇を含んだ、小川洋子さんらしい作品。個人的に「匂いの収集」が1番わかりやすく好みであった。

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    2024年02月07日
  • ブラフマンの埋葬

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    「謎」の生物、ブラフマンが本当に愛くるしい。⁡
    ⁡⁡
    ⁡この物語の、登場人物は
    干渉せずただ、静かに各々の時を過ごしています。⁡
    ⁡⁡しかし、干渉しない物語から足を1歩踏み出してしまった「僕」。⁡
    ⁡その先に訪れるのは…。⁡
    ⁡⁡
    ⁡なぜ「僕」はあんな行動をしてしまったのか⁡
    好意か嫉妬か、愛すべきものを否定された仕返しなのか。⁡
    ⁡⁡
    鼻の奥がツンとするような作品を読んだのは⁡
    ⁡久しぶりでした。

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    2024年02月05日
  • 掌に眠る舞台

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    8編の物語が詰まった作品です。⁡
    もう、⁡とにかく、美しい。
    舞台を見終わった後のような感覚です。⁡
    景色、人物、心、思い…⁡
    ⁡そして、舞台という非日常が生み出すどこか面妖な世界…⁡
    ⁡とにかく全てが儚く綺麗な物語でした。⁡
    ⁡⁡
    ⁡中でも私が心掴まれたお話しは⁡⁡⁡…

    『ユニコーンを握らせる』⁡
    『いけにえを運ぶ犬』
    ⁡⁡
    ⁡表紙も綺麗で、じっと眺めてしまいます。⁡
    ⁡飾っておきたくなるような美しさです。

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    2024年02月05日
  • やさしい訴え

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    居場所を求める主人公の姿が痛々しく、悲しい気持ちになった。これまで読んだ小川洋子さんの作品の中で最も恋愛描写が濃厚だった。そして、孤独感も一層強かった。
    暴力を振るう夫との離婚、叶わない恋。次々と身の回りのものを失い、自分の存在を受け入れてくれる場所を探していく。淡々とした態度は達観してるようでもあり、しかし、嫉妬に燃え上がるほど情熱的な1面も見せる様は魅力的だった。
    やはり小川洋子さんの描く物語に常に香る切なさ、そう質感が大好きだと再確認した。

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    2024年01月24日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    物語とは、自分自身に現実にあるものを受け入れるもの。小説は現実に即した物語として、読み手や書き手に、そこにあるものを感じさせる。規則から生まれる合理性だけで世界は成り立っているわけではなく、そこにある偶然も含めて、その現実や矛盾をどう取り込むか、大きな流れの中で個性が現れる。(大樹)

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    2024年01月21日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    物語とは、自分自身に現実にあるものを受け入れるもの。小説は現実に即した物語として、読み手や書き手に、そこにあるものを感じさせる。規則から生まれる合理性だけで世界は成り立っているわけではなく、そこにある偶然も含めて、その現実や矛盾をどう取り込むか、大きな流れの中で個性が現れる。

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    2024年01月21日
  • 小箱

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    心の中の木の陰の水溜まりには日が射しているけれど、思いの外深いようだったから蒸発することはなかった。その底には祈るように、幾つかの色のあるものが呼吸をしていて、それらのものに呼吸を合わせることが、この小説を読むことだった。

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    2024年01月14日
  • 凍りついた香り

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    ネタバレ

    とても静かな最後になって、この作品にふさわしい終わり方をしたなと思う
    まだ悲しさと静けさが漂っているかのような不思議な感覚が無くならない

    結局ルーキーがなぜ自殺したのか、履歴書に嘘を書いたのか、関わった全ての人に異なった情報を与え続けたのか、答えは分からなかった。
    ただ目の前に彼が息をして言葉を操って確かに存在していたことだけが事実、死んでしまった人の事で新しくわかることなんてそうそうないし真実は分からないことの具現化みたいな小説だったな

    今現実に起こっていること、目に見えているもの、それだけがリアルでそれだけが思い出になる
    死んでしまって過ぎた過去の中で生きていた人間はもう「記憶」の中に

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    2024年01月14日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    ネタバレ

    とても綺麗で素敵な物語でした。
    特に、『先回りローバ』、『亡き王女のための刺繍』が印象に残りました。全体的にふんわりとした雰囲気で、穏やかな気持ちになれます。

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    2023年12月30日
  • 琥珀のまたたき

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    目は口ほどに物を言うとはよく言ったものです。この本に書いてある文を読むと目で見た情報が思い起こされます。正解なんていらないし、至極シンプル。言語化レビューするのも憚られるくらい喰らっちゃったけど記憶のアウトプットに。小川洋子さんは何か特殊能力でも持ってるのかしら?

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    2023年12月20日