小川洋子のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
人間が虫になることよりも、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)。
言葉では書けないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)。
「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』…。
小川洋子さんと一緒に、文学の喜びを分かち合いませんか?
本書では未来に残したい文学遺産を52編紹介します。
若い方にとっては最高の文学入門。
「本の虫」を自認する方にとっては、新たな発見が必ずある作品論です。
人気のFM番組「Melodious Library」、待望の書籍化。
[ 目次 ]
第1章 春の読書案内(『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ-一個人の感情を越えた -
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ゆっくりとした本が読みたくなってチョイスしました。
ずっと積読していたのですが。
アンネフランクにまつわるエッセイは
『アンネ・フランクの記憶』が蘇ってきて
涙腺がゆるみました。
とにかく静かで、壊れ物を扱うように
大切なものを取り出してくれるような文章であって、
その文体と相まって「失われたもの」が描かれるので、
どんな文章でも読んだ後に失くしたものを思って
泣きたくなります。
確か『アンネフランクの記憶』を読んだのは
大学4年の夏、恐山に行く最中で、
大湊線で…というところまで、こと細かに思いだせます。
緑なすススキ畑と海の中をひたすら電車が進んでいったなあという
時間とか情景とか、不 -
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心と響き合う読書案内 (PHP新書)
(和書) 2009年09月19日 08:28
小川洋子さんがラジオ番組で本を紹介ものをエッセイ風にまとめたものです。
50冊ほどの本が取り上げられています。
このうち私が読んでいるもの、知識があるものを羅列してみました。
教科書的な作品。
「山月記」中島敦
「羅生門」芥川龍之介
「檸檬」梶井基次郎
「こころ」夏目漱石
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「走れメロス」太宰治
「たけくらべ」樋口一葉
古典文学。
「おくのほそ道」松尾芭蕉
「万葉集」
「枕草子」清少納言
現代作家の作品。
「蛇を踏む」川上弘美
「窓ぎわのトッ -
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一冊の本を読んで、この人の書いた本をもう一度読み返したい、それもすべて、なんて思える小説家は少ないのではないだろうか。やっぱり好きだなぁ、ぐらいで本を閉じることはあっても、そうそうこのかんじ、もっと味わっていたいのにもう終わってしまったものだから、別のあの世界にも飛び込みたい、と思えるような。小川洋子は自分にとってそういう小説家だ。
そもそも、わたしは好きな小説家のエッセイを読むことがほとんどない。好きではないのだ。エッセイストで小説も好き、ならばあるのだけれど、好きな小説家のエッセイを読むと、だいたいがっかりしてしまう。そして、ああこの人の書いた小説が読みたいのに、と思うのだ。だから、 -
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アンネ・フランクという女の子が少し前、この空の続きの中で生きていた。小川洋子さんはひそかな心の友人でありつづけたアンネの、彼女の息づかいをしっているひとたちを訪ねていく。
アンネは片方の髪がいつもうまくいかなくて気にしてた。
隠れ家の階段をマルゴーと足音をしのばせて登る。
幼い女の子がこっそり生きなければならなかったことを、ミープさんはよく憶えている。
一家の世話をしつづけたミープさんがアンネ家にドイツ軍が踏み込まれたあと、守るようにアンネの日記を抱えてからふと化粧ケープもなにげなく一緒に助けた。ミープさんは手で触れてそばに置いている。アンネの手にしていた化粧ケープを小川さんが手で触れて感 -
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ネタバレ文章と物語の運びが丁寧で読みやすい。
内容もほっこりして心あたたまるお話!
数学も野球も全然興味ないけど楽しんで読めた。
ルートが素直ですごく可愛い。
ただ、ハートフルな内容だが…家政婦の主人公が公私混同し博士に世話を焼きまくっているけれど、結局それはどうしてなの?
っていうのは少し思っていた。
博士が子ども好きで、ルートをとにかく可愛がったから主人公もルートも彼を信頼できたっていうことかな…。
博士を野球の試合に連れてったり、一緒にパーティーを開いたり、江夏の野球カードをめちゃくちゃ探しまわったり。
フィクションだからもちろん有りなんだろうけど、そこまで主人公とルートが彼に惹かれる決定的な理 -
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ネタバレ人と人の思わぬ交流を描いた短編集。
最初の「曲芸と野球」は無茶な練習を繰り返す曲芸師のお姉さんとヒットの打てない少年が他の人なら気にしないような合図でお互いを励まし合うという話だった。心温まる人生の妙味を味わえるような個人的には好きな短編で、この短編集はこういう方向性の物語が多いのかなって思っていたが、以降「パラソルチョコレート」を除き、全てがファンタジーの作品であったため拍子抜けした(「ラ・ヴェール嬢の秘密」はどちらかと言えばファンタジーではないが)。
「曲芸と野球」以外では「パラソルチョコレート」が好きだった。シッターに預けられた二人の姉弟が毎週カフェに連れて行かれるのだが、シッター