小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
年老いた翻訳家と少女の倒錯愛の物語
冒頭の娼婦と翻訳家が揉めるシーンの
ホテルの娘がマリ
乱れた姿で逃げるように部屋から這い出て口汚く罵る娼婦に「黙れ、売女」と明瞭な言葉で圧した翻訳家に心が惹かれたマリ
二人は再開するが彼はあの時の威圧はなく貧相で力なく弱々しかった
彼女に送ってきた手紙の
翻訳家の文字は異常なまでに乱れがなく
綴る言葉は知的で美しくとても紳士的
これから何度も書かれる手紙のシーンは大好きでした
しかし、彼の島ではあの時の高圧的で異常な支配者だった
ここまでのシーンに振り回される心地良さ
ギャップの描き方が見事でマリが快楽へ没入していく様は圧巻
醜く老いた翻訳家に瑞々 -
Posted by ブクログ
低学年の課題図書を見ていたら、小川洋子さんの絵本が!小川洋子さんの小説が好きだけど、知らなかった…初の絵本。
ということで、娘のためにというより自分のために即買いした絵本。
娘に読んで聞かせてたら、最後の方でウルウルきてしまい、あやうく泣きながら読むところだった。
小川洋子さんらしいストーリー。
忘れ去られたもの、見捨てられたもの、収集、なんだか物悲しい気持ち、そういうモチーフ。
うまーくまとめられている。
そして、ちょっとした正直さ、冷静なユーモア(“ほんの少し忘れていました” )
子供が読むのと、母親になって読むのと感想が変わってくるだろう。
子供が大きくなるまで保管しておきたい。親 -
Posted by ブクログ
平積みの課題図書を見ていて見つけました。今年の小学1,2年生の課題図書です。
あの、小川洋子さんが絵本を?!
「妊娠カレンダー」しか読んだことありませんが、妊婦の姉に対する、妹の毒を隠し持った視点に驚愕したのを思い出しました。
そんな人が絵本・・・!
興味本位で開いてみると・・・。
引き込まれました。やはり、独特の視点。
忘れ去られた、幼いころの持ち物たち。でも、それらがあったからこそ、成長したその子がいる。そして、いつか今の持ち物もその子の成長とともに過去のものとなる。寂しさもあるけれど、でも、忘れ去られることこそ誇り。
記憶にすら残らない時代との訣別。忘れられたものたちが集