小川洋子のレビュー一覧
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久しぶりに胸を打つ話を読んだ。老婆の描き方が素晴らしく、魅力的だった。自分だったら形見は何になるのだろう、と想像するのも楽しめるというか。言葉にならない思いがたくさん溢れてきた作品です。読み終わった時、この本に出会えてよかったと思った。Posted by ブクログ
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小川洋子氏原作の漫画。小説も出ており、内容は概ね同じ。
ただ、漫画では小説でぼかしていた所をはっきりと描いているので、両方読むとしたら先に小説を読むのがお勧めです。Posted by ブクログ -
感動作ではない。ただ、息が詰まるような、それでいて生きている実感に乏しい場面が続く。SMも含め倒錯とはそういうものなのかもしれない。
これからマリはどうなるのだろうか。
物語は閉じたが、希望は見えない。
これは少女のエゴの物語なのだろうか。思索は尽きない。Posted by ブクログ -
深み、静謐を描ききった、チェンバロと三人を主軸に廻る物語。小川洋子の傑作。演奏家の方の解説で、チェンバロという楽器の持ち味を知る。
全ては失われたのに、永遠が見つけられた。奇跡としか言いようのない読書体験。Posted by ブクログ -
小川洋子さん初の絵本ですって
やっぱいいなあ
2016課題図書(低学年)だったそうです
特に劇的なことが起こるわけではないけれど
子供の成長
岡田千晶さんの絵が胸にしみました
心がほっこりして本を閉じました
≪ ボタンちゃん 今はゆっくり 夢の中 ≫Posted by ブクログ -
まるで夢の中にいるような浮遊感を持つと同時に、不思議な世界観に溺れてしまいそうでもある短編集。
どの短編も、読み進めていくほどに主人公のいる世界が歪み、輪郭がぼやけ、視界には靄がかかっていく。
ところどころで出てくる不気味で恍惚とした単語には、背中を指先で撫でられるような感覚を抱いてしまう。
小川洋...続きを読むPosted by ブクログ -
ああ、エッセイかと思って読んでいたから!
すごいハラハラしちゃって。
いまも、ほんとはエッセイ?とちょっと思ってる。
作品と現実の境界線をいい意味で曖昧にしちゃったすごい作品だ。Posted by ブクログ -
『博士とは誰か』
小説を書き始めてから、あまり小説を読まなくなった。エッセイや写真集に物語を探している。
私は今毎日コツコツと小説を読んでいる。その中の物語にどっぷりと使っている。
世界に魅せられているのは、同じ。内側の世界と閉じる世界。Posted by ブクログ