小川洋子のレビュー一覧

  • 劇場という名の星座

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    小川洋子さんの帝国劇場愛が感じられる短編集。
    最後には、短編たちの話がつながっていて、それが面白かったです。
    どれもフォーカスしないと気づかないような人たちに優しいスポットライトを当てるのがとても上手で本当に実在するかのような人物ばかりです。

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    2026年07月29日
  • 劇場という名の星座

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    私も場所は違えど、劇場(東京宝塚劇場)に思い入れのある者として、こんなに神聖で美しい場所に通える日々に感謝の気持ちでいっぱいになった。自分がどんな状況でも、舞台は幕を開ける。終演後に毎回心が浄化されて幸福に満ち足りるこの趣味(というかオアシス?)を続ける為にも日々頑張ろうと思うばかり。チケットを買えなかった少女が支配人に劇場に入れてもらってグッズを買わせてもらった話は私にも見覚えがあったのでより一層感動したな。

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    2026年07月05日
  • ことり

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    静かで孤独にも感じる小父さんの人生が、彼にとって穏やかで満ち足りた時間であったなら良いなと思う。

    平凡に思う私たちの人生にも物語がそれなりにあって、それぞれ大切に思うことに耳を傾け、尊重していきたい。

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    2026年07月05日
  • 遠慮深いうたた寝

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    知人からおすすめされたエッセイ集。
    色んな題材でエッセイが書かれていて
    一般にイメージするような日常の中での気になった話や面白い話だけじゃ無くて
    中には読書感想やホラー、幻想といった小説的なものまである。
    この一冊で幅広いエッセイの形に触れる事ができる。

    あとがきにも書かれているが
    「結局は文学のない世界では生きられない」
    というのが全体的なテーマとの事で
    読み終わって
    意識的にしろ無意識的にしろ
    日々の生活の中って否応なく文学的要素って転がってるんだよな
    と再認識させてくれた。

    文芸作品を読むのってなんの意味があるのって考える人もいると思うけど
    今まで感じ取れなかった視点に気づけるという

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    2026年07月05日
  • 劇場という名の星座

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    小川洋子さん&帝国劇場という、好きのダブルパンチだったので迷わず購入。家に持ち帰ってよくよく本を見て魂消た。装丁すごく良い!!
    上製本の仮フランス装、たぶんあじろ綴じなんだけど天アンカットで花布が無いからなのか、上から見たときに糊が見えなくて、紙の一枚一枚が際立っている。扉の紙質と見返しの赤もすごく綺麗!
    デザインだけで買って良かったと思った。
    物語は、劇場という場での一期一会が様々な立場から描かれていて、じっくり味わいたくなる短編がそろっている。
    神聖な場でありながら泥臭い努力によって日々幕が上がっていた帝国劇場。新しい建物になっても伝統が受け継がれていくといいなと思う。

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    2026年07月04日
  • 博士の愛した数式

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    思ってたより野球の話が出てきて全然詳しくないのでえーまじか(ノーヒットノーランの意味を知らないレベル)と思いつつ、博士の絶対これは忘れたくないんやろなていうメモの内容とか泣いた

    プレゼント貰った時の反応とか想像したらやばかった小川さんの作品これから読んでいこう

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    2026年07月02日
  • 耳に棲むもの

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    箸休め的に読んでたけどこっちの方がおもしろい気がする。

    純文学、耳という官能器を繊細に表現してる。

    癖に刺さりそう。
    特に4話目がエロい!

    純文学。

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    2026年07月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    ネタバレ

    小川洋子の「物語の役割」を読んだことがあり気になったので。アンネの日記が文学的にも優れていたことを初めて知り驚いた。

    物語ることで自らを救うことがある
    学びは未来への希望である

    極限だからこそ本質が見えてくるのだと思った。

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    2026年07月01日
  • 不時着する流星たち

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    変わった人たちが描かれた短編集で、個人的に好みだった。
    どの話も独特の感性を持った人達が描かれていて気になる。
    でも時々私の読解力が良くないせいかどうゆうことか分かりづらいところもあり。話が全然入ってこない時もあった(通勤中に読んでたから私がたまたま疲れてただけかもしれないけど)
    どの話もどこか病的なものを感じて少し怖いというか不気味な気もするけど爽やかなような気もするなんとも言えない話ばかりだった。

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    2026年06月29日
  • 薬指の標本

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    表題作『薬指の標本』

    童謡「赤い靴」を流しながら読みたいお話。あとなんか、唐突に「ぼのぼの」の「しまっちゃうおじさん」を思い出しました。どちらも、「子供の頃なんとなく怖かった記憶」ですかね。

    以下は「密やかな結晶」との比較も含みます。

    『密やかな結晶』の後に読んだのだけど、雰囲気が似ていて、特にその作中作と構造が似ている。
    発表としては『薬指の標本』表題作の初出:1992年7月
    『密やかな結晶』単行本:1994年1月
    『薬指の標本』単行本:1994年10月
    とのことであり、『薬指の標本』からさらに純度を増したのが『密やかな結晶』であるように見える。
    『薬指の標本』は短いが、小川洋子の作品

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    2026年06月30日
  • ことり

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    小鳥を通じて兄と、人と、繋がりながら生きた「小鳥の小夫さん」の不思議な人生の話。

    小川さんらしい、不思議なお話でとても好きでした。
    「小鳥の小夫さん」は、きっと本の中に暮らす彼の周囲の人々から見たら、平凡で、無口で、ちょっと変わっていて、やや話しかけづらい男性だと思います。

    しかし、そんな人の人生の中に、一冊の本になるような物語がある。
    そんな感じの本です。


    私が特に好きなシーンは、目白の鳴き声大会での、小夫さんの一世一代の大胆行動です。
    その前に出てくる鈴虫の老人の話も伏線になっているような感じで、小夫さんらしい行動だなあと。

    鳥は飼わないと言ったお兄さんや、鳴き声大会の小夫さんの

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    2026年06月29日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    可愛いタイトルに惹かれて買ってみた。
    謎の浮遊感に満ちた御伽噺のようだった。主人公ののチェスに重ねるのは図々しすぎるけど、人生とは一期一会というセッションで、私も1つ1つの歌う機会を大切にしようと思えた。そして、自分の幸せは自分で決めること、かなー。
    個人的な話ほど普遍的なメッセージが宿る不思議と、誰かの宝物をそっと見せてもらったような静かな高揚感に包まれた。

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    2026年06月28日
  • 劇場という名の星座

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    帝国劇場で働く人、観劇に来た人などの短編集。舞台の周りでは、色んなことが起こっているのだなぁ。久しぶりにミュージカルに行きたくなった。ミスサイゴンにしようかな。

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    2026年06月28日
  • 琥珀のまたたき

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    琥珀の中に映し出される繊細で美しい世界。
    少しの綻びが更なる綻びを生んで、元に戻らないからこそ一瞬一瞬が綺麗なんだろうな。

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    2026年06月27日
  • ことり

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    愛することと愛されることは決してイコールではないのだ。

    ことり、お兄さん、司書。おじさんが愛したものはおじさんを愛してくれたかもしれない。
    でも、世界を構成する要素というのはそれだけではない。愛するものと嫌いなものの間にとてつもない量の どちらでもない がいる。

    最近私は、周りにいる人の多くにとって、私はどちらでもないものなのだと感じることが多い。
    おじさんみたいに自分の世界を大事にする時間を増やそうと思う。

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    2026年06月26日
  • 薬指の標本

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    ネタバレ

    標本になることで彼らの関係は完結する。靴の音だけが響く標本室で、彼女は最後、自分の薬指を思ったのだろうか。
    この標本室は必要な人にだけ開かれ、おそらく、バイトの看板を見れるのも「必要」としているだけなのだろう。初め読んでいた時はこんなに給与も休みも良くて、暇そうな仕事羨ましすぎる……と思ったけど、この運命を辿るなら、羨ましくはない、のかなあ。
    ずっと静謐な空気の漂う、神秘的な話で好きだった。

    わたしはもう、この標本室のことならなんでも知っている。からの最後の2ページが恐ろしく美しい。

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    2026年06月26日
  • 劇場という名の星座

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    古きよき劇場が次々姿を消してゆく。
    帝国劇場もまたしかり。
    閉じゆく前の劇場に足を運ぶスタッフや観客それぞれの物語。

    「背負い屋」さんは実在するのだろうか?

    「チケットを買うのは、未来を買うということ」まさにそれ!
    その未来に向けて日常を積み重ねてゆくのだから。

    近年新たにできる劇場は、なぜかちぐはぐなものが多いが、装い新たとなる帝国劇場は、よりよいものとなってほしい。


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    2026年06月25日
  • 密やかな結晶 新装版

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    ネタバレ

    淡々と進んでいく物語の中にきらきらと光るものが散りばめられていた
    中盤あたりになってようやく、秘密警察がナチスや粛清にあたるのだと気付いた
    どうしても消失していく感覚がわからなかったけど、R氏や主人公の母がどう感じていたのかを想像できて面白かった

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    2026年06月23日
  • 劇場という名の星座

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    学生時代、「レ・ミゼラブル」を何かの拍子に観劇したとき、衝撃を受け、そこからしばらくミュージカルをよく観に行くようになった。
    「ミス・サイゴン」「モーツァルト!」「RENT」…。東宝、帝劇にお世話になったなあ。

    そんなことを思い出させる小川洋子の帝国劇場へのラブレターは、うっすらとそれぞれの短編がさながら星座のように繋がっている。

    出色は“1枚の未来を手にする”“劇場は待っている”。
    いつか子供がもう少し大きくなったらレミゼに連れていって一緒に歌いたいもんだ。
    改築が終わるのは2030年か、4年後だとまだ早いかな。

    “列に入れよ〜我らの味方に〜♪”

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    2026年06月19日
  • 薬指の標本

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    おとぎ話のような世界観でスラスラ読めた。
    部屋の内装に関する表現が素敵で心が踊る
    弟子丸氏、とても魅力的なんだけどやばいが勝ってしまった

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    2026年06月17日