小川洋子のレビュー一覧

  • 遠慮深いうたた寝

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    文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    小川洋子さんの海に飛び込む。

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    2026年07月22日
  • 掌に眠る舞台

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    80分の記憶や鳥とだけ話せる言語など、
    脳内の箱庭を描いてきた小川洋子さんが描く、
    人が外側に持つ箱庭の物語たち。

    「便宜上我々が未亡人や双子や職業婦人や病人や社長、などの呼称がいかに大雑把か。皆さまお一人お一人が特別な存在でした。」
    固有名詞の少ない作品が比較的苦手な自分が小川作品を
    どれも楽しく読めている理由がこの文に詰まっていると思った。

    呼称をラベルではなく、個人を表象するいちばん有用な名詞として扱うからこそ、当人の名前よりも確かに、「個」が立ち現れてくるのだと感じた。

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    2026年07月20日
  • 言葉の誕生を科学する

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    小川洋子と科学者の対談モノにハズレ無し!
    今作は小説とも密接に関わる言葉がテーマとあって、なぜ人は言葉を使い、物語を生み出すのかという問いにまで迫る

    『歌』が言葉の起源かもしれない
    小鳥の歌には和声があり、小鳥はそれを繊細に聞き分ける

    ジュウシマツの研究を通して明らかにされた研究結果や学説は、後年発表された小説『ことり』に大きな影響を及ぼしたと初めて知った
    改めてそちらも読み返してみたい

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    2026年07月19日
  • 密やかな結晶 新装版

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    記憶が少しずつ消滅していく中で、自分が自分であるために失ってはいけないもの、その輪郭をひとつひとつ削られていった先にある、最後の結晶、それが何なのかを、記憶を失わない人や書いていた小説の物語ともパラレルに比較されながら突き詰めていく、最後に残った読後感が密やかな結晶なのだとじんわり感じた

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    2026年07月18日
  • サイレントシンガー

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    ネタバレ

    羊と人間の対比の美しい表現に胸打たれた。
    静かに流れていく物語。
    心をあまり揺らしたくない夜に読み返したい。

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    2026年07月18日
  • 完璧な病室

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    小川洋子さんの最初期の4つの短編集。
    全体的に切なく物悲しく、でも温かみのある作品。
    中でも「冷めない紅茶」が好きです。
    切なくて不思議な読後感があった。
    そして、レモンムースが美味しそうで食べたくなりました。

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    2026年07月17日
  • 最果てアーケード

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    一般的な評価は高くないが、幻想的で不思議な話だった。全ての短編が繋がっているようでいて、バラバラにも感じる。主人公の年齢も、どれくらか時間が経ったのかも分からないが、どこか心に残る話がいくつかあった。小川さんの作品なので、やはり構成は上手いし読みやすかった。

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    2026年07月15日
  • ミーナの行進

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    幼い頃に親戚の家で過ごした、キラキラした思い出が目に浮かんできて、まるで朋子の宝物を覗いている気持ちになった。
    親戚のキャラもそれぞれみんな優しくて、朋子を暖かく迎え入れる様子が描かれていて、優しい気持ちになれる小説だった。
    家族との時間を今後も大切にしたいなぁと思った。

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    2026年07月10日
  • 妊娠カレンダー

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    不気味な作品集でした。自分の理解力がなくてこれって結局どういうことなの?と思った部分があるのでもう一回読み直そうと思いました。

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    2026年07月10日
  • 劇場という名の星座

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    2025年2月、建て替え工事のために長期休館した「帝国劇場」に纏わる8篇の連作短編集。
    歴史ある「帝国劇場」の舞台を愛する案内係、幕内係、楽屋係、熱心な観客の人々たちの人生が綴られている。
    表には現れることのない舞台の裏側で働く人々にスポットを当て、何故に「帝国劇場」が多くの人々の心を掴んでいたのか、小川洋子さんらしい静謐な文章で綴られている。

    どのお話も小川さんの創作だと思って読み終えたのだが、果たしてそうなのか、少々の疑問が生じた。
    ちょっと調べたところ、小川洋子さんは帝国劇場に関わった多くの人々から対談をされていた。
    その詳細は省くが、長い歴史上には様々な個人的物語が含まれているようだ

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    2026年07月07日
  • 劇場という名の星座

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    小川洋子さんの帝国劇場愛が感じられる短編集。
    最後には、短編たちの話がつながっていて、それが面白かったです。
    どれもフォーカスしないと気づかないような人たちに優しいスポットライトを当てるのがとても上手で本当に実在するかのような人物ばかりです。

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    2026年07月29日
  • 劇場という名の星座

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    私も場所は違えど、劇場(東京宝塚劇場)に思い入れのある者として、こんなに神聖で美しい場所に通える日々に感謝の気持ちでいっぱいになった。自分がどんな状況でも、舞台は幕を開ける。終演後に毎回心が浄化されて幸福に満ち足りるこの趣味(というかオアシス?)を続ける為にも日々頑張ろうと思うばかり。チケットを買えなかった少女が支配人に劇場に入れてもらってグッズを買わせてもらった話は私にも見覚えがあったのでより一層感動したな。

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    2026年07月05日
  • ことり

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    静かで孤独にも感じる小父さんの人生が、彼にとって穏やかで満ち足りた時間であったなら良いなと思う。

    平凡に思う私たちの人生にも物語がそれなりにあって、それぞれ大切に思うことに耳を傾け、尊重していきたい。

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    2026年07月05日
  • 遠慮深いうたた寝

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    知人からおすすめされたエッセイ集。
    色んな題材でエッセイが書かれていて
    一般にイメージするような日常の中での気になった話や面白い話だけじゃ無くて
    中には読書感想やホラー、幻想といった小説的なものまである。
    この一冊で幅広いエッセイの形に触れる事ができる。

    あとがきにも書かれているが
    「結局は文学のない世界では生きられない」
    というのが全体的なテーマとの事で
    読み終わって
    意識的にしろ無意識的にしろ
    日々の生活の中って否応なく文学的要素って転がってるんだよな
    と再認識させてくれた。

    文芸作品を読むのってなんの意味があるのって考える人もいると思うけど
    今まで感じ取れなかった視点に気づけるという

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    2026年07月05日
  • 劇場という名の星座

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    小川洋子さん&帝国劇場という、好きのダブルパンチだったので迷わず購入。家に持ち帰ってよくよく本を見て魂消た。装丁すごく良い!!
    上製本の仮フランス装、たぶんあじろ綴じなんだけど天アンカットで花布が無いからなのか、上から見たときに糊が見えなくて、紙の一枚一枚が際立っている。扉の紙質と見返しの赤もすごく綺麗!
    デザインだけで買って良かったと思った。
    物語は、劇場という場での一期一会が様々な立場から描かれていて、じっくり味わいたくなる短編がそろっている。
    神聖な場でありながら泥臭い努力によって日々幕が上がっていた帝国劇場。新しい建物になっても伝統が受け継がれていくといいなと思う。

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    2026年07月04日
  • 耳に棲むもの

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    箸休め的に読んでたけどこっちの方がおもしろい気がする。

    純文学、耳という官能器を繊細に表現してる。

    癖に刺さりそう。
    特に4話目がエロい!

    純文学。

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    2026年07月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    ネタバレ

    小川洋子の「物語の役割」を読んだことがあり気になったので。アンネの日記が文学的にも優れていたことを初めて知り驚いた。

    物語ることで自らを救うことがある
    学びは未来への希望である

    極限だからこそ本質が見えてくるのだと思った。

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    2026年07月01日
  • 不時着する流星たち

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    変わった人たちが描かれた短編集で、個人的に好みだった。
    どの話も独特の感性を持った人達が描かれていて気になる。
    でも時々私の読解力が良くないせいかどうゆうことか分かりづらいところもあり。話が全然入ってこない時もあった(通勤中に読んでたから私がたまたま疲れてただけかもしれないけど)
    どの話もどこか病的なものを感じて少し怖いというか不気味な気もするけど爽やかなような気もするなんとも言えない話ばかりだった。

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    2026年06月29日
  • 薬指の標本

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    表題作『薬指の標本』

    童謡「赤い靴」を流しながら読みたいお話。あとなんか、唐突に「ぼのぼの」の「しまっちゃうおじさん」を思い出しました。どちらも、「子供の頃なんとなく怖かった記憶」ですかね。

    以下は「密やかな結晶」との比較も含みます。

    『密やかな結晶』の後に読んだのだけど、雰囲気が似ていて、特にその作中作と構造が似ている。
    発表としては『薬指の標本』表題作の初出:1992年7月
    『密やかな結晶』単行本:1994年1月
    『薬指の標本』単行本:1994年10月
    とのことであり、『薬指の標本』からさらに純度を増したのが『密やかな結晶』であるように見える。
    『薬指の標本』は短いが、小川洋子の作品

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    2026年06月30日
  • ことり

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    小鳥を通じて兄と、人と、繋がりながら生きた「小鳥の小夫さん」の不思議な人生の話。

    小川さんらしい、不思議なお話でとても好きでした。
    「小鳥の小夫さん」は、きっと本の中に暮らす彼の周囲の人々から見たら、平凡で、無口で、ちょっと変わっていて、やや話しかけづらい男性だと思います。

    しかし、そんな人の人生の中に、一冊の本になるような物語がある。
    そんな感じの本です。


    私が特に好きなシーンは、目白の鳴き声大会での、小夫さんの一世一代の大胆行動です。
    その前に出てくる鈴虫の老人の話も伏線になっているような感じで、小夫さんらしい行動だなあと。

    鳥は飼わないと言ったお兄さんや、鳴き声大会の小夫さんの

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    2026年06月29日