人質の朗読会

人質の朗読会

小説・文芸
726円 (税込)

3pt

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた――紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして……。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。今はもういない人たちの声、誰の中にもある「物語」をそっとすくい上げて、しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    人質の朗読会
  • タイトルID
    :
    255735
  • ページ数
    :
    243ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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人質の朗読会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人はそれぞれに物語を持っている。

    それが他者にとっては何でもない出来事であろうと、
    それが言葉や文字で伝えにくい内容であろうと、
    僕たちは常に自分の人生という物語の当事者なのだと、
    そう思わせてくれる小説でした。

    ​ネタバレになるため具体的な内容は書けませんが、
    あの印象的な書き出しは、その後に続く9つの朗読を
    深みを持って読まざるを得なくさせるのではないでしょうか。

    小川洋子さんの巧みな描写と表現力には
    どこか恐ろしさすら感じました。

    ​特に印象深かったのは、朗読の一つにあった
    胸の中に特定の人物が住み着き、
    ふとした瞬間にその人物が心の中に現れるという描写です。
    僕の中にも様々な人が住んでおり、
    もしあの人なら、この場面でどう振る舞うだろうかと
    考える瞬間が日常に多々あるため、深く共感しました。

    0
    2026年10月28日

    Posted by ブクログ

    とある国。反政府ゲリラの襲撃により、人質となったツアー参加者七名と添乗員の計八名による朗読会の記録。そして、それを聞いていた特殊部隊員が語る物語。

    『ささいなことなのだけれども、ずっと胸の片隅に引っかかって消えない記憶というものがある──。』

    遺族に語り手のことを聞いても挙げられることのないような些細な出来事も、人生でほんの一瞬だけ交わった人たちも、彼らにとっては大きな支えになっていた。彼ら自身にしか語ることのできない物語だったと思う。
    彼ら同様、彼らの語った物語の中に現れる人々にも語られるべき物語があるのだろうと感じた。
    本を閉じた後、自分だったら何を語るだろうかと考えさせられた。

    0
    2026年10月17日

    Posted by ブクログ

    人質の朗読会という、タイトルも、テーマも心惹きつけられた。
    人質一人一人の人生の印象的な出来事が物語として語られるのだけれど、ドラマチックな出来事ではなく、少し不思議だったり少し不穏だったり、ある人からすると見逃しているような出来事が大切に語られているのが、とても良かった。
    文章を読んで慎み深いと思ったのは初めてだけど、全ての語りが静かで染み渡った。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    自分ならどういう物語を語るのだろう。

    異国で反政府ゲリラに拉致され、監禁された8人の人質が朗読し合った物語。
    日常で起きたささやかな出来事についての人質たちの語りは、彼らが悲劇的な死を迎えることをあらかじめ知らされていることで、静かな祈りとして、そして、生きていた証として胸に響く。

    生きている一人ひとりに物語があるのだということ。それを聞くことは一人ひとりが生きた証になるということ。
    物語とは本来そういうものなのかもしれないなあなどと思った。

    0
    2026年09月03日

    Posted by ブクログ

    人生の1冊は何と聞かれたら、この本と答えようと思う。普通の人たちの普通の生活のかけがえなさ。ずっと心においておこうと思う。

    0
    2026年07月27日

    Posted by ブクログ

    ずっと読もうよもうと先延ばしにしていた作品。評判に違わず面白かったというよりは、人生について深く考えるきっかけとなった。

    海外で反政府ゲリラに拉致された人質たちは全員日本人。異常な状況下で朗読会がはじまる。。平凡なな日常が愛おしくなります

    0
    2026年07月18日

    Posted by ブクログ

    『本を読む人はうまくいく』で紹介されていた本
    やっと読むことができた!
    人質の方たちが語るエピソードが、日常に潜むなんてことないものだったけど、どれも本当に綺麗で読み入ってしまった

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    反政府ゲリラの襲撃を受けて人質として捕らえられた8人。
    捕らえられてる時に語られた8人の過去の忘れられない物語と人質救出作戦通信班の政府軍兵士の過去の忘れられない物語を描いた作品です。

    ただの日常の中でも、心に残ることはあり、それを言葉にすることで、日常が面白くなるのかなと感じました。
    印象に残った話はやまびこビスケットでした

    0
    2026年04月29日

    Posted by ブクログ

    さすが小川洋子さん、と言う作品でした。
    私は短編はあまり好まないのですが、この作品はそれぞれが短編だからこその良さがありました。
    wowwowでドラマにもなってることを知りました。
    見てみたいけど、せっかくの名作が上手く映像化されてるか不安でもあります。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    人生を彩り形作るのは、
    心の底から泣いたり笑ったりするような特別な瞬間だけでなく、些細だけど確かな記憶として残るような出来事で、
    そういった思い出を大事に温めて心の温度を保つことができれば、
    避けられない悲しみや別れを乗り越える糧にきっとなるだろうと感じた。

    辛い現実という背景で語られる自己の物語は、
    平常時に語られるそれとは違って、虚栄や妬心を含まず、
    まっすぐで純度が高いものだった。

    私が語る物語は、どんな物語だろう。

    0
    2026年05月20日

人質の朗読会 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    中央公論新社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    中公文庫
  • タイトル
    :
    人質の朗読会
  • タイトルID
    :
    255735
  • ページ数
    :
    243ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年04月04日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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