人質の朗読会

人質の朗読会

726円 (税込)

3pt

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた――紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして……。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。今はもういない人たちの声、誰の中にもある「物語」をそっとすくい上げて、しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

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人質の朗読会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やっぱり小川洋子作品にはハズレがない。夢の中にいるような、原風景を見ているような、生きているけどすぐ側には常に死があるような。この本の中で特に好きだったのは「やまびこビスケット」「B談話室」「槍投げの青年」「花束」かなー。解説で紹介されている小川さんの言葉「物語として残しておきたいと願うような何かを

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    普段、腕や首や血が飛び散ったり井戸から貞子が出たりするものばかり読んでいるので、文字通り心が洗われた気持ちになった。
    たまには心をお洗濯しないとだめですね…。

    ささいな日常を(もちろん練りに練られた内容なのだけども)繊細で丁寧で厳選された言葉で綴られると、こんなにも濃密な世界になるんですね。
    どの

    0
    2026年01月23日

    Posted by ブクログ

    監禁されたことによる人質の方たちの朗読会。人は誰しも語りたくなるような思い出を持っている。事件や事故大きいことではないかもしれない。けれども、自分にとって大きいことは物語のように話は進んでいく。
    素晴らしい小説です。

    0
    2026年01月18日

    Posted by ブクログ

    命は尊いものであり、生きていると色んなこと起こってくるけど、感動を大切にしたいと、この本を通して感じた。

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    何かの比喩かな?と思った「人質の朗読会」というタイトル、そのまま「人質の朗読会」の話でした。

    その人質は全員亡くなったことが明かされ、複雑な気持ちで読み始めることになります。

    人質となってから時間も過ぎ、少し周りを見る余裕ができる頃。囚われの身である8人もだんだん打ち解けてきたのかな。
    殺伐とし

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    ひとまとまりのお話だけれど、短編集のような構成。一人ひとりの静かなコアな地味な物語が、心に染み入ります。小川洋子さんの世界観は人であることでしか味わえない心理描写をいつも描いてくれて、それがたまらなく大好きです

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    個人的にかなり好きな話です。
    人質たちはみんな悲惨な最後を約束されていますが、その人達がぽつりぽつりと語るのはふとした日常。きっと人の心や物語と呼ばれる物は尊い日常から生まれて、その日々を元に生きてきたのだなと思いました。小川洋子さんの語る「物語」というのはこういうものなのだなと思いました

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

     ずっと心の中にあり、人に話す程ではない、落ちもない話だけど忘れられなくて、思い出すたび、鮮やかさを増す記憶。私にもそんな話があるだろうか。
     語り手一人一人の、その人となりが、息遣いが、ひとつひとつの話に感じられる。
     お気に入りは、『死んだおばあさん』。

    0
    2026年01月22日

    Posted by ブクログ

    地球の裏側のどこか知らない国、
    8人の日本人の乗ったマイクロバスがバスごとゲリラにより拉致される。
    世間には、一通りのゲリラの実態なども報道されるが、100日を超える膠着状態になり、世間からは少しづつ忘れ去られていく。
    その危機の真っ只中の彼らは、生きて帰れるのか死ぬしかない中で、一人一人の朗読会が

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    博士の愛した数式からの2作目。

    人質たちが残した、一人ひとりの印象深い日記。
    まるで短編集を読んでいるような贅沢な一冊でした。

    全く異なる立場や目線など、色々な人の人生をちょっとずつ覗いているような気持ちになります。

    ちょっと稀有な日々だけど、ほっこり。


    タイトルの 人質 と 朗読会 のギ

    0
    2025年10月10日

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