人質の朗読会

人質の朗読会

作者名 :
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作品内容

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた――紙をめくる音、咳払い、慎み深い拍手で朗読会が始まる。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは、人質たちと見張り役の犯人、そして……。人生のささやかな一場面が鮮やかに甦る。それは絶望ではなく、今日を生きるための物語。今はもういない人たちの声、誰の中にもある「物語」をそっとすくい上げて、しみじみと深く胸を打つ、小川洋子ならではの小説世界。

ジャンル
出版社
中央公論新社
掲載誌・レーベル
中公文庫
ページ数
243ページ
電子版発売日
2014年04月04日
コンテンツ形式
XMDF

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「人質の朗読会」のユーザーレビュー

ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年03月04日

小川洋子さんの作品に纏う、独特の雰囲気や空気感が僕は好きだ。
だから実はストーリーは二の次。
よしもとばななさんや吉田篤弘さんもそうなのだが、
文体や世界観に惚れている作家は、
もう読んでいる間は幸福感に包まれているので(笑)、
それだけで充分満足なのだ。

いつも鞄に入れて、
詩集のように、時々め...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年01月09日

静かな始まりと静かな時間、静かな終わりに身を委ねた。派手さもない、ほんのささやかな語りはそれぞれの人生というしずくの中のほんのひとしずく。
そのひとしずくを大切にびんに集めたくなる感覚で全員の語りに耳を傾ける。そしてその人たちにとって真っ先に浮かぶ大切なかけがえのないひとしずくの物語は確実に自分の胸...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年12月11日

動かざる結末を最初に知ってしまうことで
一人一人の物語を一言一句逃すまいと
祈るように読み進めた。

何か起これ!
どんでん返しはどこだ!

と、どこかで思いながら。

でもとつとつと紡ぎ出される話の欠片は
最後のプロフィールと共に
生々しいリアリティを持たせる。

小川洋子さんの作品を
きちんと読...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年09月22日

面白かったです。
文字通り、「人質」の朗読会で、捕らわれていた彼らがどうなったかは最初に書かれているのですが、それが物語を更にしんとしたものにしていると思います。
「やまびこビスケット」「冬眠中のヤマネ」「コンソメスープ名人」が好きですが、今回は「死んだおばあさん」も好きでした。
わたしの語りたい物...続きを読む

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Posted by ブクログ 2018年01月20日

心の引き出しにしまい込まれた、自分だけのささやかな物語がある。
人に話さずにそっとしまわれたままのものや、何かの拍子にふと語られたものなど、多種多様な光景。
人生経験て、人が驚くような大それたものではなくて、自分だけに差し込まれた小さな光の積み重ねなのかなと思った。

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