小川洋子のレビュー一覧

  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    初小川洋子さん。奇妙でユーモラスな人たちのお話がどれも面白かった。夢の中の世界みたい。短編集は時間かかるものが多いけどこの作品は数時間で一気読みした。

    「曲芸と野球」
    スポーツの話は中々入り込めないから心配したけど、僕と曲芸師の不思議な絆が面白くて引き込まれた。最後の方でなんだか怪しくなってきて。最後は幻覚なのか…?

    「教授宅の留守番」
    まず舞台設定が面白い。部屋の中にどんどんお祝いの花が届いて埋もれてその中でお腹いっぱい食べ物を食べまくる。

    「イービーのかなわぬ望み」
    このお話とても好き。人間椅子を思い出す雰囲気。イービーが上手に半分にした小さなデザートを食べさせてくれる。私の淡い恋心

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    2025年04月17日
  • 密やかな結晶 新装版

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    最後まで「この物語はどんな終わりを迎えるんだろう」と言う疑問を抱きながら進んだ。不思議な世界のお話。

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    2025年04月14日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    他者の視線を気にせず、思うままに振る舞うのは簡単じゃない。何かに強いこだわりを持っているならなおさら。私はそう思うのだけれど、ここで描かれる人物たちは、偏執的な自分を良しとし、ありのままの姿で何をも恐れず突き進みます。そのエネルギーは、いったいどこから湧いてくるのでしょう…
    8つの短編、どれも面白かったですが、表題作が一番心に残りました。舞台となっている銭湯の壁画の森に、私も迷いこみたいです。そして小母さんのように、幼い命に対して、私に何かできることはあるのかしら…と考えてしまいます。何かできる人でありたい。

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    2025年04月12日
  • 遠慮深いうたた寝

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    やっぱりこの人の言葉や文章は好きだ
    めっちゃ阪神ファン(笑)
    偏愛している文学、小説を書くこと…
    色々な考えや出来事を垣間見れて楽しい

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    2025年04月07日
  • 人質の朗読会

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    心の奥に温かさと切なさがじんわりと広がったまま、静かに本を閉じた。

    人それぞれ違う物語を持っていながらも、一人一人のエピソードに情熱と愛がこもっていて、真剣に耳を傾けてしまうような時間。自分だったらどんなことを語るんだろう、と考えてみたくなった。

    「やまびこビスケット」「コンソメスープ名人」が特に好き。

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    2025年04月06日
  • ミーナの行進

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    小学生の女の子二人が主人公という可愛さの中に、大人の事情がチラチラ顔を出して読めば読むほど気になるお話。この時代に生きていたわけではないけれど、なんだか懐かしいなと思わせる設定。大人の事情も、いけないことなのに何故か嫌味なく書かれていて、筆者の文章力や人物設定に感心する。

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    2025年04月06日
  • 妊娠カレンダー

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    姉の妊娠に対する妹の日記。
    あとがきにもあったけど、ヒトのお腹にヒトが入ってるってSFぽさがあるなぁと思った。

    染色体異常を起こすと言われる防腐剤を含んだグレープフルーツのジャムを作り食べさせた妹。
    喜んで食べていた神経質な姉。
    きっと妹は、生まれてきた子がちょっと平均より身長が低いとか、そういう異常ではない事でも染色体異常だと思い、やっぱり効果はあったんだ…と思うだろう。
    きっと姉は、妹が防腐剤を“妊婦”である自分に食べさせていたと知った時、心を病むだろう。


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    2025年04月04日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    タイトルに惹かれて購入したけど、お二人の対談でこんなに心温まるとは、、人生に正解を求められる世の中だけどそんなことないと改めて。生きるのがしんどい時や、「こう生きなきゃ」と縛られる人に読んでほしい。答えは書かれてないから、自分に問いかけながら読み進めていくのが◎肩の力を抜くヒントになります。他者との関わりの中で人生(物語)は変わるし、人生=物語って言葉が大好きです。

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    2025年04月02日
  • 耳に棲むもの

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    補聴器の販売員をする主人公。
    その人生の時系列を遡っていく5篇。
    この作品も小川洋子の密やかでどこか不穏な世界観が発揮されていて良かった。

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    2025年03月30日
  • 密やかな結晶 新装版

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    なんとなく薬指の標本に似てるなあと思いながら読み進めた。
    とにかく全ての描写が美しく、きれいな文書を読むのが好きな自分はうっとりしっぱなしだった。

    ストーリーはとしては、私とR氏の関係性がよく分からなかったりで、モヤモヤするところもあるけれど、どれも理解して欲しいわけじゃないんだろうなと思った。

    小川洋子さんの書く男性(今回で言うとタイプの先生やR氏)は白シャツ細身男子を頭にイメージして読んでいます笑

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    2025年03月29日
  • 遠慮深いうたた寝

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    エッセイ集。

    私には見えないもの聞こえないものを、小川洋子さんが見て聞いて書いてくださるのだな。

    ……なぜだかそう思って安心した。

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    2025年03月23日
  • 妊娠カレンダー

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    夕暮れの給食室と雨のプールが1番好きだった
    どの作品もはっきりしたラストは描かれず、文学的な表現で締めくくられる
    私には難しくて、なぜそのようなことを表現したのか、はてな
    ただ、1Q84のときのような不完全燃焼感、筆者への苛立ちはない
    それは作品全体の雰囲気のためなのかな
    柔らかく霧がかった、温かいようでどこかじめっぽさがある、雨の水彩画みたいな雰囲気だから、最後のもやもやも作品の一部として受け入れられた
    結末をはっきり知りたい!という焦燥感がない
    不思議と満足感がある
    これが小川洋子の作品なのかな
    角田光代のクリアな世界とは全然違う

    最初は馴染めなかったけど、3作品読み終わった頃にはその世

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    2025年03月22日
  • 遠慮深いうたた寝

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    もう誰にも必要とされないものが、なぜこんなにも美しいのか不思議だった。(本文より)

    石を積み上げるようにコツコツと書く作業をするという著者は、いつものように誰にも思いつかないような表現力で、世界の神秘に目を輝かせる少女の眼差しで世界をみせてくれている。

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    2025年03月18日
  • 琥珀のまたたき

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    小川洋子さんの世界観、想像力、感性はとても素敵だと思います
    独特の世界の中に生きる人々の、世の中に影響されていない価値観や心の豊かさに触れることによって気持ちが楽になるというか、自由になるというか
    騒がしい世の中ではなかなか気づけないことに触れられる気がします

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    2025年03月18日
  • ミーナの行進

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    すごい事件が起こるわけではないですが、しっかり読ませて読後感も良い。小川洋子さんらしいです。挿絵も良い感じでした。

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    2025年03月14日
  • 沈黙博物館

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    ネタバレ

    雪がしんしんと降り積もると世界が沈黙したみたいに感じるよなあと思った。
    「小川洋子氏の作品は音がないのだ」なんていう評価を読んだことがあるけれど、この作品では沈黙が静けさが静寂が何度もこんこんと表現されていて、ざわついて苦しい私の現実から目を背けるのにぴったりだった。「音がない」という評価については、そんなことないよと思う。小川洋子作品の特徴である"静謐さ"を「音がない」と表現するのはちょっと省略しすぎだと思う。
    兄さんに手紙が届かないという部分で、「ああ、この人は生きているお兄さんとは違う沈黙の、死の世界に行ってしまったんだ」と気づいた。小川洋子さんの本では、「届かない手

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    2025年03月08日
  • 耳に棲むもの

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    なんという言葉のチョイス
    小川洋子は魔法使いだ

    補聴器販売員をしていた父
    彼の人生を遡るような短編集

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    2025年03月04日
  • ミーナの行進

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    子どもの頃のたった1年間。
    でもそれが、今後の人生の宝物と言えるような素敵な経験をした女の子の話。子供の頃印象的だった事って、期間の長短関係なく、ずっと心に刻まれるのは何となく共感できる部分もあり…。
    そんな宝物らしく、キラキラして温かい物語でした。

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    2025年03月03日
  • 耳に棲むもの

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    VRアニメ作品の内容と絡めた内容となっており、1章を先に読んでみたもののそこまでピンとこず、ネット検索してPVとあらすじを読むと腑に落ちた。
    他の方のレビューでも、VR作品を見た後に内容を補完するような短編集であるらしく、PVだけでも読む前に見るのと見ないのとでは、世界観への入り方が変わりそうだ。
    小説単体でも著者らしい独特の雰囲気は味わえる。しかし、映像を見た後の方が確実に面白いだろう。

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    2025年03月01日
  • 妊娠カレンダー

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    「妊娠カレンダー」は姉が妊娠して出産するまでの出来事が妹目線で語られている。静かさの中にある人の悪意みたいなものが描きだされていると感じた。
    妊娠・出産という事象にもかかわらず、姉も義兄も妹もどこか嬉しそうな様子ではなく、妹も姉の助けになればと思っていたはずなのにいつの間にか悪意の萌芽が意図せずに自然に生まれたという感じがしました。そして妹がどこまでいっても無感動な観察者といった感じがひしひしと伝わってくるようでした。

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    2025年02月19日