小川洋子のレビュー一覧

  • 耳に棲むもの

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    短編連作。現実感溢れるけど、ダーク寄りファンタジー。どれも少し気持ち悪くズレてます。キーは耳。132ページと短く、あっという間に読めるので、この気持ち悪くズレた空間にお越しください。文章は美しく響くようです。切り取って入試の問題に使えそうな内容だな~って思いながら読みました。
    エログロないものの、これを読んで面白い!と思う小学生はまれだと思うので、高校生くらいからが向いてます。中学校以上向け。

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    2025年02月17日
  • 耳に棲むもの

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    VR作品と本書の両方を楽しむと彼の人生の全体像が見えてすっきりします。
    VRの公式のあらすじだけでもぜひ読んで欲しい。

    小川洋子らしさ全開の洗練された短編集だったと
    思う。忘れられたもの、閉じ込められたものに
    手を差し伸べたやさしい小説だった。
    自分にとって大事なものをここ最近は書き続けていると本人もどこかで言っていたのがよく分かる。
    「琥珀のまたたき」「密やかな結晶」あたりと似た何かを感じたが、それ以上に主人公が小川洋子そのものである気がして、読んでいて満たされていくのを感じた。

    編によっては好みが分かれるのは理解できる。
    「今日は小鳥の日」は、共感はできない世界の1エピソードという受け

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    2025年02月03日
  • 凍りついた香り

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    ネタバレ

    結論とか答えみたいなものはこの物語の中に明確に描かれておらず、すでに亡くなった人の足跡を辿る道のりは奇妙さと焦燥感があるのだけど、不思議と満足感を味わえる。

    自分から傷つきに行ったり泥を被ることで、受ける傷の深さを想定の範囲内で済ませようとする人の繊細さ、優しさ、弱さ、強さを考えてしまう。

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    2025年01月31日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    久しぶりに読んだ小川洋子さんの著書。
    8つの短編。

    それぞれの物語の主人公たちは、ひっそりと偏った内面の世界を持ち、他と分かち合うことは決してない。その孤独は不幸というよりも、本人にしか見えない調和を守るためにある。

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    2025年01月29日
  • 完璧な病室

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    学生の頃に冷めない紅茶を読んだのが小川洋子さんの読み初め。具体的に何が、ということがうまくつかめないながらも心に残って好きな小説でした。今回30年ぶりの再読でまた同じ感想を抱き、小説の素晴らしさとともに、相変わらず言葉にできない自分を感じました。

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    2025年01月29日
  • 琥珀のまたたき

    ネタバレ 購入済み

    すごく凄惨な事件でありながら、作中の人物に負の感情がほとんど存在しないように表現されており、清らかさがあった。

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    2025年01月23日
  • ボタンちゃん

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    娘と一緒に読みました。
    娘の赤ちゃん時代の子育てを思い出し、アンナちゃんと娘を重ね合わせて、こんなに大きくなったんやな〜と、改めて感じられました。
    娘も「ガラガラ持ってたな〜」と、赤ちゃんグッズを懐かしんでいました。(もう、家にはないけどね)笑

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    2025年01月16日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    幼少期の自分が救われるような心温まる短編集。そこに存在することや言葉ではない部分で「大丈夫だよ」を伝えてくれる存在。そういうものが人生には必要。

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    2025年01月13日
  • 刺繍する少女

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    ネタバレ

    10編の短編集

    心がどうしようもない状態の時の私にとって特効薬、小川洋子さんの作品

    溜めておいたもの(特効薬なのであえて積んでいる)を手に取りました。読み終わってもまだ落ち着かないけれどこれがなかったら私の心はどうしようもないままはず

    解説にも書かれているとおり、狂気や死の物語なのに読めばその静謐さにどこか心落ち着いて惹かれるのは童話のように読めるからでしょうか、グリム童話も内容は残酷ですし…

    刺繍する少女
    こんな風に消えてなくなってしまいたいときもあるかな…

    森の奥で燃えるもの
    耳の中の奥が気になってしまうお話

    ケーキのかけら
    書かれた当時ならこんなアルバイト(物品整理)もあった

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    2025年01月10日
  • 小箱

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    亡くなった子どもたちをいつまでも悼み、慈しみ続ける人々の日常の物語。

    ひたすら奇妙な話だ。ただし、魔法や不思議な生き物が登場するわけではない。何らかの理由で、ほとんどの子どもが亡くなった世界で、大人たちが亡き子どもたちを悼み続ける。

    彼らの日常は、その大部分が儀式的な、亡き子どもたちを偲ぶイベントごとで埋め尽くされている。生きるための仕事に関する描写はほとんどなく、なぜこれほど多くの子どもが亡くなったのかについても、最後まで一切語られない。その一方で、謎めいたイベントやその準備については、病的なほどに細やかに描かれている。そのため、この奇妙な世界が妙にリアリティを持ち、読者に独特の空気感を

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    2025年01月07日
  • 沈黙博物館

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    亡くなった人の形見を展示する博物館をつくることを依頼された、博物館技師の物語。形見を見れば、持ち主の人生が語れる老婆と、その養女、そして庭師と一緒に進める博物館づくり。なぜか形見は盗み集めるという作業で、後半事件性も帯びてしまうが、全体として村上春樹の作品で感じるような、不思議な別世界観がある。
    作中に出てくる「アンネの日記」や、沈黙の伝道師、少女の頬にある星形の傷など、物語のベースにはホロコーストがあるのではと思わせる要素も多いが、そう限定せずに読んでも、現生とは次元の違う場所を描いているのではという考えは拭えず、物語の最後までその謎を追う面白さもあった。

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    2025年01月02日
  • 小箱

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    小川洋子さんらしい筆致で終始密やかに語られ、苦しくなり、途中もう読むのをやめようかと思うほどだった。

    小川さんの本はいつも死の匂いが漂うけれど、この本は死者を悼むためのものなのでやっぱり寂しいし辛いし苦しい。

    そして、小さな魂の悼みかた、よくぞこんな術を思いつかれるものだと驚く。

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    2024年12月29日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

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    気付きが色々と。もっと長くお二人の会話を読んでいたかったな〜。河合さんが亡くなっちゃったので仕方ないけれど。

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    2024年12月20日
  • 刺繍する少女

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    ネタバレ

    小川洋子はひたすら美しく優しい物語を書くという勝手なイメージがあったので、衝撃だった。美しく優しい、のだけれど、恐ろしく奇妙でもあった。図鑑の最後は非現実では?と思った。トランジットとキリンの解剖が好き。

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    2024年12月19日
  • 不時着する流星たち

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    ネタバレ

    「カタツムリの結婚式」がいくら小川洋子といえども、どんなとこに目を付けるんだと、空港に行くたび授乳室と礼拝室が目に入るようになりました。今まで特に気にした事もなかったのに、確かにあの2つ並んだ通路は人通りが少なくひっそりとしていてまさに小川洋子の世界だ

    おばあちゃん子だった為お年寄りが出てくる話に弱い私は「測量」もとても良かった。だんだんと狭まっていく過程がせつない

    「肉詰めピーマンとマットレス」は好きな人が多そう。お母さんの肉詰めピーマン食べたくなった。

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    2024年12月15日
  • やさしい訴え

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    ネタバレ

    「僕は君を、本当にかくまうことができただろうか」

    かくまう、という言葉に、一時性を感じるのは私だけだろうか。
    求める永遠の形が違う男女は、あまりにも切ない。
    遥か昔からそこにあるであろう池が抱く悠久と、木々を揺さぶる激しい嵐の刹那が、林の中の営みで共存していた。

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    2024年12月15日
  • 最果てアーケード

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    登場人物たちは誰も泣き喚いたり大げさな感情表現をしないのにこんなにも喪失感を感じさせる小川洋子さんの芸術。アーケードには懐かしいような雰囲気が漂いながら、現実から一歩外れて置き去りにされてしまった世界のようでもある。最終話で女の子の過去が描かれるところが良い。
    読んでいるとひっそりと静かで心地良い自分だけの時間が流れます。

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    2025年03月27日
  • からだの美

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    小川洋子さんの世界観がとても好き。
    優しさもあり、すごく遠くから客観的に見てるものや事は羨ましく思えてしまう。
    私という人間も、どんなふうに見えるのかな…そんな贅沢な考え事をいつもしてしまいます。

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    2024年12月11日
  • ボタンちゃん

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    知り合いにおすすめされて手に取った本。色んなものに囲まれて、アンナちゃんは大きくなっていくんだなぁ。お母さんが優しくて丁寧な人でよかった!子どもたち、この本を読んだ後はぬいぐるみにちょっと優しくなってて微笑ましかった笑

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    2024年12月02日
  • アンネ・フランクの記憶

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    私は大分前からアウシュビッツにはとても興味がある。アンネの日記を知ったのは小学生の頃だったけど、ちゃんとは読んでなかった。
    偶々手に取ったこの一冊。もう、余計な事は今は言えない。まずはアンネの日記をちゃんと読む。初版と完全版と、どちらも。

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    2024年11月27日