小川洋子のレビュー一覧

  • 世にも美しい数学入門

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    中学生、高校生などがこれを読んだらかなり勉強熱心になるのでは、と思う。
    そんな時代に読みたかった本。
    数学の疑問について調べたくなる癖が着くと思う。
    対談形式なので読みやすい。

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    2025年12月20日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    『押し潰されそうに耐え難い、大きな岩石のような苦しみが、言葉というかたちをとることで頭の上から足元へと移動し、重荷から、その人自身の土台へと変わる。悲しみや苦しみはけっして消えないけれども、置き場所を変えることはできる』

    言語化することの意味やその効力の強さを学ぶことが多い1冊だった。

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    2025年12月20日
  • そこに工場があるかぎり

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    ふと気づくと、金属に穴があきはじめている。そもそもの目的がこれなのだから、驚く必要もないのに、なぜかとても不思議な現象を目にしている気分になる。一点の窪みが少しずつ、慌てず慎重に、奥へ奥へと潜り込んでゆく。電極と金属は一定の距離を保ち、決して触れ合わない。電極の回転も、穴の形成も、想像よりずっとゆっくりしたスピードで行われる。金属はまるでそれが自らの意思であるかのように、穴を受け入れている。この密やかな営みを、火花が祝福している。(第1章 株式会社エストロラボ〈細穴屋〉より)

    凡ゆる仕事には、たとえ文化勲章受賞者ではなくとも、匠の技が隠れている。と、私は思う。
    例えば、封筒詰めの単純作業であ

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    2025年12月17日
  • まぶた

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    小川洋子さんならではの素敵な言葉選びと不穏な雰囲気が漂う短編集。。
    バックストロークは強烈。まぶたは流浪の月みたいだと思った(まぶたが先です)。2001年にこの物語が存在したんだと思うと不思議な感覚。

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    2025年12月14日
  • 続 遠慮深いうたた寝

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    静謐な朗読を聞いているような作品だった。
    時に熱く語られているのにどこまでも客観的で、静かで穏やか。冬の午後にぴったりだった。
    時折差し込まれる夢か現か分からないお話にエッセイと創作の境目がなくなる感覚が小川洋子作品、という感じがして心地良かった。
    まさに「優れた文学に出会うとそれがエッセイか小説か分からなく」なった。

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    2025年12月12日
  • ミーナの行進

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    海外のお話し⁉️って何度も思った作品!

    何十年も前に観た“赤毛のアン”とか“フランダースの犬”な世界観を感じました✨♡

    小川洋子さんの作品にまた触れてみたい^_^

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    2025年12月10日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    ネタバレ

    リトル・アリョーヒンには、チェスがあってよかった。

    彼にとってチェスは、単なるゲームではなく、人生そのものだった。勝ち負けが存在するのはもちろんだけれど、彼が本当に大切にしていたのは、どんな「棋譜」が生まれるかということ、そしてそれを通じて誰かと交わされる「会話」だったのだと思う。

    チェスは人生のように、対峙する相手や盤を挟む場所によって、まったく違う表情を見せる。汚い手を使ってでも勝ちを急ぐ者もいれば、報酬のために勝ち方にはこだわらない者もいる。そこには、その人がどんな人生を生きてきたかが、そのまま染み出している。

    象徴的なのが、マスターがアリョーヒンを叱る場面だ。橋のたもとで賭けチェ

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    2025年12月07日
  • 薬指の標本

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    勝手に登場人物を外人にして読んでしまうくらい現実離れしていて、でも普通に読めてしまっていて
    自分もこの話の中に取り込まれているような気がして変な感じになった

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    2025年12月04日
  • 遠慮深いうたた寝

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    小川洋子さんの言葉に触れるたび、私の心を守ってくれた物語たちを思い出す。小川洋子さんの作品もその一つだし、このエッセイもその一つになった。
    心が頑なになって、みんなが敵に見えてしまったときに、また読み返したい本。私は弱いし何もできないけど、そんな私を守ってくれる物語が世界にはあふれていると気づかせてくれる、お守りのような本。

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    2025年12月01日
  • 刺繍する少女

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    ネタバレ

    どうしてなのか分からないんだけど、急に胸をつかんでくる文章や、短編に出会う。
    そういう文章には五感も鮮明に立ち表れてきて、その物語が心に住み着く、そんな感じがする。

    これは〇〇をモチーフにしてるのか?と疑問符がついたまま終わる作品がいくつかあるけど、何度も読み返してわかったりするんだろうな〜
    小川洋子先生の本もっと読ませてもらいます

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    2025年11月29日
  • 続 遠慮深いうたた寝

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    素晴らしかった。大切に、大切に読み進めた小川さんのエッセイ集。エッセイ集と言っていいのかわからなくなるほど、短めの深い思いで唯一無二。いろいろなところで書かれたエッセイを章に分けて載せている。1、2章あたりのエッセイがたまらなかった。日常や、家族の幸せが美しく切なく心に響くエッセイがたくさんあった。亡き両親との思い出。よその子や赤ちゃんとふと、些細なきっかけで顔見知りでないその子たちと触れる中で思い出す、自分の子供との思い出。想像するということ、読書ということとは何か。と思えば、少し抜けた感じのクスッと笑えるエッセイもあり…ということで絶妙なバランス。小説も美しく、エッセイも美しく、すごい、小

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    2025年11月28日
  • ボタンちゃん

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    成長とともに消えゆくもの。
    それは見える物であったり、見えない価値観や感情ではありますが
    たち帰れる場所を作るのもありかなと思いました。
    すぐに使わなくなった物や価値観は少しだけ残して(記して)見返せるようにしてみようと少し思えました。

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    2025年11月26日
  • 海

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    風に吹かれるように心地良くうつらうつらと読んでいたら「バタフライ和文タイプ事務所」が始まり目が覚めました。

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    2025年11月25日
  • 妊娠カレンダー

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    ネタバレ

    話に出てくる人たちの行動が人間らしくなくて、ずっと不穏な空気が流れてるけど、すごく心に残る。
    とくに妹が、妊娠した姉のためにグレープフルーツのジャムを煮るシーンが印象的。
    とても従順にみえて、農薬が使われているかもしれないグレープフルーツを淡々と調理する妹の姿に寒気がしてくる。わたしには悪意とともに行為に及んでいるように見えて、それは自分の姿ともすこし重なるような気がした。

    色んなことがはっきり書かれていないからこそ、いろいろな読み方ができそう。
    わたしは面白かった。

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    2025年11月22日
  • 海

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    少し不思議な話が詰まった短編集で、小川洋子さんならではの美しい文体によって、切なさを感じたり、ほっこりしたりととても良い読後感を味わえました。

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    2025年11月21日
  • ミーナの行進

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    物語の舞台である芦屋市内は学生時代、そして今も、と馴染みのある街なので、頭のなかで街並みを映像化しながら楽しんだ。


    思春期の、あの時期に過ごした1年間は主人公の朋子にとっても、ミーナにとっても濃密な時間だったんだろう。

    少しざわざわすることもあるのだけれど、読み終わる頃、すこーんとした気持ちになりタイトルの『ミーナの行進』が読み始めとは違う響きを帯びてくるのだった。

    Bのパン、クレープシュゼット、食べてみたくなった!

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    2025年11月21日
  • 薬指の標本

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    ネタバレ

    終始湿度のある文章で、爽やかさは一切なかった。「好き」「愛してる」の言葉がなくても、ひんやりとした狂気に溢れたお互いの感情が伝われば良いというのも愛の形なのかなと。弟子丸氏の魅力が私には全く伝わらなかったけれど、二人が幸せならそれで…という感想。二つの作品どちらもすっきりとした終わり方ではなかったので、その続きはどうなったんだろう?って気になった。

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    2025年11月21日
  • 続 遠慮深いうたた寝

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    日常の一コマや学生時代の思い出話、短編小説を読んでいる感覚の文章だったり、小川さんの愛する本の考察や感想だったり、と大変素敵な構成で深く染み入る言葉の数々でした。

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    2025年11月19日
  • 続 遠慮深いうたた寝

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    小川洋子さんのエッセイ。お母さんのガクアジサイ、お父さんの猿のシンバルのおもちゃ、お祖父さんと庭で見る月。せつないけど幸福でもある思い出。

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    2025年11月15日
  • 人質の朗読会

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    地球の裏側のどこか知らない国、
    8人の日本人の乗ったマイクロバスがバスごとゲリラにより拉致される。
    世間には、一通りのゲリラの実態なども報道されるが、100日を超える膠着状態になり、世間からは少しづつ忘れ去られていく。
    その危機の真っ只中の彼らは、生きて帰れるのか死ぬしかない中で、一人一人の朗読会が始まる。
    短編小説みたいだ。
    一人一人の物語を静かに、淡々とみんな聞いている。その話は子供の頃のことや若い時のこと、人が聞いても感動も何もないお話。
    何なんだろうな。
    何かしら、薄暗闇の中で静かに瞑想のような感じすら受ける。
    心が透明になりそうだ。

    私は「冬眠中のヤマネ」が好きだ。

    いったいこん

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    2025年11月13日