小川洋子のレビュー一覧

  • 約束された移動

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    連作ではないが共通した静謐で風変わりな雰囲気を纏った短編集。
    お気に入りは1・3・2・6編
    目立たないけど特別な人に私もなりたい。

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    2023年11月03日
  • 琥珀のまたたき

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    「星の子」を読んだときにこの本の話が出てきて、昔買って読んでなかったなと思って読み返しました。過去の地層を掘り返すための琥珀の瞬き、小川洋子は唯一無二だなあとやはり思った。書影がまた、みっつの石なんですよね…

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    2023年10月26日
  • アンネ・フランクの記憶

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     小川洋子の作家になる原点が、『アンネの日記』というのが、よくうかがえる。小川洋子は中学一年の時、『アンネの日記』を読み、日記を書く喜びを知った。その積み重ねが小川洋子という作家を作った。アンネに対する信愛の情が、この本にはある。小川洋子のつむぎだす文章が温度があると感じていたが、そのことを納得する。そして、1994年にアンネ・フランクのほんの僅かな人生を送ったところを訪ねる。そしてアンネにまつわる人にインタビューし、アウシュビッツ収容所を見る。人間の殺伐として残酷な歴史を自分の目と身体から感じる紀行文。アンネ・フランクの存在を言葉で表現する。小川洋子はいう「アンネを語ろうとすれば、当然ナチスドイツや人種差別問題やホロコーストについて考えなければならないだろう。けれどわたしが本当に知りたいのは、一人の人間が死ぬ、殺される、ということについてだ。歴史や国家や民族を通してではなく、一人の人間を通して真実を見たいのだ」いやはや。なるほど。その視点が、文学の起点だね。
     1994年6月30日出発。アムステルダム到着。7月1日。アンネフランクハウス、アンネの家族の隠れ家。7月2日。アンネの日記を見つけたミープ・リースにあい、インタビューする。ミープは1987年に『思い出のアンネフランク』という本を出している。7月3日。フランクフルト。隠れ家、アンネの生家。アンネフランク展。7月4日。ポーランド。クラクフ。7月5日アウシュビッツ。第二アウシュビッツ。7月6日。ウィーン。7月7日。二人のユダヤ人に出会う。たった1週間の旅行であるが、濃密だ。
     小川洋子は、「なぜ小説を書くようになったか」という質問にうまく答えられない。小川洋子は『アンネの日記』がきっかけで、自分の日記をつけ始めた。因縁の人だ。
     アンネの日記は、1942年6月12日から1944年8月1日まで記録されている。アンネは、1929年生まれ、1945年15歳で亡くなった。アンネはアウシュビッツに送られ、その後ベルゲンベルゼン収容所でチフスで死んだとされている。アンネの母、姉マルゴーは死に、父親オットーは、アウシュビッツで生き残った。戦争が終わり、アンネの日記を世に送り出した。
     小川洋子は、アンネの自由さ、伸びやかさ、10代の少女が悩む姿などをうまく掬い上げてアンネのいた場所に佇む。50年以上の時間の隔たりを感じさせない完成でそこにあるものを見る。実に叙情的な文体とアンネを思う気持ちが吐露される。
     アウシュビッツで、メガネだけの部屋、靴だけの部屋、髪の毛だけの部屋の展示に身が悶える。
     「アウシュビッツ収容所で生き延びるために、一番必要だった条件はなんでしょう。体力でしょ羽化。それとも精神力?」と問うと、ユダヤ人アントン・ウインターは「誰が生きのび、誰が死ぬか。そこに条件などありません。運命を知っていたのは神だけです。そして、絶対に自分は生きのびる、と信じていた」。ウインターは「遺体を焼いたあとの骨を、粉々にする作業、これだけはつらくて私にはとてもできなかった」という、そういう凄惨な体験をしている。それでも生き残ろうとした。
     小川洋子の成り立ちがよく理解でき、その視点が一人の人間の目で見ようとしている。なんのために生きるのかを知り得た作家だった。戦争の持つすざましいほどの人間の破壊力。あらためて戦争はしてはいけないと思った。本当に、人はなぜ戦争をするのだろうか

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    2023年10月25日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    知ってるけど読んだことのない、アンネの日記。

    読んだあと、今世界で起こっている戦争を思うと、複雑な気持ちになった。

    自分は同じ場合に、こう強くあれるか、とも思う。

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    2023年10月18日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    ネタバレ

    <感想>
    世界で最も有名な日記といえば「アンネの日記」私の『アンネの日記』との出会いは小学生の夏休み。「戦争」について知るの宿題から。
    p.109「わたしの望みは、死んでからもなお生きつづけること!1944.4.5)」
    2023年の今もなお、アンネ・フランクさんは生き続けている。
    戦争について取り上げた作品はいろいろあるが、私にとっては『海からとどいたプレゼント (現代の創作児童文学) 上崎 美恵子 (著), 笠原 美子も記憶に残る。
    ちなみにこの作者、小川洋子さんの作品との出会いは『妊娠カレンダー』が芥川賞受賞で人気だった頃。姉が購入したのを借りました。
    p.07「優れた文学は必ず待っていてくれる」
    新たな物語との出会いはもちろん、再読するとその時に初めて気づかされることがたくさんあります。その時、自分に必要な言葉を物語は投げかけてくれます。もし、おもしろくないと感じたら、今はその時ではなかったのでしょう。いつかその時が来るのかもしれないと待つのも物語を読む醍醐味の一つかもしれないと思いました。
    p.16「言葉は心を外に放つ「通路」」
    「紙は人間よりも辛抱づよい」
    心の内に抱えている限り、もやもやと渦を巻き、袋小路に陥ってしまうだけの感情も、言葉にして紙に書き付けることで、外に放つための「通路」ができる。不自由ななかで自由を得る方法が書くことである。
    まさに、そうだと思う。とはいえ、
     自分の感情を出すことの大事さ。モヤモヤ感。コミニュケーションが上手くいかないとき、自分の感情にラベル化ができない人も多い。そのちょっとしたコツが分からないと困る人。言葉を紡ぐことは大事だがこれが難しいと言われている。
    「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」が低下し、感情ラベリングが難しい人も多い。もちろん、コロナ禍での対面コミュニケーションが減ったこともあるが、「コミニュケーション手段が便利になればなるほど、そのあいまいさを了解し合う能力が減退」ということが問題だと再認識した。
    一方、他者とつながる方向を優先して、
    自己の内面をおざなりにしてしまっていることも多い。孤独を恐れず、自己の内面へ深く降りて行く方向への旅が必要であり、その旅の同伴者となるのが言葉であること。
    紙とペン、ささやかなもので自分と向き合う時間をとってみることが大事だと思った。
    本文P.129に
    「外界との接触を断たれる苦悩」
    「パンデミックを経験したいまだからこそ、現代の我々とは比べものにならない、理不尽で徹底的な孤立と向き合う彼女の言葉を、より深いところで受け止められるのではないか。」
    P.132
    「明日の命の保証もない状況であるにもかかわらず、何かを学ぼうとする。そんな尊い力が人間にあることを、彼らは証明してくれます。」
    とあった。今、このときだからこそ『アンネの日記』を再読する時期だと思った。

    先日の国語世論調査の記事に、
    新語は柔軟に受け入れつつ言葉の使い方には気を配る。そうした風潮が見えてきた。
    広がるSNS(交流サイト)など言葉を取り巻く環境は大きく変化している。文化や心のよりどころとなる日本語を大切にしながら未来につなぎたい。(中略)
    一方で注目したいのが、国語への意識だ。普段「言葉の使い方に気を使っている」とした人は全体の8割を超えた。世代間でその割合に大きな差はなかった。内容を聞くと、「改まった場で、ふさわしい言葉遣いをする」「敬語を適切に使う」「差別や嫌がらせ(ハラスメント)と受け取られかねない発言をしない」の順に高かった。敬語や丁寧語を場や相手を尊重して使い分ける日本語の豊かな特性が根付いている証拠だ。ハラスメント問題や、ネット上での発言がときに摩擦を生むことへの警戒心もうかがえた。(中略)
    言葉は生き物だ。枝葉は伸びるが、幹は揺らがない。そんな日本語を大切にしたい。
    とあった。

    言葉や学びは尊厳を守る、私を人間たらしめるものだ。
    めまぐるしい情報化社会の中で、柔軟さまでも求められるのかと、置いてけぼり感、息切れすると記事を読んで思った。
    私自身は、他者とのかかわりも大事だが、今、自分と向き合うこと、その孤独の時間を大事にしたいと思った。

    とりあえず、日記を書いてみようか。

    <本文で気になった文章>
    感想と重複している部分があります。
    p.07「優れた文学は必ず待っていてくれる」
    p.16「言葉は心を外に放つ「通路」」
    「紙は人間よりも辛抱づよい」
    心の内に抱えている限り、もやもやと渦を巻き、袋小路に陥ってしまうだけの感情も、言葉にして紙に書き付けることで、外に放つための「通路」ができる。
    p.034「誰かのために語るということは、物語の原点に他なりません。」
    「客観的な視点を確率したことで、この日記は文学にまで昇華したのです。」
    p.54「人間が持つ善と悪の両方の部分を見極めた上で、批判を展開してるのです。だからこそ、彼女の批評は独りよがりではなく、信頼に足るものになっているのではないでしょうか。」
    p.58「自我を確立し、不完全な大人としての親を受け入れ、自分もまた不完全なまま成長していくのだ、と認めることができたのです。」
    p.61-62 父 オットーの道しるべとなる詩
    「自分の欠点は小さく見えるものだ、
    だから他人の欠点は批判しやすい、
    他人のそれは二倍にも大きく見えるものだから。
    どうかわれわれを、おまえの両親を、広い心で見てほしい、
    これでもおまえを公平に、共感をもって判断しようといしているのだから。」
    p.68「上質な文学には、ユーモアがあります。真理を描くとき、そこに必ずユーモアが生まれます。」
    「アンネは隠れ家生活自体を、「ロマンティックな、おもしろいものと見なしてさえきました。けっして絶望しない力―。自己憐憫には陥らず、自分を徹底的に肯定していく力。それこそが、悲惨な状況のなかでのユーモアを見出す力にもなっています。」
    P.93
    「日記に対する感受性」
    「アンネはそれまでも「日記の辛抱づよさ」に何度も救われてきました。紙に思いをぶつけることで、外界との通路を開いてきたのです。」
    「不自由ななかで自由を得る方法が書くことである」
    p.109「わたしの望みは、死んでからもなお生きつづけること!
    1944.4.5)」
    p.110
    「ミープはアンネの精神の象徴である日記と、肉体の象徴である化粧ケープ、そのふたつを救い出したのだと感じました。フランク一家と本当に深く通じ合い、命を賭けて付き合った関係だからこそ、混乱の中でも真に大切なものを見極められたのだと思います。」
    p.116 紙に書かれた日記の強さ
    「ひとりの少女が決して生きる希望を失わずに、懸命に紙に書き残した言葉は、ごまかすことのできない強さと重みを持っています。」
    p.117「長い歴史の年表においては、ナチスの台頭と衰退は、数行の記述でまとめられるかもしれません。しかし、その数行に、人間の濃密な生が、いくつもいくつも積み重なっている。一人ひとりかけがえのない人生が展開され、それがやがて私たちの人生へと続いていく-。日記はそういう真理を教えてくれます。」
    p.118「数の多さに思考停止に陥ってしまいそうなとき、アンネという人間を知っていれば、ここでたくさんの「アンネたち」が奪われたのだと考えられるようになります。
    思考と止めなくて済む。数字を生きた人間としてとらえることができる。」
    P.119物語の役割
    「語る側は、体験を言葉にすることによって、抱えていた重荷を軽くします。聴く側は、自分では経験していない、怖くて苦しいことを想像力のなかで咀嚼します。」
    P.120「物語は理屈から人間を解き放ってくれるのです。」
    「トゲトゲした現実の棘の先をけずり、なめらかにしていく行為。心の内にどうしても留めておかなければならない現実があるとしたら、その棘が心のひだをつき破らないようにすること-それが「物語化」という作業だと思います。」
    「押し潰されそうに耐え難い、大きな岩石のような苦しみが、言葉というかたちをとることで頭の上から足元へと移動し、重荷から、その人自身の土台へと変わる。悲しみや苦しみはけっして消えないけれども、置き場所を変えることはできる、という発言でした」
    「ホロコーストのような厳しい体験の場合、物語化する力こそがその人を救う」
    「日記を書くという行為を通して現実を物語化し、なんとか心の均衡を保ってきたのです。」
    「自分を表現する方法は他にいくらでもあります。」「言葉の力によって無限の自由を獲得していったのです。」
    「言葉が、実用的な情報伝達のためだけの道具ではないと知っていました。言葉は、嘘をつくこともできます。あるいはこの世にないことも生み出すこともできる。ここにないことを、あたかもありかのように感じさせるのに、言葉はとても有用です。こうした本質的な言葉の役割を、彼女は早くから十分に理解していたのだと思います。」
    P.122 言葉に向き合い、自分を獲得する
    「現代社会では劇的に道具が発展し、言葉と人間の関わり方もおのずと変化せざるを得ない状況です。人は文字そのものだけをやりとししているのではなく、それがまとう、もっとあいまいで広い範囲の意味合いをも含めて理解し合おうとします。ところが、メールやラインやツイッターなど、コミニュケーション手段が便利になればなるほど、そのあいまいさを了解し合う能力が減退しているように感じられてなりません。
    「インターネットに接続しない言葉に、現代の人々はどれくらい向き合っているでしょうか」
    P.123
    「ノートに文字を書きつけるという行為は、本当に孤独なものです。」
    「孤独であることを「まるで、つばさを切られて飛べない小鳥が、真っ暗闇のなかでばたばた籠にぶつかってるみたい」と表現したりもしています。」
    「真空にぽつんと取り残された、翼を切られた小鳥のごとき孤独のなかで、自分とは何者かという問題をつきつめて考えていく」」
    「誰ともつながらない紙の日記と向き合い、言葉の持つ真の力を自分のものにしていったのです。」
    「紙とペン-。そしてそれが生み出す、さまざまな「物語」。」
    「一見無力な、このささやかなものたちが、人間の精神を救うこともあるのだ」
    P.124「他者とつながる方向ばかりではなく、孤独を恐れず、自己の内面へ深く降りて行く方向への旅、人にはどうしても必要です。その旅の同伴者となるのが言葉です。」
    P.129
    「外界との接触を断たれる苦悩」
    「パンデミックを経験したいまだからこそ、現代の我々とは比べものにならない、理不尽で徹底的な孤立と向き合う彼女の言葉を、より深いところで受け止められるのではないか。」
    P.132
    「明日の命の保証もない状況であるにもかかわらず、何かを学ぼうとする。そんな尊い力が人間にあることを、彼らは証明してくれます。」
    P.133
    「学ぶという行為は、彼らにとって外の世界とつながるための、数少ない手段だったのかもしれません。あるいは未来との約束だった、と言い換えてもいいでしょう。未来があると信じるからこそ、学ぶ意味を見出せたのです。」
    「学ぶ自由を奪うのは、髪の毛や名前を奪うのと同じです。その人がその人である本質をももぎ取る。未来を奪う。つまりは死をもたらすのです。」
    P.137
    「差別される女性の側から抗議を申し立てる態度ではなく、男女の違いを認め合い、尊重し合う精神を求めている点です。社会の制度だけでは足りない、結局は人間の心の問題なのだ」
    高い描写力
    「家族の愛情や支援者たちの勇気に、人間の善を確信していました。世界は、死んでからもなお生き続けるにふさわしいのと、信じていたのです。」
    アンネの物語る力
    「日記においても、現実の体験と描写の間に的確な距離を取りながら、冷静な観察眼を持って表現しています。」
    P.145
    文学の言葉が人間の尊厳を守る
    「肉体的な苦痛を超越した、人間だけが持つ精神の喜びを伝えてくれるにふさわしい力を、持っていたのです。」
    P.148
    「どんなに社会や文明や人間の意識が変化しようと、その時、その時、読者が必要としている何かを差し出すことができます。読者のほうが、文章の奥に潜んでいる宝石を発見するのです。すぐれた文学は、掘り起こしても掘り起こしても尽きない宝石を、隠し持っているのでしょう。」
    「作者よりもずっと長生きする力を持ち、どんな状況にあっても人間らしさを呼び覚ます。」

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    2023年10月06日
  • 洋子さんの本棚

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    小説家って凄いなあ。2人の文筆家の会話、言葉のキラキラした深い深い広い広い海の中に漂わせてもらった。心地よくて、楽しくて、読んでみたくなる本も沢山。

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    2023年10月03日
  • 夜明けの縁をさ迷う人々

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    ブラック絵本といった感じで、結構短い、短編集であり、"教授宅の留守番"は小川洋子さんにしては珍しい堂々とした発言もあり。
    "涙売り"の終わり方や、"お探しの物件"はそのまま、絵本にしても良さそう。
    今作では、"教授宅の留守番"と、"パラソルチョコレート"が好みだった。チェスの駒をすすめる終わり方も好きだ。

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    2023年09月23日
  • 博士の本棚

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    こうやって読みたい本は増えてゆく。もう抱えきれないくらいなんだけどなあ。
    読むことでも、書くことでも、世界は広がってゆく。

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    2023年09月14日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    ラジオのまんま! 小川洋子さんの本を初めて読みました。
    ラジオでは10年以上前から知っているはずの作家さん。
    弾んだ声に、本当に本が好きという気持ちという気持ちがこもっていて、好きです。
    本の語り口調もそのまんま。
    博士の愛した数式の著者だと知ったので、思わず読みました。

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    2026年01月12日
  • からだの美

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    しじみさんの本棚からメモメモ
    そして、本を借りるためだけ(笑)に通っている整形外科医院の本棚からお借りしてきました

    おー、さすが小川洋子さん!
    エッセイってこうなきゃ

    有名人やふつうの人、またマイナーな小動物にまで
    科学者の目で細やかな観察
    そして詩人の目で掬い取る
    むむむ
    やっぱ好きです
    小川洋子さん!

    興味深くため息をつきながら本を閉じました

    ≪ 魂は からだの細部に やどるのね ≫

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    2023年09月16日
  • NHK「100分de名著」ブックス アンネの日記 言葉はどのようにして人を救うのか

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    私も読んで触れてみたかった…!

    閉塞感ある隠れ屋の中でも
    生きる希望を失わず 真っ直ぐに
    世界を観ていたアンネ

    アンネから観た世界はどのように
    映っていたんだろう…

    8月中に1冊は 戦争の作品に触れてみようと思い
    今年はこちらの作品を読むことに決めました



    あの時代 あの限られた人たちの中で
    日記を通して 少女から大人へと
    成長していったアンネ

    日記で綴った自分自身の言葉に
    時には励まされながら
    決してユーモアを忘れなかったアンネ



    小川洋子さんの感性で 抜粋された
    アンネの日記の言葉に何度もウルウル…
    私も自分自身を見つめるきっかけになりました

    この本に出会えたことに感謝です!!

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    2023年08月15日
  • 完璧な病室

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    4.8
    キター!これが見たかったんです小川洋子(・̥-・̥ )
    小川洋子時系列で追ったことなかったけどデビューしたての方がより毒々しくて優しすぎなくて最高

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    2023年08月04日
  • ホテル・アイリス

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    母の強い支配からの逃げ道を、異様な関係の継続の中に見出すマリ。
    そんなことをされて快感を感じるくらいには、主人公の精神は蝕まれてるのかなと思うと辛い。

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    2023年07月30日
  • からだの美

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    以外な内容が新鮮だった
    イチローの肩、レイザービームのようにまっすぐ
    キャッチャーミットに収まるのを何回か見た
    本人は何でも無いかのように振る舞っていた
    シルバーバックの背中 確かに貫禄があって
    安心感さえ覚える
    フィギュアの高橋大輔のステップ 表現力
    作者は彼の首に注目していた
    感じ方はいろいろあって面白い
    バレリーナの爪先も

    鍛えれば人間の可能性は広がる

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    2023年07月16日
  • からだの美

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    小川洋子さんの観察眼はとてもとてもすごい!
    色々なものを色々な視点から切り取って観察し、美しさ繊細さ力強さを言葉で巧みに表現しています。
    私ももっとよく見よう。見たい。と思わされました。

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    2023年07月12日
  • 約束された移動

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    ネタバレ

    いつもの小川さんらしく、登場人物たちには名前がなくて殊更注目されるような人物ではないんだろうなと思っても、登場人物たちの仕事はぴったりとその世界に収まっている。
    代わりがおらず、万が一他の人がその仕事をすればそれは取り返しがつかないほど全く違うかたちにその世界を変えてしまうんだろうなというくらいに。それに、変わってしまった世界になると前のことなどすぐ忘れられてしまうだろう。
    そんな些細な人の一瞬を切り取る小川さんの目線は優しい。薄っすらと漂う狂気や、抑え込まれないグロテスクも、この尊さはなくならない。さすが小川さんだ。
    普段、自分のしている仕事は代わりがきくと思っていて、仕事のためにはそれが良いんだろうけど(不測の事態があっても続く、とかで)、時折こんな仕事が羨ましくなります。登場人物たちの働き方にはプライドがあるし。
    「ダイアナとバーバラ」「黒子羊はどこへ」「巨人の接待」が特に好きでした。

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    2023年07月02日
  • からだの美

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    美しさ、は女性だけにある言葉じゃないことに、改めて気づきます。そして、読み進めると、目に映す全てのモノに対する時間的な深みを、面白く感じるようになっていきます。

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    2023年06月12日
  • 博士の本棚

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    子どもの頃に読んだ本についての思い出、影響を受けた本、飼っている犬の話、食卓日記などのエッセイ。いろんなことがちりばめられていて飽きなかった。何冊か読んでみようと思える本にも出会えた。
    一番多く書かれていたことは影響を受けた本への思い。同じ本を読んでいても細かいところ、深いところに気づくのが作家になる人なのかもと思った。

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    2023年06月06日
  • からだの美

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    16篇の体の一部分に凝縮されたエッセイ。
    運動選手、人形遣いからハダカデバネズミやカタツムリまでその目の付け所が奥ゆかしい。そして、小川さんに指摘されるとそこから目が離せないような気持ちになる。

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    2023年06月04日
  • 不時着する流星たち

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    ネタバレ

    今作では測量が1番好きだ。
    祖父と孫で阿吽の呼吸というか、よくいる孫なら面倒くさくなって付き合わなくなりそうだが、根気よく付き合うというよりは、祖父の測量を手伝うというのがごく自然の流れであるかのように付き添っていて、ほっこりした。
    段々、歩数が少なくなり、それでも続ける。

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    2023年06月01日