小川洋子のレビュー一覧

  • 原稿零枚日記

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    苔、食べてみたい。
    小川洋子の、主人公が物書きの設定の小説は、主人公が小川洋子自身じゃないかと錯覚する。

    不思議な感覚。

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    2013年09月05日
  • 原稿零枚日記

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    とてもユニークな作品だ。現実か、夢か、はたまた妄想か。苔料理とか、運動会あらしとか、あらすじ係とか、聞きなれない言葉が出てくる。ありそうで、ありえない、あったら面白そうだなと、感心する。著者の小川洋子さん、顔はテレビの週刊ブックレビューで見たことある。どこにでもいるおばさんというと失礼かもしれない。でも、自分の身の回りにもいるよな、こんな人。同姓同名の知り合いがいることから、何となく興味を持って読み始めた。いつの間にか、新作が出ると、買ってしまう。文体は美しく洗練されていて、ついつい読み込んでしまう。この作品も、確か週刊ブックレビューで紹介していた。ウィットに富んで、本当に楽しい作品だ。

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    2013年09月04日
  • 原稿零枚日記

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    数年前の年の暮れ、運転中にFM放送で小川洋子さんのブックレビューを聞いていたことがある。川上弘美さんのエッセイで炬燵の中で原稿を書き始めるのだが、1枚も書けないという記述に「とても共感します」と話されていた。
    そんな雰囲気を予想していたのだが、安閑、のんびりした話では全くなかった。主人公の作家は小川さんとは違う作家だろうな。小川さんの処に市役所から生活改善指導の職員(?)が来るわけないもの。

    奔放で不気味な幻想を読んでいると、聞いちゃいけない話を聞かされたような共犯意識とでも云うのだろうか、冷や冷やする感触を味わう。さほど厚くない本がなかなか読み進まない。
    子供や赤ん坊、乳房や母乳に対する執

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    2013年09月04日
  • 博士の本棚

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    小川洋子さんも村上春樹の愛読者だったのか。
    改めて、「中国行きのスロウ・ボート」を
    読んでみよう。

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    2013年07月18日
  • ホテル・アイリス

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    小川洋子先生の官能小説。
    すごくいい。

    表紙の絵、ホテル・アイリスというタイトル名、主人公の名前・・・すべてがこの世界にぴったり合っていて、とても気持ちいい。

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    2013年07月09日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    女性誌『Domani』の連載に書き下ろしを加えたエッセイ集。


    ビタミンカラーをバックに並ぶ『カラーひよこ』。先日ネットでカラーひよこにまつわる記事を読んでいたので、これが目にとまりました。
    そっちは置いておいて、非常におこがましいですが、わかるなぁという話がたびたびあり。子どもの頃見た大人の女性には程遠い自分とか、落ち込みやすいところとか・・・。
    そんな私と小川先生の違いは、人との出会いをとても大切にしているところかと思いました。相手に敬意を持って接し、時にとても暖かい瞳で見つめている。私には小川先生は素敵な大人の女性だと思えます。

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    2013年06月21日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    作者の慎ましやかな人々、物事への視点が非常に面白かったです。
    何も知らずに手にとって『博士の愛した数式』の作者の方なのだと途中で気がつきました。
    堅苦しくなく、とても楽しめました。

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    2013年06月10日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    小川洋子さんのエッセイ集。
    女性誌「Domani」に連載されていたものと、書き下ろしを含めたもの。

    彼女の「人となり」がわかる・・・かな。
    彼女のエッセイを読むと必ず出で来る「アウシュビッツ強制収容所」やもしくは。「アンネ・フランク」への思い。

    個人的に好きなのは・・・
    「神様の計らい」
    「誰だって昔は」
    「小さな命に救われながら」
    「千年の時が与えてくれる安堵」。

    ああ、作家さんも作家さんでいろんなことに悩み喜び、日常生活を送っているんだなぁ、と。

    「世界の周縁に身を置く人」。
    なるほどなぁ。
    ”はじっこ”にひっそりと身を置く。

    彼女の小説を読む上での鍵になるというか。
    彼女の性格

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    2013年04月22日
  • 科学の扉をノックする

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    「博士の愛した数式」の作家が、科学者に直接その分野の魅力と不思議を聞く。表紙を描いている南伸坊氏とよく似たスタイル(文体も)で、難しいはずの内容もするすると頭に入ってくるのは快感。特に鉱物学や遺体学のあたりは、小川氏の書く小説のリズムとばっちり合っている。数学がなかったのは残念だが、他の作が有るのね。村上先生の話の項はよく知っている内容なので、やや足りない感あり。最後に相変わらずのタイガース愛があふれる一項。全体に科学と言えども構えずに読めるので、全世代にオススメです。冗談のない南伸坊。

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    2013年04月16日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    小川洋子さん
    「自分なんかがこんなことしてしまって申し訳ございません
    もうしません、もう二度としませんから
    今回ばかりはどうかご容赦くださいませ」
    と、いつも誰かに謝っていそうで、
    そういうことにならないように細心の努力をしていて、
    そのぶん自分のテリトリー(自宅やら甲子園球場やら?)では
    思い切り心のままに振舞いたい!
    という人となりを勝手に想像してしまう。
    土深く埋もれた琥珀を丁寧に丁寧に掘り出して
    あるべき場所に、しん、と置く。
    それが小川さんにとって小説を書くということなのかと思った。
    私は好きな本を小川さんのエッセイに見つけるたびに嬉しくなり、
    まだ読んでない本を知るたびお礼を言いた

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    2013年03月09日
  • 刺繍する少女

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    10話短編集。ケーキのかけら、図鑑、ハウス・クリーニングの世界、トランジット、第三火曜日の発作の5話が良かった。全体はちょっと壊れてるような人や、普通の生活からずれてる感じが書かれている。トランジットだけ他と違い優しくなれる。1番好きだな。

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    2013年03月08日
  • アンネ・フランクの記憶

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    アンネ・フランクゆかりの土地を訪ねる旅行記。
    アンネの日記を通しで読んだ記憶がなく、
    個人的に戦争系の話は好きではないのがあり敬遠していたものの、
    この本を読んで特に人間ドラマとしての興味が湧いた。

    小川洋子さんがアンネを親愛し、物語を書くきっかけとなったことがよくわかる。小川さんのエッセイはそれを読むほど小川作品の読み方が深くなり多くのものを感じ取れるようになるという点で、作家エッセイとして一段次元が高いかもしれないと感じた。

    良し悪しは置いておいて、小川洋子というフィルターを通してこそ、私の中でアンネの魅力や悲劇性が高まったような気がする。

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    2013年02月26日
  • 妖精が舞い下りる夜

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    小説を読んでいてもわかるように、言葉を大事に大事に丁寧に丁寧に積み重ねてるんだとわかる。
    小川さんの小説の書き方、出来上がる工程は、私には不思議だ。そんなふうにして出来上がるなんて!という感じ。
    遅筆なんですね。でも、それだけ言葉一つ一つに想いが込められている。
    子育てのこと、阪神のこと等、プライベートな話は笑えた。
    やっぱり小川さん、好き。いいわぁー。

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    2013年02月14日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    小川さんて本当にお茶目な感じがする。妄想が小説のままな感じ。心配性のとこ、睡眠のこと、自分にもあるから、すごく共感できて嬉しかった。

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    2013年02月05日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    癒されます。
    幸福なお化粧、小川さんならではの感覚だと思った。
    電車の中で化粧してる人を見て、これから誰に会いに行くのか、そんなに熱心に化粧してるんだから大切な人に会いに行くんだろうな、幸福な時間が過ごせますように…なんて、私は思ったことないもの。
    本当に小川さん目線になれば不快なことが軽減されるだろうな。

    カラーひよこ、知らない人は若いんだよね。
    私知ってるー。もう虐待でやめになったのかな?

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    2013年01月24日
  • 犬のしっぽを撫でながら

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    本当に染み渡る文章である。

    特に「書く」ことについて書かれている部分が本当によい。
    そして数学についての経験と考察は共感できる部分や体験がかぶるところもあった。
    『博士の愛した数式』を読み返そうと決意。
    たぶん最初よりずっとずっと楽しめるはず。
    特に博士の自己紹介の場面や江夏の背番号など、発想がすさまじい、常人ではない。
    なのにさらりと書いているところがすごい。
    感動してしまった。

    そして熱狂的阪神ファンである小川さんが執筆当時の阪神ネタを書いていて、
    そのとき能見のルーキーイヤー。
    まだいまひとつ、だったようだけど、阪神を背負って立つ選手と書いている、ご慧眼。

    阪神からアンネフランクま

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    2013年01月08日
  • とにかく散歩いたしましょう

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    小川洋子好きで散歩好き。
    この本を手に取らない理由がないです。
    40有余のエッセーを綴ったこの本には、
    一編にかならず1冊以上の本が紹介されている。
    何冊かは、すでの読んでしまった本だもあるが、
    手にしたこともない本にお目にかかれる。
    エッセーは、改めて語る必要がないほど、
    仕上がりもよいし、とてもよいブックガイドにもなっていて、
    一石二鳥の楽しみ。

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    2013年01月20日
  • 科学の扉をノックする

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    p.146「解剖学で進化を研究するのは、歴史学と同じなんです。歴史を研究する人が、お墓を発掘したり、古文書を解読したりして多角的、総合的に皆を納得させるような歴史像を描いてゆく…」

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    2012年11月28日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    『Domani』の連載に数本の書下ろしを加えたエッセイ集。
    表題作にもなっている『カラーひよことコーヒー豆』はどうやら連載中に読んだらしいと、この本を読んで気付きました。何時・どこで読んだかも覚えてないのですが、とにかくこのエピソードだけは頭の中に残っていました。それだけ自分のなかで驚いたのだと思う。
    全体に流れる柔和な空気は小川さんの他の作品に通じるものがあって、全ての作品には筆者の人となりが表れるのだなぁ・・・と改めて感じた一冊。
    作家さんのエッセイを読むと毎回思ってしまうのだけれども、こんなにも多感で疲れてしまうことはないのでしょうか。
    読むとほっこりする。そんな本でした。

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    2012年11月21日
  • 最果てアーケード(2)

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    「ふたつめはない」
    お父さんからもらった石鹸も、友達も、お母さんも。
    壊れてしまったら、目の前からいなくなってしまったら、もう取り戻せない。二度と手が届かない。
    現実のルールは厳しい。

    だからこそ後悔して終わるんじゃなくて、最後まで走り抜けた大家さんはかっこいい。
    また小説が読みたくなった。

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    2012年10月24日