小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小川洋子さんのエッセイ集。
今まで自分が読んできた本の話かなと思って読み始めたら、
それだけでなく、愛犬の話や作家という職業への思いや
日々の生活の中で起きる事件や出来事、そこで考えた事などが、
淡々と、しかしとても大切に、愛情をこめて、書き連ねてある。
このエッセイを読んで感じ入ったのは、
小川洋子さんの持つ謙虚さ。
芥川賞をはじめとして多くの賞をもらっている
才能溢れる作家であるにも関わらず、
白紙の原稿用紙を前にして、自分の胸に湧き起こる
「もしこのままずっと書けなかったらどうしよう。」
といった焦りや弱気を読者の前に広げて見せてしまう潔さ、
ある作家の著作を読み、その作品の魅力を -
Posted by ブクログ
作家小川洋子が52タイトルの文学作品を紹介している。それぞれの作品が如何に心に響くのかを丁寧に綴っている。
『博士の愛した数式』『猫を抱いて像と泳ぐ』などの著者である小川洋子が「未来に残したい文学作品」を紹介するラジオ番組で取り上げた作品の読書案内を本にしたもの。作家としての小川洋子の視点からそれぞれの作品について、その内容だけではなく、読み方、読みどころなどが語られており、作品に対する深い共感と愛情が読み取れる。取り上げているのは『万葉集』『たけくらべ』『銀河鉄道の夜』『こころ』『蛇を踏む』『悲しみよこんにちは』『変身』『星の王子さま』『朗読者』『夜と霧』など52の作品。既に読んだことがある