小川洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
詩的な物語。
事前知識なく読みました。
ちょうど一年前、私も同じ状況となり一時的に聞こえなくなりました。恐怖は相当ありました。一般的にはどうなのでしょう。私は1週間が勝負でしたけれど。
その状況を思い出しつつ、読みました。
確かに受け止めるしかないのです。
冷静にストーリーは進んでいきます。静かです。
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レビューを読んでくださった方へ
プールに入っているみたい、もわもわする、と突然感じて半日治らなかったら。
様子を見ている場合ではありません。1時間でも早く診察を受けましょう。
治らなくなります。タイムリミットは48時間です。(突然発症するので、いつから始まったかはっきりと把握できるはず。それがこの病の特徴ともいえます。当てはまる方、土日挟んで月曜日に、なんてとんでもないです。) -
Posted by ブクログ
2021年 4冊目
まぶたを巡る短編集
1 飛行機で眠るのは難しい
「飛行機は時間の迷路」
飛行機で居合わせた老婆の死。嘘にまみれた手紙であっても彼女は幸福であった。手紙のなかに、二人だけの真実があったから。
30ページ程度の付き合いだったが、私も彼女の最期に思いを馳せた。
2 中国野菜の育て方
光る野菜なんてあったら、すぐ手放すでしょう。夫婦はもうそれが食べられるかどうかなんてどうでもよく、捨てることができなくなった。
はぐくむ、という字に違和感をもった。夫婦が中国野菜に「飼育」されているような感じ。
3まぶた
いつからか、少女はNの家から出なかったのだろうか。歪んだ関係がいいですね。
4お料理教室
軽快な感じと、若干の後ろめたさがあって結構好き。
5匂いの収集
「薬指の標本」と似た感じだけど一番気に入った。枇杷は人肉の味だと昔母から教わった気がする。小川洋子の分かりやすいメタファーが好き。センター試験に出てきそうだなぁなんて度々邪推する。
自分を「保管」したあとは、昔の恋人の欠片は捨ててほしいな。
6バックストローク
肩を手放したことで、弟は解放されたのだろう。家族の絆とは引き換えに。
7詩人の卵巣
8リンデンバウム通りの双子
二人の老人の、静寂とぬくもりを感じた作品。
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Posted by ブクログ
小川洋子の世界。
短編連作。
裏表紙から。
失った物への愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。
なるほど、なのでタイトルが「偶然の祝福」なのか。
読み終わって、詳細をしっかり覚えているかというと、すごくあやふやな記憶しか残っていなかった。
だけど哀しみの中に、息子と犬のアポロが寄り添っている。
じんわりと幸せを感じる一冊。
とくに「キリコさんの失敗」と「涙腺水晶結石症」が良かった。
それにしても解説の川上弘美さんが一番好きな小川作品が「ホテルアイリス」というのがびっくり。
英訳されている洋書もつい買ってしまったけれど、ちょっとついて行けない世界。
もっと読み込んで小川洋子の世界に入り込まないといけないのか?
徐々に小川作品も読んでいこうと思います。 -
Posted by ブクログ
「えっ ここで終わるの?」と思ってしまった話がいくつかあった。雑踏の中である人物の後を頑張って追っていたら途中で見失ってしまって、追いかけるのに必死だったもんだからふと周りを見たら自分が今どこにいるのか分からなくなっていて、急に孤独を感じて戸惑う、みたいな。勝手についていって勝手に置いてけぼりになったくせに、「こんなところにひとりで置いていくなよ」と思ってる、みたいな。
『博士の愛した数式』のイメージでこの本を読むとちょっと難しいかもしれない。
「あれ?これ前の話にもあったような?」と思う箇所がいくつかあった。(野菜売り、身を小さくしていれば、ナチス、などなど)坂木司の『短劇』みたいだなと思った。
全部よかったけど、「飛行機で~」「まぶた」「匂いの収集」が特によかった。