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Posted by ブクログ 2018年01月06日
何度読んでもひっそりとしたお話たちが好きです。
小説家が主人公で、彼女の書くお話が小川洋子さんが書かれてきたお話なので、私小説のような空気です。
「時計工場」の最後の一文に、今回は目が留まりました。素敵な一文です。
小川洋子さんと同じくらい大好きな川上弘美さんの解説も良かったです。川上弘美さんも、小...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月25日
「盗作」でおやと思った。水泳をしていて片腕を下げられなくなった弟の話を前に確かに読んだことが有る。読み進めると『ホテル・アイリス』だと思われる小説や『貴婦人Aの蘇生』の登場人物だと思われる女性が出てくる。もしかして小説でなく著者がどのように小説を書いてきたかの裏話を読んでいるのだろうか。「エーデルワ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月12日
久しぶりに再読
【失踪者たちの王国】
“さよならも告げず、未練も残さず、秘密の抜け道をくぐってこちらの世界から消えていった、失踪者たちが住むという王国。誰でもたやすく足を踏み入れられるという訳でないらしい王国”
『嘔吐袋』の話はこの話だったかと再確認。
どこかで読んだと思っていても短編は何に入っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月29日
小川洋子の世界。
短編連作。
裏表紙から。
失った物への愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。
なるほど、なのでタイトルが「偶然の祝福」なのか。
読み終わって、詳細をしっかり覚えているかというと、すごくあやふやな記憶しか残っていなかった。
だけど哀しみの中に、息子と犬のアポロが寄り...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月29日
以前は、女性作家と日記、手記などは読まなかった。読書は空いた時間に、それも出来るだけ現実から遠いものを選んでいた。海外の小説が多いのも当時の気持ちや環境から距離があったからかもしれない。
時間に少し余裕が出来てベストセラーなども読むようになり、時間があまって来ると、本来の好奇心からかさまざまなジャン...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月13日
孤独な女性小説家の過去、日常を描く連作小説。
間違いなく日常が描かれているが、そこにあるのは、ミステリアス、生々しい神秘性、非現実感、虚構。
最初はエッセイ?と勘違いしそうになりました。ご自身の経験も多かれ少なかれ盛り込まれてるとは思いますが。
小川洋子さんは静謐な文章を書かれる方、と紹介されるこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月17日
小川洋子の小説は、博士が愛した数式しか読んだことがなかったけど、この人のほん。面白い。
ほんの少しの非日常をこんなうふうに淡々とミステリアスに、そして、ささやかな幸福に、ほんの少しのラブストーリーに、不思議なホラーに、少しづつ姿を変えて読ませてくれる、身近によくある話のようで、なかなかないんだけど...続きを読む
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