あらすじ
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ボタンちゃんは、丸いお顔の女の子です。ボタンちゃんはアンナちゃんのブラウスの一番上にとまっています。ボタンちゃんの仲良しは、なんといってもボタンホールちゃんでしょう。ふたりはいつも一緒です。ところがある日、大変なことがおこりました。ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまい、ボタンちゃんは転がりおちてしまいました。ボタンちゃんは、子どもべやのゆかをすすんでいきます。やがてたどりついたのは、おもちゃ箱のうらがわです。するとどこからか小さな泣き声がきこえてきました。泣いていたのはガラガラです。「アンナちゃんはもう、ぼくのことなどわすれてしまったのでしょうか」というので、ボタンちゃんはガラガラをなぐさめてあげました。ふたたびボタンちゃんがころがっていくと、今度はよだれかけにあいました。『博士の愛した数式』などで人気の小川洋子初の絵本。ボタンちゃんと忘れられた「思い出たち」との心温まる物語。
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小川洋子さんをチェックしているので買いました。ボタンを擬人化するのはわかるけど、ボタンホールを擬人化するのは目からウロコです!
幼児のブラウスから転がり落ちたボタンちゃんは、部屋の中を探検して、持ち主の小さな女の子が使い古した、スタイやぬいぐるみと出会う。みんな女の子に忘れられてかわいそうだけど、でも、自分たちがいたから、彼女は大きく可愛く成長したのよ、と、ボタンちゃんに教わる。
子供向けというよりは、お母さん向けの絵本かな。私は好きです。
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ボタンちゃんは、アンナちゃんのたいせつなブラウスのいちばん上。
ある日、なかよしのボタンホールちゃんとはなれて、たびに出ることになって・・・・。
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食べ物の話ではないのですが、絵がとても素敵で、思わず購入しました。
少し大きくなって、自分で読めるようになった子どもたちに、読んでほしい。
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小川洋子さん初の絵本ですって
やっぱいいなあ
2016課題図書(低学年)だったそうです
特に劇的なことが起こるわけではないけれど
子供の成長
岡田千晶さんの絵が胸にしみました
心がほっこりして本を閉じました
≪ ボタンちゃん 今はゆっくり 夢の中 ≫
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低学年の課題図書を見ていたら、小川洋子さんの絵本が!小川洋子さんの小説が好きだけど、知らなかった…初の絵本。
ということで、娘のためにというより自分のために即買いした絵本。
娘に読んで聞かせてたら、最後の方でウルウルきてしまい、あやうく泣きながら読むところだった。
小川洋子さんらしいストーリー。
忘れ去られたもの、見捨てられたもの、収集、なんだか物悲しい気持ち、そういうモチーフ。
うまーくまとめられている。
そして、ちょっとした正直さ、冷静なユーモア(“ほんの少し忘れていました” )
子供が読むのと、母親になって読むのと感想が変わってくるだろう。
子供が大きくなるまで保管しておきたい。親になった子供はまた多くの感想を得るはず。
岡田千晶さんの柔らかい絵が物語に合ってる。悲しそうな顔は胸にズキッとくるぐらいの表情をしている。
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平積みの課題図書を見ていて見つけました。今年の小学1,2年生の課題図書です。
あの、小川洋子さんが絵本を?!
「妊娠カレンダー」しか読んだことありませんが、妊婦の姉に対する、妹の毒を隠し持った視点に驚愕したのを思い出しました。
そんな人が絵本・・・!
興味本位で開いてみると・・・。
引き込まれました。やはり、独特の視点。
忘れ去られた、幼いころの持ち物たち。でも、それらがあったからこそ、成長したその子がいる。そして、いつか今の持ち物もその子の成長とともに過去のものとなる。寂しさもあるけれど、でも、忘れ去られることこそ誇り。
記憶にすら残らない時代との訣別。忘れられたものたちが集い、人知れずその子の成長を祈り続ける。
ファンタジーの中に、人やこの世との関係性の移ろいの真理を感じました。
私の中では、「忘れ去られたもの=この世からいなくなった人たち」に読めちゃいました。
そして、話の雰囲気を高める、岡田千晶さんの絵が、また気に入りました。
大人の絵本でもあると思いました。
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第62回青少年読書感想文全国コンクール課題図書。懐かし思い出が蘇ってくるような物語です。自分の子供たちの成長の時の流れを感じながら読みました。忘れ去られてしまった物の小さな声。そこに目一杯詰まっている思い出。優しい絵と文章で綴られています。
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細かいレースのついた丸襟のブラウス。
その一番上についているまぁるいボタン。
表紙の絵を見たとたん、あまりの可愛らしさに本を抱きしめたくなりました。
小川洋子さん初の童話。
だけれど、失われて戻ることのない幸せだった時間や
失われることのない大切な思い出の記憶、
書かれていることの根底に流れているものは
大人の本と同じこと。
子どもの頃にこの本と出会える子たちがうらやましいです。
物語と同じくらい絵が素敵。
何度も繰り返し手にとって読みたくなる本でした。
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成長とともに消えゆくもの。
それは見える物であったり、見えない価値観や感情ではありますが
たち帰れる場所を作るのもありかなと思いました。
すぐに使わなくなった物や価値観は少しだけ残して(記して)見返せるようにしてみようと少し思えました。
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娘と一緒に読みました。
娘の赤ちゃん時代の子育てを思い出し、アンナちゃんと娘を重ね合わせて、こんなに大きくなったんやな〜と、改めて感じられました。
娘も「ガラガラ持ってたな〜」と、赤ちゃんグッズを懐かしんでいました。(もう、家にはないけどね)笑
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知り合いにおすすめされて手に取った本。色んなものに囲まれて、アンナちゃんは大きくなっていくんだなぁ。お母さんが優しくて丁寧な人でよかった!子どもたち、この本を読んだ後はぬいぐるみにちょっと優しくなってて微笑ましかった笑
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あの小川洋子さん作の絵本、ということで手に取った一冊。
読んでいて、映画『トイ・ストーリー』を思い出した。
小さなアンナちゃんの、お出かけ用のブラウスの一番上にとまっているボタンちゃん。丸いお顔のかわいい女のコ。
一番上にいるから、アンナちゃんの一番近くでアンナちゃんのことを見ていられる。いわば特等席に居られる存在。仲良しのボタンホールちゃんと一緒に、お出かけ中のちょっぴりおすましのアンナちゃんのことをニコニコしながら見守っている。
そんなボタンちゃんにある日ハプニングが。なんとボタンの糸が切れてしまってボタンちゃんが遠くに転がっていってしまい…。
小さなアンナちゃんがもっと小さな頃、大切に使われていたモノたちとの偶然の出会い。
『トイ・ストーリー』の中でもこういうシーンがあったけれど、使われなくなって置いてきぼりになったモノたちの寂しさと、その対極にある子供の成長の喜びがこの絵本に丁寧に描かれている。
うちにも娘たちが幼い頃に使っていたおもちゃやコップなどがまだとってあるけれど、もう使わないと分かっているのに捨てられないでいる。それらを使っていた頃の娘たちの思い出がたくさん詰まっているモノだから。
アンナちゃんが大きくなるにつれ「思い出の箱」の中身もどんどん増えていく。
昔の仲間はみんな、アンナちゃんの成長と幸せを願ってくれているんだよね。これからもずっと。
親としてはこんな有り難いことはない。
小学校低学年用の課題図書の本作。
子供よりも親世代から共感を得る絵本のように思えた。
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小川洋子さん初の絵本は、小説で時折見られる、妖しくも甘美な毒は無く、お子さんと親御さんに送る、やさしい物語でした。
ただ、それでも、日の当たらなくなったものたちへの温かい眼差しには、絵本でも、やはり小川さんは小川さんだなと感じられました。
それは、幼い頃のお子さんの成長を助けたが、やがてお役御免となり、記憶の片隅に取り残された物たちへの眼差しを、ボタンちゃんの素敵な励ましを通して、私たちに見せてくれます。
確かに、実際に使われていた間は、幼いお子さんにはまだ自意識が目覚めていないから、やむを得ない部分もあるのだが(思い出せないだけで実際嬉しかったんだろうな)、大きくなってから実は、こんなに助けてもらったんだ、いつも一緒にいてくれてありがとうといった気持ちを芽生えさせるような、そんな温かいメッセージを、お子さん本人とともに、親御さんにも、子どもの成長を辿る思い出深い物だったことに気付かせてくれる、素敵な絵本だと思います。
また、岡田千晶さんの紗のかかったような絵には、いつも、悲しくも懐かしい素敵な思い出を想起させられて、感傷に浸ることが多かったのですが、今回は、ボタンちゃんの可愛さも相まって、また良かったです。
もちろん、ボタンホールちゃんも(表紙で気付いてあげられなくて、ごめん)。
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あらすじ?
アンナちゃんのよそ行き用のブラウスの一番上のボタンのボタンちゃんと彼女を支えるボタンホールちゃん。ある日、ボタンちゃんが外れてしまい、部屋の床へ転がってしまいます。ボタンちゃんは、部屋のあちこちを探検しながら、アンナちゃんが小さい頃に使っていて忘れ去られてしまった思い出の品たちに会い、心を通わせていきます。ベットの下にいたところをアンナちゃんのお母さんに見つかったボタンちゃんは無事にボタンホールちゃんの元へ戻りました。時を経てアンナちゃんが大きくなり、ブラウスも着られなくなってしまうと、ブラウスも思い出の品に変わります。
感想
表紙ににっこりと可愛く笑ているボタンちゃんが描かれています。よく見るとボタンホールにもにっこり笑顔が!やわらかいタッチで描かれてる絵がとても可愛らしいです。
よそ行きのブラウスということで、アンナちゃんがレストランかカフェでメロンソーダを飲んでいるシーンがあるのですが、レトロな元祖メロンソーダがとてもおいしそうです。
お部屋のあちらこちらを探検するボタンちゃん。中途半端に切れてしまった糸がお手々の形なのがこれまたかわいいですね。彼女は各所で忘れ去れてしまった思い出の品達に会うのですが、その思い出の品達は毎回泣いています。まあ、部屋の隅に追いやられて(きっとわざとではない)忘れ去られてしまったら誰でも悲しくもなるでしょうけども。そんな彼らにボタンちゃんはとっても前向きな言葉をかけて励ましていきます。胸がほっこりするようなあたたかい言葉です。絵本の中にいるアンナちゃんの成長を感じながら読めます。最後のページは今まで登場した思い出の品たちが箱に収納されて棚の下にしまわれます。その棚の上にはランドセル姿のアンナちゃんの写真があります。
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平成28年度課題図書(小学校低学年)。小川洋子さんの文章は、え絵とぴったり合っています。思い出の詰まった物たちの満足な様子に読後感もよく、温かな気持ちになりました。
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小川洋子さん初の絵本。ボタンちゃんというニックネームの子の話かと思いきや、まさかボタンが主人公の話とは。女の子のブラウスから取れたボタンが、おむすびころりんよろしく部屋の中をあちこち転がっては、タンスの裏側やベッドの下で、今では使われなくなり忘れ去られたモノたちに出会っていく。ボタンちゃんってば、励ましの達人。優しいタッチの絵がいい。
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作は小川洋子さん
絵本も描かれるのですね
よくある事ですね
物を大切にしなさいって事ですね
あの子にもこの子にも1つや2つは小さい時から大切な物ありますよね
貴方は何を大切な宝物にしてますか?
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岡田千晶さんの描く子ども部屋が好き。ご自身はどんなお宅に住まわれているのだろう。絶対オシャレなはず。
娘が大好きなアニメ「ドックはおもちゃドクター」に通じるものがあった。困ってる人、悲しんでいる人を励ます勇敢な女の子のストーリー。ボタンちゃんも同じ。アンナちゃんのお母さんを見習って、モノと思い出を大切にせねばならんな。と反省した。
Posted by ブクログ
ボタンちゃんをブラウスに繋ぎ留めていた糸が切れたことで思わぬ旅に出てしまうボタンちゃん。
アンナちゃんの成長の過程のお気に入りに出会い、アンナちゃんの今を教えてあげる。
やがてボタンちゃんも「思い出の箱」の仲間入りする。
柔らかい絵と共にボタンちゃんによって語られるアンナちゃんの成長。
ボタンちゃんが旅に出ているとき、ボタンホールちゃんのことをちょっぴり忘れていることはボタンちゃんの独り立ち?深読みかな。
最後のページのガラガラの音がアンナちゃんには聞こえない、という場面はちょっぴり寂しくて、でも誇らしげに見守る「思い出箱」の仲間たちの姿だ。
優しい気持ちになれる絵本だ。
Posted by ブクログ
なんとなく、いつも冬になると読みたくなる絵本。
たぶん、コートに付いてるボタンちゃん…ってことで冬を連想するのかなぁ⁇
ボタンちゃんのなかよしは、ボタンホールちゃん
ふたりは、いつもいっしょ。
ボタンちゃんが ころがった先に 見つけたもの。
そこには、忘れられた 思い出のものたち。
ガラガラ よだれかけ ホッキョクグマ
すべて思い出の箱へ。
こどもの成長ってほんとうに早い‼︎
あの頃を忘れないで…。
Posted by ブクログ
登録もれ。おかだちあきさんのやさしい絵柄と小川洋子さんの物語がうまくマッチ。子供はすぐにおおきくなり、着るものはすぐに小さくなって、いつか思い出へと変わる。
Posted by ブクログ
3歳9ヶ月の娘へ読み聞かせ
物への想いって
ほんと大切にしたい
けれども
断捨離もしたいというジレンマ
ということで
ちょっぴり複雑だったのだけど
物
のおかげで
成長していくあんなちゃん
という点では
心に響く
あなたのおかげで〜
って言ってるボタンちゃん
最高っす
Posted by ブクログ
小川洋子さんの良さをそのままに絵本にしている。ガラガラにもエプロンにもぬいぐるみにも、いろんな意味を込めて描かれています。ただ絵本ならではの良さという意味ではそこまで強く感じられませんでした。小川洋子さんは小説だからこそつくれる世界観があるのだと思います。
Posted by ブクログ
低学年の読書感想文とともに
暖かい時間だなぁ
それでも、読んでいただいたのは途中まで(^^;
つづき読まないと!
ほぼ一年ぶりに最後まで読みました(^^;
それぞれの物たちが役目を終えて昇華されていくんだけど?
これってハッピーエンド違うかも?
絵はかわいい(^^)
Posted by ブクログ
アンナちゃんのブラウスの一番上にとまっているボタンちゃん。
ある日、糸が切れて、ボタンちゃんはコロコロと転がり落ちてしまいました。
床に落ちて出会ったのは、アンナちゃんが赤ちゃんの時に活躍してきたガラガラやよだれかけ、ホッキョクグマのぬいぐるみ。もう、アンナちゃんは大きくなったので必要ありません。
でもボタンちゃんとともに、お母さんがみんなを見つけました。きれいに洗って、想い出箱へ。
成長とともに、もう使わなくなったものたち・・・アンナちゃんが懐かしく思い出すには、まだ時間がかかりそう。