【感想・ネタバレ】ボタンちゃんのレビュー

あらすじ

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ボタンちゃんは、丸いお顔の女の子です。ボタンちゃんはアンナちゃんのブラウスの一番上にとまっています。ボタンちゃんの仲良しは、なんといってもボタンホールちゃんでしょう。ふたりはいつも一緒です。ところがある日、大変なことがおこりました。ボタンちゃんをとめていた糸が切れてしまい、ボタンちゃんは転がりおちてしまいました。ボタンちゃんは、子どもべやのゆかをすすんでいきます。やがてたどりついたのは、おもちゃ箱のうらがわです。するとどこからか小さな泣き声がきこえてきました。泣いていたのはガラガラです。「アンナちゃんはもう、ぼくのことなどわすれてしまったのでしょうか」というので、ボタンちゃんはガラガラをなぐさめてあげました。ふたたびボタンちゃんがころがっていくと、今度はよだれかけにあいました。『博士の愛した数式』などで人気の小川洋子初の絵本。ボタンちゃんと忘れられた「思い出たち」との心温まる物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

小川洋子さんをチェックしているので買いました。ボタンを擬人化するのはわかるけど、ボタンホールを擬人化するのは目からウロコです!
幼児のブラウスから転がり落ちたボタンちゃんは、部屋の中を探検して、持ち主の小さな女の子が使い古した、スタイやぬいぐるみと出会う。みんな女の子に忘れられてかわいそうだけど、でも、自分たちがいたから、彼女は大きく可愛く成長したのよ、と、ボタンちゃんに教わる。
子供向けというよりは、お母さん向けの絵本かな。私は好きです。

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2020年04月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あの小川洋子さん作の絵本、ということで手に取った一冊。
読んでいて、映画『トイ・ストーリー』を思い出した。

小さなアンナちゃんの、お出かけ用のブラウスの一番上にとまっているボタンちゃん。丸いお顔のかわいい女のコ。
一番上にいるから、アンナちゃんの一番近くでアンナちゃんのことを見ていられる。いわば特等席に居られる存在。仲良しのボタンホールちゃんと一緒に、お出かけ中のちょっぴりおすましのアンナちゃんのことをニコニコしながら見守っている。
そんなボタンちゃんにある日ハプニングが。なんとボタンの糸が切れてしまってボタンちゃんが遠くに転がっていってしまい…。

小さなアンナちゃんがもっと小さな頃、大切に使われていたモノたちとの偶然の出会い。
『トイ・ストーリー』の中でもこういうシーンがあったけれど、使われなくなって置いてきぼりになったモノたちの寂しさと、その対極にある子供の成長の喜びがこの絵本に丁寧に描かれている。
うちにも娘たちが幼い頃に使っていたおもちゃやコップなどがまだとってあるけれど、もう使わないと分かっているのに捨てられないでいる。それらを使っていた頃の娘たちの思い出がたくさん詰まっているモノだから。

アンナちゃんが大きくなるにつれ「思い出の箱」の中身もどんどん増えていく。
昔の仲間はみんな、アンナちゃんの成長と幸せを願ってくれているんだよね。これからもずっと。
親としてはこんな有り難いことはない。

小学校低学年用の課題図書の本作。
子供よりも親世代から共感を得る絵本のように思えた。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あらすじ?

アンナちゃんのよそ行き用のブラウスの一番上のボタンのボタンちゃんと彼女を支えるボタンホールちゃん。ある日、ボタンちゃんが外れてしまい、部屋の床へ転がってしまいます。ボタンちゃんは、部屋のあちこちを探検しながら、アンナちゃんが小さい頃に使っていて忘れ去られてしまった思い出の品たちに会い、心を通わせていきます。ベットの下にいたところをアンナちゃんのお母さんに見つかったボタンちゃんは無事にボタンホールちゃんの元へ戻りました。時を経てアンナちゃんが大きくなり、ブラウスも着られなくなってしまうと、ブラウスも思い出の品に変わります。


感想
表紙ににっこりと可愛く笑ているボタンちゃんが描かれています。よく見るとボタンホールにもにっこり笑顔が!やわらかいタッチで描かれてる絵がとても可愛らしいです。
よそ行きのブラウスということで、アンナちゃんがレストランかカフェでメロンソーダを飲んでいるシーンがあるのですが、レトロな元祖メロンソーダがとてもおいしそうです。
お部屋のあちらこちらを探検するボタンちゃん。中途半端に切れてしまった糸がお手々の形なのがこれまたかわいいですね。彼女は各所で忘れ去れてしまった思い出の品達に会うのですが、その思い出の品達は毎回泣いています。まあ、部屋の隅に追いやられて(きっとわざとではない)忘れ去られてしまったら誰でも悲しくもなるでしょうけども。そんな彼らにボタンちゃんはとっても前向きな言葉をかけて励ましていきます。胸がほっこりするようなあたたかい言葉です。絵本の中にいるアンナちゃんの成長を感じながら読めます。最後のページは今まで登場した思い出の品たちが箱に収納されて棚の下にしまわれます。その棚の上にはランドセル姿のアンナちゃんの写真があります。

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2018年09月15日

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ネタバレ

小川洋子さん初の絵本。ボタンちゃんというニックネームの子の話かと思いきや、まさかボタンが主人公の話とは。女の子のブラウスから取れたボタンが、おむすびころりんよろしく部屋の中をあちこち転がっては、タンスの裏側やベッドの下で、今では使われなくなり忘れ去られたモノたちに出会っていく。ボタンちゃんってば、励ましの達人。優しいタッチの絵がいい。

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2015年11月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作は小川洋子さん
絵本も描かれるのですね

よくある事ですね
物を大切にしなさいって事ですね
あの子にもこの子にも1つや2つは小さい時から大切な物ありますよね
貴方は何を大切な宝物にしてますか?

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小川洋子さんの良さをそのままに絵本にしている。ガラガラにもエプロンにもぬいぐるみにも、いろんな意味を込めて描かれています。ただ絵本ならではの良さという意味ではそこまで強く感じられませんでした。小川洋子さんは小説だからこそつくれる世界観があるのだと思います。

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2018年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アンナちゃんが成長するにともない忘れたものたちのおかげでいまのアンナちゃんがあるんだなって温かい気持ちになりました。

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2016年01月04日

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