小川洋子のレビュー一覧
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*妊娠カレンダー
妊娠という不思議な体験と向き合うわたし、姉、義兄の生活。
お腹の中にいる子が産まれてくるということが全然理解できないという姉と、同じく理解が出来ないわたし。だけど月日は刻々と過ぎ、お腹の赤ちゃんはすくすくと育つ。
周りの気持ちが妊娠や出産に追いつくことは待たずに、赤ちゃんの方はどんどん産まれる準備をしていく。
そんな妊婦と周囲の葛藤を描いているのかなと感じた。
*ドミトリイ
不思議なお話だった。自分の知らないところでそれぞれの人生が展開しているということが、最後の蜜蜂の巣の描写と同じことなのかなとも思ったり。うーん、でも解釈が難しかった…
*夕暮れの給食室と雨のプール -
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ネタバレ小川洋子さんの作品は、3作目です。
相変わらず不思議な世界に連れて行ってくれます。
全体的にゆるく繋がっていて、気に入ったストーリーが幾つがありました。
私自身は小劇場にはよく足を運んだのですが、帝国劇場には行ったことがなく。非常に惜しいことをしたなと思いました。
・ホタルさんへの手紙
盲目になってしまった父と、娘の話。サワコは幼少期名前が言えずチャバコと言っていた。
ある公演のチャヴァと娘を重ねて、盲目の父が1人で観劇をしに行った際に、サポートしてくれた新人案内係さんとの話。
これが一番好きでした。泣いている父に寄り添う案内係さんの素敵な気配りにも泣けました。
・こちらへ、お座り下さ -
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表題作「妊娠カレンダー」
妊娠そのものというより、「人間の身体が自分の意思では止められない方向へ変化していくこと」を描いた小説だと思います。
つわり、食欲の変化、体重増加、むくみ、胎児の成長、そして放っておいても出産へ向かう時間。妊娠中の身体は、自分の意思とは別の論理で進みます。その変化は「成長」というより「異質化」に近く、人間が生物として持つ強い力が前面に現れることで、かえって「人ならざるもの」へ近づいていくようです。このことは妊娠の当事者だったときにもそう感じましたので、こうした変化を神秘として描かないのは、非常に正直で素直な書き方だと思いました。
妹の気持ちは、そうした変化への抵抗か -
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アンネの日記について、私が過去に読んだ時の記憶が蘇る。苦しい潜伏生活についての記憶よりも、何か常に希望をもちながら生活をしているアンネの心の中の声が、恋する乙女の想いが、不自由なはずなのに凛とした少女の姿が思いだされる。だからこそ最後の結末が最悪なものだったにも関わらず、ヒトラーのユダヤ人迫害を描いた暗く辛い物語としての記憶になっていないのだと気付かされた。
父としての視点から見たとき、また自分への戒めとしても誕生日に父オットーからアンネにプレゼントされた詩が印象にのこる。
一ここではいちばん年若だが、おまえはもう幼児ではない、しかし人生はきびしいだろう、われわれ年長者が周囲から、あれこれ -
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光と闇、生と死、絶望と愛……この世のすべてを内包する、比類なき劇場【帝国劇場】。2025年2月をもって一時休館となった同劇場の記憶を未来へと繋ぐ、世界でたった一つの“帝国劇場”小説が誕生!
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私も若い頃、観たい舞台、ミュージカルのために、東京・帝国劇場まで
よく足を運びました。
この本の中で語られる舞台の作品もいくつか生で観てます。
そういえば、そんな話だったな、とか、あの役者の事を言ってるのかな、とか。
想像しながら、また懐かしく思いながら読み終えました。
とはいえ、正直に言うと、
そこまでの感動はなかったかな。
いくつか短編で綴られてい -
Posted by ブクログ
小川洋子さんのエッセイ。
小説は読んだことがあるけど、エッセイははじめてで色々知れて面白かった。
・岡山県出身
・阪神タイガースのファン
・趣味でランニングをしている
・ミュージカルが好き
意外な一面はあったけど、小説の元ネタとなる着眼点は小川洋子さんらしいなと思った。
まだまだ読んだことがない作品もあるので、読んでみたくなった。
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■良いなと思った言葉↓
"再読には意味がある"
安易に分かったつもりになるのは、読み手の傲慢さ。読み手の成長や社会変化によって、見せる姿が変わってくる。
"何の役にも立たないことを一