小川洋子のレビュー一覧

  • 妊娠カレンダー

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    小川洋子さんっぽい、ちょっと気持ち悪くて、美しい話って感じだった
    個人的には「ドミトリイ」が好き。でも、個人的には最後のところははちみつじゃなくて、死体だったのを主人公が受け入れられず、半ば幻覚のようにはちみつとして受け入れてるのかなと思ったので、他の人が実際にはちみつだと思ってるのが少し意外。
    「妊娠カレンダー」は、自分もフルコースを横で食べてくれる人と結婚したい。それも美味しそうに。
    どれも暗くて繊細で、とても好みだったが、自分はあとがきがすごく好き。まだ読んでない人はぜひあとがきまで読んで欲しい

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    2026年04月20日
  • 遠慮深いうたた寝

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    「猫を抱いて〜」の世界線が好きで、エッセーはどんなもんなのだろうと思って買った
    意外と素朴な感じでした。
    生活感があってよかった

    エッセーの何がいいかって
    小川さんであれば小鳥、チェスとかあと数学とかの過去作に感することが書かれててなんかちょっとエモいことだなって思いました

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    2026年04月18日
  • 口笛の上手な白雪姫

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    『乳歯』がすきだったなあ。
    タイトルを読んでたはずなのに特につながらず淡々と中身を読み進めて、最後で「ああそっか、そういうことよね」という納得感。

    日常で見かけていたら、どうしたんだろうと少し不思議に怪訝に思ってしまいそうな存在も、いつも小川洋子の世界を通せば、私もなにも変わらないと受け入れられる。

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    2026年04月16日
  • 続 遠慮深いうたた寝

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    百科事典のセールスマンの話題が出てきた。
    いろんな押し売りに混ざって、百科事典のセールスマンも子供のころ我が家にも来た。
    小川洋子さんは欲しかったが(欲しいと口にもできず)買ってもらえなかった。
    私は(欲しいと言って)買ってもらった。
    1冊の厚さは4センチほどあり、全部で10巻か12巻だったと思う。
    今思うと、きっと我が家にとっては高価なものだったのだろう。
    お気に入りの1冊か2冊をペラペラと捲るだけで精いっぱいだった記憶がある。

    5章構成になっている本だが、最後の章は本の紹介になっている。
    私にとっては、読んでみようと思う本はなかった。
    読んでいた本は、赤染晶子さんの「じゃむパンの日」だけ

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    2026年04月14日
  • 劇場という名の星座

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    帝国劇場のお話。
    劇場が交差点のように時代や世代を越えて様々な人々が劇場への情熱や愛が星座のように繋がってゆく。
    登場人物からもこの小説からももちろん小川洋子さんからもたくさんの愛を感じました。

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    2026年04月13日
  • アンネ・フランクの記憶

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    7年前のクラクフ旅をなぞりながら

    We were no heroes, we only did our human duty, helping people who need help.

    醜い美しさ

    生死に条件などない、運命を知っていたのは神だけだ

    ある者は日記を書き、ある者は絵を描き続けた。

    不安は、自分1人で、沈黙のうちに、背負わなければならない

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    2026年04月13日
  • 薬指の標本

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    妖しく繊細な世界。靴磨きのおじいさんとの会話が印象的でした。弟子丸氏に贈られた靴を履き続けて足元から侵食されるーー自由になりたくなくて、彼に封じ込められていたいと言う主人公は、心も既に侵食され彼に絡め取られてしまっているように感じる。愛と呼ぶには歪すぎるけど、2人の密やかな繋がりの深さに目が離せなかった。六角形の小部屋も不思議で面白い物語。語り小部屋の誰もいない空間で胸の内を曝け出して話すのはすっきりしそうだ。ありそうでない職業や仕事をテーマにした話は、吉田篤弘さんの作風とどこか通じるものを感じた。

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    2026年04月12日
  • 耳に棲むもの

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    他の方のレビューを見て知ったんだけど、短編アニメーションのための原作だったようで…。
    凄く納得した。
    小川洋子先生の本は「博士の愛した数式」と「薬指の標本」しか読んだことがなく、「博士の愛した数式」は凄くすきなんだけど、「薬指の標本」は「よくわからない」という印象だった。
    そして本書も「よくわからない」というのが初めの感想。
    でも、この不思議な世界のショートアニメだと想像できるという不思議。

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    2026年04月10日
  • サイレントシンガー

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    なぜか読み進めるのいパワーが必要だった。
    リリカさんの歌声、私はちゃんと聴けないタイプの人間かも知れないなあ。
    仮歌ばかり歌うリリカさん、あなたの本心はどこにあるんだろう。
    そしてアカシアの野辺みたいな、言葉なしで暮らせる場所を必要とする人が、言葉があふれる現代にはたくさんいるような気がする。

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    2026年04月09日
  • 海

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    7編の短編小説でした。「博士の愛した数式」が面白かったので手に取りました。小川洋子さんの静謐な文章が好きです。飾らないのに美しいと私は感じます。他の本も手に取りたいです。

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    2026年04月09日
  • 偶然の祝福

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    小川洋子節がふんだんに入っているのだけど、主人公が物書きということもあってか、勝手に小川洋子本人と主人公がクロスする様で、他の作品よりも、なんだか人間的な暖かい温度を感じる。
    川上弘美さんも書いてるけど、「キリコさんの失敗」良いですね。

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    2026年04月08日
  • 薬指の標本

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    不思議で独特で暗くてどこか切ない。この世界観はとても好き。優しい語り口で読みやすく、一気に読んでしまいました。「薬指の標本」まず弟子丸という名前に心惹かれました。標本室の役割がファンタジーなものを感じさせるからか、通勤や電車といった身近なことばが出てくるのがなんだか不思議。弟子丸がどうやって人の一部から標本を作るのか。気になる。「六角形の小部屋」こちらも最後は読者の想像におまかせな感じ。主人公が六角形の小部屋に魅いられ、だんだんと熱が入っていく姿には危機迫るものがありました。語ってる場面が好きです。

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    2026年03月26日
  • 妊娠カレンダー

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    妊娠中の姉の不安定さを妹の視点から描いている。薄ら暗い好奇心と歪みが細やかに描写されていて、恐ろしくもありつつ表現が綺麗だとしみじみ思う。登場人物たちの言葉のやり取りや、人物描写が丁寧で情景がありありと思い浮かぶ。繊細で静かに響く文章。小川さんの文章は、ひどく懐かしい気持ちがするのはなぜだろう。ドミトリイはどのように着地するのか先が気になりながら読んだ。夕暮れの給食室と雨のプールもどこか不思議な話だけどなぜかずっと心に残っている。ジュジュが可愛らしい。

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    2026年03月25日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    チェスをやってみたくなりました。不思議な世界観と主人公像。主人公は上唇と下唇がくっついた状態で生まれ、切り離された唇は口としての形を持ったものの、脛の皮を移植されたために唇に脛毛が生えている。大きくなることに恐怖心があり、小柄な体型を保ったまま、人形の下に潜り込みチェスを打ち続ける。本当に不思議で、静かなお話。最後までゆったりと話に浸かっていられました。主人公と老婆令嬢がチェスを通して心を通わせていく様子がきれい。印象的です。

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    2026年03月24日
  • 妊娠カレンダー

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    ネタバレ

    小川さんの作品には食事と数学とプールといったワードがよく出てきますね。こういうの見つけるのは、作者さんに近づけたようでおもしろいです。「妊娠カレンダー」妊娠中の姉に、胎児の染色体を破壊する可能性のあるジャムを作って食べさせ続ける主人公。行動の理由ははっきりわからないものの、きれいで、なにか物悲しい。「ドミトリイ」身体障害者の寮管理者の先生と元寮生の主人公。真相は闇の中。先生の数学科の生徒の回想の語りが重くて好きです。「夕暮れの給食室と雨のプール」給食のくだりは、わかるなあ。

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    2026年03月24日
  • アンネ・フランクの記憶

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    とても良かった。読んでいる途中でどうしてもアンネの日記を再読したくなり、つい買ってしまいました。小川さんのアンネへの想いが、優しい語り口にもかかわらず、これでもかというほどに伝わってきます。アンネという少女を身近に感じ、その酷い生涯を改めて残酷だと、思いました。強制収容所での虐殺は私の想像を超えていました。アンネという少女が生きていたこと。再読して考えたいと思います。

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    2026年03月24日
  • 人質の朗読会

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    囚われの人質たちが自らを語っていく。小川さんの作品の中ではかなり読みやすい作品だと思いました。どの人質の朗読も独特な匂いを感じます。「やまびこビスケット」工場で働く大人しい女と偏屈な大家の女。ビスケットの出来損ないを通じて、二人の仲が少しずつ近づく。印象的でした。「コンソメスープ名人」死期の近い母を持つ娘とぼく。小川さんらしさを感じました。少し不気味で、不思議。「死んだおばあさん」様々な死んだおばあさんに似ている女。薄気味悪いはずなのに、全然嫌悪感がない。永遠に死んだおばあさんになれない、この締めが好き。

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    2026年03月23日
  • いつも彼らはどこかに

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    珍しくあまり刺さらなかった。小川洋子作品に出てくる少し不思議な雰囲気を持つ人達が、この作品では妙にリアリティを持った迷惑な人達に感じてしまった。「こういう人いるよね」「こんなシチュエーションはいやだなぁ」と思うことが多かったかなぁ。

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    2026年03月22日
  • 小箱

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    子供を亡くした人たちを慰めるには丁度いい本
    小川洋子ワールドが少し嫌になった
    これは私の人生経験不足のせいだと思う

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    2026年03月22日
  • カラーひよことコーヒー豆

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    なんてかわいい装丁だろう、と私は心惹かれて、この本を読み始めたのです。そこには小川さんの流れるようなエッセイがあふれていて、自己卑下がすぎる彼女の穏やかな語りに癒されました。芥川賞作家なんですってよ。あまりなんとか作家を意識しないので、文末に添えられた略歴に驚きました。もっと堂々としてくれよ、なんてちょっと思います。表題の「カラーひよことコーヒー豆」は恥ずかしながらカラーひよこをなんとなくしか知らない私には、小川さんの描く懐かしさにタイムトリップしたような心地でした。見たこともないのに。すてきな本でした。

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    2026年03月15日