小川洋子のレビュー一覧

  • 不時着する流星たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実在の人物や物事に着想を得て書かれた短編集。
    最初は面白いコンセプトだなと思ったんだけど、読み進めていくにつれて狂気を感じた。

    「第八話 若草クラブ」「第九話 さあ、いい子だ、おいで」あたりがそのピーク。怖い。小川さん作品は時々こういう訳わからない話があるから面白いんだけど、でも好みではない。

    そもそも"世界最長のホットドッグ"をモデルに書かれた短編(第九話)って何???って意味わからなすぎて怖くなっちゃった。そういうモデルから着想を得て創作できるって単純にすごいと思った。

    全体的に掴みきれなくてよくわからなかったかも。最後の「第十話 十三人きょうだい」はいい感じ。

    0
    2026年02月02日
  • いつも彼らはどこかに

    Posted by ブクログ

    何かがそばにいるだけで、自分が存在しているような、、、
    実際に存在していないものが実在してそこにいるかのような、、、

    祖み終えたときは、不思議な話の中に取り込まれていくような感覚だった。

    0
    2026年02月02日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    内気な人々が集まって暮らす「アカシアの野辺」で雑用係のおばあさんの孫であるリリカは、その沈黙の里で歌を紡いでゆく・・・
    内気な人たちが、自発的にコミュニティを形成するのかなという違和感はあったものの、優しい語り口で、童話のようなファンタジーのような小川さんの世界観はとても心地いいです。
    リリカには、この物語をうまく成立させなくてもいいから、料金係さんと幸せになってほしかったなぁという思いが残ります。
    ドボルザーク「家路」、小学生のころ下校時に放送されていました。

    0
    2026年02月01日
  • 密やかな結晶 新装版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    密かな結晶を読んで

    まず結論から言うと正直私にはハマらなかった。なのでなぜハマらなかったのかを考察していきたいと思う。
    これは私の悪い癖なのだが、ミステリーを読むことが多いので’伏線のようなもの’を探してしまうきらいがある。
    特に伏線レーダーに引っかかった点は、左足が消滅しても普通に歩ける秘密警察(→秘密警察は消滅の影響を受けない側の人間という伏線では?)、遺伝子で記憶を失わない人間を判断できるという内容(→みんなで記憶を失わない方向に行くのか?母が記憶保持者だった主人公はなんらかして記憶を取り戻すのか?)、なぜR氏はR氏という呼び名なのか(名前消失したの?)など、、、

    何が評価されている

    0
    2026年02月01日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    小川洋子さんの独特の世界観が描かれている素敵な作品でした
    世俗的なものに影響されることなく、強く何かを求めることもせず(本当は求めているのかも知れないけれどそこには常に諦めのようなものが感じられる)人生を歩んでいる姿は私に安心感を与えてくれます
    時々小父さんが見せる大胆な行動には少しドキドキしました

    0
    2026年01月29日
  • ことり

    Posted by ブクログ

    最初は今の自分には合わない本だな〜と思ってたけど、途中から夢中で読んでいました。
    純粋すぎるが故に自分を守ることが苦手で、他人から誤解されたり、傷ついてしまったり。
    そんな人にも優しい社会であってほしいなと、いう気持ちになりました。

    0
    2026年01月21日
  • 約束された移動

    Posted by ブクログ

    「巨人の接待」がよかった。巨人はバルカン半島の地域語しか話せず私が通訳することに。物静かな巨人と私との心の共鳴が心地よい。
    よく行く西湖の野鳥の森公園を思い浮かべて読んだ。

    0
    2026年01月20日
  • 妊娠カレンダー

    Posted by ブクログ

    薄らとした不快感のまとわりつく作品だった。村田沙耶香に近いものを感じたが、村田沙耶香はもっと乾いている。潰れた果実を眺めているような感覚になる三作、文章はきれい。

    0
    2026年01月12日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    静けさの中、誰も邪魔しないように、寄り添うように生きた女性の生涯の話。おとぎばなしのような、祈りのような、綺麗で優しいお話だった。

    0
    2026年01月12日
  • 密やかな結晶 新装版

    Posted by ブクログ

    上質な文章、世界観を存分に味わった。国語の教科書とか試験に載ってそう。少し前なら退屈したかもだけど、歳を重ねた?今ならしみじみと堪能できた、という感じ。架空の世界のお話だけど、どこか現実世界と繋がる怖さもあって惹き込まれました。

    0
    2026年01月11日
  • 海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ありふれた日常の、ありそうでない1ページ。
    でも読んでいると不思議と心地良かったです。

    海:鳴琴鱗という楽器の音を私も聴いて見たいと思った。後半は弟との掛け合いが中心で、家族を"落ちたピーナッツのよう"に表現しているのかなと感じました。

    風薫るウィーンの旅六日間:小川先生の作品では少しコメディ寄りなのかなあと感じました。
    誰もが老いのマントを─という表現がすごく良かったです。実際、古い恋人の見分けもつかなくなるほどに皆が同じような見た目になっていたんだろうなと想像できました。
    遠いところからはるばる旅した琴子の気持ちと、昔の恋が、一緒に枯れて灰になったなと、重ねて読んで

    0
    2026年01月11日
  • 生きるとは、自分の物語をつくること

    Posted by ブクログ

    生きるとは自分の物語をつくること。題名の深い今は2人の対談の中から汲み取るとしても、なかなか理解するのが難しいかも。小川洋子さんと河合隼雄先生の対談集。河合隼雄さんと言えばよく村上春樹さんと対談、共著もあったと思う。人は結局、矛盾を物語をつくって消化し理解して受け入れて生きていくしかないのかな。みんな辛い、それを克服して生きていく。

    0
    2026年01月10日
  • ブラフマンの埋葬

    Posted by ブクログ

    172頁と短くすぐに読めてしまった。
    解説にも書かれていたけど登場人物や地名も固有名詞は出てこなくて、そういう意味で唯一スポットライトが当たるのが"ブラフマン"。彼が何という動物なのかは明言されず、森で生まれた水かきのあるしっぽの長い生き物ということのみわかる(犬?猫?リス?)。

    最後の急展開にびっくり。タイトルから想像できた結末ではあるけど、余りにもあっけない。主人公はそれを受け入れられたのか?唐突でやるせないだろうけど作品ではそのあたりは触れられていない。

    0
    2026年01月08日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    「歌は祈り」と言っている歌手がいたけれど
    そういう事かな…

    静かで霧がかったような不思議な話

    だけど…ちょっと自分の気持ち的に読むのがしんどかったな…
    気分じゃなかったと言うか…
    途中で辞めたらもう読まなくなると思ったのでなんとか読み進めた

    読むタイミング間違えたなー
    またタイミング良い時に読むかもー読まないかもー

    0
    2026年01月07日
  • サイレントシンガー

    Posted by ブクログ

    『魂を慰めるのは沈黙である』
    言葉なしに〝指言葉〟で話しあう人々が集う土地で
    リリカは歌う、目立たず影側(シャドウ)から。
    沈黙と歌声とが織りなす清らかで哀しい物語。

    0
    2026年01月03日
  • 耳に棲むもの

    Posted by ブクログ

    なんと言ったら良いのだろう。
    感想は…感動するわけではないけれど、なんだか不思議な気持ちが漂う。
    例えるなら、フランス映画を観た後の気分と似ているかも。

    0
    2026年01月02日
  • 偶然の祝福

    Posted by ブクログ

    少し不吉で埃っぽいイメージを持ったかな。"キリコさん"と"涙腺水晶結石症"は比較的あったかくて救いがある感じ。精神疾患がテーマ?無理をしたり不幸が重なり落ちていったり消えていったりする登場人物に悲しくなった。失われた王国っていう響きすごく怖くて興味を惹かれた。作者が失われた王国の空想をしながら小説を書くのは結構不気味で。そういう空想が小説のタネになる納得はできるけど。洞穴の描写はノルウェイの森の高原の穴を思い出した。命や心を失うのは穴に落ちるように自然に急に起きるのだなと考えた。

    0
    2026年01月02日
  • 海

    Posted by ブクログ

    小川洋子の作品は独特の世界観なので、せっかくいったん入り込んだらもう少し長く味わいたい、と思った。もったいないというか。

    0
    2025年12月29日
  • 海

    Posted by ブクログ

    海が好きなのと、小川洋子さんの「博士の愛した数式」が印象に残ってたから読んでみた!薄めの短編集。少し奇妙さがある。
    1ページで終わる話もあって、でもインパクト強くて物語が伝わってきて、これ書けるのすごいなと思った。
    最後のインタビュー読んで、歳の差がある人たちが出てくるのもテクニックなのだと知った。

    0
    2025年12月29日
  • 薬指の標本

    Posted by ブクログ

    「さあ、どうかしら。わたし、今まで一度も恋人なんて呼べる人と付き合ったことがないから、よく分からないんです。ただ彼とは、どうしても離れられない、そういう気持と情況だけは確かにあるんです。そばにいたいなんて、なまやさしいことじゃなく、もっと根本的で、徹底的な意味において、彼に絡め取られているんです」

    0
    2025年12月28日